梅 林 2      33句

平の裔うつぼつとして梅林   高島茂   鯨座

作品
作者
掲載誌
掲載年月
のど飴の袋回り来梅林 森清信子 末黒野 201706
梅林の堰を越したる水ゆたか 上野静子 末黒野 201706
蓬萌え梅林の裾さはやかに 犬塚李里子 201706
梅林や唯心論を考へる 荻布貢 201706
梅林を抜けて小曲り日豊線 永井惠子 春燈 201803
さきがけて梅林坂の濃紅梅 柴崎英子 201804
梅林や猫も登りて香を愛でる 秋川泉 あを 201804
姥捨ての如く梅林抜けて行く 丸井巴水 京鹿子 201805
天を指す梅林の枝先競ふ 鈴木石花 風土 201805
梅林に坐せば忽ち梅浄土 村上悦子 雨月 201806
三千本梅林の香に生くわれら 赤石梨花 風土 201806
梅林の眼下に碧き浦賀湾 五十嵐富士子 末黒野 201806
梅林の日輪として高くあり 岩岡中正 ホトトギス 201808
梅林を黙して指の触れにけり 平沢恵子 春燈 201905
梅林に迷ひて友を呼びにけり 志方章子 六花 201906
我が家にも二十二本の梅林 稲畑汀子 ホトトギス 202002
平成の風梅林を磨き上げ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202002
木の根道上り下りして梅林へ 渡邉孝彦 やぶれ傘 202005
竹林に隣る梅林人寄せて 石黒興平 末黒野 202006
梅林は土手を背にする日当りに 山本久枝 やぶれ傘 202006
梅林や花のあはひの遠見富士 田中嘉信 春燈 202007
根を下ろしたるか小さき梅林に 稲畑汀子 ホトトギス 202102
梅林や瞑る香の先山気あり 浜崎喜美子 202104
産土の梅林しのびつつ歩む 清水美子 春燈 202105
梅林に入るを禁ずの不粋かな 後藤大 春燈 202105
梅林ははるかの丘の高みまで 浅嶋肇 やぶれ傘 202105
梅林の花の遅速を慈しむ 辻泰子 春燈 202106
梅林の日差しやはらか母の忌来 山岸明子 202110
梅林みんな迷子になりにゆく 井上菜摘子 京鹿子 202203
梅林や遠き牛舎の牛のこゑ 笹村政子 六花 202204
梅林へ行く元日の海を見に 皆川白陀 薫風 202205
大根を提げて梅林通り抜け 杉本薬王子 風土 202205
梅林や踏み入る土のやはらかき 岡田史女 末黒野 202206
梅林→1

 

2023年2月16日 作成

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