枝垂梅     144句

枝垂梅初蝙蝠のひらめきぬ    川端茅舍

 梅一輪 梅ヶ香 梅咲く 梅寒し 白梅 紅梅 梅白し

梅月夜 梅蕾 梅匂う 梅二月 梅の花 梅日和 梅ひらく

梅ふふむ 梅祭 梅見 探梅 盆梅 老梅 野梅

梅園 梅林 枝垂梅 早梅 飛梅 観梅

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
枝垂梅渚のごとく迫り来る 塩川雄三 築港 199805  
なる花はふりがなしだれ梅 吉本昴 馬醉木 199906  
枝垂梅の傘に入りてひとりかな 水野あき子 遠嶺 199906  
枝垂梅枝を荒しと思ひけり 田中藤穂 水瓶座 200002  
あやまちて庭火とびつくしだれ梅 鷹羽狩行 200002  
しだれ梅なぞりて読めぬ芭蕉句碑 保坂さよ いろり 200004  
湯の神はまことに小さし枝垂れ梅 朝妻力 俳句通信 200004  
寺しづかなり万蕾のしだれ梅 石田邦子 遠嶺 200005  
豪農の面影残すしだれ梅 鈴木とし子 遠嶺 200006  
実となりししだれ加へて枝垂梅 鷹羽狩行 200008  
しだれ梅移植の傷み見せまじく 稲畑汀子 ホトトギス 200102  
抱一の雛にふれたるしだれ梅 能村登四郎 200103  
梅ひらく白加賀玉垣しだれとぞ 堀内一郎 あを 200103  
捨てし名を呼ばれていたる枝垂梅 ロツキイ 六花 200104  
白壁に紅を映しぬ枝垂梅 村井久美子 200105  
石仏をそつとくすぐる枝垂梅 赤羽正行 遠嶺 200107  
木に倚ればわれも小鳥や枝垂梅 森田蝌蚪 200203  
雨の気や地に触れなむと枝垂梅 辻のぶ子 雲の峰 200204  
さ揺るるや或は地を擦る枝垂梅 小倉行子 風土 200204  
しだれ梅主無き庭にほころびぬ 西村咲子 六花 200205  
しだれ梅点りきつたる姿せり 宮津昭彦 200205  
枝垂梅利根の川風ゆるゆると 吉弘恭子 あを 200205  
咲き満ちて風の重さの枝垂梅 今瀬剛一 200206  
枝垂梅瑞枝大地を捉へをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200302  
武蔵野の景観此処に枝垂梅 稲畑廣太郎 ホトトギス 200302  
寺の町枝垂の梅の二三輪 須賀敏子 あを 200303  
街騒まちざいをへだつ築地や梅枝垂れ 三代川次郎 雲の峰 200304  
蕾なる妖怪寺の枝垂梅 山田六甲 六花 200304  
地に向いて放物線の枝垂梅 安部桂 築港 200305  
朽ちし幹より新しき梅枝垂る 安部桂 築港 200305  
枝垂梅光の筋の地に届く 安部桂 築港 200305  
満開の梅の枝垂を居間で見る 大木よしえ 築港 200305  
枝垂梅舞踊の振りを伝授して 長崎桂子 あを 200305  
枝元のすでに枝垂れし梅の花 植松美根子 200306  
建武の代その歴日のしだれ梅 東野鈴子 雨月 200306  
枝垂梅枝先地まで後五寸 佐々木スガ子 ぐろっけ 200306  
句碑守る光悦垣やしだれ梅 森山のりこ あを 200404  
宮の屋根浮き立つ百の枝垂梅 重藤慶 築港 200404  
どこからも正面なりし枝垂梅 高村洋子 遠嶺 200405  
地に着きし枝の混み合ふ枝垂梅 塩川雄三 築港 200405  
交番は今日も留守なり枝垂梅 蔵澄絹枝 築港 200405  
標札の長き町名しだれ梅 小川初恵 帆船 200406  
雨後の空より一斉に枝垂梅 伊藤以玖子 対岸 200406  
枝垂梅みくじ結ばれ深垂れし 中垣郁代 築港 200504  
絵日傘の様に咲きゐるしだれ梅 田辺哲子 帆船 200505  
枝垂梅垂れし枝枝綻んで 清水幸子 築港 200505  
よちよちの子の手の届くしだれ梅 野澤あき 火星 200506  
老幹をいたはるやうに梅枝垂る 高木嘉久 200506  
蒼空の境内どつかり枝垂れ梅 和田美代子 八千草 200507  
枝垂梅しだるるにまだ間のありぬ 八田木枯 晩紅 200508  
汚れなき寺苑の広し垂梅 青木政江 酸漿 200204  
垂梅傘なす中に女立つ 岡田房子 酸漿 200205  
入りたる子の幾人ぞ垂梅 小林れい 酸漿 200205  
風さそひ池に乗出す垂梅 谷合青洋 酸漿 200205  
夜の雪に小滝なしをり垂梅 阿部文子 酸漿 200505  
本堂にふれんばかりや垂梅 青木陽子 酸漿 200505  
礼交すさま紅白のしだれ梅 鷹羽狩行 200604  
雨のなか蕾ここだく垂梅 芝尚子 あを 200505  
枝垂梅の裸木ややこしいことに 篠田純子 あを 200603  
西郷邸御幸のあとに枝垂梅 品川鈴子 ぐろっけ 200604  
こころゆくまで垂れをり垂梅 阿部ひろし 酸漿 200604  
枝垂梅風の吹いてる風の句碑 安田青葉 対岸 200605  
植ゑし主亡くて満開枝垂梅 中上馥子 春燈 200606  
垂梅はなれて姿ながめけり 阿部ひろし 酸漿 200703  
撫牛の丸みに触れてしだれ梅 冨岡新太郎 200705  
しだれ梅かごめかごめといふ遊び 宮津昭彦 200705  
枝垂梅のしんがり飾る青しだれ 木村火伸 200705  
梅の名はつきかげしだれいとゆかし 大房帝子 酸漿 200705  
枝垂梅車椅子より手を伸ばす 水谷ひさ江 六花 200705  
ひいやりと頬にふれたる垂れ梅 浮田胤予 ぐろっけ 200706  
枝垂梅土に触れんと咲き揺るる 仙石君子 雨月 200706  
枝垂梅瑞枝せましと蕾みたり 川上恵子 雨月 200706  
かけがへのなき人枝垂梅一輪 小宮山勇 遠嶺 200707  
煉瓦道塞ぎて咲けり枝垂れ梅 山田六甲 六花 200803  
北面の護りのごとし枝垂梅 竹内弘子 あを 200805  
揺れなびくしだれ梅林風さやか 松村富子 200806  
咲くほどに力ゆるめて枝垂梅 居川成美 200806  
枝垂梅にもやうやくに日の届く 稲畑汀子 ホトトギス 200902  
白々と傘なして立つしだれ梅 阿部ひろし 酸漿 200903  
枝垂れ梅風の意のまま逆らはず 中山静枝 200904  
街道の家並に競ふ枝垂梅 塩路五郎 200905  
白梅の枝垂るる中に妻をふと 大橋晄 雨月 200905  
出百姓を禁じし番所枝垂梅 渡たみ 馬醉木 200906  
札所一番元禄の梅しだれけり 鈴木静恵 春燈 200906  
接木せし痕の消えゆくしだれ梅 星原悦子 200908  
枝垂梅膝をかばひし化粧坂 吉弘恭子 あを 201002  
白々と花びら敷けりしだれ梅 阿部ひろし 酸漿 201004  
垂梅枝乱れなく寒晴るる 青木陽子 酸漿 201004  
地に触れむばかり老梅しだれけり 田中浅子 201005  
日溜りの枝垂梅二分異人館 中山良子 末黒野 201005  
枝垂梅源氏ゆかりの宮の庭 川端郷思 雨月 201005  
段だらの縞なして咲く枝垂梅 小澤淳子 201005  
枝垂梅「顔面注意」の札下げて 赤座典子 あを 201005  
枝垂梅中に入りて人を待つ 大西八洲雄 万象 201006  
天日や野に一本の枝垂梅 根岸善行 風土 201006  
ふくらみつ蕾の日々よ垂梅 阿部ひろし 酸漿 201103  
時空からあらゆる力枝垂梅 吉弘恭子 あを 201103  
はなれ見てまろし我が家の垂梅 阿部ひろし 酸漿 201104  
二階家の窓下よりのしだれ梅 谷合青洋 酸漿 201104  
枝垂梅を天蓋として野の仏 松岡和子 201105  
さかしまに止まる鳥どちしだれ梅 西畑敦子 火星 201105  
よちよちと幼の摑む垂梅 伊藤一枝 酸漿 201105  
しだれ梅の大き傘へと入る小鳥 池部久子 酸漿 201105  
花傘の舞ひたるさまやしだれ梅 田村幸子 201106  
枝垂梅牛が見てをる心字池 竹内悦子 201106  
三分咲きなれど要の枝垂梅 加藤静江 末黒野 201106  
地に触れんばかりに揺れて枝垂梅 松林順子 雨月 201106  
しだれ梅今日よく人の訪ね来る 岩木眞澄 ぐろっけ 201106  
しだれ梅道行く人の足を止め 岩木眞澄 ぐろっけ 201106  
無住持の鐘楼に添ふしだれ梅 市川みね子 末黒野合同句集 201203  
枝垂れ梅膨らみいまだ正露丸 有本南陵 ろんど 201205  
月光に浮き立つ白や枝垂れ梅 大橋伊佐子 末黒野 201206  
しのび逢ひ紙燭にうかぶしだれ梅 辻香秀 201305  
残照の覆ひ被さる枝垂れ梅 田代貞枝 201305  
折々の風に香を乗せ枝垂梅 西川みほ 末黒野 201305  
枝垂梅の幹に風格確かなる 荒井貞子 末黒野 201306  
しなやかさ常の心に枝垂梅 長崎桂子 あを 201306  
なな里てふ里の農家のしだれ梅 國保八江 やぶれ傘 201306  
玄関の飾り豪華に枝垂梅 難波篤直 201404  
この寺の枝垂梅見に幾そたび 寺岡ひろし 雨月 201405  
紅覗く万蕾苑の枝垂梅 小川玉泉 末黒野 201406  
しだれ梅影そのままにふふみけり 中川すみ子 201504  
白梅の淡路枝垂の名もゆかし 溝越教子 春燈 201505  
本郷や袋小路に枝垂れ梅 瀬島洒望 やぶれ傘 201505  
好日や林泉の要の枝垂梅 森清堯 末黒野 201506  
筆塚や下枝のふるる枝垂梅 園田惠子 末黒野 201506  
木道を潜る水音枝垂梅 田村園子 201506  
枝垂れ梅畑削りゆく除染かな 鴨下昭 201507  
矮鶏の尾の枝垂るる梅に触れにけり 升田ヤス子 六花 201507  
雨粒の光る芽吹きの枝垂梅 久保東海司 風鈴 201512  
青空にせせらぎ描く枝垂梅 間島あきら 風土 201605  
半襟の負けず嫌ひや枝垂梅 石田きよし 201605  
しだれ梅ベンチでゲラの校正を 丑久保勲 やぶれ傘 201605  
名園の袖より入りぬしだれ梅 山崎靖子 201606  
万灯の形に吹かれてしだれ梅 安斎久英 末黒野 201606  
枝垂梅健気なる実の二つ三つ 上谷昌憲 201609  
人がゐる持ち上げでゐるしだれ梅 佐藤喜孝 あを 201704  
紅白を競ひ丈余のしだれ梅 小川玉泉 末黒野 201705  
吹き下ろす芯持つ風や枝垂梅 森清信子 末黒野 201706  
雨粒の光る芽吹きの枝垂梅 久保東海司 201707  
母音とは子音とは梅枝垂れけり 定梶じょう あを 201707  
枝垂梅天より紅の降る如く 高木邦雄 末黒野 201804  
坂上で道折れて行き枝垂れ梅 渡邊孝彦 やぶれ傘 201805  
地に触れぬ寺の要の枝垂梅 加藤静江 末黒野 201806  
お地蔵様おおう蕾の枝垂梅 田中藤穂 201902  
枝垂梅なかで遊んで日暮れきて 佐藤喜孝 あを 201903  
眼鏡買ふ水面近くに枝垂梅 須賀敏子 あを 201904  
枝垂れ梅夜来の雨に開きそむ 石本秋翠 馬醉木 201905  
梅枝垂り菅公遺跡称ふる寺 本多正子 雨月 201905  
石牛の金の鈴鳴り枝垂梅 篠田純子 あを 201905  
日の落ちて蒼白きかな枝垂れ梅 田中美恵子 201906  
在るがまま紅深くする枝垂梅 渡部恭子 201907  
暁や鳥の声待つ枝垂梅 田代貞香 201909  

 

2020年2月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。