4       200句

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ  花守

花の雲  花影   花の影  余花  残花  花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑  花篝

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
睦み合ふごとし雨中の松さくら 能村登四郎 200108

岡崎大樹寺

句碑建立

トルソーに落ちて楊貴妃桜かな 岡田透子 百鳥 200108  
空の蒼海の碧しむ桜かな 鳴海清美 六花 200108  
川音のなかにものいふ初ざくら 岡井省二 200108  
武家屋敷に桃と桜と白木蓮と 古田考鵬 雨月 200108  
夕ざくら肺美しき湿りかな 矢野千佳子 京鹿子 200108  
一本といふ華やぎの大桜 坂本敏子 京鹿子 200108  
城の辺の流れ彩る櫻かな 野口光江 遠嶺 200108  
夕櫻ちる御影堂のすかし窓 曷川克 遠嶺 200108  
さくら散るまるで気の無き釣人に 岡田透子 200108  
黄桜の本性は黄かくれなゐか 山田弘子 円虹 200108  
黄桜の果くれなゐに散りゐたり 岩瀬操舟 円虹 200108  
しんがりに咲くが身上八重桜 横山昌子 200108  
一年をこの一日に散るさくら 今井千鶴子 ホトトギス 200109  
夜桜を抱く虚空を怖ぢにけり 稲岡長 ホトトギス 200109  
とどまるも日に流るるも散る桜 岡田順子 ホトトギス 200109  
しづかなる木も賑やかな木も桜 岩岡中正 ホトトギス 200109  
気の付かぬふりす桜の奥の夜叉 松田曼莉 京鹿子 200109  
ひたひたと殺し文句の夕ざくら 荒川美邦 京鹿子 200109  
荘川の桜の茂りダム光る 大橋敦子 雨月 200109  
宮裏の社宅の桜散りはじむ 鵜飼紫生 雨月 200109  
早仕舞してゐし御忌のさくらかな 岡井省二 200109  
さくら咲きただ意のままに眠らずに 岡井省二 200109  
巻尺に巻きもどりぐせ桜咲く 佐々木峻 船団 200109  
さくらさくら巻尺もつれてさくらかな 佐々木峻 船団 200109  
巻尺にしゃくとセンチと桜散る 佐々木峻 船団 200109  
一枚の湖を開けば桜咲く 稲見光 船団 200109  
桜咲く大地が揺れている時も 小西昭夫 船団 200109  
先輩のシゴキのように桜咲く 小西昭夫 船団 200109  
ゆるやかに四肢緩みゆく八重桜 西田もとつぐ 船団 200109  
火宅よりさくらさくらと言いつのる 藤田守啓 船団 200109  
骨片となるまで桜散り尽くす 星野早苗 船団 200109  
手紙読むやうにさくらの岸をゆく 松永典子 船団 200109  
桜ちるらくだの目玉重たかろ 松山順子 船団 200109  
さくらさくら整理ダンスに目が生まれ 水上博子 船団 200109  
たたずめば何かかなしき夕桜 浮田胤子 ぐろっけ 200109  
太棹の一声に散る遅ざくら 山陰石楠 200110  
むこう向き咲く駅前の遅桜 五十嵐研三 海程 200110  
さくらさくら祖母おおははは時計をおそれ 九堂夜想 海程 200110  
勇魚取帰つてゐたるさくらかな 岡井省二 200110 松浦
鍵穴はいつも疑問符桜散る 山本純子 船団 200110  
夕桜家名が重い八代目 朝日彩湖 船団 200110  
咲き充ちし桜の息のきこえけり 能村登四郎 羽化 200110  
遅ざくら追ひまとひくる鹿の鼻 能村登四郎 羽化 200110 厳島
この宮の納経見たし遅ざくら 能村登四郎 羽化 200110  
わが桜さかりの頃を旅にゐて 能村登四郎 羽化 200110  
持ちし杖使はず提げて遅ざくら 能村登四郎 羽化 200110  
疾走の車より見し遠ざくら 能村登四郎 羽化 200110  
桜咲く使つてみたき良きことば 能村登四郎 羽化 200110  
花過ぎて梢艶めける桜かな 能村登四郎 羽化 200110  
まつ先に風がとびつく初桜 山下由理子 200111  
朱の泛きし弥陀の衣紋や夕ざくら 橋添やよひ 風土 200111 岩船寺
花は葉に遠出三日の家桜 今井竜蝦 海程 200111  
模擬店のさくらばかりで文化祭 水谷契江 六花 200111  
声変わりして昼の桜になっている 寺田良治 船団 200111  
十八歳以下でも見れる夜の桜 寺田良治 船団 200111  
木の神と野の神祀るさくら蓼 中谷葉留 風土 200112  
わたくしを桜の森に捨てて来た 塩谷則子 船団 200112  
ひとひらのさくらもみぢの浄土かな 豊田都峰 京鹿子 200201  
ふくらみてふくらみきってゐる桜 大石喜美子 雨月 200201  
晴天がつづく櫻は散り尽し 宮津昭彦 200201  
大桜天下御免と富士の前 佐藤真次 200202  
月光の石山にして桜の木 雨村敏子 200202  
桜満開通夜の仏をほめごろし 延原ユキエ 船団 200202  
歩きたくだからさくらの中を出づ 宇都宮滴水 京鹿子 200202  
桃いろの河津の桜つらなりて 吉成美代子 あを 200202  
夕風に咲きとどまりぬ初桜 稲畑汀子 ホトトギス 200203  
初桜一年経ちし館かな 稲畑汀子 ホトトギス 200203  
もう十年桜両手で抱いてみる 渡辺百合子 いろり 200203  
桜ちる中をちり紙交換車 稲森柏郎 200203  
黄桜に紅の主張のはじまれり 稲畑汀子 ホトトギス 200204  
石に石打ちつけてをる櫻かな 男波弘志 200204  
地の影もまた軽からず八重桜 丁野弘 200204  
都より肥後に根づきし桜老う 山田をがたま 京鹿子 200204  
さくら咲き臍に力の入らぬ夜 中原道夫 銀化 200204  
山深く登る吉野の遅桜 齋藤幸子 酸漿 200204  
女子寮の高き鉄柵八重桜 登坂章一 春耕 200204  
遅桜足裏つめたき寺畳 登坂章一 春耕 200204  
雨あがり隣家の桜二分となる 赤座典子 あを 200204  
風呂敷を飼ひ慣らしたり夕桜 山田六甲 六花 200204  
所縁ある幾橋くぐる夕ざくら 長屋せい子 馬醉木 200205  
俳号で遊べやあそべ世はさくら 鷹羽狩行 200205  
お濠にも枝さしのべて御所ざくら 鷹羽狩行 200205

敬宮愛子さま

ご誕生記念

『祝いの句』

朝日新聞社刊

選者詠

十枚の皿の足りぬと夕桜 片山由美子 200205  
ひとときを「河津桜」にあづけ置く 藤倉冬陽 風土 200205  
夕桜犬がスキップして来るよ 山田六甲 六花 200205  
夕桜さつきの人が戻りくる 山田六甲 六花 200205  
「それから」につづくさくらの鳥となる 宇都宮滴水 京鹿子 200205  
歩きたくてさくらの中の径ふやす 宇都宮滴水 京鹿子 200205  
今はただ戦没ざくらに憶ひ継ぐ 宇都宮滴水 京鹿子 200205  
初桜すずめら昨夜のぬくみ持つ 坂田和嘉子 京鹿子 200205  
痩せしこと誰に告ぐべき初桜 坂田和嘉子 京鹿子 200205  
ぼんぼりや二階の窓の夜の桜 喜多初枝 雨月 200205  
十能に灰ついてをる桜かな 栗栖恵通子 200205  
石に石打ちつけてをるさくらかな 男波弘志 200205  
庄川桜ぽつりぽつりと湖の上 山尾玉藻 火星 200205  
さくら咲きさくら咲く空ありにけり 阿部ひろし 酸漿 200205  
仰ぎをりいつより待ちしこの桜 阿部ひろし 酸漿 200205  
満開の桜峙つ空蒼し 阿部文子 酸漿 200205  
町裏の桜古木も咲きはじむ 小黒加支 酸漿 200205  
明日は咲く桜とおもふ夕日かな 柳沢杏 酸漿 200205  
新発意の桜眺めてみじろがず 竪ヤエ子 雲の峰 200205  
本降りの空に桜のゆれ通し 高野美佐子 雲の峰 200205  
雨脚に桜さびしき色となる 高野美佐子 雲の峰 200205  
まづさいてさくらになれといはれたる 中原道夫 銀化 200205  
にはたづみ櫻一本溶かしきる 中原道夫 銀化 200205  
夕ざくら正一合が血を巡る 中原道夫 銀化 200205  
寢所にて患部を展くさくらの夜 中原道夫 銀化 200205  
ソノシート透けてさくらの散る音を 中原道夫 銀化 200205  
さくら散る生兵法の效かぬうち 中原道夫 銀化 200205  
背脂のうつすらさみし桜季 山根みどり 銀化 200205  
前世の我を知りたる桜かな 結木桃子 銀化 200205  
黙りを決め込む桜咲くまでは 佐藤多恵子 銀化 200205  
友を待つ間も桜散り急ぐ 栢森敏子 あを 200205  
夜桜や風やはらかし下呂の町 斉藤静枝 あを 200205  
鳥取県ほどの氷河がとける桜かな 篠田純子 あを 200205  
夜桜や雨に光りて弁天堂 芝宮須磨子 あを 200205  
桜咲き真打日和熨斗とばり 芝宮須磨子 あを 200205 扇辰へ
言の葉が刃となりし桜の夜 能村研三 200205  
大観の花押の良かり夜の桜 杉本光 200205  
鳩の眼のいよいよまるし散るさくら 小野恵美子 馬醉木 200206  
乳母車止めたる桜明りかな 小野恵美子 馬醉木 200206  
肉體の骨となる刻桜満つ 橋本榮治 馬醉木 200206  
櫻癖てふ翁あり花万朶 伊丹さち子 馬醉木 200206  
風騒の櫻樹となりし月光裡 伊丹さち子 馬醉木 200206  
散るさくら影もおとさず國ざかひ 豊田都峰 京鹿子 200206  
とぢ込めしもの消えてゆく濡れざくら 西村みもざ 京鹿子 200206  
綱渡り美事に終る桜かな 西村みもざ 京鹿子 200206  
散るさくら底の見えない城の井戸 笠間圭子 京鹿子 200206  
一山を桜と墓地の二分けに 大塚邑紅 200206  
学校に花庁舎には桜かな 大塚邑紅 200206  
老い見せぬ小学校のさくらかな 大塚邑紅 200206  
再びは会へぬひとなり初櫻 山田禮子 遠嶺 200206  
満開の桜にもたれ西行忌 比田誠子 百鳥 200206  
初桜大統領は大理石 中村昭義 百鳥 200206  
来し方を語りさくらの夜を濃くす 藤森すみれ 200206  
老桜伐られ四月の空に穴 當川明子 200206  
かくも濃き夜空都の桜散る 大沢美智子 200206  
ラグビーのゴールに桜吹雪かな 近藤栄治 200206  
老ざくら地霊樹霊の宿る洞 南敦子 200206  
雪舟展さくらあかりの出入口 福山悦子 200206  
咲き急ぎまた散り急ぎゐる桜 塩川雄三 築港 200206  
夜桜のまだ完全に昏れてゐず 塩川雄三 築港 200206 造幣局通り抜け
桜散り人波去つて鳩戻る 美波治恒 築港 200206  
咲き競ふ万朶の桜散る定め 美波治恒 築港 200206  
オクターブ上げて鵯啼く八重桜 辻のぶ子 雲の峰 200206  
ゆつたりと鯉の泳げるさくらどき 辻のぶ子 雲の峰 200206  
蕉翁の句碑に散り次ぐ八重桜 中川晴美 雲の峰 200206  
オカリナの聞こゆる湖畔夕桜 大柳篤子 雲の峰 200206  
近寄りて黄桜の黄を確かめる 吉田紀子 雲の峰 200206  
「幾松」の宿の長持夕ざくら 神蔵器 風土 200206  
拈華微笑御衣黄桜ひらきけり 神蔵器 風土 200206 青柳寺
いろは歌あはれ深くて桜咲く 川井政子 風土 200206  
さくら散る墨堤の端の常夜灯 及川澄江 風土 200206  
「雨乞碑」建つ三囲の八重桜 及川澄江 風土 200206  
夕桜戸ごとに水を使ふ音 冨田みのる 200206  
伏流の唄ふごと湧き初桜 池田光 200206  
点滴の窓に音なく桜散る 池田光 200206  
ひともとの桜に締まる杉の山 椙山正彦 200206  
俳句にもあるメダリスト桜咲く 山田弘子 円虹 200206  
祝福の桜吹雪を浴びて着く 山田弘子 円虹 200206  
秘宝展出て夕桜夕心 山田弘子 円虹 200206  
窓に置く浮雲ひとつ遠桜 岩田沙悟浄 円虹 200206  
骨納む黄檗山のさくらかな 石脇みはる 200206  
声明のかすかに夜の桜かな 竹内悦子 200206  
人の寄る水辺明るき桜かな 谷口佳世子 200206  
ウクレレを抱く道化師さくらの夜 中島陽華 200206  
幹朽ちゐし桜なかなか死ねぬらし 黒田咲子 200206  
初桜「あわや」の下駄の柾目かな 栗栖恵通子 200206  
犬小屋を塗り替へてゐる桜かな 小林あつ子 火星 200206  
駅前の桜に風の強き日よ 小林あつ子 火星 200206  
夫恋ひの喜志子の歌碑やさくら散る 中島伊智子 酸漿 200206  
しなやかに揺れて上溝桜咲く 長田秋男 酸漿 200206  
雨傘をたたみて仰ぐ夕桜 岸野美知子 酸漿 200206  
表彰式終へたる庭の桜かな 梶井和呼 酸漿 200206  
瑠璃鶲霞桜の谷に散り 阿部悦子 酸漿 200206  
婚礼に一家連れ立つ庭桜 橋本貞二 酸漿 200206  
津久井湖の眺め尽きせぬ桜かな 朝倉富次 酸漿 200206  
犬四手の桜と並び花競ふ 朝倉富次 酸漿 200206  
四万川の風を誘ひし夕桜 井口初江 酸漿 200206  
桜咲き我ひつそりと退院す 小浦遊月 酸漿 200206  
二階より灯りを貰ひ夜の桜 浅野恵美子 酸漿 200206  
口笛は快気の兆しさくら時 北島上巳 酸漿 200206  
再会を約す碑辺に散る桜 八木葉子 酸漿 200206  
西方もかくや夕日のこのさくら 柳沢杏 酸漿 200206  
ほんのりと村に色あり桜時 金山千鳥 酸漿 200206  
里山の桜吹雪や雉の声 小島三恵 酸漿 200206  
山あれば谷ありさくらさくらかな 大橋敦子 雨月 200206  
大歩危小歩危さくらさくらに淵蒼し 水谷芳子 雨月 200206  
華やげる伸見世通り桜咲き 綿谷美那 雨月 200206  
しんしんと吹雪きて谿の夕桜 熊岡俊子 雨月 200206  
大琵琶を囲む桜の散る夜かな 池田草曷 雨月 200206  
釣人に河口の桜ふくらめり 小林螢二 春耕 200206  
西行の歌碑旧る関の夕桜 鎌田茂 春耕 200206  
轟音に魑魅寄りつかぬ瀧ざくら 中原道夫 銀化 200206  
瀧ざくら飛沫に育つ斜面畑 中原道夫 銀化 200206  
噴きあげし根の國の闇瀧櫻 中原道夫 銀化 200206  
暈_をかけよとさくら飛沫かな 中原道夫 銀化 200206  
千年を恃みて縁ざくら植う 中原道夫 銀化 200206

矢吹町の厚意で

枝埀櫻を大池公園

に植ゑる。

折りしも虚子忌なり

拝復とかしこの間桜散る 朱間繭生 銀化 200206 桜→ 5

 

 

2020年4月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。