残 花     154句

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜

花疲れ  花守 初花  花の闇  花の雲  花影

花の影  余花  残花  花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑

花篝 花は葉に  花筵  養花天  飛花落花 落花

作品
作者
掲載誌
掲載年月
降り暮れて残花の空のいさぎよし 小澤克己 遠嶺 199807
人麻呂の風の残花となりにけり 奥田節子 火星 199807
残花あり散るを風情の如意輪寺 稲畑汀子 ホトトギス 199904
晴れて又変幻自在なる残花 稲畑汀子 ホトトギス 199904
吉野山晴れて残花の息遣ひ 稲畑汀子 ホトトギス 199904
残花とも遅桜とも吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 199904
名苑の残花に詩のたなごころ 今井松子 遠嶺 199907
ちらちらと散るちらちらと残花散る 藤松遊子 ホトトギス 199910
吐きそめし葉の色にある残花かな 藤松遊子 ホトトギス 199910
散り継いで残花淋しくなりにけり 藤松遊子 ホトトギス 199910
倖にさびしさ搦む残花かな 能村登四郎 芒種 199911
残花追ふ旅となりけり伊賀名張 能村登四郎 芒種 199911
残花かな一と節手向く公卿塚 渡邊松美 雨月 200001
何処より散りくる残花車寄せ 村田明子 円虹 200007
山雀と高尾に残花惜しみけり 三村禮子 酸漿 200007
幹撫でて残花を惜しむ杖仲間 村越化石 200007
傾きて湖に影置く残花かな 藤田元子 春耕 200007
鬼伝説今に残花の一禅寺 伊田和風 円虹 200008
偲ぶこと語れば吹雪く残花かな 稲畑汀子 ホトトギス 200105
残花散る自決の城の武者走り 堀田清江 雨月 200107
手も鰭もとどかぬ迎の残花かな 石橋翠 いろり 200110
一夜造りの塔の艶なる残花かな 伊丹さち子 馬醉木 200206
対岸の残花ひともと鷹女の忌 武井清子 銀化 200206
鳥吸ひ込んでゐる岬山の残花かな 岩木茂 風土 200207
中院の空にかがよふ残花かな 宮倉浅子 遠嶺 200207
黒子めく鴉残花を散らしけり 川村紫陽 200207
半身は彼岸に枝垂れゐる残花 長山あや 円虹 200208
芙蓉枯れ蘂に小さな名残花 近藤幸三郎 風土 200212
残花より落つ一片といふ光 稲畑廣太郎 ホトトギス 200304
数多ある色も残花の懐に 稲畑廣太郎 ホトトギス 200304

 「悠」五周年祝句

この祝ぎを確と見つめる残花かな

稲畑廣太郎 ホトトギス 200304
残花今ちりぬるを我が帰心持て 稲畑廣太郎 ホトトギス 200304
杉間洩る朝日下り来し残花かな 稲畑汀子 ホトトギス 200304
案外に残花の山路なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 200304
残花浴び吉野の金の由来聞く 稲畑汀子 ホトトギス 200304
峡宿に残花に名残ある別れ 稲畑汀子 ホトトギス 200304
城の池縁どりに足る残花なり 品川鈴子 ぐろっけ 200305
朝方の雨粒光る残花かな 岡田万壽美 雲の峯 200306
近くゐて遠まなざしに見る残花 山下しげ人 ホトトギス 200308
スイッチバック大平台の残花かな 中島英子 八千草 200310
一もとの外つ宮址の残花かな 渡辺周子 雲の峰 200406
たとふれば風の残花のこころざし 豊田都峰 京鹿子 200406
残花散る風のソナタを奏でつつ 小澤克己 遠嶺 200407
残花降るなか飛石の沢渡り 遠藤和彦 遠嶺 200407
最澄の山の残花や僧の武具 森内利之 遠嶺 200407
護摩木焚く炎の及ぶ残花かな 久松和子 万象 200408
駒ヶ根の白き嶺ある残花かな 鈴木勢津子 200507
真実まなみ実樹みき・か刈・残花の百ケ日 八田木枯 晩紅 200508
手話の子へ惜しみなく散る残花かな 宮崎左智子 200509
夕さりて残花にはかに減りてをり 河野美奇 ホトトギス 200509
みよし野や風と残花の鬩ぎ合ひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200604
旅路なほ残花彩りゐたりけり 稲畑汀子 ホトトギス 200604
二日目の帰路の残花はいかならん 稲畑汀子 ホトトギス 200605
残花かな六甲茶屋の埃本 山田六甲 六花 200605
残花なほ白湯スープ透くるころ 辻美奈子 200606
残花かな十七字詩へあと一字 宮川みね子 風土 200607
残花是レ宗ニノ耳トオモハルル 小形さとる 200608
子のボール触れて残花を散らしむる 安部和子 雨月 200608
北大の残花新緑直線路 泉田秋硯 200609
余花残花生人形の首化粧 栗栖恵通子 200707
味噌汁の匂ひ戻りぬ残花道 大井邦子 ぐろっけ 200707
飛花残花隣家このごろ留守がちに 佐々木幸 200708
白さぎの飛翔や残花明りかな 矢野千佳子 京鹿子 200709
残花とて散る一片も惜しまるる 石垣幸子 雨月 200807
余花残花山の眉目に溶け入りぬ 石崎浄 風土 200808
廃校の散るを急がぬ残花かな 高村令子 風土 200811
残花にも絵島の雅び魅せらるる 増田一代 200907
余花残花虎臥城に鬨の声 田中芳夫 200907
残花散る巡礼古道の潦 岩木茂 風土 200907
おもかげや葉かげに青む夜の残花 渡邉友七 あを 200907
徳川の世の語り部として残花 稲畑廣太郎 ホトトギス 201004
残花又残花芝公園の黙 稲畑廣太郎 ホトトギス 201004
峠路の残花若葉に呑み込まれ 中島玉五郎 201006
旅めくや残花の坂を行くことも 辻美奈子 201006
残花なほ伊勢へ十里のむすびの地 千田百里 201006
余花残花母がだんだんとほくなり 川中佐知子 風土 201007
残花散る団子坂上あたりかな 大島英昭 やぶれ傘 201007
下館の残花に訪ね蕪村の絵 内海良太 万象 201007
余花残花今に深まる一語かな 北川孝子 京鹿子 201008
鎌倉は本降りとなり余花残花 原田達夫 201008
首塚へ今日のしるべは残花なる 豊田都峰 京鹿子 201106
丘の残花全景として夕日なか 豊田都峰 京鹿子 201106
余花残花淋しきものに女の手 山田暢子 風土 201106
別るるを引きとめをりし残花かな 河野美奇 ホトトギス 201109
待乳山聖天わきの残花かな コ田千鶴子 花の翼 201111
残花ともいはむ黄桜さくらいろ 稻畑汀子 ホトトギス 201204
み吉野の残花の山路なりしかと 稻畑汀子 ホトトギス 201204
登り来て神水汲めり余花残花 五十畑悦雄 201207
白鳳の名のみの寺の残花かな 上山永晃 鶴翼 201305
残花なほ法然院へ水の音 岡汀子 馬醉木 201306
石段をゆくり残花と蔵王堂 鈴木阿久 201306
石庭へ残花のみちとなりゐたり 豊田都峰 京鹿子 201306
みよし野の残花に降りて夜の帳 稲畑汀子 ホトトギス 201404
朝の日の拾つて行きし残花かな 稲畑汀子 ホトトギス 201404
西空に生国を置く余花残花 井上信子 201407
父の忌や残花に盃を上げてゐる 鈴木初音 201407
残花降る少し間をおき一二片 布川直幸 201504
残花余花五体どこから労らむ 加茂達彌 201505
谿残花梢を競ふ松桧 松本鷹根 京鹿子 201506
西行の詠ひし山の残花かな 小林輝子 風土 201507
残花明りして山門の一茶句碑 溝呂木信子 201508
吉野路の残花散るより始まりし 河野美奇 ホトトギス 201509
鎌倉は本降りとなる余花残花 原田達夫 箱火鉢 201511
一目を置かるる齢残花なほ 尾野奈津子 春燈 201607
木星をとり囲みたる残花かな 今橋眞理子 ホトトギス 201609
旅終へて残花の日々の過ぎ易し 今橋眞理子 ホトトギス 201609
名残なほ尽きぬ残花や歩を返す 石川多歌司 ホトトギス 201610
真夜覚めて残花を散らす雨と聞く 稲畑汀子 ホトトギス 201704
山深く来しこと知りぬ残花かな 稲畑汀子 ホトトギス 201704
みよし野の残花は風の寄りたがる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704
み吉野の残花終楽章奏で 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704
みよし野の表情変りゆく残花 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704
心ぐし残花の浜の虚貝 鈴鹿呂仁 京鹿子 201705
残花なほ我が衣手に纏ひたる 鈴鹿呂仁 京鹿子 201705
懐に美山を抱く余花残花 鈴鹿呂仁 京鹿子 201707
老友の柩折しも残花浴び 本多正子 雨月 201707
残花かな厨の背山明くして 山田六甲 六花 201707
残花散る難波に赤穂義士の墓 山田佳乃 ホトトギス 201709
残花なほ人を集めてをりにけり 岡安仁義 ホトトギス 201711
時折は残花に風のありもして 岡安仁義 ホトトギス 201711
残花かな篠山時雨まで染めて 山田六甲 六花 201805
残花冷え篠山ハワイアンダンス 山田六甲 六花 201805
献灯に傘は残花の薄明かり 山田六甲 六花 201805
濠の水暗渠へ落つる残花かな 山田六甲 六花 201805
はたと会ふ残花に心通はせて 今橋眞理子 ホトトギス 201809
待つてゐてくれし残花の僅かでも 木村享史 ホトトギス 201810
残花なほ日表といふ輝きに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904
一本の残花車窓を画布として 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904
吉野路の残花の景をつなぐ旅 稲畑汀子 ホトトギス 201904
帰路は又残花をつゞる旅ならむ 稲畑汀子 ホトトギス 201904
夕照の湖へ散りつぐ残花かな 斉藤マキ子 末黒野 201904
四阿(あずまや)は暗し残花の雨明かり 山田六甲 六花 201905
四阿に傘をたたみぬ名残花 山田六甲 六花 201905
子の影の母の影追ふ残花かな 太田慶子 春燈 201907
残花にしてどつと花びら吐き出しぬ 谷田明日香 風土 201907
残花なほ吾が衣手に一二片 加瀬伸子 末黒野 201907
残花舞ふ都心の空を引き寄せて 稲畑廣太郎 ホトトギス 202004
御復活寿ぐための残花かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
宇治川のいさよふ波や余花残花 鈴鹿呂仁 京鹿子 202006
望月の残花の枝に掛かりけり 高橋まき子 風土 202007
余花残花うかと齢を重ねけり 高村令子 風土 202007
ひと家族まとまるやうに残花かな 辻美奈子 202007
仰ぎ見る残花のあたり人声す 安原葉 ホトトギス 202008
余花残花気散じの歩を真間川へ 成宮紀代子 202101
児童公園残花の下の滑り台 田中藤穂 あを 202106
ひつそりと残花たそがれ時の色 柴田靖子 202107
吊橋に残花の風の吹き上る 岩木茂 風土 202107
昼飯の行きと帰りの残花かな 阪西敦子 ホトトギス 202108
新学期残花の下に集まれり 坂本和穂 やぶれ傘 202108
余花残花哀史の山の夕まぐれ 山中志津子 京鹿子 202108
余花残花名もなき山の句読点 石原孝人 京鹿子 202108
径に沿ふ雪洞残花あるうちは 安原葉 ホトトギス 202110
色深き残花の矜持百日紅 清水美子 春燈 202201

 

2022年4月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。