作品
作者
掲載誌
掲載年月
亡き人の手擦れの聖書梅月夜 野口香葉 遠嶺 199806
生るるも逝くも独りや梅月夜 水原春郎 馬醉木 200004
梅月夜蛇体鎮めの祈りかな 能村研三 200004
梅月夜焔鳴りとどろく登窯 大森井栖女 馬醉木 200006
梅月夜歩巾合はせて肩触れず 伊藤和枝 百鳥 200106
毒薬をもらってしまった梅月夜 わたなべじゅんこ 船団 200108
梅月夜ひかりこぼるる水車 野口香葉 遠嶺 200205
ひそめたる声も障りの梅月夜 野口香葉 天女櫻 200209
オカリナが縄文を呼ぶ梅月夜 能村研三 200307
梅月夜睡りは水のごとく来る ほんだゆき 馬醉木 200406
梅月夜ぽつりと夫が死後をいふ ほんだゆき 馬醉木 200501
喪籠りの一族五軒梅月夜 大野里詩 帆船 200504
もう来なくていいと送る娘梅月夜 園多佳女 雨月 200506
枝々のつぼみ湧き出て梅月夜 鷹羽狩行 200603
拘置所の塀長くあり梅月夜 淵脇護 河鹿 200605
ランタンのぶらぶら揺るる梅月夜 高畠英 河鹿 200605
二胡の音の胸にしみ入る梅月夜 石田克子 馬醉木 200605
蛮声の「妻を娶らば」梅月夜 塩路隆子 200606
梅月夜匂ひが重くなりにけり 服部幸 200704
潮騒の間遠となりし梅月夜 松本幹雄 馬醉木 200705
久々に謡ふ一曲梅月夜 園多佳女 雨月 200705
梅月夜グラスに残る白ワイン 中野英歩 八千草 200708
風どこか湿りのありて梅月夜 鷹羽狩行 200803
楽団に夫婦で混じる梅月夜 伊吹之博 京鹿子 200806
梅月夜かぶき止まざる男どち 上山永晃 春燈 200905
梅月夜身は一本のひかりなす 間島あきら 風土 201011
陰暦の換算早し梅月夜 能村研三 201303
梅月夜李杜を詩友として酌めり 田嶋洋子 七線譜 201306
難波津に鵺のたまごや梅月夜 柳川晋 201507
ワイングラスに君ゐぬ不思議梅月夜 鈴鹿呂仁 京鹿子 201604
梅月夜源氏の君へ香薫かむ 塩貝朱千 京鹿子 201605
夫逝きて慟哭止まぬ梅月夜 祐宗千代子 雨月 201605
誰彼と話したくなる梅月夜 犬塚李里子 201705
梅月夜烏ねぐらに姦しく 森なほ子 あを 201704
月蝕を了へて寒紅梅月夜 根岸善雄 馬醉木 201804
あなたなら話せるはなし梅月夜 三宅文子 春燈 201805
佇みて古色帯びたる梅月夜 能村研三 201903
暗香のいつもの足音梅月夜 饗庭恵子 末黒野 201905
地より香の湧き上がりたる梅月夜 今橋眞理子 ホトトギス 202107

 

2022年2月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。