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  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ  花守

花の雲  花影   花の影  余花  残花  花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑  花篝

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
何につけ桜さくらのこの十日 浅井青二 雨月 200307  
いささかの雨に桜の色深む 江木紀子 雨月 200307  
桜さくら桜ばかりの園出づる 江木紀子 雨月 200307  
百年の桜気品の立ちこむる 堀田清江 雨月 200307  
座敷牢にはらはらはらと桜散る 堀田清江 雨月 200307  
ない知恵で考へてゐる桜かな 須佐薫子 帆船 200307  
ふんはりと桜ふんはりにぎり飯 吉田順子 帆船 200307  
桜散る泥をまたぎし投票所 野口伸二 帆船 200307  
咲き満ちて老桜齢忘れしか 中島徳子 酸漿 200307  
桜散り花の小路となりにけり 富田志げ子 酸漿 200307  
一ひらも散らぬ真昼の桜かな 石川元子 酸漿 200307  
湖なぎて岸辺の桜朧なる 阿部たみ 酸漿 200307  
上溝桜明るく谷を広げたり 菊地恵子 酸漿 200307  
桜まみれに生き字引逝く山河 山崎靖子 200307  
ひとまはり痩せて伏姫桜かな 山崎靖子 200307  
桜浴ぶ鶴手を回す太極拳 戸田和子 200307  
季の移るやうに死にたし遅櫻 荒井和昭 200307  
遠巻きにパトカーを待つ桜人 田村園子 200307  
退院の母の歩行器桜散る 田村園子 200307  
空つぽの心を満たす櫻かな 吉野のぶ子 遠嶺 200307  
ひとふりの太刀ひとひらの櫻かな 若生まりあ 遠嶺 200307  
夜櫻を見してのひらの湿りかな 清水晃子 遠嶺 200307  
行く川のほとりを櫻吹雪かな 清水晃子 遠嶺 200307  
夕闇に手招く櫻鬼の塚 岩崎真理子 遠嶺 200307  
ひつそりと煙草くゆらす櫻守 岩崎真理子 遠嶺 200307  
夕櫻歴史のままの五重塔 野口香葉 遠嶺 200307  
奪衣婆を見し目にまぶし遅桜 高橋邦夫 風土 200307  
海に日の入りて岬の桜かな 平田紀美子 風土 200307  
朱鷺色を濃くせるおかめ桜かな 島谷征良 風土 200307  
納経の般若心経遅桜 斉藤小夜 風土 200307  
内堀へ吹雪くほかなき桜かな 鈴木多枝子 あを 200307  
風つよし木の香磯の香櫻散る 長崎桂子 あを 200307  
百年を過ぎてしづかに咲く桜 早崎泰江 あを 200307  
遅桜褪せたり補聴器の合はず 井手由紀江 築港 200307  
夜桜に触れ会ふ人の顔も見ず 松本和代 築港 200307  
発掘の古城の井戸に桜散る 安藤誠子 築港 200307  
血しぶきの混じりてゐたる桜かな 柴田佐知子 200307  
父ははのめでたく老いぬ八重桜 柴田佐知子 200307  
手鏡の曇つてきたる桜かな 荒井千佐代 200307  
夕桜阿蘇より高く天守閣 十河波津 200307  
凛として桜の中行く喪服かな 西村咲子 六花 200307  
千年の桜に山の傾けり 大坂輝子 百鳥 200307  
満開の桜黒衣のやうな幹 小林とみゑ 百鳥 200307  
ランドセルに囲まれてゐる桜かな 保科次ね子 百鳥 200307  
夕桜子のひとりゐる滑り台 影山わこ 百鳥 200307  
水音の真つ只中の桜かな 影山わこ 百鳥 200307  
老犬の小屋に桜の吹き溜り 泰江安仁 百鳥 200307  
待ち人の桜吹雪の中にをり 滝本香世 百鳥 200307  
菜の花の沖に桜の咲きにけり 沖増修治 百鳥 200307  
一本の古墳の上の桜かな 山口たけし 雲の峯 200307  
夜櫻やうへむいてゐる獏の鼻 雨村敏子 200307  
鳩尾の目覚めてをるや櫻の夜 雨村敏子 200307  
たなごころ濡れ夜櫻のまへにゐる 雨村敏子 200307  
峯の櫻のこゑつづきをる眠りかな 雨村敏子 200307  
横臥して血の傾きぬ櫻の夜 水野恒彦 200307  
夜櫻や髪を束ねてをりにける 竹内悦子 200307  
あかときの呟きことに櫻かな 延広禎一 200307  
雨止みの御室に残る櫻かな 竹中一花 200307  
手品師の血脈青き桜下なる 米澤光子 火星 200307  
五人なる五人に今年桜かな 野澤あき 火星 200307  
けふの日の過ぎてゆくなる桜かな 野澤あき 火星 200307  
大旗の食ひ残したる桜かな 深澤鱶 火星 200307  
手掴みしまま凹みけり八重桜 深澤鱶 火星 200307  
百の嘘百人にある桜かな 深澤鱶 火星 200307  
大桜の幹に凭れて瞑りぬ 中上照代 火星 200307  
しばらくは木の股にある散る桜 大東由美子 火星 200307  
逢ふ人のみな艶めきぬ夜の桜 土屋酔月 火星 200307  
観桜の行きつくところ仏在す 真塩実 200307  
夕星や桜にもある汚れどき 田中のりえ 200307  
夜桜をちちははと見し記憶なし 藤井昌治 200307  
花未だし桜並木の霊柩車 谷楓 ぐろっけ 200307  
桜散る砂漠の戦終局へ 岡田章子 ぐろっけ 200307  
夜桜にあらぬ二人を見かけたり 年森恭子 ぐろっけ 200307  
渓流の音と混はり散る桜 片渕清子 ぐろっけ 200307  
山の駅神なる桜立ち給ふ 中村和江 ぐろっけ 200307  
青空をささへてゐたる大桜 高倉恵美子 200308  
桜より桜へ雲の動きをり 高倉恵美子 200308  
江の電の過ぎて桜のこぼれけり ふじの茜 200308  
日の重さ風の重さの八重桜 一民江 馬醉木 200308  
てのひらに牡丹桜を溢れしむ 庄中健吉 200308  
老桜のいたいたしくも支へ棒 佐藤景心 200308  
山国の山高ければ遅桜 慈幸杉雨 200308  
白く散りゆき夜桜となりにけり 山下しげ人 ホトトギス 200308  
遅咲を恥づやうつむく八重桜 高木智 京鹿子 200308  
一言の神を封じて大桜 河内桜人 京鹿子 200308  
作り手の売るガラス壜葉の桜 伊藤早苗 200308  
八重桜矮鶏と孔雀が同居せる 二瓶洋子 六花 200308  
庭桜寿命を超えてなほ旺ん 植村よし子 雨月 200308  
峰雲の下りて懸れる桜かな 植村よし子 雨月 200308  
鐘一打はらりはらりと桜散り 近藤豊子 雨月 200308  
桜木の神に安らふ落花とも 稲岡長 ホトトギス 200308  
別れとは桜に風の起りけり 今井千鶴子 ホトトギス 200309  
艶めきし夜桜に酔い戦火ふと 中野英歩 八千草 200309  
はるか来て異国に仰ぐ夕桜 石井邦子 酸漿 200309  
雪塊のまだ残りをる桜かな 高橋房子 200309  
花は葉に西行桜人佇たす 田中佐知子 風土 200309  
シャンパンの栓の飛びたる夕桜 後藤比奈夫 ホトトギス 200310  
何はとも今日の桜を逃すまじ 山田弘子 ホトトギス 200310  
借景の嶺押しのけて里桜 平野きぬ子 八千草 200310  
浮き世絵の重ねし衣か八重桜 物江晴子 八千草 200310  
日当りて廃れホテルの八重桜 秋田庫 200310  
稜線の岩に群れ咲く栂桜 清水和子 酸漿 200312  
アルプスの雄姿重なる枝桜 荻布貢 200312  
あふあふと聲する櫻ふり返る 冨松寛子 200312  
花蕊まで散らす祇園の宵櫻 山本晃一 200312  
蝦竹瓮引きあげてゐる櫻かな 岡井省二 岡井省二全句集 200312  
えゝ五體してをる峯の櫻かな 岡井省二 岡井省二全句集 200312  
しつかりと老桜花をととのふる 飯塚雅子 200401  
谷川に散りて桜は渦になる 北嶋美都里 西の峰 200401  
散る桜身丈揃はぬ六地蔵 諸橋廣子 対岸 200402  
桜咲くまで退屈な湖の波 今瀬剛一 対岸 200403  
桜咲き満ち仮の世も悪からず 丁野弘 200404  
それぞれの桜に戻りゆく家路 稲畑汀子 ホトトギス 200404  
闇を着て孤高となりし桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 200404  
渡り来し象の小川の宮桜 稲畑汀子 ホトトギス 200404  
過ぎ去りし桜の日々をふり向かず 稲畑汀子 ホトトギス 200404  
老桜を天蓋として六地蔵 橘沙希 月の雫 200404  
松並木続く桜の並木かな 北嶋ひさ子 帆船 200405  
幹に咲く桜も枝に負けず咲く 阿部ひろし 酸漿 200405  
たえまなく櫻花散る日なりけり 小林優子 酸漿 200405  
予報士の満面の笑み桜さく 篠田純子 あを 200405  
桜咲く如何に伝へん友垣に 芝宮須磨子 あを 200405  
ひらひらとんひらひらとんと桜花 寺門武明 あを 200405  
櫻咲き社あること覚えけり 宮津昭彦 200405  
根尾より分けし淡墨桜はや満開 金子篤子 200405 三渓園
桜散る巫女の袴に丈長に 朝妻力 雲の峰 200405  
宴果てし城址や桜燦燦と 舘野修郎 雲の峰 200405  
婿が来て嬰を攫ひゆく桜の夜 福井隆子 つぎつぎと 200405  
夕桜知多半島の見ゆる駅 福井隆子 つぎつぎと 200405  
卓上の見る見るひらく桜かな 中上照代 火星 200405  
十周年桜に礼を言ひにけり 大串章 百鳥 200405 百鳥創刊十周年
手前には桜も咲いて桃源郷 鷹羽狩行 200405  
桜咲く咲くと分かつてゐたけれど 山田六甲 六花 200405  
うすうすと白魚遡り桜咲く 神蔵器 風土 200405  
天と地の遊べる桜あかりかな 西川織子 馬醉木 200405  
一人旅とは一人見る夕桜 西川五郎 馬醉木 200405  
生と死の狭間の桜吹雪かな 西川五郎 馬醉木 200405  
指先にネイルアートの桜咲く 楯野裕子 200406  
樹下に置く白きテーブル桜どき 淵脇護 河鹿 200406  
重力に舞とあらがひ八重桜 林翔 200406  
生くべきか否か桜は吹雪きをり 林翔 200406 九十歳とは
夕かげりか齢の翳か滝桜 田所節子 200406  
青空のどこにも触れず桜咲く 菅谷たけし 200406  
散るといふ遊びせむとや桜満つ 中島あきら 200406  
底抜けのあをぞら爆心地の桜 荒井千佐代 200406  
散ることに桜はいのち使ひをり 中尾公彦 200406  
窓際に机運びし桜かな 須佐薫子 帆船 200406  
予備校の先生募集桜散る 戸原春彦 帆船 200406  
引潮となりたる桜吹雪かな 田中忠子 帆船 200406  
正夢の花いちもんめ桜散る 鏡山千恵子 帆船 200406  
ずぶ濡れに桜まつりの屋台組む 高田令子 200406  
膝掛けの大き桜の主かな 山尾玉藻 火星 200406  
散る桜ひざに溜めおく車椅子 田中呑舟 火星 200406  
灯明りの寂然とある桜かな 大橋敦子 雨月 200406  
片々と光ふりまき桜散る 大橋敦子 雨月 200406  
金の茶臼見て来し桜吹雪かな 内山芳子 雨月 200406  
雪洞のわが句を読むや夜の桜 二村蘭秋 雨月 200406  
地に触るるぼたん桜の重さかな 山田天 雨月 200406  
燗漫の桜を賞でて知命かな 多田節子 雨月 200406  
桜三分青空がちでありにけり 今瀬剛一 対岸 200406  
風吹いて桜の顔の歪むかな 今瀬剛一 対岸 200406  
嬉しさをこらへ切れずに桜降る 今瀬剛一 対岸 200406  
桜咲く校舎の窓は空映し 今瀬剛一 対岸 200406  
鉄棒にくつきり段差桜咲く 今瀬剛一 対岸 200406  
前よりも咲きしと桜離れけり 今瀬剛一 対岸 200406  
桜咲く時の零戦抜け殻に 石平周蛙 対岸 200406  
若鷲の歌碑に五線譜桜咲く 石平周蛙 対岸 200406  
夕暮れていよいよ白くなる桜 海野迪子 対岸 200406  
桜見上げてありありと白き喉 海野迪子 対岸 200406  
遺されし母の歳月遠桜 海野迪子 対岸 200406  
桜咲き今山門は修復中 海野迪子 対岸 200406  
湖風のここちよき町桜咲く 小橋末吉 対岸 200406  
母の字の頑張りなさい桜咲く 斉藤利枝子 対岸 200406  
桜晴れ戦車音なく並びをり 城間芙美子 対岸 200406  
遠離る足音のあり桜咲く 城間芙美子 対岸 200406  
橋見あたらぬ対岸の桜かな 城間芙美子 対岸 200406  
石佛の千年の笑み桜咲く 江本怜子 対岸 200406  
釣竿を袋に納め夕桜 大串章 百鳥 200406  
釣人の後ろに桜立つてをり 大串章 百鳥 200406  
夜桜を見上げ生者の側に居る 大串章 百鳥 200406  
土地の名を家名としたり夕桜 杉沢とみを 百鳥 200406  
受付に桜を挿せり戦友会 松崎鉄之介 200406  
わが桜化石と名づけ寿 村越化石 200406 わが植えし一本の八重桜が毎年咲き続け今に至る
一本の桜大樹の気を貰ふ 岩下芳子 200406  
髪留めに桜咲かせて酒の席 出口誠 六花 200406  
稜線を崩して桜満ちてをり 高倉和子 200406  
わが生れし家一本の桜の木 山田暢子 風土 200406  
お城下の田打桜のかがよへり 小林共代 風土 200406  
石舞台桜が侍女のごと並ぶ 塩川雄三 築港 200406 飛鳥
はらはらとはらはらと散る桜かな 古賀貞美 築港 200406  
観桜会筵拡げる余地もなし 古賀貞美 築港 200406  
寂しからむ田の中の墓地桜植う 米谷香恵子 築港 200406  
桜咲く京に西山東山 綱頭久子 築港 200406  
千年の桜吹雪の芯となる 磨家泉 築港 200406  
千年桜古りし墓標に散り敷けり 磨家泉 築港 200406  
夜をこめて化身の舞も八重桜 富永晃一 築港 200406  
大桜雨に濡れゐて散りゆけり 浦松静子 築港 200406  
庭園の桜一気に満開に 岡村容子 築港 200406  
島の端に廃れし線路桜散る 工藤義夫 馬醉木 200406  
夜桜や年に一度の露店立ち 志水芳秀 雲の峰 200406 桜→ 10

 

2014年4月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。