梅の花 2    22句

母の死や枝の先まで梅の花   永田耕衣

 梅一輪 梅ヶ香 梅咲く 梅寒し 白梅 紅梅 梅白し

梅月夜 梅蕾 梅匂う 梅二月 梅の花 梅日和 梅ひらく

梅ふふむ 梅祭 梅見 探梅 盆梅 老梅 野梅

梅園 梅林 枝垂梅 早梅 飛梅 観梅

作品
作者
掲載誌
掲載年月
ひなたよりひかげ香の濃し梅の花 井原美鳥 201704
梅の花ここも揃ひの青柄杓 秋山隆一 京鹿子 201705
二月堂へ続く坂道梅の花 丑久保勲 やぶれ傘 201705
石段の先も石段梅の花 廣瀬雅男 やぶれ傘 201705
梅の花禁煙二年過ぎにけり 菅谷たけし 201705
震災の津波の忌なり梅の花一 田中臥石 末黒野 201706
紅白の梅の花びら風をよび 堺昌子 末黒野 201706
芳しき雨とはなりぬ梅の花 岡野里子 末黒野 201706
古民家の傾く屋根や梅の花 遠山のり子 201706
白梅の花の盛りのうす濁り 原友子 201707
目に消ゆるまで近づきて梅の花 神蔵器 風土 201712
梅の花直立不動の咲きっぷり 久保晴子 雨月 201804
ピョンチャンに国境越える梅の花 七郎衛門吉保 あを 201804
女子寮生の誰も彼も失恋梅の花 篠田純子 あを 201804
あえかなる光のちから梅の花 篠田純子 あを 201804
敷藁に日のたつぷりと梅の花 市村明代 馬醉木 201805
切り口にくれなゐ零る梅の花 今井洋子 京鹿子 201805
庵主さま庭に居られり梅の花 小嶋恵美 春燈 201805
ポップコーン爆ぜるはぜるよ梅の花 稗田寿明 201805
石垣は城の跡形梅の花 田中臥石 末黒野 201805
梅の花観音堂の真向ひに 上林富子 やぶれ傘 201806
ペットショップの猫寝てばかり梅の花 篠田純子 あを 201805
梅の花活けて客待つ昼下り 吉田きみえ 末黒野 201806
古城址の虚空風鳴る梅の花 亀卦川菊枝 末黒野 201806
産土の宮の丹の橋梅の花 及川照子 末黒野 201806
御朱印のまだ湿りゐる梅の花 服部早苗 201807
梅の花狛犬の仔が乳をのむ 大山夏子 201902
紺青のみ空や凜と梅の花 安立公彦 春燈 201904
ひとところ梅の花咲く九段坂 堺昌子 末黒野 201904
梅の花積んで来し豚湯氣をあげ 佐藤喜孝 あを 201904
一本の枝に一つづつ梅の花 出口誠 六花 201905
虚子名づく銘酒の蔵や梅の花 延川五十昭 六花 201905
仰ぎ見て近寄り愛づる梅の花 神谷さうび 末黒野 201905
式台に寒紅梅の花明り 宮原悦子 雨月 201905
絵馬なべて蹴上ぐる白馬梅の花 岸洋子 201906
蹴球の逸れて被写体梅の花 田中臥石 末黒野 201906
変りゆく言語や梅の花匂ふ 田中臥石 末黒野 201906
梅の花日差に研がれゆく白さ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202002
薄明の一輪挿しの梅の花 辻響子 202003
梅の花まだ少なきが梅日和 嶋田一歩 ホトトギス 202005
吸呑の母の使ひし梅の花 江見巌 六花 202005
畑隅に物置そして梅の花 渡邉孝彦 やぶれ傘 202005
寺はけふ閉門梅の花咲いて 丑久保勲 やぶれ傘 202005
坂道は自転車を降り梅の花 丑久保勲 やぶれ傘 202005
咲き満ちて白を極めぬ梅の花 黒滝志麻子 末黒野 202005
出不精の男の留守や梅の花 田丸千種 ホトトギス 202006
青空に入りて満開梅の花 永田万年青 六花 202006
花びらは梅の花びら潦 湯本正友 やぶれ傘 202006
切株の楉に梅の花咲いて 本郷美代子 やぶれ傘 202006
梅の花 →1

 

2021年2月19日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。