余 花 2     195句

芋銭の河童ひとりぼつちよ余花の雨    高島茂

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ  花守 初花  花の闇

花の雲  花影   花の影  余花  残花  花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑  花篝 花は葉に

花筵  養花天  飛花落花 落花

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
余花の雨二度寝の闇のやはらかし 飛鳥由紀 200508  
貫之の奥つ城訪ふや余花白き 森脇貞子 雨月 200508  
虚子塔に見えむと来て余花に遇ふ 森脇貞子 雨月 200508  
余花に逢ふみちのくのひと美濃の人 鈴木石花 風土 200508  
山荘を訪ひ来し父母に余花の風 東亜未 あを 200508  
余花の雨旅寝の灯消さずおく 大見川久代 馬醉木 200509  
余花一輪小鹿野の町を見下ろせり 米須あや子 遠嶺 200509  
榾を焚く茅葺の駅余花の雨 園多佳女 雨月 200509  
哲学の道ひとり来て余花に逢ふ 北村香朗 京鹿子 200509  
哲学に無縁や余花の道終る 北村香朗 京鹿子 200509  
余花を見て来し旅話尽くるなく 稲畑汀子 ホトトギス 200605  
老どちの葛湯所望や餘花の雨 瀧春一 常念 200606 吉野葛
荒鷲の征きたる空や余花残花 有島夛美 河鹿 200607  
むらさきに山はけむりて余花の雨 舩越美喜 京鹿子 200607  
余花残花檻のけものは薄目して 高橋照葉 ぐろっけ 200607  
山里に再び余花に出合ひけり 岡田麻枝 酸漿 200607  
花街のすだれ巻きあげ余花の天 大竹淑子 風土 200607  
母の手を握りし別れ余花の雨 平山勝子 河鹿 200608  
なだらかな坂に余花あり夢二館 上田繁 遠嶺 200608  
山峡の暮色に余花の匂ひけり 柴村郁子 遠嶺 200608  
余花白く風に雲にものらざりき 中野京子 200608  
観音のほほえみに逢ひ余花に遇ふ 加藤泰子 四葩 200608  
庚申へ余花の雨来る村境 峯高子 万象 200608  
余花に会ひ十三重塔に逢ふ 辰巳あした 雨月 200608  
余花はらり氷砂糖と内儀かな 中島陽華 200609  
昼をやや深睡りせし余花の雨 糸井芳子 200609  
この山路いつもの難所抜けて余花 稲畑汀子 ホトトギス 200705  
みよし野の余花へ山路のつゞきけり 稲畑汀子 ホトトギス 200705  
景展け余花の出逢ひとなりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 200705  
遺句集に偲ぶやさしさ余花曇り 向井芳子 春燈 200707  
余花残花生人形の首化粧 栗栖恵通子 200707  
清水は舞台の高し余花の雨 山口天木 雨月 200707  
つれあひのごと山中の余花に逢ふ 伊藤白潮 200708  
ライダーの追ひ越してゆく余花峠 伊藤白潮 200708  
禅堂に僧の衣擦れ余花の冷え 向井芳子 春燈 200708  
神域の四隅に柱余花の雨 小澤克己 遠嶺 200708  
山居にて交す一献余花の冷 横松しげる 遠嶺 200708  
はらからの集ふ温泉の里余花の雨 村生翠 雨月 200708  
スリッパに余花の屑溜め札所寺 小島みつ代 200708  
余花の雨ガラシヤ自刃の邸跡 山下佳子 馬醉木 200708  
余花の嶺々双胴船のすべり発つ 野口光江 遠嶺 200709  
陳列の形象埴輪余花明り 朝原きよじ 200709  
余花に逢ふ八ヶ岳連峯を目のあたり 水原春郎 馬醉木 200710  
繁昌せし田名水郷や余花の雨 森一枝 八千草 200712  
余花あると聞けば尾根越え行くことも 稲畑汀子 ホトトギス 200805  
北国の余花の便りを携へて 稲畑汀子 ホトトギス 200805  
余花のみちおのづからなる仏みち 豊田都峰 京鹿子 200806  
無辺光追へば一会の余花あかり 豊田都峰 京鹿子 200807  
城崎の外温泉とびとび余花の雨 博多永楽 雨月 200807  
母といふ愛しき呼び名余花白し 村上絢子 馬醉木 200808  
逆縁の日々重ねきし余花の雨 倉科紫光 馬醉木 200808  
茅葺きの寺奥に余花尋ね入る 小國佐世子 遠嶺 200808  
余花の白パン屋のパンの匂ふ坂 中野京子 200808  
余花残花山の眉目に溶け入りぬ 石崎浄 風土 200808  
北国の余花や赤子を地に下し 山本耀子 火星 200808  
潮騒のわづかに届き余花の昼 北川とも子 ぐろっけ 200808  
幕末の砲据ゑ余花の五稜郭 柴田良二 雨月 200808  
一夜さの風に耐へたる余花一枝 岸本林立 雨月 200808  
門跡の尼は留守なり余花の雨 河村泰子 ぐろっけ 200811  
み吉野の西行庵の余花追うて 稲畑汀子 ホトトギス 200904  
なほ奥へつなぐ余花あり吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 200904  
後宮の余花ある城野面積 品川鈴子 龍宮の客 200904 今帰仁城
記憶なほ余花につなぎてをりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200905  
み吉野の余花も散り尽く頃ならむ 稲畑汀子 ホトトギス 200905  
閉したる出店並べり余花の雨 赤司美智子 酸漿 200906  
山車絶えし真空余花の散りきたる 西村梛子 馬醉木 200907  
余花残花虎臥城に鬨の声 田中芳夫 200907  
深川の寺町通り余花の雨 鈴木良戈 200907  
余花の風回廊長き吉備津宮 須賀允子 万象 200907  
余花の風回向柱に額づけば 上田恵美子 馬醉木 200908  
淋しさは悲しみよりも濃し余花の雨 千坂美津恵 200908  
宮の杜残れる佐々里余花の風 安本恵子 200908 佐々里峠
気温二十度杉の穂と白き余花 近藤きくえ 200908  
昼下り普賢象てふ余花捜す 田野倉和世 酸漿 200908  
ふる里の余花の峠を越えにけり 高村和子 春燈 200908  
信州の旅路に余花と浅間山 稲畑汀子 ホトトギス 201005  
み吉野の奥千本の余花如何に 稲畑汀子 ホトトギス 201005  
仄ぼのと木曽路煙らせ余花の雨 小澤菜美 201007  
ケーブルを遠目に余花の鞍馬径 中川すみ子 201007  
余花残花母がだんだんとほくなり 川中佐知子 風土 201007  
降りしきる余花なる渓のおそろしき 西畑敦子 火星 201007  
牛きて今煮炊きたのしむ余花の雨 中島伊智子 酸漿 201007  
山彦は父の声とも余花ぐもり 西村博子 馬醉木 201008  
登り来し天狗の山に余花の雨 近藤幸三郎 風土 201008  
木屋町の季なしすだれ余花の昼 北川孝子 京鹿子 201008  
余花残花今に深まる一語かな 北川孝子 京鹿子 201008  
馬場囗とある門前や余花の風 高松由利子 火星 201008  
余花白し戒名無用の墓二つ 荒木稔 ぐろっけ 201008  
やはらかく柔らかく降れ余花の雨 石田きよし 201008  
駅に積む丸太赤らむ余花の雨 宇都宮敦子 201008  
鎌倉は本降りとなり余花残花 原田達夫 201008  
余花に会ふてふ父祖の地の縁かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201105  
出会とは俳句生れし国の余花 稲畑廣太郎 ホトトギス 201105  
一輪の余花に視界の開けゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201105  
余花一樹出逢ひといふは突然に 稲畑汀子 ホトトギス 201105  
期待より見事な余花でありしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201105  
余花残花淋しきものに女の手 山田暢子 風土 201106  
余花の情読経の声のそろひをり 篠田純子 あを 201106  
水郷の墨絵ぼかしや余花の風 辻知代子 201107  
山肌に透き通る白余花盛り 石川かおり 201107  
振返り余花の香りをたしかむる 神田恵琳 春燈 201107  
晩節は水の如くに余花の雨 上原恒子 雨月 201107  
まだ逝かぬゆかれぬ運命余花の雨 高根照子 201108  
二位の尼いまに侍れる余花の宮 安武晨子 201108  
被災地へ道を辿れば余花に逢ふ 渡辺八枝子 万象 201108  
妣の里へ越ゆる峠や余花白く 大橋伊佐子 末黒野 201108  
余花にして初めて花に会ふ心地 今井千鶴子 ホトトギス 201109  
仰ぎ見て今年の余花は一入に 今井千鶴子 ホトトギス 201109  
若狭路の仏恋ひ来て余花の雨 久田澄子 馬醉木 201109  
余花に逢ふ湖見ゆるまで登り来て 熊切光子 末黒野 201109  
余花ふぶき止まざる渓の深きこと 河野美奇 ホトトギス 201110  
雨の余花濡るるを忘れ仰ぎをり 河野美奇 ホトトギス 201110  
余花の雨書斎といふもまるで納屋 浅井吉雄慈 夕端居 201203  
みちのくの災害語る余花となる 稲畑汀子 ホトトギス 201205  
訪ね来し如くに余花の山路かな 稲畑汀子 ホトトギス 201205  
月上げて余花しらじらとありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201205  
化野の余花の残れる悲話の雨 中島玉五郎 201206  
余花に逢ひしことも幸せ墓詣づ 吉田陽代 201207  
登り来て神水汲めり余花残花 五十畑悦雄 201207  
さ夜深く玉の井辺り余花の雨 古川夏子 201208  
余花白し亡夫の傍へにゐるごとく 中嶋昌子 春燈 201208  
余花の雨新しき傘下ろしけり 吉田きみえ 末黒野 201208  
妣の忌の禰宜のうしろの余花明り 石倉千賀子 ろんど 201208  
余花の雨嫋やかな意志教へらる 佐々木紗知 京鹿子 201208  
余花の雨夕ベますます強く降る 松林順子 雨月 201208  
てのひらに吉野の余花の陀羅尼助 北崎展江 くりから 201209  
今もなほ平家ほろびず余花に遇ふ 竹下陶子 ホトトギス 201211  
薬壷なき瑠璃光如来余花の寺 酒井秀郎 返り花 201211  
せせらぎを辿れば余花のマリァ堂 藤井君江 馬醉木 201212  
余花に会ふ旅多き身と諾ひて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201305  
この辺の余花も終りの雨となる 稲畑汀子 ホトトギス 201305  
鐘寂びて金色堂の余花あかり コ田千鶴子 馬醉木 201307 中尊寺
余花明り心ころぶなつまづくな 鷹崎由未子 春燈 201307  
荷風忌や相よき句碑に余花の雨 中村紀美子 春燈 201307  
余花に会ふことも吉野の風情かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201402  
徳川の墓所てふ余花のありどころ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201402  
余花揺する入相の鐘増上寺 篠田純子 あを 201405  
西空に生国を置く余花残花 井上信子 201407  
余花ありて正に俯瞰の五稜郭 碇天牛 雨月 201407  
木地師棲む過疎の山村余花白し 三輪温子 雨月 201408  
いつのまにか透ける光となりし余花 近藤喜子 201408  
内濠の静けさ余花のかくれ径 渡部良子 馬醉木 201408  
渓底の深さは知れず余花の雨 安斎久英 末黒野 201409  
登り来し谷間に仄か余花明かり 野村鞆枝 京鹿子 201409  
漂泊の我も詩人や余花の旅 赤川誓城 ホトトギス 201411  
露の文より余花朗の句を拾ふ 古賀しぐれ ホトトギス 201502  
虚子素十杞陽余花朗偲ぶ秋 古賀しぐれ ホトトギス 201502  
余花一樹八十路の椅子に身を沈め 鴨下昭 201502
残花余花五体どこから労らむ 加茂達彌 201505  
余花に会ふことも親しき蝦夷の旅 稲畑廣太郎 ホトトギス 201505  
旅といふ.予測なき視野余花に会ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201505  
蝦夷にして余花の名残もなかりけり 稲畑汀子 ホトトギス 201505  
鼻の差の馬身波打つ余花ぐもり 鈴木まゆ 馬醉木 201508  
崩れなき塚の石室余花散れり 間宮あや子 馬醉木 201508  
余花散るや百花百様風まかせ 柴崎富子 春燈 201508  
野仏の厚きまなぶた余花の雨 丸尾和子 雨月 201508  
忌の旅や越路の山の余花白し 西村しげ子 雨月 201508  
余花散るや峠の風のやはらかく 森清堯 末黒野 201509  
虚ろなる我に友あり余花仰ぐ 浜扶嗣子 ホトトギス 201510  
鎌倉は本降りとなる余花残花 原田達夫 箱火鉢 201511  
余花ぽつと薄き色なり夜明け前 上野紫泉 京鹿子 201511  
黒門を越えて来る風余花の風 岸本順子 京鹿子 201601  
余花といふ北海道の良き出会ひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201605  
沫浴の雀よ余花の雨あがり 山田六甲 六花 201606  
余花の風弁財天へ太鼓橋 山田六甲 六花 201606  
新酒酌む鳴呼泊雲よ余花朗よ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201607  
母おもひ父想ふ日や余花の白 コ田千鶴子 馬醉木 201607  
白鷺の歩み試歩めく余花の雨 安居正浩 201607  
丸ビルのパーラーに逢ふ余花あかり 成宮紀代子 201607  
千里浜に沿うて能登路の余花明り 鈴鹿呂仁 京鹿子 201607  
三つ四つ余花の細道風の渦 長崎桂子 あを 201607  
余花よりも高き黒潮太平洋 山本無蓋 201608  
ゆつくりと歩んで行かむ余花の雲 河合佳子 馬醉木 201608  
鑑真の坐像へとどく余花の風 橋添やよひ 風土 201608  
谷戸奥の余花の一樹や健吉忌 松本三千夫 末黒野 201608  
碧落の一枝や余花の二三輪 小倉純 末黒野 201608  
夕まぐれ余花の周りの雨細き 佐津のぼる 六花 201608  
陀羅尼助煮る大鍋や余花の宿 長谷川祥子 馬醉木 201609  
新酒酌む鳴呼泊雲よ余花朗よ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201610  
かくれんぼの鬼のこさるる余花あかり 宮崎洋 春燈 201612  
待つことの増ゆる習ひや余花の雨 森川絢子 京鹿子 201701  
余花白し躓く石の二つ三つ 鈴鹿呂仁 京鹿子 201705  
幾許の余花明りして向後の途 鈴鹿呂仁 京鹿子 201705  
弔辞読む顔まざまざと余花明かり 田中臥石 末黒野 201707  
懐に美山を抱く余花残花 鈴鹿呂仁 京鹿子 201707 美山
彩りを庭に尽くして余花の里 松本鷹根 京鹿子 201707  
真間の井をひと巡りせり余花ぐもり 渡辺輝子 201707  
遠き日のおのれに逢ひぬ余花の駅 栃内和江 201707  
和菓子屋の坪庭仄と余花明かり 秋山ユキ子 201707  
艮(うしとら)の大樹は余花に入りにけり 山田六甲 六花 201707 桜山鳴亀庵
横浜や一会の空の余花明かり 田中臥石 末黒野 201708  
来世乞ふ女人高野の余花の雨 江島照美 201708  
塩の径余花降りしきる音ばかり 山口ひろよ 201708  
筆の穂の硬きをほぐす余花の雨 谷陽右 馬醉木 201708  
母校誌へ物書きひと日余花の雨 大島寛治 雨月 201708  
記紀の世の抜けみち今に余花の峡 浅井青二 雨月 201708  
廊曲り曲り奥なる余花の庭 安原葉 ホトトギス 201710  
東京の余花とてそれも終る頃 稲畑汀子 ホトトギス 201805  
山深く来しこと余花に逢へしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201805  
祈りあり余花の旅路を明日にして 稲畑汀子 ホトトギス 201805  
キャンパスに展望台に余花浄土 稲畑廣太郎 ホトトギス 201805  
きぬかけの衣の名残り余花の寺 鈴鹿呂仁 京鹿子 201806  
ホッチキスの空鳴りの音余花ぐもり 能村研三 201807  
南部富士裾に余花ある村を置き 塙誠一郎 201807  
石割桜一房の余花抱きをり 塙誠一郎 201807  
笑はせてはじまる法話余花の雨 熊川暁子 201808  
余花の雨重ねし日々をいつくしみ 小林昌子 馬醉木 201808  
軒先に味噌売る媼余花明り 須賀ゆかり 201808  
密やかに響く瀬音や余花の宿 森脇貞子 雨月 201809 余花 →1

 

2019年4月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。