24       100句

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ  花守

花の雲  花影   花の影  余花  残花  花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑  花篝

初桜  花筵  花衣  花見

作品
作者
掲載誌
掲載年月
初花や木地師にひとり女弟子 岩崎真理子 遠嶺 200708
友逝けり煙となりて花の中 高倉恵美子 200708
花吹雪幼い口で吹いてみる 濱田ヒチヱ ぐろっけ 200708
面映ゆき朝の一事も花の宿 安原葉 ホトトギス 200708
花散つて来る花散つて来るのです 蔦三郎 ホトトギス 200708
花散つて城址静かさ又元に 松尾緑富 ホトトギス 200708
花狂ひ三日三晩を花の中 竹中一花 200708
満々たる濠や零るる一花無し 久留米脩二 馬醉木 200708
花ふぶく智恵子の空は真青なる 山下佳子 馬醉木 200708
老幹は身じろぎもせず花吹雪 飛山ますみ 遠嶺 200708
花の気を朝の山気を胸深く 山田閏子 ホトトギス 200708
花の下夫を看取る話など 高倉恵美子 200708
花しぐれもだしがちなる詩の 品川鈴子 200708
酸素吸入器命かけます花の寺 丸山冬鳳 京鹿子 200708
散る花や少しぬるめの露天風呂 中條今日子 万象 200708
散る花の樹下に動かぬ車椅子 吉原一暁 200708
花屋など来る母の日の勝手口 中山純子 万象 200708
甲冑はまだ怒涛なり花しんしん 井上菜摘子 京鹿子 200708
シャガールの夜の空より花吹雪 有吉桜雲 200708
逢魔が刻咲き満つ花の魔性ふと 池田倶子 雨月 200708
はたと花散るを忘れし虚空かな 長山あや ホトトギス 200709
青蔦のごつぽりと花抱へをり 松崎鉄之介 200709
星ふえてきしみよし野の花の闇 安原葉 ホトトギス 200709
老若の歩調揃いし花の道 藤原りくを 八千草 200709
喘ぎつつ奥千本へ花を追ふ 安原葉 ホトトギス 200709
花は蕾首相たずねる少年院 平野きぬ子 八千草 200709
偲ぶとは花仰ぐこと仰ぎけり 岩岡中正 ホトトギス 200709
花の散る無念無想の禅の池 野村邦男 八千草 200709
花の山閑かに幕を引く日かな 黒川悦子 ホトトギス 200709
花に一会花に一会と老いけらし 後藤比奈夫 ホトトギス 200709
花どきの再会何もかも美しき 佐々木幸 200709
下千本には花人のもう来ない 黒川悦子 ホトトギス 200709
一期とは言はず一会の花に会ふ 後藤比奈夫 ホトトギス 200709
抱く嬰の残るかいなや花の昼 花島みゆき 八千草 200710
掌にうけよ三代句碑に花の散る 浅井青陽子 ホトトギス 200710
立ち上がり花びら走る爆心地 川口崇子 万象 200710
勇気ある死に方もあり花の下 高木伸宜 船団 200710
花万朶に立てば華やぐいのちかな 平野伸子 馬醉木 200710
花曇り老犬止まり大欠伸 大滝香釈 八千草 200710
暮るるほど色生きづきぬ花の山 村上絢子 馬醉木 200710
家康の狩場の道や花七分 藤原りくを 八千草 200710
座禅石花の懐深かりき 西川織子 馬醉木 200710
トロッコの汽笛に花芽ふくらめる 森ひろ 馬醉木 200710
杖ついて花に来給ふこころざし 竹下陶子 ホトトギス 200711
花びらに浮き出て鳰のまなこかな 浅田光代 風土 200711
花びらき田舎役場の総立ちに 金井充 百日紅 200711
杖ついて花に来給ふこころざし 竹下陶子 ホトトギス 200712
花は花葉ざくらは雲呼んでゐる 小野寺節子 風土 200712
神鏡に花あかりある式内社 川崎良平 雨月 200801
初花を見て来し午後の事務多忙 染谷晴子 200801
花明り黒き湖そのままに 石井智也 200801
花抽んでて町並の鼓動せり 染谷晴子 200801
花の山この山いくつ墓抱く 雨村敏子 200801
甲冑はまだ怒涛なり花しんしん 井上菜摘子 京鹿子 200801
逢ひに来て風生の花浴びゐたり 落合絹代 雨月 200801
人影の花散る闇へ消えゆけり 寺本妙子 200802
岩点在海津大崎花を待つ 中川すみ子 200802
根っからの京大贔屓花の門 寺本妙子 200802
雀らも花にこもりて花こぼす 島谷征良 風土 200803
花を来て邂逅の座となりにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200803
初花の消息一喜一憂す 稲畑汀子 ホトトギス 200803
初花の期待に今日のありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200803
花明り孔雀眠りに就いてをり 島谷征良 風土 200803
花の上に花咲き重ね春たけなは 岡本眸 200803
追ひかけて花西行となりぬべし 伊藤白潮 200804
吾輩はなぞとうそぶく花の宴 ことり 六花 200804
地震ありしこともうつつよ花の旅 稲畑汀子 ホトトギス 200804
先陣の力漲る花吹雪 東良子 首座星 200804
うすうすと花のべールを脱ぎし山 稲畑汀子 ホトトギス 200804
強燭に照らされて世は花と闇 丁野弘 200804
吉野てふ人を惑はす花であり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200804
晋山の金縁めがね花明り 品川鈴子 ぐろっけ 200804
眼帯の子の手をひきて花帳 ことり 六花 200804
松明の音の淫らに花の夜 ことり 六花 200804
炒り卵色濃く仕上げ花の昼 ことり 六花 200804
流水のごとき別れや花の下 ことり 六花 200804
花朧吉野の心問ふたびに 稲畑汀子 ホトトギス 200804
りりあんを編み連ねゐる花の宵 ことり 六花 200804
花明り吉野の闇を深くせり 稲畑汀子 ホトトギス 200804
花までの十日みだりに過ごすまじ 伊藤白潮 200804
花の旅終へて心に残るもの 稲畑汀子 ホトトギス 200804
花の旅終へて仕事の待つてゐる 稲畑汀子 ホトトギス 200804
花の旅花の遅速を言ふまじく 稲畑汀子 ホトトギス 200804
花の下身をやはらかに潜りけり 東良子 首座星 200804
花に雨水子俳句の数知れず 竹貫示虹 京鹿子 200804
花どきや北へ南へ文飛ぶも 宮津昭彦 200804
花ちるや池が涙を溜めて待つ 堀内一郎 あを 200804
予約入れ花の一年はじまれる 稲畑汀子 ホトトギス 200804
枝延べし桜も木々も花を待つ 阿部ひろし 酸漿 200804
NHK俳句に沸ける花の宿 稲畑廣太郎 ホトトギス 200804
白髪の花の化身となり給ふ 稲畑汀子 ホトトギス 200804
遠ざかる景に紛るる花一樹 稲畑汀子 ホトトギス 200804
荒筵いつも濕りて花の下 佐藤喜孝 あを 200804
天丼の蓋うきあがる花の昼 山尾玉藻 火星 200804
稿怠けさせる書斎の花明り 品川鈴子 ぐろっけ 200804
ふしだらに真昼の電車花曇り 坪内稔典 稔典句集U 200804
これよりは花の忌日として偲ぶ 稲畑汀子 ホトトギス 200804
孔雀ゐぬ孔雀の檻へ花吹雪 丁野弘 200804
ふるさとの如く訪ふ宿花の頃 稲畑汀子 ホトトギス 200804
み吉野の消息花に天候に 稲畑汀子 ホトトギス 200804
み吉野の旅近づけて花曇 稲畑汀子 ホトトギス 200804
みな花の縁抱きて取る家路 稲畑汀子 ホトトギス 200804
タコ焼きの蛸の弾力花曇り 坪内稔典 稔典句集U 200804
みよしのの星をのせたる花の闇 稲畑汀子 ホトトギス 200804
飲食のあとは巻かれて花莚 白数康弘 火星 200804
おかげさまとまをせばみ寺花あかり 豊田都峰 草の唄 200805
花→25      

 

2021年3月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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