しだれ桜        83句

まさをなる空よりしだれざくらかな   富安風生

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜

花疲れ  花守  花の雲  花影   花の影  余花  残花  

花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑  花篝  初桜

作品
作者
掲載誌
掲載年月
連珠なすつぼみをしだれ桜かな 鷹羽狩行 199904
幹に寄るしだれざくらの扉をひらき 鷹羽狩行 199905
しだれともしなだれかとも夕桜 千田百里 巴里発 199911
咲く心しだれ桜に置きそめし 稲畑汀子 ホトトギス 200003
満開のしだれ桜の下に入る 谷野由紀子 俳句通信 200006
老幹と思へぬしだれざくらかな 鷹羽狩行 200106
山寺のしじまのしだれざくらかな 梶田敬子 200106
地に情を降らせししだれ桜かな 能村研三 200205
三百年お洒落にしだれざくらかな 大井東一路 百鳥 200206
古都巡るしだれ桜をふりだしに 冨岡新太郎 200207
老しだれ桜の下の誕生日 伊藤白潮 200305
咲き満ちてしだれ桜の寡黙かな 武井玲子 八千草 200310
葉を残すしだれざくらや少林忌 阿部ひろし 酸漿 200311
みどりごのひつぱるしだれ桜かな 荒井千佐代 200406
車椅子の囲みししだれ桜かな 田中呑舟 火星 200406
花守の屋根までしだれ桜咲く 中島正夫 対岸 200406
桜姫と名のあるしだれざくらかな 阿部ひろし 酸漿 200406
闇といふ衣をしだれ桜かな 片山由美子 200407
此やこのまほろのしだれ桜かな 武田芳絵 草の花 200407
秋日和しだれ桜の影を置く 鈴木實 百鳥 200501
紅しだれざくらの下に東司あり 竹内弘子 あを 200505
さくらしだれて万葉仮名の流れけり 古宇田敬子 対岸 200506
いちにちをしだれざくらのいろふかめ 佐藤喜孝 あを 200506
大桜しだれて幹の強き反り 上野澄江 百鳥 200507
天辺に鵯乗るしだれ桜かな 浜和佳子 百鳥 200508
その中のしだれ桜が先に揺れ 山田治美 四葩 200606
しばらくはしだれ櫻の館かな 桜井葉子 遠嶺 200607
漢来てしだれ櫻の神籤ひく 桜井葉子 遠嶺 200607
鐘の音を含みて櫻しだれをり 荒幡美津恵 遠嶺 200607
月光にしだれてしだれざくらかな 高橋さえ子 200607
万蕾のすでにしだれて城ざくら 鷹羽狩行 200704
天心の月よりしだれざくらかな 土井田晩聖 万事 200711
満面に日を浴びしだれざくらかな 宮津昭彦 200805
日を西へいざなふしだれ桜かな 亀田虎童子 200806
千筋なすしだれ桜の老躯かな 三村禮子 酸漿 200806
しだれ桜四辺を揺し古都暮るる 三村禮子 酸漿 200806
尾道の小雨のしだれ桜かな 工藤美和子 酸漿 200806
語るごとしづかにしだれざくらかな 高木千鶴子 酸漿 200806
糸ざくら地につくまでをしだれけり 藤井昌治 200806
ピアノ弾くしだれ桜を窓におき 山田春好 200807
退りては仰ぎてしだれざくらかな 高橋さえ子 200807
ひと枝ごとしだれ桜の冬囲 安部康子 万象 200903
悠久の時がしだれてゐる桜 松本圭司 200906
しだれ桜の蕾点点雫てんてん 加藤美代子 炎環 200906
大しだれ桜の中の会釈かな 鈴木梨枝子 炎環 200906
二度三度しだれざくらの中に立つ 太田具隆 春燈 201006
こぼさじとしなふしだれの桜かな 浅井清香 201006
耳鳴りかしだれざくらの矯声か 田村園子 201007
師の句碑のしだれ桜やさざえ堂 吉澤恵美子 春燈 201007
桜姫といふ名もゆかし紅しだれ 天田美保子 酸漿 201007
たましひもしだれて風の桜かな 木暮陶句郎 ホトトギス 201008
静けさにしだれ桜の気品満つ 池田加寿子 201106
石の橋木の橋しだれざくらかな 外川玲子 風土 201106
秘仏堂覆ひてしだれ桜かな 柴田志津子 201107
しだれざくら好漢佇つとしだれたり 成瀬櫻桃子 春燈 201204
鐘の音のしだれ桜に納まれり 亀井紀子 201205
氷室社のしだれ桜に刻忘じ 小林成子 201206
胸中に先師のしだれざくらかな 森岡正作 201206
しだれ桜古き墓の背撫づるなり 篠田純子 あを 201206
天蓋のしだれ桜にかけ入りぬ 前田美恵子 201207
大宇陀のしだれしだるる老桜 北崎展江 くりから 201209
はうといふしだれさくらのなかなりし 佐藤喜孝 あを 201212
頭を下げてしだれ桜の籠目へと 山田六甲 六花 201305
太閣の御土居のしだれ桜かな 伊藤和子 201306
しだれ桜しづかに風を待ちゐたり 亀田やす子 ははのこゑ 201306
歳月の重さを桜しだれたる 遠山風 馬醉木 201407
山里のしだれ桜やまだ莟 藤波松山 京鹿子 201407
山鴉しだれ桜を突き切つて 小林愛子 万象 201408
しだれ桜は打上花火だからだから 堀内一郎 堀内一郎集 201412
二階にもしだれ桜でありしかな 稲畑汀子 ホトトギス 201504
夕星の潤みてしだれざくらかな 本多俊子 201506
しだれ桜の揺るるは枝の命なり 小川流子 201606
石橋を二つ跨ぎにしだれ桜 荒木甫 201607
しだれざくら毀誉褒貶の鴉かな 太田慶子 春燈 201607
ひとひらの雲呼ぶしだれ桜かな 飛高隆夫 万象 201610
しだれ桜手押しポンプもその中に 光成敏子 201907
二百余段を登りてしだれ桜かな 秋山信行 やぶれ傘 201907

 

2022年3月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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