14    200句
作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
悌の又新しく梅に佇つ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201601  
咲きそむる梅映ゆるらむ朝ぼらけ 遠野あきこ 船団 201512  
暁の香に満ちてあり白き梅 遠野あきこ 船団 201512  
ぽつぽつと夜半に語らう梅白し 遠野あきこ 船団 201512  
曇天の日こそ明るき梅一枝 遠野あきこ 船団 201512  
緑苔の梅花つま弾く風のあと 遠野あきこ 船団 201512  
白き梅すがれて暗し雨の庭 遠野あきこ 船団 201512  
梅三分表具師糊を練りはじむ 岸本順子 京鹿子 201601  
秘めごとは懐紙にはさみ梅ふふむ 池永加代 京鹿子 201601  
母にやや馴れし雀や梅もどき 柴田佐知子 201601  
梅ひらく米の祝の母たたへ コ田千鶴子 馬醉木 201602  
曇天に近づくほどに梅白し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201602  
楢桂欅従へ梅白し 稲畑廣太郎 ホトトギス 201602  
賀の余韻てふ梅が香でありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201602  
梅が香に江戸の風情を引き寄せて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201602  
盆梅の気品遺して逝かれけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201602  
紅白の遅速を問ふも梅二月 稲畑汀子 ホトトギス 201602  
梅咲きて忽ち添へる香りかな 稲畑汀子 ホトトギス 201602  
梅咲けば梅に従ふ旅心 稲畑汀子 ホトトギス 201602  
冷泉家一千年なり梅ふふむ 橋添やよひ 風土 201602  
鳥を呼ぶ色となりけり梅もどき 笠井敦子 201602  
気張らずに行けばなんだ坂梅三分 平野みち代 201602  
言葉では足りぬ思ひや梅の白 コ田千鶴子 馬醉木 201603  
競ふことなく紅白の梅並ぶ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201603  
梅咲いてやうやく江戸の風情かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201603  
梅一樹より二歩三歩五歩六歩 稲畑汀子 ホトトギス 201603  
紅白の中に野梅も加はりて 稲畑汀子 ホトトギス 201603  
梅の枝の伸び放題に年忘れ 戸栗末廣 201603  
寺町や卍の風に梅ひらく 鈴鹿呂仁 京鹿子 201603  
早梅の希有なる風にふたごころ 鈴鹿呂仁 京鹿子 201603  
海遠く山に遠くて梅一輪 井上信子 201603  
老梅の夜毎に重くなるくれなゐ 井上信子 201603  
まつすぐの歩み梅林にふと消えし 井上信子 201603  
石切場そばの早梅咲きにけり 大崎紀夫 やぶれ傘 201603  
梅の花咲いて巡回診療所 田邉好美 201603  
梅咲くや夫と歩みし年重ね 斉藤裕子 あを 201603  
梅挿しで気高き主の心かな 王岩 あを 201603  
病むことも生きる証しや梅真白 荒井書子 馬醉木 201604  
梅探る鎖づたひの行者みち 穐好樹菟男 馬醉木 201604  
くにさきや仏に侍る梅早し 穐好樹菟男 馬醉木 201604  
梅薫る父祖の畑の荒るるまま 石田厚子 馬醉木 201604  
山里の梅の香に酔ふ三ヶの月 石田厚子 馬醉木 201604  
たもとほる香り十里の梅林 窪田粧子 馬醉木 201604  
今し恋ふ母の言の葉梅三分 田中珠生 馬醉木 201604  
梅咲いて回覧板のまはる町 安居正浩 201604  
臨済宗円覚寺派の梅の花 安居正浩 201604  
まだ固き風に蕊張る梅の花 田所節子 201604  
梅一輪ビルの反射の日が届く 上谷昌憲 201604  
盆梅に押し合ふ力ありにけり 竹内タカミ 201604  
再会はかなはぬ夢や梅真白 都丸美陽子 春燈 201604  
莟なる闇ときほどき梅ひらく 藤丸誠旨 春燈 201604  
老いさびに梅一輪の恵みかな 赤岡茂子 春燈 201604  
梅咲くや祈願の絵馬の輝きぬ 丸山允男 春燈 201604  
ワイングラスに君ゐぬ不思議梅月夜 鈴鹿呂仁 京鹿子 201604  
胞衣塚の宙かたくなに梅ひらく 鈴鹿呂仁 京鹿子 201604  
梅真白見知らぬ人とゐて楽し 黒澤登美枝 201604  
やうやくに我が家の庭の梅一輪 鈴木阿久 201604  
梅の香に誘はれ坂をシルバーカー 松本秀子 201604  
たそがれの路地にふつくら豊後梅 鈴木セツ 201604  
梅が枝に妻と手をおく神の庭 四條進 201604  
ひんがしの枝より咲きぬ加賀の梅 堺昌子 末黒野 201604  
参道の梅一輪の淑気かな 前原マチ 末黒野 201604  
梅真白島に源氏の旗印 岡野里子 末黒野 201604  
藤村の墓や老梅飛竜めき 岡野里子 末黒野 201604  
ふれて見る樹齢いくばく梅の下 佐藤良二 末黒野 201604  
和三盆梅一輪と掛軸と 竹内悦子 201604  
とび梅や絵馬の数だけ夢のあり 大日向幸江 あを 201604  
治療の道自分で決める梅の花 斉藤裕子 あを 201604  
心地よきこの二三日梅ひらく 長崎桂子 あを 201604  
叔母白寿渡してくれし梅の花 大日向幸江 あを 201604  
言の葉や尽せば通ず梅の花 斉藤裕子 あを 201604  
猫呼んでさがす闇夜は梅の香に 秋川泉 あを 201604  
豊満な湖北の風よ梅の花 山田六甲 六花 201604  
夕暮れの湖をあかりに梅の花 山田六甲 六花 201604  
五分咲きの梅に蕾の五分はあり 山田六甲 六花 201604  
梅ふふむ文学館に入館証 林いづみ 風土 201604  
絵馬多き湯島天神梅の花 雲所誠子 風土 201604  
庭の梅探れば姉の視線ふと 大橋晄 雨月 201604  
梅咲きて日に日に庭を明るうす 大橋晄 雨月 201604  
磴高き荒磯の宮の梅探る 播磨武子 雨月 201604  
時にはこれで終りと思ふ梅咲くも 中江月鈴子 201604  
梅一輪いちりんの紅濃ゆきまま 田部井幸枝 201604  
三千里隔てし母ゆ梅だより 市ヶ谷洋子 馬醉木 201605  
庫裏に古る火伏札かな梅遅速 石田阿畏子 馬醉木 201605  
紅白の梅咲きそろひ昼ふかし 小野喬樹 馬醉木 201605  
梅園をめぐり豊かに心満つ 小野喬樹 馬醉木 201605  
島うらに比良展けをり梅日和 服部鹿頭矢 馬醉木 201605  
梅が香や身に添ふ杖の小ぶりなる 石川倜子 馬醉木 201605  
咲く梅の雪にまぎれぬ白さかな 清水美恵 馬醉木 201605  
沈黙を守るは難し梅ふふむ 佐藤澄世 馬醉木 201605  
渡殿に鯉の集まる梅二月 小林昌子 馬醉木 201605  
梅園に演歌流れてゐたりけり 安居正浩 201605  
水音の囁くやうに梅の花 中島あきら 201605  
妹は妹のまま梅白し 小嶋洋子 201605  
ハミングを誘ふハモニカ梅日和 高村令子 風土 201605  
梅白し湯立神事の湯の袖に 小林共代 風土 201605  
あおぞらの底に郡衙や梅開く 間島あきら 風土 201605  
青空にせせらぎ描く枝垂梅 間島あきら 風土 201605  
梅日和半歩踏み出す伎芸芙 吉永すみれ 風土 201605  
人は老い終の栖の梅若し 松崎雨休 風土 201605  
梅の香の闇うるませて漂へり 飛高隆夫 万象 201605  
お隣の梅のかをりは家のもの 宮西修一 万象 201605  
逆光に塔を仰ぎて梅の昼 松本鷹根 京鹿子 201605  
梅月夜源氏の君へ香薫かむ 塩貝朱千 京鹿子 201605  
うす紙のやうな日差や梅ふふむ 北川孝子 京鹿子 201605  
古書店に古書の匂ひや梅ふふむ 北川孝子 京鹿子 201605  
梅白し考の日記の素顔かな 松山潤子 京鹿子 201605  
日溜りを独り占めする梅蕾 岡山敦子 京鹿子 201605  
鉄幹に晶子のやうな梅咲けり 松尾龍之介 201605  
梅林や稲荷鳥居の奥まりて 井浦美佐子 201605  
なりたしや変種のやうなみどり梅 加藤峰子 201605  
半襟の負けず嫌ひや枝垂梅 石田きよし 201605  
老梅の蔭にて開く恋みくじ 成田美代 201605  
外つ国の言葉も交じり梅談義 成田美代 201605  
碧落や主なき家に梅香る 中山結雪 201605  
父祖の霊移して異郷梅真白 荒木甫 201605  
風に心思ひ切り乗せ梅の里 松本三千夫 末黒野 201605  
梅ひかる基地の海より風届き 松本三千夫 末黒野 201605  
花持たぬ一枝もあらず梅匂ふ 松本三千夫 末黒野 201605  
梅咲くや落ち合ふ川のとどろきに 黒滝志麻子 末黒野 201605  
公園の人なき茶店梅真白 黒滝志麻子 末黒野 201605  
梅が香や暮るる古刹の鐘の音 安斎久英 末黒野 201605  
修善寺の山すつぽりと梅日和 西川みほ 末黒野 201605  
小流れの光りて茶屋の梅三分 吉田きみえ 末黒野 201605  
夫遣す無骨な壺に庭の梅 久保田優子 末黒野 201605  
繰り返す子の入退院梅真白 久保田優子 末黒野 201605  
野点傘観梅客も相伴す 加瀬伸子 末黒野 201605  
観梅や野点の人の帯の梅 長尾良子 末黒野 201605  
九十九里浜風受けて梅香る 長尾良子 末黒野 201605  
房総の潮騒届く梅花園 長尾良子 末黒野 201605  
梅ひらく子等の声する陣屋跡 上野静子 末黒野 201605  
合掌に竜の目ひかる梅二月 上野静子 末黒野 201605  
梅一輪荼毘のけむりを仰ぐかに 安立公彦 春燈 201605  
友ありけふ天界に去る梅二月 安立公彦 春燈 201605  
日の差して軒端の梅の香なりけり 佐藤信子 春燈 201605  
鰐口の紐のしめりや梅二月 浅木ノヱ 春燈 201605  
疎遠なる隣同士や梅二月 豊谷ゆき江 春燈 201605  
切通そよ吹く梅の風に逢ふ 齋藤晴夫 春燈 201605  
梅の香に心遊ばす一日かな 大湊栄子 春燈 201605  
梅の香にしばし安らぎ人を待つ 大湊栄子 春燈 201605  
鉾蔵は閉ざされてあり梅三分 竹内悦子 201605  
温(ゆ)泉煙りの梅をはなれず夜となりぬ 久保東海司 201605  
しだれ梅ベンチでゲラの校正を 丑久保勲 やぶれ傘 201605  
店頭の馬穴に梅の切花が 渡邉孝彦 やぶれ傘 201605  
壺の梅咲き切る命の限りまで 杉山瑞恵 雨月 201605  
蕊の先まで気の満ちて梅さかり 杉山瑞恵 雨月 201605  
道真公満悦ならめ梅紅白 杉山瑞恵 雨月 201605  
言の葉のやさしくなりぬ梅を観て 阪上多恵子 雨月 201605  
梅ふふむ城下の家並寂として 宮平静子 雨月 201605  
梅が香に身の凛として園めぐる 辻田玲子 雨月 201605  
梅の里香り千里と競ひ咲く 村上悦子 雨月 201605  
迂回して帰りは梅の咲く小路 宮本俊子 雨月 201605  
廃業の老舗の名残垂れ梅 宮本俊子 雨月 201605  
禅林の由緒の梅の馥郁と 佐藤貞子 雨月 201605  
空洞の幹百年の梅真白 佐藤貞子 雨月 201605  
棒切れのごと挿されゐて梅一輪 嶋崎豊子 雨月 201605  
夫逝きて慟哭止まぬ梅月夜 祐宗千代子 雨月 201605  
天麩羅を揚げるにもコツ梅三分 中島陽華 201606  
二本の相交差して梅の花 中堀倫子 201606  
観梅や順路は風の通り道 七種年男 201606  
老梅の皮一枚の力かな 宮井知英 201606  
異国語も混じる二の丸梅盛り 矢野百合子 201606  
青き鳥入れて散り初む梅の花 西住三恵子 201606  
名園の袖より入りぬしだれ梅 山崎靖子 201606  
放心や玻璃戸に写る梅吹雪 笠井敦子 201606  
梅真白午後より風の出て来たる 青山正生 201606  
梅の香やひかりまみれの赤ん坊 平野みち代 201606  
竹垣の男結びや梅真白 土江比露 春燈 201606  
盆梅と余生を生きし父なるや 向井芳子 春燈 201606  
盆梅の遅速に湖の風姿あり 藤岡紫水 京鹿子 201606  
追憶の水より淡き梅二月 北川孝子 京鹿子 201606  
梅寒し風が黙つてすれ違ふ 北川孝子 京鹿子 201606  
刃の痛みかかへて梅の花ひらく 直江裕子 京鹿子 201606  
一音も洩らさぬホール梅固し 高木晶子 京鹿子 201606  
梅林や声を出さねばおぼれさう 井上菜摘子 京鹿子 201606  
梅の香やひらめき記す備忘録 伊吹之博 京鹿子 201606  
梅の香を辿れば格子戸女の名 神田惣介 京鹿子 201606  
石鳥居潜れば仄かに梅香る 神田惣介 京鹿子 201606  
梅咲くやひとりの為の停留所 高野春子 京鹿子 201606  
五六輪つけて老梅洞深し 岡山敦子 京鹿子 201606  
足湯する梅の香りに解けだせり 岡山敦子 京鹿子 201606  
急く日々の四肢を緩める梅の旅 岡山敦子 京鹿子 201606  
訃のメール窓辺に梅の影揺らぐ 岡山敦子 京鹿子 201606  
ポスト迄のつもり歩きや梅の花 野中圭子 京鹿子 201606  
開運の梅とありたり手を合はす 志方章子 六花 201606  
紙白の雲さながらに梅の園 志方章子 六花 201606  
掛軸の和敬清寂梅匂ふ 志方章子 六花 201606  
青空をこそ入れねばと梅の花 廣畑育子 六花 201606  
梅の花こんなところに一里塚 有賀昌子 やぶれ傘 201606  
早咲きの梅の便りの来たりけり 萩原久代 やぶれ傘 201606  
千波湖に黒鳥の居て梅盛り 橋本美代 やぶれ傘 201606  
トンネルを抜けてなぞへの梅畑 小川玉泉 末黒野 201606  
万灯の形に吹かれてしだれ梅 安斎久英 末黒野 201606  
梅の香や河を遡行の潮頭 田中臥石 末黒野 201606  
秀を競ふ細枝の梅の万朶かな 森清堯 末黒野 201606  
はにかめる童女の項梅真白 森清堯 末黒野 201606  
老梅の楚そと曇天かがやかす 吉田きみえ 末黒野 201606  
七輪のまだ使はれて梅の園 岡田史女 末黒野 201606  
橋ひとつ渡りぬ庵の梅三分 岡野里子 末黒野 201606  
梅が香のなぞへの畑や遠き富士 原和三 末黒野 201606 梅→ 1

2020年2月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。