余 花 3    39句

芋銭の河童ひとりぼつちよ余花の雨    高島茂

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ

花守 初花  花の闇  花の雲  花影  花の影  余花  残花

花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑  花篝 花は葉に  花筵

養花天  飛花落花 落花

作品
作者
掲載誌
掲載年月
樹木医の一撫ぜ二なぜ余花白し 丸井巴水 京鹿子 201907
夕照に身をおく諏訪や余花白し 鈴鹿呂仁 京鹿子 201907
生かされて令和の旅や余花の月 土屋啓 馬醉木 201908
生くるほど想ひの募る余花あかり 土屋啓 馬醉木 201908
御代四代の母の文箱や余花の雨 平野加代子 春燈 201908
余花にあひ熱きもの胸過ぐる 柴田靖子 201909
余花しぐれ山また山を越えて諏訪 亀井福恵 京鹿子 201909
田を売つて栄えゆく町余花の雨 兒玉充代 201911
遠くより確かに余花と見し旅路 稲畑汀子 ホトトギス 202005
北の旅余花の盛りに間に合ひし 稲畑汀子 ホトトギス 202005
その先に社神木めきて余花 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
日差得て十勝野の余花いよよ濃く 稲畑廣太郎 ホトトギス 202005
余花の冷え空欄目立つ予定表 塙誠一郎 202006
宇治川のいさよふ波や余花残花 鈴鹿呂仁 京鹿子 202006
居士大姉ラッキーの墓余花の里 須賀敏子 あを 202006
余花残花うかと齢を重ねけり 高村令子 風土 202007
山姥の昼夜逆転余花青し 中田禎子 202007
まだ未知のウイルスひそむ余花の星 高橋将夫 202007
余花の雨読後の余韻そつと閉づ 卜部黎子 春燈 202008
余花望む峠の茶屋へ辿り着き 石塚清文 やぶれ傘 202009
吹き上ぐる風や吉野の余花の谷 安原葉 ホトトギス 202011
余花残花気散じの歩を真間川へ 成宮紀代子 202101
耐へてなほフォルテの雨の余花白し 鈴鹿呂仁 京鹿子 202105
遠嶺みな牛臥のかたち余花曇 能村研三 202106
実相の影は散らさず余花白し 鈴鹿呂仁 京鹿子 202106
この歳で知ること多し余花の雨 三上程子 春燈 202107
山番の跼む三和土余花の雨 鈴鹿呂仁 京鹿子 202107
夕笛や嵯峨の小径の余花明かり 鈴鹿呂仁 京鹿子 202107
余花ふぶく十戸で守る千年樹 浜田はるみ 202108
余花残花哀史の山の夕まぐれ 山中志津子 京鹿子 202108
余花白し螺鈿細工のおるごーる 鷺山珀眉 京鹿子 202108
渓流の水音走る余花明り 西村白杼 京鹿子 202108
世に遠く山路辿れば余花しぐれ 本郷公子 京鹿子 202108
余花残花名もなき山の句読点 石原孝人 京鹿子 202108
醍醐寺へ一対の影余花白し 鈴鹿呂仁 京鹿子 202206
戀塚の闇を解くも余花の雨 鈴鹿呂仁 京鹿子 202206
余花の雨こころ静もる日となりぬ 七田文子 202207
家中に巡らす手摺り余花の風 佐藤千恵 京鹿子 202208
遠目にも待ちゐし如き余花に遇ふ 安原葉 ホトトギス 202209
余花 →1

 

2023年4月30日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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