盆 梅     172句

盆梅の仕立し枝やうらおもて    松本たかし

 梅一輪 梅ヶ香 梅咲く 梅寒し 白梅 紅梅 梅白し

梅月夜 梅蕾 梅匂う 梅二月 梅の花 梅日和 梅ひらく

梅ふふむ 梅祭 梅見 探梅 盆梅 老梅 野梅

梅園 梅林 枝垂梅 早梅 飛梅 観梅

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
愛の巣が丸燒け盆梅殘りたる
中原道夫
銀化
199812
盆梅の尺に鬱勃たる蕾
内山芳子
雨月
199905
盆梅や文机せまき母の部屋
清水延世
春耕
199905
鉢浅き盆梅の根の声聞ゆ
鈴木浩子
ぐろっけ
199906
盆梅や明神下の蕎麦処
小石秀子
酸漿
200003
魚屋のまづ盆梅に水やりぬ
西畑敦子
火星
200005
盆梅の痼り幾世に佇立せり
水島夜雨
京鹿子
200005
天井が決む盆梅の背の高さ
丁野弘
200103
盆梅を飾りて菓子の老舗かな
越智秀子
俳句通信
200104
盆梅の鉢の形に苔の青
ほりもとちか
円虹
200205
盆梅の幹のくさびら乾びをり
北嶋美都里
200205
盆梅や道頓堀川濁りゐる
元田千重
火星
200205
盆梅に声かけ父の忌を修す
鈴木恭子
200205
洛中図掛けあり盆梅展示中
小林あつ子
火星
200207
盆梅の花を終へしは地に下ろす
稲畑汀子
ホトトギス
200302
色明かしゆく盆梅の紅白に
稲畑汀子
ホトトギス
200302
長浜はさぞ盆梅の盛りなる
山田六甲
六花
200303

佐伯晋一氏

栄転

盆梅に来て止まりけり瑠璃鶲
城戸愛子
酸漿
200304
盆梅の枝のくねりは年を経て
塩川雄三
築港
200304
歳月が生みし風格盆梅展
岩永草渓
築港
200304
琴の音の流れつづける盆梅展
飯田はるみ
築港
200304
それぞれに雅号をもてる盆梅よ
辻田忠俊
築港
200304
空洞の盆梅咲いて今盛り
藤居長治
築港
200304
不老なる盆梅床に据ゑてあり
藤居長治
築港
200304
盆梅の四百年の命愛づ
谷口ふみ子
雨月
200304
盆梅の古木の洞を畏みぬ
谷口ふみ子
雨月
200304
盆梅や三百年の吐息秘め
竹内悦子
200305
長浜
盆梅の天井低くしてをりぬ
宮本幸子
円虹
200305
盆梅や近江の山の輝きぬ
小田道知
円虹
200305
盆梅の天地抱へる腕かな
吉村玲子
円虹
200305
盆梅の白に気魂のありにけり
塩川雄三
築港
200305
盆梅の高さ制限されゐたり
塩川雄三
築港
200305
盆梅の樹齢百余の朽ちし幹
松浦静子
築港
200305
盆梅展喪章を付けし名札あり
庄司由里
築港
200305
盆梅の枝見えぬまで花密に
川口弘子
築港
200305
盆梅の花より幹に魅せられて
鈴木佐和子
築港
200305
盆梅や陽をためてゐる小座布団
鈴木政子
雲の峰
200305
盆梅の雪払ひける筆の先
木野本加寿江
火星
200305
盆梅の身よりも低くなだるさびしら
直江裕子
京鹿子
200305
盆梅に液晶画面かがやきぬ
森賀まり
百鳥
200306
盆梅の蕾も堅き駅ホーム
藤居長治
築港
200403
土を掴みし盆梅の太根かな
深澤鱶
火星
200404
盆梅の老樹もつとも匂ひけり
板倉幸子
築港
200404
盆梅の犇めいて庭匂ひけり
浦松静子
築港
200404
年輪を積みし盆梅生気満つ
井手房野
築港
200404
寒さ言ひ合ふ盆梅展の庭
戸栗末廣
火星
200405
盆梅の鴨居斜めに抜けにけり
深澤鱶
火星
200405
盆梅の開き切つたる五、六輪
金澤明子
火星
200405
盆梅におもしろをかし法話かな
木野本加寿江
火星
200405
盆梅の幹三百年の枯れなりし
堀義志郎
火星
200405
盆梅の皮一枚につながれる
加藤弘一
築港
200405
盆梅展寺領を貸して始めたる
木下栄子
築港
200405
盆梅展神杜も寺も訪ふはめに
木下栄子
築港
200405
盆梅の咲き紛れずに来る忌日
辻口静夫
ホトトギス
200407
盆梅に芽立ちの前の息ひそむ
河本美智雄
築港
200503
盆梅を仕立てる父の眼のきびし
千田久美子
築港
200504
盆梅を飾り客待つ加賀の宿
高木昌子
築港
200504
次の間に盆梅のあるけはひかな
深澤鱶
火星
200504
盆梅の四、五鉢ありてぬくもらず
深澤鱶
火星
200504
盆梅の胴より湖のひろごりぬ
深澤鱶
火星
200504
あとずさる風一尺の盆梅に
宇都宮滴水
京鹿子
200504
盆梅を沓脱石に置きにけり
景山まり子
百鳥
200505
霧吹きで花を誘ふ盆梅展
鈴木一明
築港
200505
盆梅の日を恋ふ心見えそめし
稲畑汀子
ホトトギス
200602
その中に庭に下ろせし盆梅も
稲畑汀子
ホトトギス
200602
盆梅に過ぎ易き日々ありにけり
稲畑汀子
ホトトギス
200602
盆梅の緑萼の白まだ蕾
稲畑汀子
ホトトギス
200602
盆梅の絢爛を置き石館
鷹羽狩行
200603
盆梅を抱へ渡船を降りてくる
大串章
百鳥
200604
盆梅の咲けば変りし場所と向き
三反田輝夫
河鹿
200605
真盛りの盆梅置かれ戸口なる
竹腰千恵子
200605
盆梅や十指に餘る鉢を捨て
伊藤希眸
京鹿子
200605
盆梅を一段高く置き替ふる
西村しげ子
雨月
200605
盆梅のふふみて書軸あらたむる
三由規童
雨月
200605
青き蕾つけし盆梅売られけり
蓮井崇男
対岸
200605
盆梅に手毬つく子に垂氷かな
瀧春一
常念
200606

奥上州の

或る村

馥郁の盆梅置かれ剣道部
北尾章郎
200607
盆梅の丈に目を置き目を余す
宇都宮滴水
京鹿子
200702
ひと日臥す盆梅の香に愛されて
和田政子
200704
盆梅の名札そこここ新しく
澤浦緑
ぐろっけ
200705
歳重ぬ大盆梅に膝行す
奈辺慶子
雨月
200705
書院の間に適ふ盆梅馨しき
奈辺慶子
雨月
200705
几帳おく盆梅展の雅ぶなり
奈辺慶子
雨月
200705
盆梅の苔に歳月とどまれり
深澤鱶
火星
200705
盆梅に屏風の天地ありにけり
丸山照子
火星
200705
盆梅をならべ家業の質家嗣ぐ
大西八洲雄
万象
200706
自づから声を慎み盆梅に
園多佳女
雨月
200706
盆梅の紅白火花散らしけり
梶浦玲良子
六花
200706
捨ておきし盆梅実梅の二つ三つ
鈴木愛子
ぐろっけ
200709
歳重ねし大盆梅に膝行す
奈辺慶子
雨月
200801
盆梅を焚きし古武士よ夕吹雪
太田實
ぐろっけ
200801
盆梅と言へど山水景をなす
久津見風牛
200804
盆梅の香気にしばし佇みぬ
桂敦子
200805
盆梅展しづかに混んで来たりけり
吉田康子
火星
200805
盆梅に琴流れけり長屋門
杉野原弘幸
200806
盆梅や思へば父は死に上手
谷村幸子
200806
盆梅の香たしかにありにけり
田宮勝代
酸漿
200806
盆梅展緋の毛艶の苞払ふ
小林成子
200905
盆梅の待つて待つてと紅と白
泉田秋硯
200905
盆梅をめぐる畳のふかふかす
蘭定かず子
火星
200905
へんくつな盆梅二百五十年
渡辺数子
火星
200905
盆梅の身丈に余る花盛り
岩藤礼子
やぶれ傘
200905
地におろしたる盆梅に混み合へる
千原叡子
ホトトギス
200907
旅にゐて風のかれをり盆梅展
長坂ヤス子
酸漿
201004
盆梅の百年の香や緋毛氈
中川すみ子
201005
盆梅の案内待つ日々落着かず
山口キミコ
201005
盆梅に日の廻り来る廊下かな
岩垣子鹿
ホトトギス
201007
織元の盆梅の白凛として 赤座典子 あを 201104  
盆梅の香りなつかし湖の国の 吉井潤 ぐろっけ 201105  
二つ三つ咲き盆梅の香るかな 廣瀬雅男 やぶれ傘 201105  
姿よき盆梅色香充ちゐたり 青木陽子 酸漿 201105  
咲分けて盆梅の名のほしいまま 菊地英雄 酸漿 201105  
盆梅や蒼天に透く昼の月 久保東海司 201106  
この梅は盆梅麻沙子植ゑくれし 大橋敦子 雨月 201106  
燈火に盆梅の精夜の能 改正節夫 ぐろっけ 201106  
齢百・二百の盛り盆梅展 改正節夫 ぐろっけ 201106  
盆梅を大地に下ろす日も近し 稻畑汀子 ホトトギス 201202  
盆梅の枝ぶり褒めてゆきにけり 石脇みはる 201202  
同齢の盆梅吾れと生きくらべ 松本恒子 ぐろっけ 201203  
盆梅を褒めて碁盤に向きにけり 浅井吉雄慈 夕端居 201203  
盆梅の香りほのかや書道展 原 和三 末黒野合同句集 201203  
盆梅を飾るや茶舗に焙炉の香 竹内悦子 201204  
いとほしや盆梅開く二つ花 松本桓子 ぐろっけ 201204  
盆梅の地植ゑの白の花の大 大橋敦子 雨月 201204  
盆梅の固きふくらみ紅きざす 市橋香 ぐろっけ 201205  
盆梅や虚子に続きて父の書も 大橋晄 雨月 201205

五条市

藤岡家住宅

盆梅展蔵の出口に投句箱 古井公代 ぐろっけ 201206  
盆梅のよいしょと曲がる女かな 中原幸子 船団 201206  
盆梅や抓みてはかる開花どき 松本文一郎 六花 201206  
盆梅の粋な枝ぶり眺めゐて 小寺ふく子 六花 201206  
紅白の盆梅姿正しけり 岡田史女 末黒野 201206  
盆梅の根張りたしかに花一輪 阿久澤利男 やぶれ傘 201206  
盆梅の館まるごと香炉かな 宮田香 故郷 201207  
盆梅を地に下ろせしは麻沙子さん 大橋敦子 雨月 201304  
地に下ろせし盆梅育ちゆきてあり 大橋敦子 雨月 201304  
盆梅の背丈今しも三メートル 大橋敦子 雨月 201304  
匠らの努力の証盆梅展 秦和子 201305  
盆梅の講釈縷縷と庵主さま 粟倉昌子 201305  
植ゑ替へを待つ盆梅の杖をつき 中川すみ子 201305  
城垣の濡れてをりたる盆梅展 坂口夫佐子 火星 201305  
床の間の盆梅賞でて一日暮れ 安藤虎酔 かさね 201310  
地に下ろす盆梅やがて一面に 稲畑汀子 ホトトギス 201402  
犬褒めて盆梅褒めて立ち話 石川かおり 201404  
盆梅や盆梅課ある城下町 小澤菜美 201405  
盆梅展いろは匂へと淡海かな 野澤あき 火星 201406  
不老てふ盆梅ことに香を放つ 池田光子 風土 201406  
盆梅の老木にして艶めけり 塩路五郎 201504  
盆梅や朝日に凝りし紅の輝り 鈴木良戈 201505  
盆梅の腰のひねりの艶めかし 江島照美 201505  
百年を越す盆梅の大広間 大橋晄 雨月 201505  
秀長の城址賑はふ盆梅展 村上悦子 雨月 201505  
盆梅の力みなぎる枝ぶりに 水谷文謝子 雨月 201505  
盆梅の樹齢を誇るものばかり 水谷文謝子 雨月 201505  
盆梅の位置換へし夜の夢匂ふ 田村園子 201506  
盆梅やつくだ小橋の舟溜 来海雅手 201506  
盆梅の気品遺して逝かれけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201602  
盆梅に押し合ふ力ありにけり 竹内タカミ 201604  
和三盆梅一輪と掛軸と 竹内悦子 201604  
盆梅と余生を生きし父なるや 向井芳子 春燈 201606  
盆梅の遅速に湖の風姿あり 藤岡紫水 京鹿子 201606  
盆梅の疎に咲き樹齢百年と 谷村祐治 雨月 201606  
声明や盆梅の香のいや高し 中島陽華 201607  
盆梅の幹に二つの力瘤 戸栗末廣 201607  
地に下ろしたる盆梅の咲き継げる 稲畑汀子 ホトトギス 201702  
地に下ろす盆梅育ちゆく辺り 稲畑汀子 ホトトギス 201702  
盆梅の前にホースがながながと 根橋宏次 やぶれ傘 201805  
盆梅や羽音も景の一部分 稲畑廣太郎 ホトトギス 201811  
億年のアンモナイトに春の塵 本多俊子 201906  
ひび割れの金剛力士春の塵 石黒興平 末黒野 201906  
春の塵にも好き嫌ひ家具の艶 後藤比奈夫 ホトトギス 201908  
奉納の竹包十二春の塵 間島あきら 風土 202002  

 

2020年2月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。