枝垂桜        159句

高麗の里枝垂桜が紅潮す   細見綾子

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ  花守

花の雲  花影   花の影  余花  残花  花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑  花篝

初桜

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
木椅子あり枝垂れ櫻を潜り来て 小澤克己 遠嶺 199805 六義園
支柱たす枝垂櫻のみどりかな 山村桂子 遠嶺 199908  
枝垂れ桜三時間前の火は消えて 尾上有紀子 船団 199908  
枝垂桜真下に入れば花少な 櫻井多恵 199908  
枝垂桜遠き日の揺れ今日の揺れ 櫻井多恵 199908  
枝垂桜のなかの大地は君のもの 甲田夏湖 船団 199909  
枝垂れ桜二時間前の灯は消えて 尾上有紀子 わがまま 200002  
散りそめし垂桜の傘に入る 阿部ひろし 酸漿 200005  
鳥百羽容れて桜の枝垂れかな 朝妻力 俳句通信 200005  
よし野よき目覚めの枝垂桜かな 三村純也 円虹 200006  
美しく垂れてさくらと嬰の涎 川名将義 銀化 200006  
櫻垂る武甲の天の扇より 小澤克己 遠嶺 200007  
くろがねの幹より枝垂桜満つ 池森昭子 馬醉木 200008  
大枝垂桜さゆれもなき山気 安原葉 ホトトギス 200010  
夕桜枝垂れて風のなかにかな 朝妻力 春耕 200012  
わが宿は枝垂桜に包まれて 稲畑汀子 ホトトギス 200104  
記念館枝垂桜に未来置く 稲畑汀子 ホトトギス 200104  
陽を孕む枝垂櫻の傘の裡 中川濱子 ぐろっけ 200106  
父祖五代枝垂桜の庵主たり 服部菰舟 雨月 200107  
后の陵の枝垂れ桜の冬芽かな 竹中一花 200203  
一本の枝垂れ桜に手を合わす 森理和 あを 200204  
師のさくら吹かるるために枝垂れたり 岸風三樓 200204  
幹あまり太らず枝垂桜かな 西宮舞 200206  
ほころびて風呼ぶ枝垂櫻かな 大谷茂 遠嶺 200206  
大枝垂桜に支へ木の数多 酒井康正 百鳥 200206  
鉾蔵は閉ぢ丸山の枝垂桜かな 神蔵器 風土 200206  
天蓋の垂桜の古刹かな 広瀬敏子 酸漿 200206  
近づけば枝垂桜がそよぎくれ 北畠明子 ぐろっけ 200207  
楚々として垂れ桜の若木かな 稲岡長 ホトトギス 200208  
神苑を八重紅枝垂桜染め 粟津松彩子 ホトトギス 200208  
川あれば川へ枝垂れて桜咲く 宮原みさを 花月亭 200208  
空円くなりゆく枝垂桜かな 岩岡中正 ホトトギス 200209  
その道は枝垂桜に続きます 須賀敏子 あを 200305  
八ヶ岳浮びて枝垂糸桜 須賀敏子 あを 200305  
むかし死者垂直に埋めさくらどき 宮坂静生 200305  
嫩葉あり花あり枝垂桜かな 林翔 200306  
極楽寺枝垂桜の傘に入る 加藤サヨ子 築港 200306  
紅桜枝垂れて濠を赤く染む 川浪広子 築港 200306  
枝垂桜柵囲ひして人寄せず 森田久枝 築港 200306  
闇まとふ枝垂桜の重さかな 清水節子 馬醉木 200307  
滝の如枝垂桜の枝垂れをり 細原由起子 築港 200307  
枝垂ざくら馬簾の如く黄葉づれり 金升富美子 200401  
枯きつて垂桜が日浴びをり 村田さだ子 酸漿 200402  
まづ宿の枝垂桜に問ふ吉野 稲畑汀子 ホトトギス 200404  
源氏読む枝垂桜を真向ひに 中村洋子 風土 200406  
雨しとど枝垂桜を伝ひ落つ 古賀貞美 築港 200406  
糸桜水面に垂れて細字書く 磨家泉 築港 200406  
笛の音に枝垂桜の枝揺るる 大森玲子 築港 200406  
垂桜ゆらぎとどむる時のあり 阿部ひろし 酸漿 200406  
雲間より垂れて音なき滝桜 中村翠湖 馬醉木 200407  
駅前の垂桜を散らす雨 池田いつ子 酸漿 200407  
三百とふ樹齢に枝垂れ大桜 綿谷美那 雨月 200407  
旅終へし家居に枝垂桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 200504  
戦友会枝垂桜にひざまづく 堀内一郎 あを 200504  
桜枝垂れて心よりありがたう 古宇田敬子 対岸 200506  
枝垂桜少しもじつとしてをらず 塩川雄三 築港 200506  
枝垂桜フアツシヨン街の芯となし 岩田都女 風土 200506  
小夜更けて垂れ桜の泣きじやくる 篠田純子 あを 200506  
魚跳ねしところに枝垂桜かな 卓田謙一 万象 200507  
高台院湖月尼枝垂桜かな 山路紀子 風土 200507  
地に触るる枝垂桜や弥陀の前 山路紀子 風土 200507  
一縷の雨枝垂桜を濡らしけり 布施まさ子 風土 200507  
浮足の枝垂桜の支へ棒 真角多賀子 対岸 200507  
大枝垂桜仰ぎぬ御歴々 田口武 さうぢやなくても 200512  
枝垂桜しだれて赦すことにする 堀内一郎 あを 200604  
たまゆらの枝垂ざくらの音なりし 本多俊子 さくらの音 200605  
吊鐘の枝垂桜に隠れをり 斉藤裕子 あを 200605  
雪の嶺一朶のさくら垂るるもとに 瀧春一 常念 200606  
囀のゆるがす枝垂櫻かな 瀧春一 常念 200606 信濃坂北
たましひに触れんばかりに桜垂る 有賀三奈子 四葩 200606  
指切りや枝垂櫻を潜りては 小澤克己 遠嶺 200606  
主亡き魁夷の庭の紅枝垂桜 林いづみ 風土 200606 東山邸
風立ちて垂桜の花の波 町田政子 酸漿 200606  
鴉とぶ枝垂ざくらの枝くはへ 大坪景章 万象 200606  
名園の枝垂桜と篝火と 磯野しをり 雨月 200607  
撮らるると枝垂桜に添ふ娘 高橋大三 ぐろっけ 200607  
白川に触れて枝垂るるさくらかな 大竹淑子 風土 200607  
しだるるは雨脚枝垂桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 200703  
あの枝垂桜の下に悌を 稲畑廣太郎 ホトトギス 200704  
花影へ枝垂桜の散り初むる 山田六甲 六花 200705  
白川の枝垂桜の礼礼し 岩下芳子 200706  
妖気とも夕づく枝垂桜かな 安達実生子 200707  
夜ざくらの枝垂れを支ふ水あかり 藤岡紫水 京鹿子 200707  
見透しに枝垂桜の薬医門 中谷葉留 風土 200707  
竿足して枝垂櫻のもつれ解く 石橋萬里 ぐろっけ 200707  
犬の尾の枝垂れ桜に触れて行く 平きみえ 船団 200710  
何か咲き継ぎつつ枝垂桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 200804  
夢違観音枝垂ざくらかな 須田紅三郎 200804  
千年の塔に桜の枝垂れたり 大橋晄 雨月 200807  
咲き初むる枝垂桜を遠目とし 田所洋子 雨月 200807  
句碑に侍すさくら侍史咲き枝垂れ咲き 丸山冬鳳 京鹿子 200808  
枯れに入る枝垂れ桜も刻止めて 山田暢子 風土 200902  
二階より見てゐて枝垂桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 200904  
老木の気魂の枝垂れざくらかな 高橋和女 春燈 200906  
枝垂桜競ふ里坊川繋ぐ 上野昌子 春燈 200906  
池の面に垂桜のいと淡し 青木政江 酸漿 200906  
嫋やかな垂桜の近く見ゆ 牧原佳代子 酸漿 200906  
御苑なる枝垂ざくらの雅び色 桂敦子 200907  
あめつちをつなぐ桜の枝垂れかな 大坪景章 万象 200907  
枝垂れ咲く桜の屋根でおままごと 岡崎春菜 万象 200907  
風に揺る枝垂桜の花重し 橋本ふさ子 200907  
咲き満てる枝垂桜の中暗し 藤原春子 六花 200907  
まだ硬き枝垂れさくらの枝に触る 四條進 201004  
やはらかに枝垂桜の縺れ解く 篠田純子 あを 201005  
狛犬を枝垂桜が撫でてをり 坂根宏子 201006  
母容れて撮りたき枝垂れ桜かな 望月木綿子 201006  
植ゑくれし枝垂桜のさ揺れかな 高橋照子 雨月 201006  
子らのポーズ枝垂ざくらの傘の中 加藤美貴 201006  
垂桜紅の雨滴にしらべあり 阿部悦子 酸漿 201006  
篝火や枝垂桜の厚み増す 内田俊弘 201007  
雨傘に枝垂桜の重さかな 荒井和昭 201007  
皇城の空より枝垂れ桜かな 堀田こう 雨月 201007  
耿耿の月下に垂桜かな 天田美保子 酸漿 201007  
囲いから大きく枝垂れ滝桜 鈴木多枝子 あを 201007  
満開の垂桜や開山忌 阿部文子 酸漿 201106  
石庭に枝垂桜の影揺るる 坂根宏子 201107  
輪塔へ枝垂桜の影移り 田中臥石 末黒野 201107  
汀子句碑に枝垂桜のまだ残り 近藤豊子 雨月 201107  
大空のしだれて枝垂桜かな 十川たかし 201107  
桜散る枝垂れに添うて一二片 布川直幸 201203  
城壁のさくら枝垂るる水面かな 上村光八 末黒野句集 201203  
桜茶に摘む枝垂花介護士と 品川鈴子 ぐろっけ 201205  
蕾みたる枝垂桜へ風少し 太田具隆 春燈 201206  
枝垂れては空うすくする桜かな 遊橋惠美 風土 201207  
枝垂れ桜山傾けて日暮れけり 田代貞枝 201207  
我のみに枝垂れて夜の桜かな 今井千鶴子 ホトトギス 201208  
日の暮れの風来る枝垂桜かな 天野美登里 やぶれ傘 201209  
枝垂れて先の先まで桜の芽 西村博子 馬醉木 201304  
頭を下げてしだれ桜の籠目へと 山田六甲 六花 201305  
太閣の御土居のしだれ桜かな 伊藤和子 201306  
しだれ桜しづかに風を待ちゐたり 亀田やす子 ははのこゑ 201306  
風を呼ぶ枝垂れ桜となりにけり 太田具隆 春燈 201306  
板前の枝垂れ桜や寿司つまむ 丸山酔宵子 かさね 201306  
瞑想のはじまり枝垂桜かな 山田暢子 風土 201306  
枝垂桜吉祥殿の格に添ひ 大橋晄 雨月 201306  
黄桜に枝垂桜に終の客 稲畑汀子 ホトトギス 201404  
まつ直ぐに雨降る枝垂桜かな 山尾玉藻 火星 201405  
黄桜も枝垂桜も葉桜に 稲畑汀子 ホトトギス 201405  
氷の神の枝垂桜を眼福に 西村しげ子 雨月 201406  
ひと本の枝垂桜に寺苑映え 横田矩子 201406  
紅枝垂桜や主三代目 菅野蒔子 末黒野 201407  
寺の庭枝垂桜の三百年 赤塚篤子 末黒野 201407  
振り仰ぐ枝垂桜に人の波 岡本ヨシエ 末黒野 201407  
群大の池の辺枝垂れ桜祭 鈴木石花 風土 201407  
鳥の飛ぶ形に枝垂桜かな 志方章子 六花 201407  
井戸の辺の枝垂桜の百年経 青木朋子 201408  
参詣とも枝垂桜の花見とも 原田しずえ 万象 201607 身延
つつしみて枝垂桜の下に入る 三好かほる 万象 201607  
長谷寺墓前へ枝垂桜かな 鈴木庸子 風土 201607  
乳母車枝垂桜の中へ入る 青木朋子 201707  
大枝垂桜しだるる庁舎裏 丑久保勲 やぶれ傘 201805  
思ひ出は枝垂桜の散りてなほ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201904  
夕鐘のしみ入る枝垂れ桜かな 一民江 馬醉木 201907  
葉桜の枝垂れに探す仰慕句碑 能村研三 201907  
両岸の枝垂桜や川下り 和田啓 末黒野 201908  
仰ぎ見る枝垂れ桜や空まさを 湯本正友 やぶれ傘 201908  
幹にあり枝垂桜の歳月は 湖東紀子 ホトトギス 201910  
散水や枝垂れ桜に届かざる 延川笙子 六花 201910  
篝火の渦巻く枝垂桜かな 宇都宮敦子 琴引鳥 202002  
晴れきつて枝垂れ桜の冬木の芽 渡邉孝彦 やぶれ傘 202003  

 

2020年3月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。