花の雲     201句

花の雲鐘は上野か浅草か    芭蕉

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ  花守 初花  花の闇

花の雲  花影   花の影  余花  残花  花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑  花篝 花は葉に

花筵  養花天  飛花落花 落花

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
花の雲へと浮びゆくこころかな 山田弘子 春節 199503  
沼淵に小舟朽ちたり花の雲 小澤克己 遠嶺 199806  
花の雲抱きて天守の威儀正し 西井輝子 ぶどうの木 199806  
その一語花の雲より出で來たる 中原道夫 銀化 199905  
花の雲行き交ふ車水撥ねて 熊谷みどり いろり 199906  
護摩の火は狼煙そののち花の雲 中原道夫 銀化 199906  
モノレール花の雲より高くゆく 小林共代 風土 199907  
花の雲城趾の朝の動きそむ 穴澤光江 花菜風 199907  
一本の花のうしろの花の雲 今井千鶴子 ホトトギス 199908  
花の雲公園デビューの子の笑顔 岡田有紀子 遠嶺 200007  
大山崎山荘花の雲の中 大山文子 火星 200007  
花の雲この国よきと母の声 久保田一豊 いろり 200007  
花の雲ぐるりアルプス雪のこる 中川濱子 ぐろっけ 200007  
谷底の宿を埋めし花の雲 安原葉 ホトトギス 200010  
天守閣ただよふ花の雲の上 牛田修嗣 200107  
花の雲清水坂をのぼりつめ 齋藤たかを 百鳥 200107  
天守閣さらに押し上げ花の雲 大塚邑紅 200206  
花の雲くぐりて絶えぬ人の波 浅野恵美子 酸漿 200206  
花の雲纏ひて羨し喜志子の碑 浅野恵美子 酸漿 200206  
賑はひの花の雲よりすべり台 関口幹雄 遠嶺 200208  
ちぎれ雲はぐれ雲さて花の雲 宮原みさを 花月亭 200208  
まほろばの大和青垣花の雲 門伝史会 風土 200211  
花の雲バスを待たずに歩きだす 東亜未 あを 200305  
鳥どちの入りて紛れぬ花の雲 浅川正 雲の峯 200306  
太陽の塔を抱いて花の雲 小林美恵子 築港 200306  
上千本より見渡して花の雲 椎名和代 200307  
雨靄を払ひたちまち花の雲 田中子 円虹 200307  
タンカーの巨体呑み込む花の雲 小西石蕗 円虹 200307  
象の耳ひらひら動き花の雲 雨村敏子 200307  
観覧車の頂きにきて花の雲 的場清子 200312  
晴れた日の遠き山裾花の雲 宮武フミ子 200312  
花の雲一語を満たし軽くなる 鈴鹿仁 京鹿子 200405  
天守閣押し上げて居り花の雲 庄野房女 築港 200406  
太陽の塔見ゆ花の雲の上 上トヨ子 雲の峰 200406  
アルプスに雪の残れり花の雲 田宮勝代 酸漿 200407  
花の雲吉野は空に浮くごとく 堀百合子 200407  
登るほど谷に落ち込む花の雲 安原葉 ホトトギス 200408  
駅の名は日当たりとあり花の雲 鳴海清美 六花 200408  
銀翼のみるみる点に花の雲 二瓶洋子 六花 200408  
花の雲土手の形にこをゑがく 佐藤俊雄 帆船 200409  
石たるを忘るるビルや花の雲 林昭太郎 200506  
くれなづむ五重塔や花の雲 増田八重 酸漿 200506  
田植はや終りし山に花の雲 竹内悦子 200507  
うたかたの三味の音いろや花の雲 黒澤千世 帆船 200507  
花の雲濃きも淡きも入り乱れ 福田千代子 築港 200507  
花の雲奥の霞はすももなり 阿部ひろし 酸漿 200507  
城のなき城山はいま花の雲 阿部ひろし 酸漿 200507  
のどかなり憩ふ人波花の雲 小滝奈津江 酸漿 200507  
桐下駄の鼻緒あい色花の雲 伊藤雅子 200508  
花の雲突きぬく塔の屋根の反り 大槻球子 遠嶺 200508  
長堤の一直線の花の雲 安達風越 雨月 200508  
耳成の笄(こうがい)めきて花の雲 品川鈴子 ぐろっけ 200604  
花の雲みそらの雲に紛るるよ 林翔 馬醉木 200606  
榧大樹の暗さに透けり花の雲 竹中龍青 200606  
高層の晩餐遠き花の雲 大塚美孝 200606  
花の雲川の蛇行にゆだねゐて 落合絹代 風土 200606  
分校を囲ふ山なみ花の雲 石田厚子 馬醉木 200607  
抽んづるものに塔あり花の雲 八染藍子 200607  
一湾を裁ち航く汽艇花の雲 角直指 京鹿子 200607  
花の雲行く先々で会ふ翁 清水晃子 遠嶺 200607  
漢来て城址を語る花の雲 半谷弘子 遠嶺 200607  
東山いな北山の花の雲 三由規童 雨月 200607  
咲き満ちて大内山の花の雲 堀田こう 雨月 200607  
祖師像はいづこ見給ふ花の雲 安田とし子 ぐろっけ 200607  
花の雲立ち寄り祈る小聖堂 加藤裕子 四葩 200607  
駅舎出し人みな仰ぐ花の雲 稲岡長 ホトトギス 200608  
城址を埋め尽す人花の雲 玉川悠 遠嶺 200608  
退院の車窓より見る花の雲 竹内千春 ぐろっけ 200608  
大本山の寺格に遠き花の雲 加地芳女 雨月 200608  
御仏の半歩踏み出す花の雲 神蔵器 風土 200705  
花の雲冷凍庫には熊の肉 衣斐ちづ子 200705  
花の雲幾重にかさね玉座あり 熊岡俊子 雨月 200706  
花の雲胎内仏のやうに座す 小沢克巳 遠嶺 200707  
百歩尚百歩師を追ふ花の雲 大曽根育代 遠嶺 200707  
ワイナリーてふ一塊の花の雲 稲畑廣太郎 ホトトギス 200709  
宝塔を埋め残せし花の雲 白井友梨 馬醉木 200710  
花の雲客待つ粋な女車夫 俵藤正克 春燈 200804  
通過車に見返る母校花の雲 品川鈴子 ぐろっけ 200805  
花の雲千鳥ヶ淵へなだれゐし 佐藤玲子 春燈 200806  
花の雲この日待ちたる人歩む 印南美紀子 酸漿 200806  
花の雲龍神太鼓しみ透る 谷村幸子 200807  
校名の文字くつきりと花の雲 千加田寿子 遠嶺 200807  
見下ろせば花の雲とも海かとも 垣内薫 200808  
花の雲大地に善財童子かな 延広禎一 200808  
眺めゐし花の雲へと我も消えん 安原葉 ホトトギス 200809  
一本の桜全山花の雲 稲畑汀子 ホトトギス 200904  
学舎を一つ囲めり花の雲 阿部ひろし 酸漿 200905  
花の雲見下ろしてをり子守茶屋 笠井清佑 200906 吉野山
高麗山のバス待つ人や花の雲 本田修子 炎環 200906  
絵の中に花の雲満ち再会す 浦川聡子 炎環 200906  
花の雲橋の袂でたたら踏む 小野寺節子 風土 200906  
花の雲民家の屋根を覆ひたり 長崎桂子 あを 200906  
対岸の比良ヶ嶺覆ふ花の雲 松村富子 200907  
花の雲空の余白を奪ひ合ふ 堀百合子 200907  
その昔八景園てふ花の雲 数長藤代 200907  
花の雲都電がたごと飛鳥山 小俣剛哉 雨月 200907  
たまゆらの城は孤高に花の雲 國永靖子 ぐろっけ 200907  
女城主ゆかりの山城花の雲 小林武弘 200907  
花の雲たなびく湖畔奥矢作 小林武弘 200907  
仁和寺の塔に棚引く花の雲 村上克哉 200907  
みはるかす城は万朶の花の雲 由井求 200907  
子らの声花の雲より立ちのぼる 松村光典 やぶれ傘 200907  
高遠の城は万朶の花の雲 由井求 200908  
花の雲被爆校舎を遠巻きに 鳳蛮華 200911  
花の雲透けて青空あるばかり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201004  
舎利殿の光る九輪や花の雲 中山良子 末黒野 201004  
高足のタップダンスや花の雲 小澤克己 遠嶺 201005  
花の雲若くして逝く人の増え 飯田ひでを 201006  
娘の住める日立山々花の雲 青野安佐子 201006  
花の雲それぞれの山近くせり 船越美喜 京鹿子 201006  
坂東の結願寺かな花の雲 落合絹代 風土 201006  
川に沿ひ蛇行の続く花の雲 加藤北天 雨月 201006  
梵鐘の余韻長しや花の雲 高木千鶴子 酸漿 201006  
熱燗の魔法瓶もて花の雲 東亜未 あを 201006  
畳茣蓙胡座車座花の雲 東亜未 あを 201006  
花の雲の占める一峪吉野山 坂根宏子 201007  
残さるる白鳥一羽花の雲 熊切光子 末黒野 201007  
み吉野の花の雲より糀売 深澤鱶 火星 201007  
時忘れのぞき眺むる花の雲 浅野恵美子 酸漿 201007  
ゆつくりと箸つかひをり花の雲 岩岡中正 ホトトギス 201009  
その時は貴方は逃げて花の雲 和田森早苗 201106  
花の雲ゆるき起伏の文士村 石川笙児 201106  
産土の檜皮本殿花の雲 松岡和子 201107  
うぶすなの空を被ひし花の雲 中川すみ子 201107  
宿木を覆ひかくせり花の雲 難波篤直 201107  
花の雲抜けて棹さす下り舟 石田厚子 馬醉木 201107  
鐘一打磴ゆるやかに花の雲 田中臥石 末黒野 201107  
花の雲風の池畔をたもとほる 田中臥石 末黒野 201107  
海老川の曲りのままに花の雲 大坪景章 万象 201107  
花の雲大なはとびの中にあり 下平誠子 ろんど 201107  
借景の山けぶらせて花の雲 村上悦子 雨月 201107  
み吉野のこの面かの面の花の雲 村上悦子 雨月 201107  
募金箱持つ子ら並ぶ花の雲 藤澤陽子 201107  
名を馳せし海津大崎花の雲 竹内悦子 ちちろ虫 201108  
登り来し人等消えゆく花の雲 安原葉 ホトトギス 201108  
放射線持たぬか花の雲に問ふ 北尾章郎 201108  
鯛田麩振りかけをれば花の雲 延広禎一 201108  
望郷の空へはみだす花の雲 岡井マスミ 末黒野合同句集 201203  
時忘れ齢を忘れ花の雲 熊切 修 末黒野合同句集 201203  
惚れた奴みんな彼の世へ花の雲 大木清美子 201205  
立てて運ぶ假設のトイレ花の雲 佐藤喜孝 あを 201205  
花の雲馬込・田端に文士村 石川笙児 馬込百坂 201206  
花の雲海津の浜にたなびける 竹内悦子 201206  
包丁の峰で叩いて花の雲 栗栖恵通子 201206  
人心の深き絆や花の雲 四條進 201206  
国宝の天守浮きたる花の雲 和田崎増美 雨月 201208  
差しそめし日に変幻の花の雲 安原葉 ホトトギス 201209  
花の雲分けて旅せしこと思ふ 細見綾子 万象 201209  
花の雲水芸舞台川に立つ 亀田やす子 ははのこゑ 201306  
小川の空ふさぐばかりに花の雲 佐藤喜仙 かさね 201306  
つひに手を伸ばし玉ひし花の雲 山田六甲 六花 201405 悼・岡本由美子さん
花の雲彼岸此岸を繋ぎをり 後藤眞由美 春燈 201406  
わたくしの空狭めたる花の雲 笹村政子 六花 201407  
一服のお茶の上なる花の雲 高野昌代 201407  
花の雲越え遥かなり伯耆富士 大石喜美子 雨月 201407  
花の雲遠嶺の白し湖の四方 山口ひろよ 201407  
花の雲城の天守を隠しけり 有賀昌子 やぶれ傘 201407  
花の雲両眦のあふるるや 溝内健乃 雨月 201407  
目指しゆく奈良三山の花の雲 谷村祐治 雨月 201407  
矢狭間や近く遠くに花の雲 堺昌子 末黒野 201407  
出世城かるがる泛べ花の雲 塩田朱千 京鹿子 201407  
皇居公開乾通りの花の雲 岡本ヨシエ 末黒野 201407  
天守よりひかりあまねし花の雲 堺昌子 末黒野 201407  
空は瑠璃峰々かけて花の雲 水野節子 雨月 201407  
山を盛り谷を埋めし花の雲 安原葉 ホトトギス 201408  
あの花の雲より下りて来し我等 安原葉 ホトトギス 201408  
花の雲貫いてゆく花の雲 稲畑廣太郎 ホトトギス 201504  
花の雲眼下に溺れゆきにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201504  
議事堂の尖端見ゆる花の雲 今井妙子 雨月 201506  
花の雲大和の空を奪ひたる 中島昌子 201507  
花の雲谺に色のありにける 中田禎子 201507  
鳥どちの見えて隠れて花の雲 本池美佐子 201507  
雨を抱き風を放さぬ花の雲 石田きよし 201507  
花の雲カレッジ望む運河橋 宮崎高根 201507  
対岸を少女駈けをり花の雲 笹村政子 六花 201507  
振り向けば谷に落ち込む花の雲 安原葉 ホトトギス 201508  
花の雲その懐に塔のあり 古賀しぐれ ホトトギス 201508  
ふるさとの校歌の山や花の雲 佐津のぼる 六花 201508  
花の雲十九の兄の墓洗ふ 山崎刀水 春燈 201606  
車窓より上田城址や花の雲 柳澤宗正 万象 201607  
鞍馬路や眼下に見ゆる花の雲 高橋和女 春燈 201607  
花の雲城の残しし角櫓 吉澤恵美子 春燈 201607  
武者窓に覗く城下や花の雲 鈴木庸子 風土 201607  
モノレールこれより花の雲に入る 上村葉子 風土 201607  
雅びやか鎌倉山の花の雲 東小薗美千代 末黒野 201607  
崩しては石積むあそび花の雲 直江裕子 京鹿子 201607  
石蔵を超へ枝垂れたる花の雲 岡田桃子 201607  
足も手も浮かれ浮かれて花の雲 久保夢女 201607  
ゆつくりと歩んで行かむ余花の雲 河合佳子 馬醉木 201608  
教会の尖塔一つ花の雲 石黒興平 末黒野 201608  
単線の途中下車駅花の雲 田中臥石 末黒野 201608  
花の雲ひきよせたきは膝枕 伊藤武文 末黒野 201707  
川に向く木椅子の湿り花の雲 吉村幸子 雨月 201707  
風神のまどろみてをり花の雲 阪倉孝子 201707  
花の雲垂れて靖国神社かな 内藤静 風土 201706  
引き潮の橋まで続く花の雲 高田令子 201707  
鶴ヶ城の赤き甍や花の雲 森清堯 末黒野 201708  
花の雲若草山へつらねたる 三村純也 ホトトギス 201708  
花の雲輪郭模糊と副都心 稲畑廣太郎 ホトトギス 201804  
破顔のみその他抹消花の雲 佐藤喜孝 あを 201806  
米寿なる鼓の韻や花の雲 安田優歌 京鹿子 201901  

 

 

2019年4月22日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。