飛花落花    138句

飛花落花奈落の底といふところ   鈴木智  鏃 

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ  花守 初花  花の闇

花の雲  花影   花の影  余花  残花  花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑  花篝 花は葉に

花筵  養花天  飛花落花 落花

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
密教の奥津城暗し飛花落花 堀田清江 雨月 199901  
スカアトの皺の迷宮飛花落花 中原道夫 銀化 199905  
飛花落花マウンテンバイクで駆け抜けろ 朝倉晴美 船団 199908  
学舎の声の彈けし飛花落花 山田禮子 遠嶺 200007  
飛花落花わらべの髪の剛かりし 石田阿畏子 馬酔木 200106  
飛花落花死後の誉れのあらなくに 武田菜美 銀化 200107  
飛花落花棚田渓底まで見えて 安藤孝助 200107  
飛花落花今日は鯨の泣くといふ 稲見光 船団 200110  
リンカーンの脚組みたるや飛花落花 墨谷ひろし 船団 200111  
金丸座出で望の夜の飛花落花 平山八十子 雨月 200201  
吾も風の精となりたし飛花落花 刈米育子 200207  
飛花落花声なき声の降り注ぐ 手島靖一 馬醉木 200207  
眠る子をくすぐつてゐる飛花落花 小林とみゑ 百鳥 200207  
飛花落花浴びて集団登校す 宮原みさを 花月亭 200208  
飛花落花牧見おろしてバーべキュー 山下佳子 200209  
飛花落花テントの無料診療所 小川初恵 帆船 200305  
飛花落花水音たかき日なりけり 加藤みき 200305  
傾きし関趾の碑に飛花落花 八牧美喜子 200307  
思ひ出の樹下しきつめて飛花落花 石山惠子 遠嶺 200307  
飛花落花背高の峠先生に 萩谷幸子 雨月 200307  
ゴシックの校舎残して飛花落花 小橋末吉 対岸 200406  
桜田門さして一気に飛花落花 密門令子 雨月 200406  
残照を曳きつつ谿の飛花落花 熊岡俊子 雨月 200406  
触れられぬ大き無字の碑飛花落花 小川初恵 帆船 200407  
飛花落花ガラシャゆかりの隠棲址 山本康夫 200407  
飛花落花死者の足音聞きにけり 高橋瑛子 河鹿 200407  
飛花落花洗濯日和続きけり 東條未英 200407  
飛花落花大僧正の緋の衣 原田しずえ 万象 200407  
飛花落花武士振りの大樹かな 花島陽子 遠嶺 200407  
飛花落花夕暮どきの繋ぎ舟 津田礼乃 遠嶺 200407  
飛鳥路の近道をゆき飛花落花 堀田恵美子 雨月 200407  
襖絵の天女の裾へ飛花落花 山本ひろみ 200408  
飛花落花風に乗り来る二部合唱 浜田はるみ 遠嶺 200408  
節目と云う曲り角あり飛花落花 田中時子 八千草 200410  
横文字の小さき寝墓や飛花落花 吉野トシ子 馬醉木 200504  
飛花落花ここが踏ん張りどころかな 迫口君代 河鹿 200506  
飛花落花明治名残の母にかな 大橋麻沙子 雨月 200506  
飛花落花丸テーブルを椅子囲み 守屋井蛙 酸漿 200507  
飛花落花光曼荼羅めきにけり 櫻井康敵 200507  
飛花落花黒鳥のとび立ちし水 加藤みき 200507  
飛花落花風にさざなみ生まれけり 中尾公彦 200507  
旅人の舟すべらせて飛花落花 渡辺民親 遠嶺 200507  
隠棲の賦とは無言の飛花落花 小澤克己 遠嶺 200606  
三才児の箒担ぐに飛花落花 横川あい 200606  
鉄塔の四脚ゆるびぬ飛花落花 安藤しおん 200606  
飛花落花唇に來し眉に来し 内海良太 万象 200606  
飛花落花いつしか水面染めゐたり 設楽唱子 酸漿 200607  
飛花落花上五が読めぬはせを句碑 守屋井蛙 酸漿 200607  
百磴を薄紅に飛花落花 木野裕美 ぐろっけ 200607  
飛花落花水に翻弄されゐたる 本城布沙女 雨月 200608  
母恋ひの句碑にあつまる飛花落花 林いづみ 風土 200611  
飛花落花紛れや子規の小さき句碑 小山梧雨 200703  
癌ひとつ無罪放免飛花落花 堀内一郎 あを 200704  
自動車の尾灯のなかへ飛花落花 小城綾子 200706  
風神の子も遊びたる飛花落花 黒澤登美枝 200706  
飛花落花雨の流るるアスファルト 瀬下るか 200706  
飛花落花西行堂にほむら立つ 代田青鳥 風土 200706  
飛花落花残照あはきガラシャの碑 山本康夫 200707  
飛花落花風吹くたびに子等の追ふ 永田勇 六花 200707  
花下に居て華やぐものに飛花落花 池田倶子 雨月 200707  
柴門のけふの華やぎ飛花落花 味村志津子 雨月 200707  
松籟の弓張る時の飛花落花 工藤ミネ子 風土 200711  
主を囲む殉死の墓に飛花落花 高木典子 雨月 200801  
飛花落花白髪にとどめ少女めく 品川鈴子 ぐろっけ 200804  
浮舟のはるかはるかへ飛花落花 ことり 六花 200804  
魂も遊んでをりぬ飛花落花 岡部名保子 馬醉木 200806  
癒ゆる日の父待ち給へ飛花落花 辻美奈子 200806  
飛花落花廃れし川を包みけり 長谷川歌子 春燈 200806  
飛花落花風にかがよふ池の水 山口天木 雨月 200807  
一本の化石桜の飛花落花 村越化石 200807  
折も折武者行列に飛花落花 網野茂子 酸漿 200807  
飛花落花「静」の舞か吉野山 岡野峯代 ぐろっけ 200807  
小塩山より風神おどる飛花落花 河村泰子 ぐろっけ 200808  
ゆるやかな風の吐息や飛花落花 岡佳代子 201005  
飛花落花スペースシャトル帰還せり 水原春郎 馬醉木 201006  
聞き流す話や風の飛花落花 小山紫乃布 末黒野 201006  
飛花落花西行座像目をほそむ 藤原照子 201006 吉野山
飛花落花巻かれ佇む「戻りやんせ」 益田寿美子 春燈 201006  
満開の時の過ぎゆく飛花落花 天田美保子 酸漿 201007  
飛花落花ぱかんとカップ酒あけて 荒井千瑳子 201008  
武士の出陣のごと飛花落花 竹下陶子 ホトトギス 201010  
飛花落花セコムのシールそこここに 五十嵐章子 201107  
風荒び乱舞となるや飛花落花 服部珠子 雨月 201107  
白髪のぶちあたるまで飛花落花 中野京子 201107  
連れ舞うてさらに連れ呼び飛花落花 杉山瑞恵 雨月 201108  
飛花落花野武士と言はれし師の恋し 松本三千夫 末黒野合同句集 201203  
飛花落花今生風の立ちやすし 近藤牧男 六月 201206  
山門の剥落かとも飛花落花 小澤菜美 201207  
飛花落花浴び来て齢重くなる 宮平静子 雨月 201207  
飛花落花真つ只中に立ちつくす 大橋伊佐子 末黒野 201207  
飛花落花音もなく受け段葛 鈴木加代子 末黒野 201207  
飛花落花墓碑銘永久に二等兵 大橋弘子 末黒野 201207  
飛花落花水切り石に倦む時も 古川夏子 201208  
飛花落花浴びつつしばし立ち話 上原重一 201208  
絶対動かぬゴールデンレトリバー飛花落花 池田澄子 201212  
法螺貝のゆるく身を透く飛花落花 神田恵琳 春燈 201306  
飛花落花帝陵並ぶ上つ道 蒲田豊彦 雨月 201306  
土臭き砂村囃子飛花落花 小張昭一 春燈 201307  
堰越ゆる水滔々と飛花落花 松本幹雄 馬醉木 201406  
飛花落花直哉の小径辿りつつ 田中佐知子 風土 201406  
金堂の沓音はげし飛花落花 雨宮桂子 風土 201406  
伊勢中川広軌狭軌の飛花落花 有本南陵 ろんど 201407  
飛花落花人みな呆と仰ぐのみ 大橋晄 雨月 201407  
飛花落花浴びてひとりや弘前城 諸戸せつ子 春燈 201407  
子をあやすマリア観音飛花落花 松橋利雄 春燈 201407 秩父・金昌寺
飛花落花いま引き算の眞つ盛り 藤岡紫水 京鹿子 201407  
西行庵へ風のもたらす飛花落花 石垣幸子 雨月 201407  
渓音を恋ふるがごとし飛花落花 中野久雄 末黒野 201407  
川に添ふ桜並木の飛花落花 松嶋一洋 201506  
飛花落花子規球場のネット越し 藤原照子 201506  
飛花落花いづれ天空にてあはむ 加藤みき 201507  
飛花落花通勤電車さようなら 陽山道子 船団 201512  
昏々とつらつらつらど飛花落花 鶴濱節子 船団 201512  
猪買ひのふるき町なり飛花落花 多方清子 雨月 201607  
飛花落花奥より出づる弓の丈 間島あきら 風土 201607  
飛花落花雀も人と交はりて 湯本朱美 末黒野 201607  
飛花落花土に還るや人もまた 後藤マツエ 201607  
袢纏の続く葬列飛花落花 田中道江 万象 201608  
飛花落花おじさん無口屋台の夜 梨地ことこ 船団 201701  
被爆地にけふも彼の刻飛花落花 荒井千佐代 201705  
飛花落花被く菩薩や飛鳥山 岡田史女 末黒野 201707  
魚板古り皆仏の子飛花落花 藤浴博子 京鹿子 201707  
飛花落花園児の声の洩れ来たり 成田美代 201707  
キリストの両の手広げ飛花落花 森清信子 末黒野 201708  
一苑を覆ひ尽くせり飛花落花 加藤静江 末黒野 201708  
築山を一色に染め飛花落花 山崎稔子 末黒野 201708  
渋滞の中にもしきり飛花落花 遠山のり子 201708  
気化するに時間たっぷり飛花落花 鶴濱節子 船団 201802  
南朝の御座所あとなり飛花落花 福岡芳子 雨月 201806  
平地なる鎌足の墳飛花落花 安田富子 雨月 201806  
盛衰の城の歴日飛花落花 安田富子 雨月 201806  
さよならはダンスの後に飛花落花 松井季湖 201806  
転た寝のライオンの腹飛花落花 秋岡美津子 201806  
飛花落花遊子の浜の夕さるる 浜福惠 風土 201807  
ゆるし合ふ人がとなりに飛花落花 津川かほる 風土 201807  
飛花落花江の島沈むほどの人 石黒興平 末黒野 201808  
飛花落花流れの速し神田川 鈴木昌子 やぶれ傘 201808  
走り出しさうな日月飛花落花 岩岡中正 ホトトギス 201809  

 

落花飛花    4句

 

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
詰め込みし旅嚢の窶れ落花飛花 中原道夫 銀化 199906  
錆はてしサルベージ船落花飛花 篠田純子 あを 200205  
落花飛花掌に受け絹の肌ざはり 栗原公子 200507  
落花飛花淡墨桜ただ仰ぎ 大橋淳一 雨月 200507  

 

2019年4月17日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。