花 守     45句

花守や白きかしらを突あはせ   去来  炭俵

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜

花疲れ  花守 初花  花の闇  花の雲  花影   花の影

余花  残花  花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑  花篝 花は葉に

花筵  養花天  飛花落花 落花  八重桜

作品
作者
掲載誌
掲載年月
花守のまこと翁の貌なりし 小澤克己 遠嶺 199806
花守の気を病んでいる饒舌 真安昌子 海程 199908
花守に花守の闇ありにけり 高橋将夫 200005
花守の留守の間の花ざかり 高橋将夫 200005
花守に降りかかりたる桜蘂 高橋将夫 200005
花守の居ずやこの樹に虫一ツ 平松薫 六花 200008
苗木売る花守の妻旗立てて 遠藤アサ子 赤井 200103
花守に一膳かるき湯漬飯 中原道夫 銀化 200105
花守の眸は明日へかける夢 佐藤ナオ子 遠嶺 200108
花守の来るまで花のもとにをり 高橋将夫 200202
人去りしあと花守に闇ゆたか 坂本俊子 200306
篭守花守として城に老ゆ 下平しづ子 雨月 200307
花の下にて先生と花守と 雨村敏子 200307
花守の屋根までしだれ桜咲く 中島正夫 対岸 200406
花守に案内されし花の中 小林朱夏 200407
花守の翁の背の風の塵 小澤克己 遠嶺 200407
花守の無聊へひとりふたり来る 酒本八重 里着 200506
花守は役場職員ロープ張る 上石哲男 築港 200506
花守りは花のこゑきく母なりし 森野俊子 遠嶺 200507
花守に花一守の闇ありにけり 高橋将夫 星の渦 200507
花守の去にたるあとの桜の木 雨村敏子 200608
花守の里と伝へて柿熟るる 稲岡長 ホトトギス 200702
花守の雪花菜食しをる日和かな 延広禎一 200806
天領の花守に鯉飼はれをり 服部鹿頭矢 馬醉木 200807
花守の巡回日誌と水筒と 加藤峰子 200807
花守の幹に掌を当てつぶやける 河崎尚子 火星 200807
花守の今日は休みて花をみる 吉原一暁 200808
東山見る花守の腰手ぬぐひ 大山文子 火星 200906
花守の山より帰る火照りかな 雨村敏子 200907
花守の花に酔ひたる煙草かな 竹中一花 200907
開閉は花守がする地獄門 高橋将夫 201006
遺影守りぬどこか花守に似て 辻直美 201006
花守の一途の恋の一樹かな 高橋和女 春燈 201007
生涯を局の花守衛士として 博多永楽 雨月 201007
花守の影むらさきに濡れゐたり 延広禎一 201207
花守に花終はりたる月夜かな 水野恒彦 201407
花守のごとくにいつも鳥のゐて 樋白みのぶ 201506
花守の使ひ古りたる箒かな 小嶋恵美 春燈 201607
日差し得て花守の眼の慈母観音 岡田桃子 201607
百年の花守として寿 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904
  志摩角美様句集序句

蕉像の花守めいてゐる視線

稲畑廣太郎 ホトトギス 202004
新宿門締めて花守塵を掃く 石橋邦子 春燈 202007
花守の杖上弦を呼び出だす 内藤静 風土 202107

 

2022年5月4日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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