10       200句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
夜桜を揺らし爆音とどろけり 杉江茂義 雲の峰 200406  
暮れどきの空に浮きたる桜かな 杉江茂義 雲の峰 200406  
散る桜盛る桜も宮址かな 前阪洋子 雲の峰 200406  
桜咲くとて特急の徐行かな 前田雅章 雲の峰 200406  
桜咲く背に幾千の水子仏 中村克久 雲の峰 200406  
上溝桜ふらここに乗り酔ひしこと 三井公子 酸漿 200406  
はなやぎの裏に桜の愁あり 内藤順子 酸漿 200406  
桜舞ふ駅の広場に鼓笛隊 小石秀子 酸漿 200406  
隅田川桜の中を流れけり 三村武子 酸漿 200406  
満開に降り立つ駅の桜かな 鈴木幾子 酸漿 200406  
八重桜訪ふ家は丘に立つ 設楽唱子 酸漿 200406  
夜桜や切なき恋の思ひ沸く 大内恵 酸漿 200406  
夜桜や彼方に月のおぼろなる 大内恵 酸漿 200406  
幸せと思ふ万朶の桜かな 大房帝子 酸漿 200406  
濡れそぼち雨に耐えをる桜かな 大房帝子 酸漿 200406  
出合ひあり別れもありし桜かな 大房帝子 酸漿 200406  
行きずりに会話生るる庭桜 丹羽敦子 酸漿 200406  
山道をともに登れり散る桜 高木千鶴子 酸漿 200406  
父の植ゑし桜は父に会ふ如し 八木葉子 酸漿 200406  
散る桜敷きたる畑を耕せり 田中きよ子 酸漿 200406  
夜桜やうち連れわたる鴨のこゑ 北崎珍漢 草の花 200406  
通り抜け造幣局の八重桜 横井秀子 草の花 200406  
仁王門牡丹桜にかくれさう 田中藤穂 あを 200406  
下駄の人坂通るらし桜道 鎌倉喜久恵 あを 200406  
自転車の前後に子乗せ八重桜 東亜未 あを 200406  
咲く前の桜の幹の鋼色 今瀬剛一 対岸 200406  
水底の定かに濁り桜咲く 今瀬剛一 対岸 200406  
泣き腫らしたる色桜咲きにけり 今瀬剛一 対岸 200406  
砲口の中の真つ暗桜咲く 今瀬剛一 対岸 200406  
黒鳥の驚く桜咲きにけり 今瀬剛一 対岸 200406  
お早うと言へば響いて桜咲く 今瀬剛一 対岸 200406  
人に影生まれて桜咲きにけり 今瀬剛一 対岸 200406  
上る日が校舎を照らし桜咲く 今瀬剛一 対岸 200406  
夜櫻や人声に似し風の音 伊藤敬子 遠嶺 200406  
喝采のみるみる櫻吹雪かな 大曽根育代 遠嶺 200406  
われよりも若きを見舞ふ桜どき 石原緑 200406  
満開の満を持したる桜かな 丸山敏幸 200406  
うすべりに衣たたみゐる桜どき ほんだゆき 馬醉木 200407  
思ひ出しては深淵へちる桜 ほんだゆき 馬醉木 200407  
空の紺櫻下目礼の人と立つ 挾川青史 馬醉木 200407  
仰ぎ見る月また移り大櫻 挾川青史 馬醉木 200407  
夜桜のどこか揺れゐて一人なり 平田はつみ 馬醉木 200407  
舞ひてよし酌みて更なる桜の夜 高橋淑子 馬醉木 200407  
人知れぬ樹齢かさねし桜かな 長沼冨久子 馬醉木 200407  
鉄棒が得意桜が宙返り 原田暹 百鳥 200407  
黒門を桜吹雪と出で来る 後藤秋邑 百鳥 200407  
桜散る下に着替へをさせてをり 小田麻衣 百鳥 200407  
夜桜の食事に父を誘ひけり 菊地登紀子 百鳥 200407  
大桜サラブレッドを調教す 宮澤美和子 百鳥 200407  
畦道の桜の下に絵を描けり 杉江美枝 百鳥 200407  
高遠や桜吹雪に土鈴売る 若林杜紀子 百鳥 200407  
桜咲く水辺の家を訪ねけり 中島瑞枝 百鳥 200407  
八重桜花の喧騒なかりけり 斉藤利男 百鳥 200407  
天気予報ばかり見てゐる桜かな 沖増修治 百鳥 200407  
行きずりの人も褒め行く八重桜 清水幸子 築港 200407  
咲き満ちて鬱に入りたり八重桜 澄田玄志郎 築港 200407  
九十九折女人高野の遅桜 国包澄子 築港 200407  
終演の見せ場を見する遅桜 鎌田つた枝 築港 200407  
対岸も桜吹雪となりゐたり 木下栄子 築港 200407  
大桜負ふ大仏の前傾す 小林朱夏 200407  
白湯飲んで胸あたたかし桜の夜 里中章子 200407  
竹箒だんだん増ゆる大桜 里中章子 200407  
子に植ゑし桜咲きけり万朶たり 里中章子 200407  
川の面に色をひろげし桜かな 苑実耶 200407  
郵便夫桜に声をかけてゆく 高倉恵美子 200407  
年々に重ねる齢桜濃し 土田祈久男 200407  
空海の記念碑染むる八重桜 牧悦子 200407  
うすやみのどこかに目あり櫻の夜 水野恒彦 200407  
満開の桜の中の櫓かな 金澤明子 200407  
老櫻の半身すでに如来かな 近藤喜子 200407  
仰ぎ見て桜の上の桜かな 市川伊團次 六花 200407  
花吉野桜の下も桜かな 小田元 六花 200407  
つつましき母の食卓夕桜 中谷喜美子 六花 200407  
釣人を邪魔して桜散りにけり 中谷喜美子 六花 200407  
オカリナを吹き合ふ少女夕桜 中島寿美 万象 200407  
桜咲く石垣高き裁判所 名和政代 万象 200407  
申訳ない満開桜に欠伸して 丸山佳子 京鹿子 200407  
衆目を集む鬱金の桜かな 北村香朗 京鹿子 200407  
桜咲くまだ考へてゐるロダン 吉田多美 京鹿子 200407  
昼も夜も夢にも桜京泊り 大塚まや 京鹿子 200407  
咲き満ちて憂愁深む桜かな 大橋麻沙子 雨月 200407  
夜の桜一番星の出でしより 大橋麻沙子 雨月 200407  
千年の桜ふぶくと黙を解く 窪田佳津子 雨月 200407  
咲きみちて桜いま息つめゐたる 窪田佳津子 雨月 200407  
夜桜の紗にくるまるる思ひかな 杉山瑞恵 雨月 200407  
夕桜曳山の山車町を練り 高橋照子 雨月 200407  
田水より昏るる輪中の桜かな 下平しづ子 雨月 200407  
古き世のほとけに寧楽の遅桜 西村しげ子 雨月 200407  
又兵衛の桜見し夜を眠られず 綿谷美那 雨月 200407  
散り際をわきまふるかに老桜 丸尾和子 雨月 200407  
リモコン機またもニアミス桜散る 泉田秋硯 200407  
夕桜歌劇生徒のダンディズム 安達加寿子 200407  
風あらば風に応へて笛櫻 小澤克己 遠嶺 200407  
伎楽面置かれてありし櫻かな 小澤克己 遠嶺 200407  
大寺をひとり占めして櫻かな 阿部正枝 遠嶺 200407  
酒蔵の跡地の櫻吹雪かな 川端和子 遠嶺 200407  
わが町の医師急逝す夕櫻 渡辺民親 遠嶺 200407  
園服に埋もれし吾子や八重櫻 浜田はるみ 遠嶺 200407  
夜櫻能はじまる笛の流れかな 長志げを 遠嶺 200407  
こんなにも櫻が咲いて渡し跡 長志げを 遠嶺 200407  
噴煙の根の太かりし遠桜 淵脇護 河鹿 200407  
万の枝風遊ばせて夕桜 高橋瑛子 河鹿 200407  
桜咲く梢の影もまぶしめり 蒔元一草 河鹿 200407  
普賢象楊貴妃桜と山峡に 門伝史会 風土 200407  
大宇陀は桜の淡し桃の濃し 小川章子 草の花 200407  
惑星の五つ出てゐて桜散る 岩瀬満里子 草の花 200407  
割箸を割る音桜吹雪けり 木村みかん 200407  
夜桜へそろそろ声のかゝる頃 田原陽子 200407  
影絵芝居左近の桜はみ出せり 吉田明子 200407  
目を揉んで桜酔ひとも思ひをり 清水ミツコ 200407  
畑土の乾ぶ遠目に大桜 伊藤早苗 200407  
送別の酒は中辛桜月 加藤峰子 200407  
人の世の午後なむ桜吹雪きけり 風間史子 200407  
桜どき五彩溶く皿父のもの 中野了一 200407  
桜九十五度目の母と小さき旅 内山花葉 200407  
その奥の空真青なる夕桜 矢崎すみ子 200407  
夜桜や背負ひし闇の深かりき 内山照久 200407  
孤独てふ大きな自由桜の夜 岡本崇 200407  
歩いてゆける距離に死があり夕櫻 若泉真樹 瑠璃 200407  
観桜の旅慌し昼の膳 中田征二 ぐろっけ 200407  
臥龍松万朶の桜笠として 中田征二 ぐろっけ 200407  
惜しむかな万朶の桜ちりぬるを 中田征二 ぐろっけ 200407  
桜咲き大学の格上がりたる 島内美佳 ぐろっけ 200407  
入学式に見頃なるべし桜咲く 蓮井崇男 対岸 200407  
沼きらり光ると桜散りにけり 蓮井崇男 対岸 200407  
かつて馬繋ぎし桜花盛り 石川敬子 対岸 200407  
子と立てり今年の桜今年色 斉藤利枝子 対岸 200407  
天離る鄙なる飛騨の桜かな 井之口貢久 対岸 200407  
句集名決まりし夕べ八重櫻 曷川克 遠嶺 200408  
城望む祝ひの席や八重櫻 小山百合子 遠嶺 200408  
終章の画布には桜描くつもり 寺田千代子 京鹿子 200408  
退職者桜吹雪に去りゆけり 若林杜紀子 百鳥 200408  
生辰の師を祝ぐ奈良の八重桜 岸本久栄 雨月 200408  
のぼり来し月に暈あり夕桜 三村純也 ホトトギス 200408  
咲きすすむ桜雨をもためらはず 今橋眞理子 ホトトギス 200408  
老桜の洞にたんぽぽ呆けたり 大坪景章 万象 200408  
昼の湯に桜じめりの身をひたす 城孝子 火星 200408  
病室の窓あいてゐる桜かな 野澤あき 火星 200408  
桜の夜ダンボール箱を家として 野澤あき 火星 200408  
花人となりて一茶の里桜 平田紀美子 風土 200408  
十二宮じよんのみや祀る依代桜かな 平田紀美子 風土 200408  
鰐口の一打一打へ桜花 鳴海清美 六花 200408  
本尊へ片道百歩桜人 鳴海清美 六花 200408  
包丁に見ひらく魚眼桜散る 中元英雄 河鹿 200408  
満開の桜に架かる太鼓橋 九万田一海 河鹿 200408  
遠き代は模糊と神代桜かな 橘澄男 山景 200408  
頽齢にまだ間のありて尾根桜 橘澄男 山景 200408  
風つのりすだまの遊ぶ夜の桜 橘澄男 山景 200408  
風神に嬲られてをり夜の桜 橘澄男 山景 200408  
遠富士に華やぎを添へ尾根桜 橘澄男 山景 200408  
花房をいとしみ拾ふ八重桜 橘澄男 山景 200408  
老桜の大き吐息の花吹雪 橘澄男 山景 200408  
風雪に耐えし樹相の尾根桜 橘澄男 山景 200408  
桜咲く癌療養の留守宅に 花房敏 ぐろっけ 200408  
乗り越えし日々を語らひ夜桜に 浅利恵子 ホトトギス 200409  
一ひらの桜こぼれてひとりかな 今井千鶴子 ホトトギス 200409  
咲き暗む桜大樹となりしかな 今橋眞理子 ホトトギス 200409  
闇をもてつゝみきれざる桜かな 今橋眞理子 ホトトギス 200409  
近辺のさくら桜をたのしめり 武井玲子 八千草 200409  
神々のもたらす田打桜かな 小野寺節子 風土 200409  
見返りの桜にあまた仏の目 小野寺節子 風土 200409  
花を追ひ見返り桜にあやかりぬ 小野寺節子 風土 200409  
曖昧がよろし桜おこはなどいかが 直江裕子 京鹿子 200409  
白泉に銃後の句あり大櫻 八田木枯 夜さり 200409  
櫻見にひるから走る夜汽車かな 八田木枯 夜さり 200409  
沿道に気怠き午後の八重桜 物江晴子 八千草 200410  
ボディより桜を飛ばしゆくポルシェ 田中時子 八千草 200410  
山出しに諏訪の桜のひらきけり 中根美保 風土 200411  
外は雨塩桜入れ炊く御飯 池島知佳 八千草 200411  
半眼のキリンの貌に桜散る 内藤ゑつ ゑつ 200411  
雑木山そこだけぽつと遠桜 内藤ゑつ ゑつ 200411  
引出しの軽さ桜は咲き満ちる 内藤ゑつ ゑつ 200411  
曼珠沙華桜田門に火群立つ 大沢美智子 200412  
鬼の子の睡りにつきし桜の木 雨村敏子 200412  
大川の空押し上げて桜かな 川島和 帆船 200412  
日溜りを日の均らしをる遅桜 岡本眸 200412  
寺町の櫻がこひの盆をどり 岡本眸 200412  
桜満開おのが身に皮膚いちまい 辻美奈子 200501  
明日ひらく桜の夜は匂ひけり 辻美奈子 200501  
老桜返り咲きたる天守跡 山田春生 万象 200501  
二度咲きの桜や瀬音細りつつ 中川晴美 雲の峰 200501  
うすべりに衣たたみゐる桜どき ほんだゆき 馬醉木 200501  
乗り過したる駅頭の夜桜に 松尾緑富 ホトトギス 200502  
夜桜に降り立つ無人駅なりし 松尾緑富 ホトトギス 200502  
訃報来る風なき桜目に痛し 安嶋都峯 対岸 200502  
還暦や母校へ桜見に行きぬ 藤森万里子 百鳥 200502  
日本一早き桜や風荒れて 中村克久 雲の峰 200503  
ふるさとを語る桜花の彩りに 松澤茂 200503  
夜櫻へ着物のなかの我いそぐ 八田木枯 晩紅 200503  
大櫻空忽(ゆるがせ)にしてゐたり 八田木枯 晩紅 200503  
お花見のさきがけ河津桜かな 松崎鉄之介 200504  
足湯して川辺の桜ながめをり 伊藤いな栄 酸漿 200504  
下町の風に桜の遅速問ひ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200504  
夜桜の舞ひワキ出づるシテ出づる 稲畑廣太郎 ホトトギス 200504  
まだ話足らざる如く夕桜 稲畑汀子 ホトトギス 200504  
満開の桜旅人入れ替る 稲畑汀子 ホトトギス 200504  
待つ桜待たるる旅路吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 200504  
散り果てし桜に尽きぬ旅話 稲畑汀子 ホトトギス 200504  
旅終へて次の旅恋ふ桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 200504  
夜桜や猩猩講は筵から 吉弘恭子 あを 200504 桜→ 11

 

2020年4月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。