白梅     223句

阪神大地震

白梅や天没地没虚空没    永田耕衣

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
白梅や積み上げてある本に影 竹内悦子 199806  
俯伏せに白梅のとき過ごしけり 金子兜太 海程 199808  
白梅の散るを惜しみて偲ぶのみ 稲畑汀子 ホトトギス 199902 悼 宇山久志様
うつぶせに白梅のとき過ごしけり 金子兜太 海程 199902  
白梅を活けてけじめとしたりけり 山尾玉藻 火星 199903  
ふくらみし白梅小指でふれてみる 尾形不二子 遠嶺 199903  
白梅や老残死語となることなし 豊田都峰 京鹿子 199905  
悲しみは不意に白梅匂ひけり 小澤利子 199905  
尼寺の白梅と刻過ごしけり 内山芳子 雨月 199905  
凛と咲きこの白梅のこころざし 水野節子 雨月 199905  
白梅をくぐりくぐって崖っぷち 坪内稔典 船団 199906  
白梅の芯まで見せて咲いている 松山律子 ヒッポ千番地 199910  
白梅の爽気に鯉の浮上せり 千田百里 巴里発 199911  
白梅の香に包まれし峡の宿 稲畑廣太郎 ホトトギス 200002  
白梅や今日は父親らしくして 稲畑廣太郎 ホトトギス 200002  
白梅の夜明けの白を恋うてをり 雨宮照代 風土 200002  
一夜にて白梅となり甕の水 山田六甲 六花 200003  
白梅の万朶の蕾鏡花の碑 小石秀子 酸漿 200003  
銃提げて白梅ごとに立ち止まる 篠原俊博 銀化 200004  
白梅や日向がさむく昼過ぎし 岡本眸 200004  
白梅のほのかに香る坂のぼる 小池とみを 俳句通信 200004  
白梅にほどよき夕の月かかる 宮崎山景 俳句通信 200004  
白梅や波たてずゆく鯉の列 二本松輝久 風土 200005  
白梅や誓願ミサに招かれて 八木岡博江 酸漿 200005  
白梅の老樹立ちたる屋敷神 中島徳子 酸漿 200005  
白梅に無限の青さ空にあり 安陪青人 雨月 200005  
白梅や鶏の毛が池の面に 高萩弘道 春耕 200005  
白梅や刃びかりに山の風 政木紫野 馬醉木 200006  
白梅のちらほら散りて海平ら 木内美保子 六花 200006  
白梅に勇み入りたる谷の径 戸田春月 火星 200007  
白梅はお蔦主税の御魂呼び 高桑聡 船団 200007  
白梅の根本に小烏葬りぬ 平松薫 六花 200007  
全山の白梅とゐて孤独感 塩路隆子 精鋭選集 200008  
白梅のぽつりぽつりと水瓶座 芳野ヒロユキ 船団 200011  
好きだった奴に白梅と白飯 吉田さかえ 海程 200012  
白梅の日和につづく月夜かな 鷹羽狩行 200103  
白梅や藪の中からかぐや姫 山田六甲 六花 200103  
白梅の羞らひ開くをんな寺 田村すゝむ 風土 200104  
白梅の香り醤油の御用蔵 田村すゝむ 風土 200104  
白梅の香の満ちてゐる垣内かな 越智秀子 俳句通信 200104  
白梅の咲きて真青な空であり 越智秀子 俳句通信 200104  
白梅に昨夜よりの風吹き止まず 高垣和恵 雨月 200104  
白梅の風に攫はれさうな白 小山尚子 雨月 200104  
梅林に陽さし白梅ほどの雪 林翔 200104  
白梅に白き歴日賜はりぬ 出原博明 円虹 200106  
せせらぎの方へ白梅匂ひたつ 渡辺智佳 遠嶺 200106  
白梅や園児を迎ふ若き母 長島恵吉 遠嶺 200106  
道元やながれの上の白梅は 男波弘志 200106  
白梅や業火に果つも是非もなし 宮田津々絵 京鹿子 200106  
白梅や生涯に栖む家の数 中塚龍之介 銀化 200106  
色のなき園に白梅万朶なる 市橋章子 ぐろっけ 200106  
主税の墓白梅一枝伸しおり 大森ムツ子 ぐろっけ 200106  
賀名生皇居囲む白梅ばかりかな 玉置かよ子 雨月 200107  
白梅のつぼみの中に二人いて 鶴濱節子 船団 200107  
白梅やあめのうずめの揺るゝ乳 神野佐嘉江 船団 200111  
白梅やあめのうずめのすっぽんぽん 神野佐嘉江 船団 200111  
風花を留めしか否か白梅花 林翔 200204  
白梅や胸奥にある切通し 千田百里 200204  
白梅の咲き初めてより虚空かな 中村洋子 風土 200204  
白梅の花のはじめの雨滴かな 中根美保 風土 200204  
白梅の煙となりて匂ひ来る 早崎泰江 あを 200204  
厨にも白梅一枝活けにけり 醍醐季世子 200205  
白梅の影をだいじにしてゐたる 市場基巳 200205  
白梅に人のこゑする夜の櫃 雨村敏子 200205  
白梅のさみどりにして蕾なり 加古みちよ 火星 200205  
一本の白梅に意地見えにけり 城尾たか子 火星 200205  
白梅や夕月淡く昇りたる 小林巳禮 酸漿 200205  
白梅や舞妓おこぼの紅鼻緒 栗栖八重子 ぐろっけ 200205  
白梅やまなこ冷たく洗はれて 渡辺みどり 200205  
白梅や天窓高き彫塑館 今村恵子 200205  
白梅の一樹を誇り村社なる 白髭美佐子 200206  
白梅や五重塔の神さびて 清水明子 遠嶺 200206  
白梅や火を落したる上り窯 遠藤和彦 遠嶺 200206  
白梅をくぐりて夜目となりにけり 青山丈 200206  
別邸の林泉に白梅ありてこそ 福盛悦子 雨月 200208  
白梅や雨の染め行く神楽殿 高畑信子 遠嶺 200210  
筆匠の庭に白梅今朝ひらく 関口ゆき あを 200302  
咲き初めし白梅夜目に二三輪 尾崎恭子 雨月 200303  
白梅や芙美子の墓を探しをり 須賀敏子 あを 200304  
白梅と小鉢いろいろ禅料理 赤星恵子 あを 200304  
白梅のふくらんでゐる足場かな 増田祐三 帆船 200304  
白梅や御成街道一里塚 代田青鳥 風土 200304  
白梅やロダンの像に薄埃 天野れい子 雲の峰 200304  
白梅の匂ひも画布に収めたり 池原秀子 築港 200304  
一歩二歩寄りて白梅まぶしみぬ 小山尚子 雨月 200304  
白梅や五感の扉とき放つ 三沢蘭 遠嶺 200305  
白梅に心預けて風を聞く 赤井よしを 円虹 200305  
喪の庭に紅白梅の競ひ咲く 小笠原扶美女 築港 200305  
白梅が段段畑埋めつくす 辻川錫子 築港 200305  
白梅の枝ばかり混み花まばら 神谷瑛子 百鳥 200305  
白梅の暮れて残れる室生かな 池尻足穂 雲の峰 200305  
五分咲きの古き白梅香の高し 長崎桂子 あを 200305  
白梅の一途な視線石穿つ 柴田朱美 京鹿子 200305  
白梅に我輩は猫素通りす 小田元 六花 200305  
白梅も遠き白帆も呆けをり 櫻井多恵 200305  
白梅の一輪ごとに風ありぬ 有馬和子 200305  
白梅や大きな絵馬をうらがへす 浦川聡子 水の宅急便 200305  
白壁を背に白梅の白さ増す 上水流照子 200306  
白梅の一枝仏間を明るくす 唐澤まさし 酸漿 200306  
白梅の向ふ我が家曲角 名取富子 帆船 200306  
白梅に嘴をよごしてあそぶ鳥 沼田巴字 京鹿子 200306  
白梅や天狗の面の立ち止る 谷上佳那 百鳥 200306  
白梅や路地の奥より黄昏れぬ 滝本香世 百鳥 200306  
白梅の白といふ色競はざる 嶋田一歩 ホトトギス 200307  
夜の空に白梅香る家路かな 鈴木美枝 酸漿 200307  
白梅に来て川風の力抜く 櫻井多恵 200307  
白梅の古木の洞の向かふ側 中貞子 200312  
白梅の空にとどまる日波あり 岡井省二 岡井省二全句集 200312  
白梅や姑の一世を見倣はむ 味村志津子 雨月 200401  
息ぶつけ合ふ白梅の咲きにけり 今瀬剛一 対岸 200403  
白梅や夢の八十有余年 河西みつる 草の花 200403  
白梅のほろほろこぼる御陵道 高垣和恵 雨月 200404  
白梅やひよどりが這ふやうに来し 金子つとむ 雲の峰 200404  
白梅や繭代金の漢文字 齋藤和江 帆船 200404  
白梅や丸印角印朱印帖 田所敏子 帆船 200404  
白梅を見上げ頬髭濃かりけり 大串章 百鳥 200404  
ほつと息消え白梅の現れし 平野貴 対岸 200404  
白梅や大藁屋根に日の差せり 赤尾杉昌子 対岸 200404  
白梅の風そよぎくる学問所 谷野由紀子 雲の峰 200405  
白梅のほころびはじむ他所の庭 志方章子 六花 200405  
早咲きの白梅ありぬ殉死の墓 三関浩舟 栴檀 200405  
白梅に弓立てかけてありしなり 本多俊子 200406  
白梅の揺れ梵鐘の音の見ゆ 三関浩舟 栴檀 200406  
白梅や見えざる風の顔に吹く 三関浩舟 栴檀 200406  
白梅の影濃く淡く地に浮かぶ 三関浩舟 栴檀 200406  
目白らの好む白梅ありにけり 田中きよ子 酸漿 200406  
梅の間の紅白梅図鳥ぐもり 五十嵐暢子 対岸 200406  
白梅に風の絡まる反抗期 木山杏理 京鹿子 200406  
白梅の小径郵便配りゆく 栢森定男 風よ 200407  
白梅や立志の髪を切り詰めし 無田眞理子 馬醉木 200501  
白梅にうぐひす色の小鳥ゐる 堀内一郎 あを 200502  
白梅の散り處筵席しづかなり 吉弘恭子 あを 200502  
白梅の根もとほどよく片づいて 佐藤喜孝 あを 200503  
白梅の白にも多様ありにけり 塩川雄三 築港 200504 枚岡梅林
白梅やゆるやかに反る石の橋 原茂美 雲の峰 200504 天王寺慶沢園
白梅や雪に紛るる白ならず 藤浦昭代 ホトトギス 200504  
白梅や雲の湧きだす山の間 木村倫三 遠嶺 200504  
白梅や荒行終へし髭の艶 大坪景章 万象 200505  
白梅や高き思ひに触るる園 永田歌子 遠嶺 200505  
白梅を挿したる水の固さかな 丹羽啓子 馬醉木 200505  
人恋ふや野に白梅のふふむころ 前迫寛子 河鹿 200505  
白梅や表札の外されてをり 高橋とも子 百鳥 200505  
白梅の老樹なれどもよく匂ふ 足立靖子 200505  
白梅の秀つ枝にありし日暮いろ 吉田島江 火星 200505  
咲き満ちて白梅白が濃くなれる 澄田玄志郎 築港 200505  
乾杯の窓辺をりしも紅白梅 西山美枝子 酸漿 200505  
白梅や香を囲ふ 武田美雪 六花 200505  
白梅や極めきつたる空のあり 川克 遠嶺 200506  
夕闇に白梅浮ぶ裏高尾 久保田ヤスエ 酸漿 200506  
白梅や堕落たたへし安吾の忌 川崎光一郎 京鹿子 200506  
白梅の白の世界に凛として 梅田知子 200506  
白梅の幹黒々と日に立ちぬ 外山令子 200506  
白梅や暁の大気の水のいろ 中元英雄 河鹿 200507  
白梅の蕾の数の寂光土 山田弘子 ホトトギス 200507  
白梅の闇のつづきに眠るかな 岩上とし子 200507  
父と子は白梅よりもはるかなり 坂本敏子 京鹿子 200507  
白梅の闇に下りゆく女連れ 横井博行 万象 200510  
しら梅の校章胸に卒業す 有島夛美 河鹿 200506  
しら梅の天神様に狸穴 田中藤穂 200508  
ひらくより散る白梅や石の上 堀内一郎 あを 200602  
白梅の古木ならざる香を放つ 稲畑汀子 ホトトギス 200603  
白梅は笑み紅梅は叫びけり 大串章 百鳥 200604  
白梅に倚るば兄の訃聞きしこと 尾辻のり子 河鹿 200605  
白梅や初恋の人七十路に 高畠英 河鹿 200605  
紅白梅眺むる至福いつまでぞ 林翔 200605  
紅梅に母白梅に父佇たす 川嶋一美 200605  
紅白梅絵馬掛け大きな鎧ぶり 高野明子 風土 200605  
白梅や折目正しきおもてなし 荻野照 遠嶺 200605  
白梅や不平を言はず病み給ふ 出来由子 200605  
敢然と夜を白梅の開くかな 山田夏子 雨月 200605  
白梅の淑気咲かせてをりにけり ことり 六花 200605  
白梅や引いてみやうか戀みくじ 芝尚子 あを 200605  
白梅をしづかに濡らし夜の雨 飯島かほる 対岸 200605  
白梅と書き紅梅と筆太に 浅井青陽子 ホトトギス 200606  
白梅の蕊花びらを押し開き 宿谷晃弘 200606  
白梅の蕾がほろり朝の卓 大坪景章 万象 200606  
白梅や鴟尾鳴つてをる風の渦 宇田喜美栄 200606  
白梅のほろほろほろと夕ごころ 祐森彌香 遠嶺 200606  
白梅や先づもの捨てて老い支度 峯桜子 遠嶺 200606  
白梅の花弾け出す昨日今日 柳生千枝子 火星 200606  
白梅に停つ指先の緩びかな 木内憲子 200606  
人憶ふ白梅一枝鶴頸に 福間須美江 200606  
白梅に紅梅目立ちはじめけり 嶋田一歩 ホトトギス 200607  
ダンプ往く白梅よごれやすき昼 山元志津香 八千草 200609  
白梅に発ち紅梅に消ゆる風 稲畑廣太郎 ホトトギス 200702  
花びらを張る白梅のさきがけは 高崎武義 200702  
白梅の万蕾の水しぶきめく 杉良介 200702  
白梅のけさの二輪へ案内さる 佐々木幸 200702  
白梅や苗蕉稲荷といふ静寂 稲畑廣太郎 ホトトギス 200703  
白梅の月下の庭に満ちゐたる ことり 六甲 200703  
白梅や灯の消えし床の間に ことり 六甲 200703  
早咲の白梅が香に目を閉づる 菊地惠子 酸漿 200703  
白梅や大きな牛も撮されて 杉本薬王子 風土 200704  
丹精の白梅ならむちらほらと 黒田咲子 200704  
白梅や空の青さをひき出せる 山口天木 雨月 200704  
白梅の香に忽然と逝きしかな 佐久間由子 200704  
街道の角に白梅ぽつと咲く 池田光子 200704  
白梅や亡友とも生涯に紅持たず 本藤みつ 200704  
白梅や猫がくさめをして通る 山田六甲 六花 200704  
白梅やつぶやきほどの香のもとに 芝尚子 あを 200704  
急磴を登り切りたる紅白梅 東亜未 あを 200704  
白梅の凛と靖の屋敷址 刈米育子 200705 井上靖邸
白梅やぴしりと朝の気の残る 近藤喜子 200705  
母と子に白梅一つほころびぬ 大坪景章 万象 200705  
白梅と紅梅五歳児三歳児 村越化石 200705 故郷より電話ありて
天守位す紅白梅の裾模様 岡有志 ぐろっけ 200705  
白梅の空のあをさに溶けこまず 根岸善行 風土 200705  
白梅の揃ひて咲ける庭広き 大井彌雨 雨月 200705  
云ひわけはよさう白梅凛と咲く 松下幸恵 六花 200705  
白梅の初花ひらく誰に告げん 柳生千枝子 火星 200705  
白梅の花びらをどる取水桶 吉田島江 火星 200705  
白梅のつづくと見れば躓けり 青山丈 200705  
白梅のために空あり青さあり 西山春文 200706  
白梅やゆらりゆらりの女坂 大坪景章 万象 200706  
白梅や真田屋敷は改築中 東福寺碧水 万象 200706  
白梅の一樹の影の老深し 小山徳夫 遠嶺 200706  
暖冬に白梅の香のうすれけり 池崎るり子 六花 200706  
白梅のあとの青空誕生日 上林孝子 200706  
白梅のちりうく水は鯉を飼ふ 瀧春一 200706  
白梅の湖紅梅は湖北かな 長田等 200707  
白梅に真の白を見たるなり 大橋晄 雨月 200707  
白梅のこれからといふ日数よむ 稲畑汀子 ホトトギス 200802  
白梅の咲けば待ちゐる旅予定 稲畑汀子 ホトトギス 200802  

 

08/02/13 制作

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

掲載年月順です。

ご希望の季語又は語彙がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。