花 見 1 96句
花見にゆく膝の瓶酒しづかなり 島津亮 |
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作品 |
作者 |
掲載誌 |
掲載年月 |
杉箸を割りて花見の筵かな | 木津亥さ無 | ぶどうの木 | 199806 |
癌の吾れに花見虱のよそよそし | 三浦勲 | 濱 | 199806 |
今生きて花見三昧岩間寺 | 菊池和子 | 京鹿子 | 199901 |
外れたる予測の花見とはなりぬ | 稲畑汀子 | ホトトギス | 199904 |
みよし野のこたびは奥となる花見 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 199904 |
気まぐれな気温は花見決めかねて | 伊藤一歩 | いろり | 199904 |
花見酒酌めば死をいふ女居て | 保坂加津夫 | いろり | 199906 |
花見酒更けてまでも飲んでをり | 保坂加津夫 | いろり | 199906 |
夕ざれば墨田の土手の花見客 | 保坂加津夫 | いろり | 199906 |
お花見や這ひはひ坊やゐなくなる | 大平保子 | いろり | 199906 |
初音町花見団子を並んで買ふ | 梅原美子 | 濱 | 199906 |
切株に足りし二人の花見膳 | 安井明子 | 沖 | 199907 |
子は東親は西へと花見行 | 佐方敏明 | ぐろっけ | 199907 |
客は皆庭の花見て上り来ず | 五十嵐播水 | ホトトギス | 199908 |
選挙カー花見の土堤に止まりたる | 浪花洋子 | 火星 | 199908 |
縄文の手と足愛し花見月 | 近藤憙治 | 船団 | 199908 |
主義主張異なつてよき花見かな | 宇田喜代子 | 象 | 200000 |
波に身をまかせて酔ひぬ花見舟 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200004 |
老人ホーム花見支度のととのへる | 阿部ひろし | 酸漿 | 200005 |
花に酔い人に酔いたる花見かな | 山本潤子 | いろり | 200005 |
連隊のありし跡地の花見かな | 山本潤子 | いろり | 200006 |
変りなき暮らしいつまで花見酒 | 山本潤子 | いろり | 200006 |
辛口を老女もためす花見酒 | 品川鈴子 | ぐろっけ | 200006 |
総花見留守居の吾は処置もなし | 長谷川登美 | ぐろっけ | 200006 |
老友の話題忽ち花見どき | 岩田育左右 | 遠嶺 | 200007 |
偶然や花見場にある空ラ乳母車 | 五十嵐研三 | 海程 | 200007 |
ここからは花見の人と別な道 | 西村純吉 | 槐 | 200007 |
一枝は花見叶はぬ夫のもと | 山本万治子 | 円虹 | 200007 |
花見酒リラックスして演奏す | 河野友子 | 六花 | 200007 |
手拍子に鳥も花見の仲間かな | 河野友子 | 六花 | 200007 |
花見して港の艀に戻り来し | 永野秀峰 | ぐろっけ | 200007 |
仰向きて花見る人の顔ゆるむ | 永野秀峰 | ぐろっけ | 200007 |
篝火に花見小袖の刺繍浮く | 小澤克己 | 遠嶺 | 200008 |
花見図絵美し句集の襲かな | 小澤克己 | 遠嶺 | 200008 |
見えてゐる花見えてくる花の道 | 稲畑汀子 | ホトトギス | 200103 |
モノレールの箱に一人の花見なる | 松崎鉄之介 | 濱 | 200106 |
ふたたびの花見のかなひ陸奥に | 阪上多恵子 | 雨月 | 200107 |
てのひらに薬草もらふ花見酒 | 出口一点 | 百鳥 | 200107 |
立止まりこれが最後の花見かな | 林田加杜子 | いろり | 200107 |
ベンチにて夫婦で汲みし花見酒 | 林田加杜子 | いろり | 200107 |
花見客浮かれて踊る千鳥足 | 林田加杜子 | いろり | 200107 |
花見より屋台の匂ひ気になる児 | 林田加杜子 | いろり | 200107 |
幕の内みんな食べてる花見かな | 林田加杜子 | いろり | 200107 |
台車にて花見弁当運び来る | 金田美恵子 | ぐろっけ | 200107 |
お花見に来て芽楓を称へけり | 二瓶洋子 | 六花 | 200108 |
お花見は山中渓の螢とぞ | 辻享子 | 六花 | 200108 |
猿追ひの棒を用意の花見茶屋 | 大井邦子 | ぐろっけ | 200108 |
吊橋を渡る眞向花見つめ | 大森ムツ子 | ぐろっけ | 200109 |
万年橋清洲橋花見船くぐる | 堀内一郎 | あを | 200204 |
カロリーに置きかへてをる花見酒 | 山田六甲 | 六花 | 200205 |
自分史に泣き笑ひして花見膳 | 芝宮須磨子 | あを | 200205 |
花見弁当だんご一本添へてあり | 大塚邑紅 | 狩 | 200206 |
通勤のたび立ち止まり花見とす | 杉山みゆき | 百鳥 | 200206 |
病院の窓の花見に終りけり | 藤井晴子 | 沖 | 200206 |
地下鉄に花見の火照り持て余す | 近藤栄治 | 沖 | 200206 |
北上川の花見に浮かぶひらた舟 | 古里蝶次 | 濱 | 200206 |
母と子と春黄金花見上げをり | 醍醐季世女 | 槐 | 200206 |
それぞれに声高まれり花見酒 | 井関祥子 | 酸漿 | 200206 |
花見とて畦踏みゆくを許さるる | 池田草曷 | 雨月 | 200206 |
花見バスかつては基地の公園に | 大町あや子 | 春耕 | 200206 |
花見のバス公園に来て休憩す | 大町あや子 | 春耕 | 200206 |
対岸にひそむ花見の庵かな | 土岐明子 | 遠嶺 | 200207 |
ローカル線一輌電車花見客 | 吉田眞弓 | 雨月 | 200207 |
甘酢打ち花見支度の飯立たす | 乗光雅子 | 雨月 | 200207 |
はね橋の名はさくらばし花見どき | 竹中さと子 | 朝 | 200207 |
母活けし枇杷の花見て仲直る | 白井墨絵 | 遠嶺 | 200303 |
水底の落花見てゐる喪の帰り | 橋本榮治 | 馬醉木 | 200304 |
船脚の牛車さながら花見船 | 高崎武義 | 狩 | 200304 |
花見宿探す画面の果てしなく | 赤座典子 | あを | 200304 |
戦あり器ひとつの花見酒 | 森理和 | あを | 200305 |
空缶を持ちて窓から花見かな | 篠田大佳 | あを | 200305 |
真ん中に花見弁当五人分 | 田中忠子 | 帆船 | 200306 |
レガツタに手も振り毛馬(けま)の花見かな | 立脇操 | 雲の峯 | 200306 |
花見茣蓙華やぎ何か疲れゐて | 塩川雄三 | 築港 | 200306 |
宴会の道具抱へし花見客 | 佐本英介 | 築港 | 200306 |
トラックが運ぶ上りの花見舟 | 萩谷幸子 | 雨月 | 200306 |
あかつきを犬伴にせし花見人 | 東亜未 | あを | 200306 |
吝嗇をこの日は忘れ花見酒 | 吉田裕志 | 苑 | 200307 |
蛸焼きの楊子一本花見酒 | 延川五十昭 | 六花 | 200307 |
枝下に来て歓声の花見船 | 根本眞知子 | 狩 | 200307 |
あす散るも知覧のよべの花見酒 | 林日圓 | 京鹿子 | 200307 |
花見兼ね全快祝を温泉の宿へ | 山田をがたま | 京鹿子 | 200307 |
向き向きに花見るそぞろごころかな | 下平しづ子 | 雨月 | 200307 |
肝心を抜きし放送花見舟 | 加藤峰子 | 鴫 | 200307 |
ダム湖にも東屋ありて花見かな | 白井墨絵 | 遠嶺 | 200307 |
回覧の村の花見にわが名前 | 田中武彦 | 六花 | 200307 |
お花見や背中の視線確かめる | 西塚成代 | 六花 | 200307 |
正座することの叶はぬ花見かな | 中上照代 | 火星 | 200307 |
花見舟下りても空の揺れ止まず | 長沼三津夫 | 朝 | 200307 |
手送りの救命チョッキ花見船 | 佐藤佐代子 | 朝 | 200307 |
鳥の目になりて天守に花見する | 瀬口ゆみ子 | ぐろっけ | 200307 |
新しき村人加へ花見かな | 高倉恵美子 | 空 | 200308 |
お茶席にふるまはれたる花見膳 | 佐原正子 | 六花 | 200308 |
今年はもとうに過ぎたる花見どき | 松尾緑富 | ホトトギス | 200310 |
土砂振りの中花見バスいずこへぞ | 田中時子 | 八千草 | 200310 |
花見時年に一度のいとこ会 | 高木勝子 | 帆船 | 200404 |
花見 2→ |
2021年4月9日 作成
「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。
「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。
注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。
ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。