八重桜     116句

八重櫻咲きけり芋に蜆汁    正岡子規

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
原子炉と寺隣り合ひ八重桜 小倉恵都子 風土 199807  
八重桜散りアリババの絨毯めく 鱸千里 199807  
手のひらにはづませてみる八重桜 野口光枝 高籬 199812  
ひと周りして婆の坐す八重桜 別府優 199901  
八重桜に潰されさうにをりにけり 別府優 199901  
手のひらにはづませてみる八重櫻 野口光江 遠嶺 199905  
発電所ところどころに八重桜 皆川盤水 春耕 199906  
八重桜ぶあつい部屋に閉じこもる 河野志保 海程 199908  
八重桜水底深く沈みゆく 尾上有紀子 船団 199908  
朝昼と過ぎて夜のくる八重桜 青山丈 199908  
どこからも雀の出入り八重桜 青山丈 199908  
小綬鶏の兄さんが呼ぶ八重桜 桐木榮子 船団 199909  
掌でゆすつてみたる八重桜 津田このみ 船団 199909  
きぬぎぬの吉祥天女八重桜 神蔵器 風土 200006 日本国宝展
時計台すつぽり隠す八重桜 横林誠二 200007  
遅れ咲くこと貫禄の八重桜 鷹羽狩行 200008  
声のよき庵主さまなり八重桜 大堀由子 200008  
磨かれし一樹となれり八重櫻 小澤克己 遠嶺 200008 祝・吉野のぶ子句集『八重櫻』
父の忌や今年は雨の八重桜 二本松輝久 風土 200008  
そよ風の双ヶ岡の八重櫻 中島陽華 200008  
八重櫻父の慈愛に触れにけり 吉野のぶ子 八重櫻 200008  
咲きそめてよりの存在八重桜 嶋田一歩 ホトトギス 200011  
学校のにはとり鳴けり八重桜 真保喜代子 200101  
酒の手の落ちしとおもふ八重桜 小川匠太郎 200104  
八重桜ぎをんの西に川流れ 神蔵器 風土 200106  
大奥の址と万朶の八重桜 江木紀子 雨月 200107  
勅使門内より見たる八重桜 門伝史会 風土 200107 最大山雙林寺
夢あらば一つ増やして八重櫻 有山光子 遠嶺 200107  
宮中は奈良よりつづく八重櫻 長谷川登美 ぐろっけ 200107  
しんがりに咲くが身上八重桜 横山昌子 200108  
ゆるやかに四肢緩みゆく八重桜 西田もとつぐ 船団 200109  
地の影もまた軽からず八重桜 丁野弘 200204  
女子寮の高き鉄柵八重桜 登坂章一 春耕 200204  
オクターブ上げて鵯啼く八重桜 辻のぶ子 雲の峰 200206  
蕉翁の句碑に散り次ぐ八重桜 中川晴美 雲の峰 200206  
「雨乞碑」建つ三囲の八重桜 及川澄江 風土 200206  
山神に虎魚この世に八重桜 神蔵器 風土 200207  
誕生日贈るものなく八重櫻 島崎晃 遠嶺 200207  
大いなる歳月うつす八重櫻 高村洋子 遠嶺 200207  
八重櫻余韻のぬくき時の鐘 いしだゆか 遠嶺 200207  
奉仕日の眼を和ませる八重櫻 松井治美 遠嶺 200207  
発表会助け舟あり八重桜 長谷川としゑ ぐろっけ 200207  
潮風の重さくははり八重ざくら 中島たけ子 200208  
八重桜御室は塔より暮れそめし 小川文子 京鹿子 200208  
足元に猫うづくまる八重桜 森田蝌蚪 200302  
枝ごとに夕風違ふ八重桜 朝妻力 雲の峰 200305  
どの枝となく乗り出して八重桜 斎藤棹歌 200306  
父ははのめでたく老いぬ八重桜 柴田佐知子 200307  
手掴みしまま凹みけり八重桜 深澤鱶 火星 200307  
日の重さ風の重さの八重桜 一民江 馬醉木 200308  
遅咲を恥づやうつむく八重桜 高木智 京鹿子 200308  
八重桜矮鶏ちやぼと孔雀が同居せる 二瓶洋子 六花 200308  
浮き世絵の重ねし衣か八重桜 物江晴子 八千草 200310  
日当りて廃れホテルの八重桜 秋田庫 200310  
朝の日にふくらみ咲けり八重桜 阿部ひろし 酸漿 200405  
重力に舞とあらがひ八重桜 林翔 200406  
わが桜化石と名づけ寿 村越化石 200406 わが植えし一本の八重桜が毎年咲き続け今に至る
夜をこめて化身の舞も八重桜 富永晃一 築港 200406  
八重桜訪ふ家は丘に立つ 設楽唱子 酸漿 200406  
通り抜け造幣局の八重桜 横井秀子 草の花 200406  
無明指をかざす触れ落つ八重桜 田中藤穂 あを 200406  
自転車の前後に子乗せ八重桜 東亜未 あを 200406  
はだ色に紅をおとせし八重桜 吉弘恭子 あを 200406  
八重桜花の喧騒なかりけり 斉藤利男 百鳥 200407  
行きずりの人も褒め行く八重桜 清水幸子 築港 200407  
咲き満ちて鬱に入りたり八重桜 澄田玄志郎 築港 200407  
空海の記念碑染むる八重桜 牧悦子 200407  
園服に埋もれし吾子や八重櫻 浜田はるみ 遠嶺 200407  
句集名決まりし夕べ八重櫻 曷川克 遠嶺 200408  
城望む祝ひの席や八重櫻 小山百合子 遠嶺 200408  
生辰の師を祝ぐ奈良の八重桜 岸本久栄 雨月 200408  
花房をいとしみ拾ふ八重桜 橘澄男 山景 200408  
沿道に気怠き午後の八重桜 物江晴子 八千草 200410  
わが死後の眺めに散りぬ八重桜 神蔵器 風土 200506  
八重桜ひとびとに影落しけり 宮津昭彦 200506  
途中下車するのしないの八重桜 清水ミツコ 200507  
釈迦牟仏待ちに待つたる八重桜 鈴木勢津子 200507  
やさしさのときには重し八重桜 松田有伽 河鹿 200508  
八重櫻母に齢を尋ねらる 与川やよい 遠嶺 200508  
キャラメルの柔らかくなる八重桜 青山丈 200508  
八重桜八重に手抜のなかりけり 後藤比奈夫 ホトトギス 200510  
八重桜人は誘ひにのり易く 堀内一郎 あを 200604  
貝釦つくる工場に八重桜 品川鈴子 ぐろっけ 200605  
一陣の風に湧き立つ八重桜 松村多美 四葩 200606  
八重桜本読むひとをその樹下に 宮津昭彦 200606  
雲行のにはかに嶮し八重桜 宮津昭彦 200606  
山城のライトアップや八重桜 尾崎貞 春燈 200607  
八重桜空の青さが重すぎる 佐々木よし子 200607  
大雨の本丸跡や八重桜 大西裕 酸漿 200607  
真つ青な空にくひこむ八重桜 永田勇 六花 200607  
白秋旧家「紫烟草舎」の八重桜 上村葉子はこ 風土 200607  
名物の八重桜咲く饅頭屋 岡田房子 酸漿 200608  
古歌に名の奈良八重桜実となんぬ 山田夏子 雨月 200608  
灯の一つともる夜道や八重桜 青山丈 200608  
八重桜房のそれぞれ手毬ほど 宮津昭彦 200706  
言葉溜めゐて雨あとの八重桜 加瀬美代子 200706  
八重桜背らに古寺めぐりかな 佐藤健伍 200707  
ゆつたりと膨らみをりぬ八重櫻 安田三千代 遠嶺 200707  
屑鉄を積み出す港八重桜 数長藤代 200707  
遺言を書く程でなし八重桜 宮崎高根 200707  
死にしこと知らざる仏八重桜 高橋道子 200707  
鷹揚に揺れて咲き初む八重桜 隅田恵子 雨月 200707  
子の重さいとしと抱へ八重桜 生方ふよう 200707  
門川に入り汐匂ふ八重桜 松原ふみ子 200707  
「峰」俳誌明るさ増すや八重桜 佐藤健伍 200708  
八重櫻人の情けにつつまれて 吉野のぶ子 遠嶺 200708  
落慶の今この時を八重桜 柴崎英子 絹の波 200806 中山法華経寺
八重櫻通り抜けてふ人の波 能勢栄子 あい 200807  
百匹の猫踊りたる八重桜 十川たかし 200807  
八重桜峠の風は九十九折 馬崎千恵子 春燈 200807  
咲きすすみ大毬たゆむ八重ざくら 溝内健乃 雨月 200807  
八重桜子らの声待つ遊園地 浅野恵美子 酸漿 200807  
着水のかすかな音や八重桜 有賀昌子 やぶれ傘 200807  
つたへたきことの山ほど八重櫻 横松しげる 遠嶺 200808  
風止めば散ることも止み八重桜 嶋田摩耶子 ホトトギス 200809  
しあはせの二乗三乗八重桜 荒井慈 春燈 200903  

09/05/01 作成

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