花 1 94句 |
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
花は雨宿し雨滴は花宿す | 山田弘子 | 春節 | 199503 |
遠き花よりも遥かなものを見る | 山田弘子 | 春節 | 199503 |
花は地に還りて天に箒星 | 山田弘子 | 春節 | 199503 |
この花をもて復興の完成す | 山田弘子 | 春節 | 199503 |
鎌倉の花の忌日に発ちしとや | 山田弘子 | 春節 | 199503 |
花終へし幹寂寞とありにけり | 山田弘子 | 春節 | 199503 |
うつうつと花咲きしかと妻が言ふ | 皆川盤水 | 春耕 | 199805 |
先陣をきそひ花びら流れゆく | 岡星明 | 青湖 | 199805 |
花咲けりみどりの一枝まじりたる | 岡星明 | 青湖 | 199805 |
わが唇に来しひとひらの花温し | 小澤克己 | 遠嶺 | 199806 |
花酔ひの身を夕風の突き抜ける | 小澤克己 | 遠嶺 | 199806 |
満願の杖納めたる花の下 | 岡部名保子 | 馬醉木 | 199806 |
この花をもて復旧を完成す | 山田弘子 | 円虹 | 199806 |
花びらのまた流れ来し安曇かな | 山尾玉藻 | 火星 | 199806 |
臘涙や花は真昼をふぶくもの | 野田田美子 | 海程 | 199807 |
花びらと水くれなゐのパゴダかな | 小菅佳子 | 槐 | 199807 |
花済みの桜の膚撫でにけり | 吉田島江 | 火星 | 199807 |
電線の黒き交錯花も過ぎ | 前田陶代子 | 朝 | 199807 |
咲きそめし花に恨みの不時の雪 | 鈴木一睡 | 黄鐘 | 199808 |
朝日浴び花のこぼるるばかりにも | 鈴木一睡 | 黄鐘 | 199808 |
男老い花の魔性を遠見かな | 吉田巾子 | 京鹿子 | 199808 |
花散るや川の底まで空の色 | 兼久ちわき | 馬醉木 | 199808 |
花の墓地風よ根の国語らむか | 竹市悠紗 | 京鹿子 | 199809 |
露ふふむ花も葉も日に応へけり | 稲畑汀子 | ホトトギス | 199810 |
夢殿の北扉の開かず花しだれ | 神蔵器 | 幻 | 199810 |
焼鳥を食べたい人と花の中 | 佐伯のぶこ | 船団 | 199811 |
花の下蛇口があって手を洗ふ | 橋場千舟 | 船団 | 199811 |
もののふも踏みしや花の石畳 | 野口光枝 | 高籬 | 199812 |
思ひ佗ぶ花のいのちの酢牡蛎かな | 丸山海道 | 京鹿子 | 199901 |
のけぞつて花は蕾の歓喜天 | 奥田筆子 | 京鹿子 | 199901 |
つかぬこと蝶よ花よの近江かな | 小堀寛 | 京鹿子 | 199901 |
玉の緒の花のくれなゐ葉のくれなゐ | 大橋敦子 | 雨月 | 199901 |
花仰ぎ更に仰ぎてビル幾つ | 藤井光子 | 朝 | 199901 |
桃色に花染まる頃恋の予感 | 黒田まち子 | ぐろっけ | 199901 |
花びらの風歩みして法華尼寺 | 長谷川翠 | 馬醉木 | 199902 |
繰り言をやんはりかはす花の昼 | 斉藤由美子 | ぐろっけ | 199902 |
刻々の花の予測の届き来し | 稲畑汀子 | ホトトギス | 199903 |
咲く如く花に魁け現はれし | 稲畑汀子 | ホトトギス | 199903 |
花ひとひらふたひら君を忘れない | 黛まどか | 船団 | 199903 |
昏き扉の少しひらきて花の昼 | 鷲谷七菜子 | 船団 | 199903 |
計画は疎に花心密にして | 稲畑汀子 | ホトトギス | 199904 |
花追うて追うて旅程を組み直す | 稲畑汀子 | ホトトギス | 199904 |
花惜む雨待つてほし待つてほし | 稲畑汀子 | ホトトギス | 199904 |
花の忌と語り継がれて我等今 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 199904 |
咲き替る花へ浮かるる心あり | 稲畑汀子 | ホトトギス | 199904 |
花はもう終りましたと吉野駅 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 199904 |
沈みたる花の気息を踏む山路 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 199904 |
花々々巾着形の団子かな | 岡井省二 | 槐 | 199904 |
倉が飛びまた倉がとび花の空 | 岡井省二 | 槐 | 199904 |
霧重し聖苑の花遠く飛ばず | 丸山海道 | 京鹿子 | 199904 |
花しぐれやどり吉野の水分社 | 品川鈴子 | ぐろっけ | 199904 |
お忍びの大使も記帳花の寺 | 品川鈴子 | ぐろっけ | 199904 |
かんばせに花散るかぎり城の内 | 岡本眸 | 朝 | 199904 |
生きること終りにしやう花咲けば | 保坂加津夫 | いろり | 199904 |
花あれば死をなつかしむ西行忌 | 神蔵器 | 風土 | 199905 |
もののふも踏みしや花の石畳 | 野口光江 | 遠嶺 | 199905 |
フラスコから蒸気の上がる花の昼 | 小林あつ子 | 火星 | 199905 |
散り際の花蒼白でありにけり | 小林あつ子 | 火星 | 199905 |
握手後の熱が残れり花の下 | 能村登四郎 | 沖 | 199905 |
花しぐれ黙しがちなる詩の族 | 品川鈴子 | ぐろっけ | 199905 |
川べりに被爆慰霊碑花は八重 | 朝妻力 | 俳句通信 | 199905 |
告知には受胎そのほか花の嵐 | 中原道夫 | 銀化 | 199905 |
膠嚢 |
中原道夫 | 銀化 | 199905 |
花の午後いつもの飴を舐めている | 中林明美 | ヒッポ千番地 | 199905 |
千年の色を絞りて花の峡 | 安田晃子 | 馬醉木 | 199906 |
老の道八十八里や花峠 | 稲木款冬子 | ヒッポ千番地 | 199906 |
雪洞を連ねて花を待つばかり | 岩瀬操舟 | 円虹 | 199906 |
花莚より声かかりたる出会 | 岩瀬操舟 | 円虹 | 199906 |
少年やすべての花は空の傷口 | 上原祥子 | 海程 | 199906 |
やはらかきことばつかへり花狩女 | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
くれなゐのころもまとうて花狩女 | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
うすももの闇へと誘ふ花狩女 | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
樹のもとに星を散らして花狩女 | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
二の腕の現つの白さ花狩女 | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
花狩女風をいだけば匂ひけり | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
潮騒や花狩る女の影ひとつ | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
幽明の雨の細さを花狩女 | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
花狩女ひかりの野辺を辿り来し | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
海原に陽の道ありし花狩女 | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
死へ遠き帯しめなほす花狩女 | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
くちびるに風をうかがふ花狩女 | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
夜は一糸まとはざるらむ花狩女 | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
星影に髪解き放つ花狩女 | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
焚かれたる焔の中の花狩女 | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
蝋涙のひとすぢ紅し花狩女 | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
木の裏へ姿するりと花狩女 | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
黄昏と黄泉とは近し花狩女 | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
夢見て夢見てその後知らず花狩女 | 小澤克己 | 遠嶺 | 199906 |
古稀を越え幾つか花の誕生日 | 大橋敦子 | 雨月 | 199906 |
降り出しの雨粒花にやさしかり | 久保田一豊 | いろり | 199906 |
雪竿の汚れて立てり花三分 | 登嶋弘信 | 春耕 | 199906 |
胸突八丁西行の花などは見ず | 中原道夫 | 銀化 | 199906 |
俗離れけり杉落葉踏み花を踏み | 中原道夫 | 銀化 | 199906 |
蒟蒻の串を引き抜く花の晝 | 中原道夫 | 銀化 | 199906 |
花 2→ |
2021年3月25日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。