紅梅 6      111句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
紅梅の零れて馬込夫婦坂 コ田千鶴子 馬醉木 201103
禅寺をかこみ紅梅満ちにけり ことり 六花 201103
寄り道の天神うす紅梅盛り 田中藤穂 あを 201103
紅梅が寝かしつけたる赤ン坊 佐藤喜孝 あを 201103
紅梅や風のすぎゆく盆の窪 中里よし子 春燈 201104
白梅を見て紅梅の芳紀かな 神蔵器 風土 201104
紅梅の散りきつてより夕間暮 井上信子 201104
この道は紅梅白梅あふれをり 池田光子 201104
紅梅や薄日の中の車椅子 岡野ひろ子 201104
紅梅の空の深さを堪能す 佐藤健伍 201104
紅梅へ日輪うすき一と日かな 岡田史女 末黒野 201104
紅梅に寄り添ふこころまだ青し 中島讃良 ろんど 201104
弁天の小径紅梅ほころびつ 田野倉和世 酸漿 201104
逸速く紅梅咲ける立子墓所 江木紀子 雨月 201104
葬の日の紅梅少しはしゃぎ過ぎ 塩路隆子 201105
紅梅の風の香雅び小町寺 伊東和子 201105
紅梅の色艶やかや天満宮 宇治重郎 201105
紅梅の空啼き交す鳥の群 塩路五郎 201105
紅梅や藁もて落す鍬の土 大谷昌子 馬醉木 201105
紅梅や濃き墨すぐに乾きをり 宮川みね子 風土 201105
紅梅に濡れ白梅を仰ぎけり 根岸善行 風土 201105
紅梅や水の光りの長屋門 生田恵美子 風土 201105
うち晴れてしだれ紅梅玉雫 近藤きくえ 201105
紅梅や風の圭角とれてきし 近藤喜子 201105
紅梅の蕾みて刻をふくらます 藤岡紫水 京鹿子 201105
紅梅や小さな店の女シェフ 細島孝子 末黒野 201105
紅梅や風に光に湿りあり 菅谷たけし 201105
紅梅へ権現谷の風の音 杉浦典子 火星 201105
紅梅や井戸のポンプを水奔り 杉浦典子 火星 201105
紅梅や紙漉小屋に人の影 大山文子 火星 201105
紅梅や昔の声でささやかる 藤田素子 火星 201105
紅梅に沖のふくるる日ざしかな 成瀬櫻桃子 櫻桃子俳句選集 201105
ゆきし影水尾ひくやうに薄紅梅 吉弘恭子 あをかき 201105
紅梅のことにけぶりて遥かなる 今井千鶴子 ホトトギス 201106
紅梅や蜜吸ふ鳥の入れ替はる 苑実耶 201106
白梅を抜け紅梅の離宮かな 石川叔子 201106
紅梅にしばしとどまる盲導犬 助口もも 火星 201106
紅梅のしだれて木魚たかぶれり 熊川暁子 201106
ひともとの紅梅ゆゑのみちしるべ 豊田都峰 京鹿子 201106
紅梅や僧堂普請の鎚の音 山田春生 万象 201106
紅梅の枝垂れて触れぬ陶の象 小川玉泉 末黒野 201106
紅梅のほろほろ零す日の雫 塚越弥栄子 末黒野 201106
紅梅や読み了りたる宇治十帖 花岡豊香 酸漿 201107
白梅のいろいろ紅梅のいろいろ 嶋田一歩 ホトトギス 201108
紅梅の白梅のこゑ骨壺に 堀江惠子 201108
紅梅の蕊くたくたとふらふらと 稲畑廣太郎 ホトトギス 201202
紅梅の花弁日差に疲れけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201202
濃紅梅よりはじまりし順路かな 稻畑汀子 ホトトギス 201202
濃紅梅競はぬ孤高なりしこと 稻畑汀子 ホトトギス 201202
紅梅の影する畳拭きにけり 山尾玉藻 火星 201203
紅梅の空ひとはけの雲を置く 有賀鈴乃 末黒野句集 201203
紅梅の証の莟日の包む 森清信子 末黒野句集 201203
友禅の絵柄にしたき濃紅梅 安藤虎酔 かさね 201204
真先に鉢の紅梅開きけり 山田六甲 六花 201204
へし折られゐたる紅梅咲きにけり 山田六甲 六花 201204
左見右見して紅梅を発てる鳥 山田六甲 六花 201204
紅梅とたはむれてゐる妻の留守 市川伊團次 六花 201204
紅梅の紅き匂ひを盗みをり 市川伊團次 六花 201204
紅梅の更紗錦の句を詠まん 松本周二 かさね 201205
紅梅の蕾重たく野の弁当 川井素山 かさね 201205
白梅にまざり紅梅弧高なる 小林美登里 かさね 201205
紅梅や全き空に言ふことなし 苑実耶 201205
ふたつみつ紅梅ひらく日和かな 藤原若菜 春燈 201205
女坂紅梅のはや日溜りに 齋藤晴夫 春燈 201205
紅梅の香を運びくる夫の留守 池田光子 201205
さきがけてまづ紅梅の風となる 山本無蓋 201205
紅梅のふふみてわが家また古ぶ 樺山翠 雨月 201205
紅梅のほろほろ木琴ほろほろと 樺山翠 雨月 201205
紅梅やふくよかにまし摩耶夫人 島貫寿恵子 雨月 201205
摩耶詣薄紅梅の咲ける頃 島貫寿恵子 雨月 201205
弁天へ紅梅の坂下りけり 大坪景章 万象 201205
大鍋の湯気に紅梅枝垂れけり 浜口高子 火星 201205
紅梅のけぶれるあたりより呼ばる 小林成子 火星 201205
紅梅に覚えある声とどきけり 坂口夫佐子 火星 201205
こまやかな雨山門に紅梅に 田中文治 火星 201205
ひともとの紅梅なるや遠見にし 田中文治 火星 201205
紅梅や天心廟に青瓦 町山公孝 201205
紅梅に言葉ほぐれてきたりけり 浅田光代 風土 201205
紅梅や浅草めぐるパンダバス 奥田茶々 風土 201205
紅梅や片手詣でを許さるる 風間史子 201205
深川に今も御宿薄紅梅 古川夏子 201206
野紅梅瀬々のせせらぎ光添ふ 齋藤晴夫 春燈 201206
この紅梅今年一番さきがけし 阪本ゆたか ホトトギス 201206
差し交はす紅梅白梅寿いのちなが 瀬戸悠 風土 201206
紅梅の瑞枝はなから紅なりし 深澤鱶 火星 201206
紅梅を散らして雨の名残りかな 北村淳子 ろんど 201206
紅梅の咲き初む数の読めるほど 大橋伊佐子 末黒野 201206
手をかざし紅梅仰ぐ測量士 岡野里子 末黒野 201206
産土神へ紅梅凛と侍りけり 田村加代 末黒野 201206
紅梅のほこれる空の青さかな 松田冨枝 末黒野 201206
紅梅は日を吸ひ込みし色と見し 嶋田一歩 ホトトギス 201207
中国語日本語紅梅濃紅梅 今村征一 ホトトギス 201207
紅梅の吉野街道軒端まで 佐藤喜仙 かさね 201207
紅梅や高さ違へて父母の杖 柴田佐知子 201207
紅梅や発止と不動明王像 河内桜人 京鹿子 201207
紅梅の風は紅色懐石膳 岡山敦子 京鹿子 201207
紅梅やテントに雑器売られゐる 根橋宏次 やぶれ傘 201207
紅梅や伏籠の中の軍鶏の声 瀬島洒望 やぶれ傘 201207
紅梅の小紋を樹下に紡ぎたる 竹下陶子 ホトトギス 201208
紅梅の駅の最後のタブレット 鳥居美智子 ろんど 201208
紅梅散るかすかに罪の匂ひして 伊藤希眸 京鹿子 201208
紅梅の奈良に古墨を選び買ふ 北崎展江 くりから 201209
紅梅や否白梅の心意気 北崎展江 くりから 201209
紅梅に古稀の齢をつつしみぬ 北崎展江 くりから 201209
紅梅は空のとなりでひらくなり 佐藤喜孝 あを 201212
紅梅のほころび妻のありし頃 町山公孝 201301
紅梅の瑞枝に通ふ息吹かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201302
紅梅の蕾は固し旅帰り 稲畑汀子 ホトトギス 201302
明るさを集めはじめし濃紅梅 稲畑汀子 ホトトギス 201302
紅梅の盛りとなりてゐし家路 稲畑汀子 ホトトギス 201303
紅梅のこぼるる紅の消ゆる芝 稲畑汀子 ホトトギス 201303
紅梅→ 7      

 

2021年3月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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