梅咲く 4    87句

梅咲いて母の初七日いゝ天気    川端茅舎

 梅一輪 梅ヶ香 梅咲く 梅寒し 白梅 紅梅 梅白し

梅月夜 梅蕾 梅匂う 梅二月 梅の園 梅の花 梅日和

梅ひらく 梅ふふむ 梅祭 梅見 探梅 盆梅 老梅 野梅

梅園 梅林 枝垂梅 早梅 飛梅 観梅

作品
作者
掲載誌
掲載年月
梅咲いて人目気にせず踊る人 溝渕弘志 六花 201805
紅梅が咲いてつつかい棒が朽ちて 渡邊孝彦 やぶれ傘 201805
梅咲いてキャッチコピーなど要らぬ 井上菜摘子 京鹿子 201806
紅梅の咲きしを告ぐる人居らず 志方章子 六花 201806
梅咲いてポップコーンのはじけたる 倉澤節子 やぶれ傘 201806
梅が咲く掃除半ばのままにして ふけとしこ 船団 201809
梅咲いて鮫も兜太も今は在らず ふけとしこ 船団 201809
庭中に早咲きの梅兜太死す 東英幸 船団 201811
蝋梅咲く千里寺さまの父子句碑 野上あつ子 雨月 201901
蝋梅の粛と咲き出す明りかな 中川のぼる 201902
紅梅の咲きてわが町風やさし 樺山翠 雨月 201903
盆栽の梅が咲いてるカウンター 日高みち子 やぶれ傘 201904
臘梅の家に臘梅咲いてをり 田尻勝子 六花 201904
ひとところ梅の花咲く九段坂 堺昌子 末黒野 201904
梅咲いてふとん干す人たたく人 鈴木昌子 やぶれ傘 201904
梅咲くと星の囁く暁の空 石本秋翠 馬醉木 201904
梅咲くとお薬師堂へ磴百余 尾崎みつ子 雨月 201905
梅咲くやほつほつほつと心の灯 寺田すず江 201905
梅咲いて門扉を固く閉ざしたる 森睡花 201905
白梅の枝の先まで咲き満ちて 谷口摩耶 201905
早梅の咲き揃ひたる曽我の里 武田ナオミ 末黒野 201905
遅咲きの庭の老梅加賀の白 堺昌子 末黒野 201905
梅咲いて過去へ過去へとちぎれ雲 東珠生 京鹿子 201905
紅梅のジグソーパズル埋めて咲く 山中志津子 京鹿子 201905
これほどに咲く浄智寺の臘梅は 河合公八郎 201905
公園に咲くもの嬉々と梅雨かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201906
ジャカランダ咲きて明るき梅雨一と日 稲畑汀子 ホトトギス 201906
清らかに咲くは侘しき利休梅 住田千代子 六花 201908
盆栽の梅一輪の咲きにけり 山本久枝 やぶれ傘 201908
梅咲いて青梅街道薄曇 わたなべじゅんこ 船団 201910
清流に揺れ梅花藻の咲き継ぎぬ 三羽永治 201912
白梅の咲き継ぐ家居つゞかざる 稲畑汀子 ホトトギス 202002
白梅の先んじて咲き紅遅れ 大橋晄 雨月 202003
臘梅の咲き初めてゐる河畔かな 田尻勝子 六花 202003
黄梅の咲いてゐるかと角曲る 田中藤穂 あを 202003
梅咲いて時空ひろごる武家屋敷 宮内とし子 202004
梅咲くと書斎の窓を少し開け 杉本薬王子 風土 202004
梅咲くや十年先の吾が姿 田村すゝむ 風土 202004
窯に火を入るる日梅の咲き初めし 梅村すみを 202004
明日咲かむ梅の蕾の息づかひ 坂本玲子 馬醉木 202004
咲き満ちて梅に潮騒はるかなり 石川倜子 馬醉木 202004
早咲きの枝垂れは見頃梅の里 堺昌子 末黒野 202005
梅咲いてまだ年寄りをやってゐる 直江裕子 京鹿子 202005
梅咲いて音符をあげる御所鴉 鈴鹿仁 京鹿子 202005
母の忌や紅白の梅並び咲く 平居澪子 六花 202005
紅梅の咲き初めきたる海昏し 志方章子 六花 202005
赤き梅わずかの枝に咲いてをり 出口誠 六花 202005
真つ直ぐの枝に咲きたる白き梅 出口誠 六花 202005
病む母の白き指先梅咲く 藤田美耶子 202005
梅咲いてマンションの窓開いてゐる 有賀昌子 やぶれ傘 202005
風もなく雲もなく晴れ梅咲いて 白石正躬 やぶれ傘 202005
寺はけふ閉門梅の花咲いて 丑久保勲 やぶれ傘 202005
紅梅は白梅ありてこそ咲ける 嶋田一歩 ホトトギス 202005
咲き満ちて白を極めぬ梅の花 黒滝志麻子 末黒野 202005
切株の楉に梅の花咲いて 本郷美代子 やぶれ傘 202006
梅咲いて幸せなんぼ夢なんぼ 井上曜子 202007
早咲きの梅の実の数遊歩道 堺昌子 末黒野 202008
早咲きの梅に実の早や遊歩道 堺昌子 末黒野 202009
大小の紅梅遅速なく咲きぬ 稲畑汀子 ホトトギス 202102
咲き継いで白にはじまる濃紅梅 稲畑汀子 ホトトギス 202102
老梅の夕陽浮かせに咲き初むる 松本鷹根 京鹿子 202104
咲きたくて膨らみ初めし梅の莟 山田暢子 風土 202104
梅咲くはも少し先と御住職 田中藤穂 あを 202104
梅咲いて天神様の幟立つ 廣瀬雅男 やぶれ傘 202105
縄文から令和への梅咲きにけり 府川昭子 春燈 202105
家ごとに咲く梅・梅や屋敷まち 松本ゆきえ 春燈 202105
梅咲いて兜太の鮫の来てをりぬ 菊川俊朗 202105
祭無きを知らずや梅の咲き満ちて 都築繁子 202105
いにしへの人もめでたる梅の咲き 亀岡睦子 やぶれ傘 202105
紅梅の咲き初めし庭出棺す 眞田忠雄 やぶれ傘 202105
早々と咲きいつまでも野梅かな 今橋眞理子 ホトトギス 202108
妻の名の梅咲き妻と経し月日 成瀬櫻桃子 春燈 202201
梅咲いて庭の四隅を正しうす 平松うさぎ 202204
逸早く咲く寒梅の古木かな 森高武 風土 202204
梅咲いて天神様に幟立つ 廣瀬雅男 やぶれ傘 202205
盆梅の枝垂れて咲くもありにけり 廣瀬雅男 やぶれ傘 202205
梅咲けり枝は遠嶺の空を裁る 松本鷹根 京鹿子 202205
梅咲きて姿整ふ長屋門 今村千年 末黒野 202205
梅二月三渓園に四花咲きて 今村千年 末黒野 202205
遅咲きの梅の蕾や色見せて 村田敦子 末黒野 202205
梅咲いて背山にぎにぎしくなりぬ 柿沼盟子 風土 202205
母の母校梅咲く坂を越えてより 平居澪子 六花 202205
二分咲きも画布に満開梅日和 塩貝朱千 京鹿子 202206
老梅の支柱新し咲く一花 佐藤勝代 末黒野 202206
梅咲いてしかめつ面の綻びぬ 志方章子 六花 202206
けふもまた梅咲く道を歩きけり 萩原久代 やぶれ傘 202306
梅咲いて小さき社にのぼり旗 廣瀬雅男 やぶれ傘 202308
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2024年3月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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