八重桜 2    33句

八重櫻咲きけり芋に蜆汁    正岡子規

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜

 花疲れ  花守 初花  花の闇  花の雲  花影   花の影  余花

残花  花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑  花篝 花は葉に

花筵  養花天  飛花落花 落花  八重桜

作品
作者
掲載誌
掲載年月
散る樹下に卆寿彩る八重桜 松本鷹根 京鹿子 201907
尼寺の築地塀より八重桜 下田奉枝 雨月 201907
断食初日濡れそぼつ八重桜 はしもと風里 201907
咲き満ちて空を隠せり八重桜 戸田澄子 末黒野 201907
八重桜碑面あからむ比奈夫句碑 橋添やよひ 風土 201908
杜抜くる風の重たし八重桜 森清堯 末黒野 201908
咲誇る無人の中の八重桜 永田万年青 六花 202007
すずなりのピンクのボール八重桜 出口誠 六花 202007
五分咲の今こそよかり八重桜 延川笙子 六花 202007
花びらを雨に落として八重桜 出口誠 六花 202007
校門や未来寿ぐ八重櫻 中貞子 202007
運動場ぽつねんと立つ八重桜 大坂正 末黒野 202007
つと揺れて雨粒払ふ八重桜 廣瀬雅男 やぶれ傘 202007
八重桜ポンポンポンと音せぬか 高橋まき子 風土 202007
疎まるる重たき愛や八重桜 大西由美子 京鹿子 202008
八重桜八重雨の夜となりにけり 森清堯 末黒野 202008
蒼穹の余白を埋めて八重桜 大川暉美 末黒野 202008
恭子さんのふれし八重桜に触るる 篠田純子 あを 202106
雲重くかかれる千木や八重桜 森清堯 末黒野 202107
八重桜空の余白の真青なり 大川暉 末黒野 202107
十年を人見し菩薩八重桜 あさなが捷 202108
八重桜散り漣の池の面 山崎稔子 末黒野 202108
雲割つて零るるひかり八重桜 六崎正善 末黒野 202108
菩提寺の八重のさくらの遅れ咲き 増成栗人 202206
八重桜拡げて冥し義民墓所 高村令子 風土 202207
八重桜満つる街路や子等の声 西計郎 やぶれ傘 202207
八重桜病む膝庇ひ磴のぼり 大庭美智代 やぶれ傘 202207
ぼつてりと咲いて暗きや八重桜 三宅文子 春燈 202207
弁慶橋濠のよどみや八重桜 江草礼 春燈 202207
八重桜こし方の影重ねけり 平野加代子 春燈 202207
雨あがり真下から見る八重桜 小巻若菜 やぶれ傘 202208
静けさの糺の森や八重桜 鈴木千恵子 末黒野 202208
退院の朝八重桜咲き揃う 瀬戸美文 202209
八重桜 →1

 

2023年5月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。