花は葉に 1     286句

花は葉に水を隠して調節池    本橋仁

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ  花守 初花  花の闇

花の雲  花影   花の影  余花  残花  花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑  花篝 花は葉に

花筵

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
食八分力も八分花は葉に 奥田節子 火星 199807  
花は葉に旅の期待は秘めしまま 稲畑汀子 ホトトギス 199904  
笑つたり腹を立てたり花は葉に 丸山佳子 京鹿子 199906  
花は葉に車夫の背中の黒襷 頓所友枝 199907  
疑問符の絶ゆることなし花は葉に 舩越美喜 京鹿子 199907  
持薬飲むときのやすらぎ花は葉に 加瀬美代子 199907  
寝墓とはつねに日ざらし花は葉に 加瀬美代子 199907  
木が落とす切れ字字余り花は葉に 奥田筆子 京鹿子 199908  
花は葉に出口入口無くなりし 金子野生 京鹿子 199909  
今東男なりけり花は葉に 稲畑廣太郎 廣太郎句集 199912  
花は葉に育てし幹の力こぶ 田渕葉陽 200007  
花は葉に腹中に癌育ちつつ 立石萌木 雨月 200007  
夕荒れの口癖となりぬ花は葉に 瀬戸悠 風土 200007  
花は葉に潮の香をのせ一と日旅 大島ウメ 六花 200008  
花は葉にさらりと嘘をついてより 久保田志華 火星 200008  
花は葉に人は静かに死に逝くか 関口ゆき あを 200106  
花は葉に新しき靴履き馴れて 牛田修嗣 200107  
花は葉にかくれ紋とや裏紋とや 嵯峨根鈴子 火星 200107  
蝶むすびせしは仕事着花は葉に 甲州千草 200107  
落慶のその後を訪へば花は葉に 小田ひろ 円虹 200107  
傾きしままに巣箱や花は葉に 柿澤喜三郎 百鳥 200108  
花は葉に遠出三日の家桜 今井竜蝦 海程 200111  
花は葉に通勤定期継続す 瀬川照子 船団 200111  
花は葉にビタミン剤を持ち歩く 松永典子 船団 200112  
陰膳に省略の汁花は葉に 中原道夫 銀化 200206  
花は葉に親ゆび小ゆび恙なし 丸山佳子 京鹿子 200206  
花は葉に六十年の夫婦箸 渡辺俊子 京鹿子 200206  
校庭に刻みきし日々花は葉に 久保田雪枝 雨月 200206  
もの書かぬ一日なりし花は葉に 川端実 遠嶺 200207  
花は葉に水面重たくなるばかり 長沼三津夫 200207  
花は葉に村雲御所は喪に鎮み 中原吟子 雨月 200207  
水の面の影の聡しよ花は葉に 長沼三津夫 200207  
晩節のいよよ寡黙に花は葉に 宇田篤子 京鹿子 200207  
捗らぬ家事二つ三つ花は葉に 十文字慶子 200208  
剥製にしたき女や花は葉に 柴田朱美 京鹿子 200208  
客人に吉野の里の花は葉に 佐土井智津子 ホトトギス 200209  
俳磚は俳句曼陀羅花は葉に 滝青佳 ホトトギス 200209  
みよし野の旅語らばや花は葉に 稲畑汀子 ホトトギス 200304  
花は葉に怠惰許さるべくもなし 岡本眸 200304  
忌に集ふ日を近づけて花は葉に 稲畑廣太郎 ホトトギス 200304  
如意輪寺魑魅鎮めて花は葉に 稲畑廣太郎 ホトトギス 200304  
花は葉に五百羅漢の肩を寄せ 浦松静子 築港 200307  
花は葉に通院検査いつ終る 岩林勇雄 築港 200307  
花は葉に麻布十番六本木 宮崎千恵子 帆船 200307  
起き抜けのひとり体操花は葉に 木野本加寿江 火星 200307  
石段の真ん中くらき花は葉に 加藤富美子 200307  
陸ふたつ越えてゆきたり花は葉に 雨村敏子 200307  
花は葉に心の隅へ置く写真 鳴海清美 六花 200308  
花は葉に浮桟橋の朽つるまま 松原ふみ子 200308  
花は葉に西行桜人佇たす 田中佐知子 風土 200309  
高橋に川風集め花は葉に 稲畑廣太郎 ホトトギス 200405  
書き込みの本をなぞりて花は葉に 能村研三 200405  
花は葉に子に晩婚の整へり 安藤ヒサ子 河鹿 200407  
花は葉に女ごころも保護色に 丸山佳子 京鹿子 200407  
花は葉に天日深くめぐるなり 淵脇護 河鹿 200407  
花は葉に夫西方へ旅立ちぬ 鎌田つた枝 築港 200407  
暁景の前山主役花は葉に 安西静 帆船 200407  
黒白をはつきりつけよ花は葉に 木村みかん 200407  
誰彼となく世を去りて花は葉に 鷹羽狩行 200407  
忠告の未尾をにごし花は葉に 吉田明子 200407  
通院の往復いつか花は葉に 奥村光子 築港 200407  
花は葉に城跡に建つテレビ塔 松山佐治彦 河鹿 200408  
花は葉に大事な人の名を忘れ 大塚まや 京鹿子 200408  
花は葉に那智石汚る添水かな 中山皓雪 200408  
花は葉にいつよりわれの独語癖 十河秀子 百鳥 200408  
意に添へる答の出せず花は葉に 金子和子 帆船 200411  
花は葉に確認したる鍵の束 栗山恭子 帆船 200505  
たわ言はみみずにまかせ花は葉に 吉田多美 京鹿子 200507  
音沙汰の途絶えて久し花は葉に 西畑いすず 築港 200507  
花は葉に積ん読の本殖えるばかり 石橋公代 春燈 200507  
花は葉に万年筆はあたらしく 中村恭子 200507  
花は葉にドライブ倶楽部解散す 中村葉子 帆船 200507  
料亭は軍都のなごり花は葉に 能村研三 200507  
遠ざかるものに父母の忌花は葉に 宮脇ちづる 200508  
花は葉に嬉々と雀のこぼれつぎ 小島みつ代 200508  
花は葉に心はなれぬ知人の訃 生方ふよう 200508  
故里のデカンショの丘花は葉に 三浦如水 ぐろっけ 200508  
閉校となりたる校舎花は葉に 沼口蓬風 河鹿 200508  
花は葉にまたぞろもたぐ煙霞癖 伊藤白潮 200605  
遺されし者らの絆花は葉に 渕上千津 200606  
狼と羊の絵本花は葉に 竹中一花 200606  
花は葉に幹の鬱血はじまれり 柴田朱美 京鹿子 200607  
花は葉に遅々とされども恢復期 北川英子 200607  
花は葉に舞の宗家は路地裏に 大竹淑子 風土 200607  
花は葉に文字を産みつぐ女偏 千田百里 200607  
花は葉になりてぐつすり眠りけり 竹下昌子 200607  
少年に火縄の匂ひ花は葉に 柴田朱美 京鹿子 200607  
水掻きの生える兆しや花は葉に 柴田朱美 京鹿子 200607  
不意にくるめまいの怖さ花は葉に 柴田朱美 京鹿子 200607  
亡き夫の勤務地なりし花は葉に 藤原繁子 春燈 200607  
花は葉に杖止めて買ふ走り餅 吉田多美 京鹿子 200608  
花は葉に病めばなにかと夫恃み 生方ふよう 200608  
将軍の眠る奥津城花は葉に 井出やすはる 酸漿 200608  
武者人形城の刻打つ花は葉に 伊勢ただし ぐろっけ 200608  
余生にも嵐のありて花は葉に 吉田多美 京鹿子 200608  
みよし野はもう訪へぬ距離花は葉に 東野太美子 ホトトギス 200609  
余土よど村へ続きし路や花は葉に 林いづみ 風土 200611  
会ふことのかなはざる日々花は葉に 西山春文 200612  
ダ・ヴィンチの多力を思ふ花は葉に 伊藤白潮 200706  
縷々と継ぐ志あり花は葉に 藤浦昭代 ホトトギス 200707  
花は葉に人の世にある表裏 川崎光一郎 京鹿子 200707  
花は葉に物置仕舞ひの乳母車 小城綾子 200707  
遡り来てきのふは遠し花は葉に 小林和子 風土 200707  
半月の入院日記花は葉に 宮崎高根 200707  
猪解き場ありしはここら花は葉に 青山悠 200707  
かくれんぼせし校庭の花は葉に 志野蕗子 200708  
鳳凰のひかりの中を花は葉に 奥村邦子 200708  
背になじむデッキチェアーや花は葉に 城孝子 火星 200708  
花は葉に我に失ふものもなし 中島知恵子 雨月 200708  
花は葉に同じ道ゆくつまらなし 丸山佳子 京鹿子 200708  
花は葉にくすぐり過ぎし耳の穴 宇都宮滴水 京鹿子 200708  
マタニティドレス縫い上ぐ花は葉に 岡村尚子 ぐろっけ 200708  
花は葉にあの人もこの人も故人 岩岡中正 ホトトギス 200709  
花は葉にうしろ髪引く名宝展 丸山佳子 京鹿子 200709  
海よりも空あをあをと花は葉に 佐々木幸 200709  
花は葉に時の流るる水の底 中野京子 翁草 200710  
花は葉に年金特別便われにも 伊藤白潮 200805  
鳶坂は富坂となる花は葉に 能村研三 200805  
花は葉に新作ランチはイーゼルに 中尾公彦 200806 伝通院
花は葉に鞄の中は私物のみ 丸山佳子 京鹿子 200806  
花は葉に微睡み覚むる午後の椅子 安藤久美子 やぶれ傘 200806  
うつろへる人の心や花は葉に 伊東和子 200807  
日々のこと確かな進歩花は葉に 鈴木勢津子 200807  
老人が老人誘ふ花は葉に 高橋澄子 200807  
花は葉に開演時刻十七時 高田令子 200807  
花は葉に清貧の書をいまいちど 田原陽子 200807  
缶コーヒー頬にあてがふ花は葉に 田村園子 200807  
ふるさとを語る饒舌花は葉に 淡路久仁子 春燈 200807  
通院に明け暮れの日々花は葉に 田所洋子 雨月 200808  
源氏千年読み継がれてや花は葉に 村上悦子 雨月 200808  
リヤカーに箒と熊手花は葉に 瀬島洒望 やぶれ傘 200808  
墓碑銘は無限抱擁花は葉に 上原光代 酸漿 200809  
花は葉に人はかへらぬ日を重ね 芝尚子 あを 200906  
古都といふ落着きにあり花は葉に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201005  
花は葉に隠れてしまひ庭つつじ 鷹羽狩行 201005  
雲母坂遠目にしたり花は葉に 谷村幸子 201007  
花は葉に新塔はいま伸びざかり 高木嘉久 201007  
たはやすく涙もありて花は葉に 中村恭子 201007  
此やこの蛤塚や花は葉に 和田孝村 春燈 201007  
秘仏見てなだるるごとく花は葉に 服部早苗 201007  
花は葉になりて山裾広がれり 矢野百合子 201007  
花は葉にあがらふもののなきいくさ 鴨下昭 201007  
花は葉に人力車行く浅草寺 中山静枝 201007  
花は葉に馬車の轍の三里塚 内海良太 万象 201007  
逗留の嬰帰りゆき花は葉に 本多正子 雨月 201007  
君偲びつつみ吉野の花は葉に 長山あや ホトトギス 201008  
シナリオの修正ばかり花は葉に 中野京子 201008  
夫の忌の老いざる遺影花は葉に 福田漣 201008  
一山は西行の寺花は葉に 中村洋子 風土 201008  
荒川の流れゆるやか花は葉に 橋本美代 やぶれ傘 201008  
行燈の青洲生家花は葉に 北川光子 ぐろっけ 201009  
散り際のきれいなはなし花は葉に 鈴鹿仁 京鹿子 201106  
川端に戻る静けさ花は葉に 伊藤純子 201107  
花は葉にとある喫茶の名は「馬酔木」 穐好樹菟男 馬醉木 201107  
花は葉に休止中とふエレベーター 前川明子 201107  
加齢とふ腰痛憎し花は葉に 折橋綾子 201107  
被災者を問ふ旧校舎花は葉に 小山繁子 春燈 201107  
花は葉に「歩こう会」に古希デビュー 久染康子 201107  
下校時のバスを待つ列花は葉に 渡邉孝彦 やぶれ傘 201107  
二年生がうさぎ当番花は葉に 渡邊美保 火星 201107  
トンネルと言はれし頃も花は葉に 安藤久美子 やぶれ傘 201108  
段畠を守り継ぐ谷戸の花は葉に 安武晨子 201108  
花は葉に武家の名残の屋敷址 安武晨子 201108  
花は葉に参道と言ふ白き道 三浦澄江 ぐろっけ 201108  
花は葉に野球教へる若き親 原田達夫 201108  
手を合はす落馬地蔵や花は葉に 山本久江 201108  
月二度の注射に通ふ花は葉に 齋藤厚子 201108  
本丸に風筋ありぬ花は葉に 飯塚ゑ子 火星 201108  
ご生涯偲ぶ廟所や花は葉に 尾崎みつ子 雨月 201108  
賑はひの若宮大路花は葉に 中野久雄 末黒野 201108  
輪読の「墨汁一滴」花は葉に 陽山道子 船団 201110  
花は葉に句碑を沈めてをりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201205  
同じ道通つてをりぬ花は葉に 稲畑汀子 ホトトギス 201205  
お揃ひの顔した父子や花は葉に 森下康子 201206  
花の時期終りて静か花は葉に 安藤虎酔 かさね 201206  
神父様に移動命令花は葉に 荒井千佐代 201207  
遣り直しきかぬ子育て花は葉に 西谷良樹 春燈 201207  
空青し命みじかし花は葉に 谷村幸子 201207  
この谷戸の鎮もりも佳し花は葉に 宮内とし子 201207  
抗へぬことのあれこれ花は葉に 栗原公子 201207  
空広く命みじかし花は葉に 谷村幸子 201208  
上水は暗渠とされて花は葉に 佐藤喜仙 かさね 201208  
花は葉にほろびし邸の避雷針 岡澤田鶴 201208  
花は葉に齢忘れし旅の空 中山静枝 201208  
彼は逝き彼女も逝きぬ花は葉に 小田嶋野笛 末黒野 201208  
花は葉に鹿鳴館とふ一時代 甕秀麿 201208  
花は葉に淋しきものは男の背 三浦澄江 ぐろっけ 201208  
花は葉に貰い手の無き稽古琴 水野範子 ぐろっけ 201208  
花は葉にけんかしながら共に老う 先山実子 ぐろっけ 201208  
稲荷社のペンキ塗りたて花は葉に 坂口夫佐子 火星 201208  
花は葉に母が電話をとりたがり 城孝子 火星 201208  
去り難き翁の句碑や花は葉に 大橋晄 雨月 201208  
駅の灯の消え駅前の花は葉に 渡邊孝彦 やぶれ傘 201209  
花は葉にけふの命のありがたく 頓所友枝 冬の金魚 201209  
花は葉にドレッシングは三層に 林昭太郎 あまねく 201210  
三門の風は饒舌花は葉に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305  
境内に猿の曲芸花は葉に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305  
花は葉に追悼ミサに向かふ坂 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305  
花は葉に一睡の夢軽んぜず 鈴鹿百合子 猫贔屓 201305  
答へてもこたへなくても花は葉に 鈴鹿百合子 猫贔屓 201305  
煉瓦塀歴史とどめて花は葉に 宮内とし子 201306  
花は葉に野外授業の呼子笛 久染康子 201306  
花は葉に庭師に松の若返る 森岡正作 201306  
花は葉に主婦の座解けず喜寿迎ふ 柿本麗子 千の祈り 201307  
大いなる忌日の余韻花は葉に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201401  
み吉野の旅遠ざかり花は葉に 稲畑汀子 ホトトギス 201404  
花は葉に華甲の縁ありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201404 還暦を迎えた人への祝句
花は葉に今晩何か出て来さう 稲畑廣太郎 ホトトギス 201404  
花は葉に俤一つ重ねつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201404  
花は葉にもう来年を恋ふ心 稲畑廣太郎 ホトトギス 201404  
散る風情忘れ吹かれて花は葉に 稲畑汀子 ホトトギス 201405  
花は葉に東京駅の早呼吸 甲州千草 201406  
商ひのひとだんらくや花は葉に 上坂渥子 雨月 201406  
耳鳴りの止まりし兵士花は葉に 池田光子 201407  
花は葉に水城門址のたゆたへる 豊田都峰 京鹿子 201407  
花は葉に本陣址の風の沙汰 鈴鹿仁 京鹿子 201407  
花は葉に目立たぬ並木径となり 千田敬 201407  
住大夫終の語りや花は葉に 山本喜朗 雨月 201407  
疏水舟の往き来の記憶花は葉に 小澤菜美 201407  
花は葉に人影見えぬ出城跡 中野久雄 末黒野 201408  
花は葉に娘はドレス着て初舞台 伊吹之博 京鹿子 201408  
花は葉に回廊軋む木組美し 吉田克美 ろんど 201408  
駆足に過ぐる歳月花は葉に 鍋島武彦 末黒野 201408  
透明な時の流れや花は葉に 中野京子 201409  
花は葉に塩の道なり小名木川 中村洋子 風土 201409  
花は葉に肩で息する九段坂 村田岳洋 ろんど 201409  
老いらくの恋かも知れぬ花は葉に 今村征一 ホトトギス 201410  
花は葉に句碑の歳月語りつつ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201505  
邂逅の句碑を抱きて花は葉に 稲畑汀子 ホトトギス 201505  
一生の続いてをりし花は葉に 中谷富子 201507  
片言の留守電消さず花は葉に 河本由紀子 春燈 201507  
先師墓碑に礼なす心花は葉に 宮内とし子 201507  
言ふなれば製糸の都花は葉に 宮坂秋湖 201507  
運河碑の語る百年花は葉に 石田きよし 201507  
花は葉に大蛇神話の河畔かな 宮原悦子 雨月 201507  
老人の健康体操花は葉に 柴田志津子 201508  
花は葉に小雨の武蔵一ノ宮 國保八江 やぶれ傘 201508  
隣人の転居の謝辞や花は葉に 小林清彦 末黒野 201508  
花は葉に城垣の石男貌 亀井福恵 京鹿子 201508  
花は葉に夫(つま)に付き添ふ検査室 笹村政子 六花 201508  
コーラスの野外練習花は葉に 岡淑子 雨月 201508  
花は葉に晩年少し日の当り 水野恒彦 201508  
花は葉に昭和呑み込む無言館 鴨下昭 201509  
花は葉にとんと返信忘じをり 森清堯 末黒野 201509  
マッカーサー通りし路や花は葉に 橋本くに彦 ホトトギス 201510  
耳鳴りや垣根はみだす花は葉に 鴨下昭 201510  
定位置に夫ある安堵花は葉に 猪頭幸子 京鹿子 201601  
ためらはず無職と書けり花は葉に 森岡正作 201606  
花は葉に我は青春第二章 杉本光祥 201606  
石畳数へて歩く花は葉に 高田令子 201607  
地震に城崩れし町の花は葉に 石田きよし 201607  
花は葉にすはスリランカカリー店 箕輪カオル 201607  
花は葉にきちんと高校生になる 辻美奈子 201607  
惜しまるる別れを重ね花は葉に 卜部黎子 春燈 201607  
花は葉にキャンパスに会ふ芭蕉句碑 落合絹代 風土 201607  
バス停のベンチに帽子花は葉に 田村園子 201608  
新宅に納税通.知花は葉に 中山皓雪 201608  
火の国の地震いつまで花は葉に 田中臥石 末黒野 201608  
雑踏の喧騒退きて花は葉に 小林清彦 末黒野 201608  
花は葉に使ひ切らないビンばかり 直江裕子 京鹿子 201608  
花は葉にいろはにほへとさり乍ら 池永加代 京鹿子 201608  
外つ国の朋去る京(みやこ)花は葉に 神田惣介 京鹿子 201608  
侘戻る井の頭池花は葉に 大島寛治 雨月 201608  
古里の便り間遠に花は葉に 野村鞆枝 京鹿子 201609  
山門の袖に湯屋あり花は葉に 中島陽華 201609  
コーラスに加はるチヤペル花は葉に 野村鞆枝 京鹿子 201610  
花は葉に誤解が理解生むような 中原幸子 船団 201701  
花は葉にさ揺れるほどの風つかむ 鈴鹿呂仁 京鹿子 201705  
花は葉に一意の風の神慮かな 鈴鹿呂仁 京鹿子 201705  
ゆるやかなミルクの渦や花は葉に 吉武千束 201705  
手作りの巣箱匿ひ花は葉に 上谷昌憲 201706  
花は葉に寿退社てふ言葉 七田文子 201706  
名にし負ふ標本木も花は葉に 杉本光祥 201707  
殉国の碑に適ひたる花は葉に 高橋あさの 201707  
花は葉に池の要の登四郎碑 菊地光子 201707  
靴底に旅の小石や花は葉に 宮崎洋 春燈 201707  
靖国神社の標本木や花は葉に 堺昌子 末黒野 201708  
思ふことひとつ残して花は葉に 正谷民夫 末黒野 201708  
和室無き家に建て替へ花は葉に 高橋泰子 末黒野 201708  
ひとまはり大きく枝垂れ花は葉に 柿沼盟子 風土 201708  
石棺のやうな足湯よ花は葉に 藤沢秀永 201708  
花は葉に去勢されたる街の猫 足立良雄 201708  
消え残る事故の白墨花は葉に 山本右近 万象 201708  
待つといふときめき遥か花は葉に 山内碧 201709  
花は葉に人ごゑ満つる宿場町 平沢恵子 春燈 201712  
花は葉にクロサイはただ立ったまま 坪内稔典 船団 201802 花は葉に →2

 

 

2019年4月15日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。