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  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ

花守  花の雲  花影   花の影  余花  残花  花の塵  花過ぎ

花屑・花の屑  花篝初桜  花筵  花衣  花見

作品
作者
掲載誌
掲載年月
まだ花の気配漲るばかりかな 稲畑汀子 ホトトギス 200903
み吉野の花の旅路へ向かふ日々 稲畑汀子 ホトトギス 200903
みよし野の旅近づけて花のこと 稲畑汀子 ホトトギス 200903
朝光と花と佳人と優男 稲畑廣太郎 ホトトギス 200904
地図追うて花追うて旅ととのへり 稲畑汀子 ホトトギス 200904

 悼 成瀬正俊様

犬山の城主を悼む花万朶

稲畑汀子 ホトトギス 200904
み吉野の花ならざるはなき仲間 稲畑汀子 ホトトギス 200904
人沈め鳥語鎮めて花万朶 稲畑廣太郎 ホトトギス 200904
散る花や消息欄に序列なく 竹貫示虹 京鹿子 200904
寝そべるによき傾きや花の土手 杉良介 200904
色美しき和紙を選びて花便 ことり 六花 200904
城淋したとへ花咲き満つるとも 稲畑汀子 ホトトギス 200904
風止みて花の沈黙はじまりし 稲畑汀子 ホトトギス 200904
花散らす風荒るるとも集ひ来し 稲畑汀子 ホトトギス 200904
来年の花の予約といふ風雅 稲畑廣太郎 ホトトギス 200904
凱旋のごとくに花の咲き満てり ことり 六花 200904
皆黙し花の別れを惜みけり 稲畑汀子 ホトトギス 200904
衆溢る黙つて城の花咲けば 品川鈴子 ぐろっけ 200904
浴槽にしなれる女身花の夜 ことり 六花 200904
夕影の花より花へ移りけり 稲畑汀子 ホトトギス 200904
友禅の似合ふ年頃花月夜 山仲英子 200904
花篝めつきり月の出の遅し 山仲英子 200904
花満開徒食の爪の伸び易し 竹貫示虹 京鹿子 200904
花訪はむ妣の育ちし邸あと 品川鈴子 ぐろっけ 200904
花繋ぐ旅とは虚子を偲ぶ旅 稲畑廣太郎 ホトトギス 200904
若女将女将昇格花の宿 稲畑廣太郎 ホトトギス 200904
花下に佇つ過去持つ君でありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200904
花の訃といふも犬山城主かな 稲畑汀子 ホトトギス 200904
花の黙人の騒ぎでありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200904
花の頃荒るる天候諾ひぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200904
死に順の列に割り込む花堤 品川鈴子 ぐろっけ 200904
しばらくは色なきほのほ花篝 鷹羽狩行 200904
武士の又一人逝く花の雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 200904
山暮れて花の所在の残りけり 稲畑汀子 ホトトギス 200904
漁火を見せて停車の花の駅 加藤克 200904
黄檗の幹の白さも花の山 稲畑汀子 ホトトギス 200904
咲き満つる花の心を問ふ日かな 稲畑汀子 ホトトギス 200904
咲き満ちて全山の花影持たず 稲畑廣太郎 ホトトギス 200904
石に坐し花詠む独りに如くは無し 品川鈴子 ぐろっけ 200904
再びの句碑との出会ひ花下に佇ち 稲畑廣太郎 ホトトギス 200904
二日目も花の日和となる吉野 稲畑汀子 ホトトギス 200904
東西に別れて花の帰路となる 稲畑汀子 ホトトギス 200904
降られてもよかりし帰路よ花の雨 稲畑汀子 ホトトギス 200904
みちのくの花信と届くきりたんぽ 白井爽風 馬醉木 200904
ぼんぼりの句々うつくしき花の山 鷹羽狩行 200904
団欒は遠き日のこと花を待つ 杉本綾 200905
イケメンの天気予報士花便り 森下康子 200905
大ぞらも万の青片花万朶 林翔 200905
こんなにも地上に近き幹に花 玉井江吏香 200905
軽便になる筈なのに花に病む 山本孝夫 200905
道真の腰かけ石や花こぼる 豊田都峰 京鹿子 200905
客去りてあとに残れる花の屑 加藤克 200905
人の輪に温もり沸きし花三分 森理和 あを 200905
人の出て猫うろうろと花埃 篠田純子 あを 200905
丸四角ピカソの女花に紛れ 大島翠木 200905
観音の瓔珞揺るる花の風 小林成子 200905
焼そばの色付く様を花三分 森理和 あを 200905
松葉杖小脇に抱へ花堤 品川鈴子 ぐろっけ 200905
花吹雪浴びて渡りぬ朱塗橋 森山のりこ あをかき 200905
茅葺の屋根に花びらとどまらず 山田六甲 六花 200905
初花や将軍しのぶ地酒の名 柴崎富子 春燈 200905
花咲くも師友の縁も神慮かな 河本由紀子 春燈 200905
瞑目に花吹雪浴び忘我たり 大橋敦子 雨月 200905
老木に花さきがけてひよの友 芝尚子 あを 200905
友遠方電話で交す花情報 木村茂登子 あをかき 200905
手焙りの寄せある廊の花あかり 山尾玉藻 火星 200905
花堤句会に間ある小半時 品川鈴子 ぐろっけ 200905
花人となるぼんぼりに沿ひゆけば 鷹羽狩行 200905
花屑にまみれて遊ぶ仔猫かな ことり 六花 200905
花過のこのころと咲く八重桜 阿部ひろし 酸漿 200905
花を遠ざけて見舞の花がまた 橋本榮治 馬酔木 200905
女人高野花の天蓋くぐりけり 小林成子 200905
花の精に惹かれ少年闇に消ゆ 綱徳女 春燈 200905
花の雨個体認証キー取得 西川火尖 炎環 200905
時刻表ひとつ携へ花の旅 水原春郎 馬酔木 200905
弓道場がらんと花の散り込みぬ 安居正浩 200905
今日のをはりは眠ることなり花未だし 滝沢幸助 春燈 200905
堂塔に雨の名残や花の鹿 佐藤信子 佐藤信子集 200905
対岸の花眺めをり花に佇ち 木村茂登子 あを 200905
蹄鉄の踏み潰しゆく花の屑 ことり 六花 200905
シャッターを頼まれてばかり花の山 須賀敏子 あを 200905
公園の池ひと巡り花の昼 赤司美智子 酸漿 200906
鳥の声をちこち群れて花万朶 大井彌雨 雨月 200906
御所を守る北向地蔵花明り 竹内悦子 200906
ひと巡りふた巡りして花の苑 和田郁子 200906
ひとつ身の花の盛りを病み通す 小澤克己 遠嶺 200906
地獄への入口ほのと花の寺 高倉和子 200906
もう一度師碑を拝すや飛花尽きず 望月晴美 200906
ひこばえの花の命を思ふなり 土屋喜美代 酸漿 200906
見る人も見らるる象も花吹雪 千手和子 馬醉木 200906
大皿の一枚は花の山なりし 近藤公子 200906
大観の龍のまなこや花あかり 武田漣 炎環 200906
鯛焼の五臓重たし花の下 黒澤登美枝 200906
走り根を黒く浮かせて花の山 田所節子 200906
あしあとに足跡のせて花の径 吉弘恭子 あを 200906
行く人の花に呼吸を合はせけり 本多俊子 200906
戦士祀る社に悼む花万朶 手島伸子 雨月 200906
金比羅の磴に散りしく花の塵 山口耕堂 万象 200906
緊張の新任教師花吹雪 中村喜美子 春燈 200906
玉湯川瀬音かすかに花六分 杉本薬王子 風土 200906
花 →29      

 

2021年3月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

 
2021年3月16日