花の屑     136句

さかまく花屑宙を暗めて裁判待つ  高島茂  軍鶏

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ  花守 初花  花の闇

花の雲  花影   花の影  余花  残花  花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑  花篝 花は葉に

花筵  養花天  飛花落花 落花  八重桜

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
花の屑風が構図を変へてをり 大橋俊彦 199810  
花屑を踏みぬかるみを踏みし靴 稲畑汀子 ホトトギス 199904  
花屑を雨に沈めし吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 199904  
花屑の道路にあれば踏まれをり 熊谷みどり いろり 199906  
花の屑留守の多いアパートは 松沢久子 いろり 199906  
花屑の弁慶堀へ漕ぎ出せる 深澤鱶 火星 199907  
花屑といひて汚れてならぬもの 後藤比奈夫 ホトトギス 199908  
満天星の花屑踏まねば訪へず 森津三郎 京鹿子 199908  
花屑の上へ名残の花莚 木暮陶句郎 ホトトギス 199909  
花屑を付けし家鴨の足の裏 山尾玉藻 火星 200005  
大仏の裾にまつはる花の屑 内藤八重 俳句通信 200006  
古井戸に教ふるほどの花の屑 笹村政子 六花 200007  
花屑を濡らしてゆきし研屋かな 米澤光子 火星 200010  
花屑の雨乾きゆく軽さかな 稲畑汀子 ホトトギス 200104  
花屑の痛みはげしく冴え返る 小田さやか 船団 200106  
花屑の心を髪にとどめけり 稲畑汀子 ホトトギス 200204  
旅衣いづこの花の屑なるや 稲畑汀子 ホトトギス 200204  
ハチ公の像に花屑散り止まず 門脇山卯 雲の峰 200206 東京
花屑の旋風や消えてまた立てり 宮津昭彦 200206  
花の屑追いかけ廻す幼かな 小黒加支 酸漿 200206  
頼朝の腰掛石に花の屑 高橋三界 200207  
干しかへす鹿尾菜に混じる花の屑 閑田梅月 馬醉木 200207  
花屑の染め上ぐ絵柄石畳 袴田信子 遠嶺 200207  
花屑の影も吹かれてゆきにけり 加藤あけみ 円虹 200207  
花屑を踏みて盛りの吉野恋ふ 稲畑汀子 ホトトギス 200304  
皆庭に出て花屑を踏む別れ 稲畑汀子 ホトトギス 200304  
仏心のいろと思ひぬ花の屑 小沢きく子 200307  
花屑のひとつが動く潮溜り 西宮舞 200307  
集むれば重さ確かや花の屑 渡辺玄子 酸漿 200307  
花屑を集めて茣蓙のおばんざい 佐々木国広 築港 200307  
花屑を蹴散らして来る郵便車 笠嶋陽子 築港 200307  
流るると見えず花屑移りをり 丹羽正子 築港 200307  
花屑に鳥の狼藉ありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200404  
花屑ののりしサドルの形なり 山尾玉藻 火星 200406  
花屑を寄せればやさしあたたかし 鎌倉喜久恵 あを 200406  
花屑の白き夜道となりにけり 武井美代子 万象 200407  
登城門より花屑の白き道 名取袿子 200407  
掬ひては散らす花屑一少女 亀ヶ谷照子 遠嶺 200407  
花屑の上を吹かるる花びらよ 遠野萌 200408  
花屑の縁取る弥生住居跡 間島あきら 風土 200408  
花屑を溜めてけものの穴らしき 山尾玉藻 火星 200503  
花の屑水のせせらぐ方に寄る 橘高絹子 200506  
花屑のもう一度舞ふ浮力かな 中島あきら 200507  
花屑は土に帰りて老い深む 浦川哲子 200508  
花屑の色を散らして風遊ぶ 古川洋三 遠嶺 200508  
寺苑ひそと花屑つけて竹箒 飯高あい 対岸 200602  
花屑で埋める心の隙間かな 高橋将夫 200606  
花屑を乗せて軽やか傘回す 森永敏子 河鹿 200607  
花屑を拡げてゐたる鴨の数 松山直美 火星 200607  
花屑にはなのにほひのありにけり 片山タケ子 200607  
花屑を掃く音若葉に響きけり 牧原佳代子 酸漿 200607  
知らぬ間に部屋の中にも花の屑 荻原麗子 酸漿 200607  
土の吸ひあませし雨に花の屑 宿谷晃弘 200607  
隠れ沼片寄せられし花の屑 赤松郁代 万象 200608  
花の屑掬ひて熱きたなごころ 前田陶代子 200608  
枯山水に落ちて不覚の花の屑 桑原泰子 八千草 200610  
満載の花屑寺の猫車 桑原泰子 八千草 200610  
花屑も水面の位置を語るもの 稲畑汀子 ホトトギス 200704  
土に還る花屑の嵩雨の墓地 中野さき江 春燈 200705  
花屑の行き処なきビルの街 黒澤登美枝 200706  
花屑に生まれし旋風すぐ消ゆる 宮津昭彦 200706  
石けりの石に散りたる花の屑 天谷翔子 火星 200706  
花屑のあとさきとなり流れけり 荒川清司 遠嶺 200707  
花屑の道罪深く踏みて行く 大橋晄 雨月 200707  
花屑の駆け出す風の石畳 灘秀子 200707  
花屑や神も分娩したまへり 瀬川公馨 200708  
スリッパに余花の屑溜め札所寺 小島みつ代 200708  
花屑を浮かべし水の流離かな 稲岡長 ホトトギス 200709  
錦木の花屑さはに苔飾る 奥村鷹尾 京鹿子 200709  
よべ雨の流せし花の屑を踏み 稲畑汀子 ホトトギス 200804  
鯉覚めて花屑動きはじめけり 稲畑汀子 ホトトギス 200804  
花屑の厚きを踏むも通夜帰り 伊藤白潮 200805  
吹き溜る花屑美しやさくら色 坂上香奈 200806  
花屑を踏むやわが身の軽くなり 岡部名保子 馬醉木 200806  
終焉の地に花屑の嵩たかし 服部早苗 200806  
透き通るまで花屑の雨に濡れ 宮津昭彦 200806  
サイクリング散りし花屑巻き上ぐる 杉谷文江 200806  
花屑の縁どり乾く潦 小林優子 酸漿 200806  
花屑の中に見つける新企画 高田令子 200807  
花屑の渦巻いて径よぎりけり 丑久保勲 やぶれ傘 200807  
花屑に足跡付けて行きにけり 三井孝子 六花 200808  
客去りてあとに残れる花の屑 加藤克 200905  
蹄鉄の踏み潰しゆく花の屑 ことり 六花 200905  
花屑にまみれて遊ぶ仔猫かな ことり 六花 200905  
花屑をこぼし纜ほどかれし 山尾玉藻 火星 200906  
花屑の乾いてゐたる水位標 根橋宏次 やぶれ傘 200906  
花屑の中を飛び石伝ひして 丑久保勲 やぶれ傘 200906  
花屑のつきし自動車うごきだす 岡田由季 炎環 200907  
花の屑舞はすビル風退社ベル 長谷川友子 春燈 200907  
花屑を踏みて見上ぐる石舞台 木野本加寿江 火星 200907  
エナメルの靴に貼り付く花の屑 近藤倫子 ぐろっけ 200908  
花屑の盛り上がりきて鯉となる 稲畑廣太郎 ホトトギス 201004  
花の屑けふはいっぱい遊んだね 篠田純子 あを 201006  
花屑の地に張り付くも流るるも 大島英昭 やぶれ傘 201007  
ものの形残し散りしく花の屑 田中道江 万象 201008  
花屑の鱗のごとく重なれる 志方章子 六花 201008  
花屑を池の樹影が又咲かす 稲岡長 ホトトギス 201009  
水にひたる幹は花屑乗せてをり 有賀昌子 やぶれ傘 201010  
花屑のまだ一ひらも無き歩道 稲畑廣太郎 ホトトギス 201104  
花屑の川を狭むる流れかな 谷貝美世 末黒野 201104  
花屑を咥へて鯉の浮き上る 柴田志津子 201107  
走り根を浮き立たせをり花の屑 篠田純子 あを 201106  
淋しさは句帖に落つる花の屑 岩岡中正 ホトトギス 201109  
ひとまはりして花屑のはしりけり 根橋宏次 やぶれ傘 201109  
南天の花屑まみれ大蚯蚓 坂口夫佐子 火星 201110  
花屑のつもりて夜みちほの白し 武井美代子 万象 201110  
負け相撲背にせめての花の屑 辻佳子 馬醉木 201207  
千切り絵のやうに花屑河口堰 元橋孝之 京鹿子 201208  
花屑のこんなに遠く来て眠る 今井肖子 ホトトギス 201209  
花屑を栞りて今日の日記閉づ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201304  
花の屑茣蓙に溜めたる菊師かな 亀田やす子 ははのこゑ 201306  
つくばひを覆ひ尽すや花の屑 池内とほる かさね 201306  
石窪に花屑残し渡月橋 宮内とし子 201306  
花屑を巻き上げて行く人力車 稲畑廣太郎 ホトトギス 201312  
花屑の吹き寄せらるる五穀神 長憲一 201312  
花屑の整うてゆく流れかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201404  
花屑のスクラム組んでゆく淀み 稲畑廣太郎 ホトトギス 201404  
風に飛ぶ花屑芝を彩れる 稲畑汀子 ホトトギス 201404  
花屑の湿りて色のかたまれり 高倉和子 201405  
花屑のながれ入るまま鯉の口 竹内弘子 あを 201406  
花屑を載せし列車の動きだす 山内碧 201407  
花屑を巻きあげてゆくベンツかな 久世孝雄 やぶれ傘 201407  
花屑のつむじ風立つ日なりけり 國保八江 やぶれ傘 201407  
花の屑風の流れをそのままに 松村光典 やぶれ傘 201407  
売物に花屑溜めて骨董市 武生喜玖乃 雨月 201407  
赤ん坊の拳の中も花の屑 松田泰子 末黒野 201408  
花屑の縁取つてゐる潦 えとう樹里 201408  
花屑のちりこんでくる川下り 森真二 201408  
これは私が付けて来た花屑や 稲畑廣太郎 ホトトギス 201504  
花屑をつっつくハトのいて真昼 のざきまみこ 201506  
掬うては浴びる花屑下校の子 升田ヤス子 六花 201507  
親指に花屑たまる仏足跡 天谷翔子 201508  
池の面の花屑に知る盛りかな 石川多歌司 ホトトギス 201510  
花屑ののこり少なくなりにけり 大崎紀夫 虻の昼 201510  
葉を覆ふほど南天の花の屑 原友子 201510  
花屑も厭はず吉田茂像 稲畑廣太郎 ホトトギス 201604  
花屑を踏めば又散るさくらかな 稲畑汀子 ホトトギス 201604  
花屑を踏んで別れの影ひとつ 鈴鹿呂仁 京鹿子 201606  
花の屑旅の終りの靴の先 内海良太 万象 201607 金沢
透明な器に満たす花の屑 高田令子 201607  
校庭の砂に雀と花の屑 藤井美晴 やぶれ傘 201607  
花屑をつけて明るき靴の底 山本素竹 ホトトギス 201609  
花屑の髪飾ダイヤの指輪 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704  
花屑の点描として甃 稲畑廣太郎 ホトトギス 201804  

 

2018年5月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。