8       200句

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ  花守

花の雲  花影   花の影  余花  残花  花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑  花篝

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
再会を約す碑辺に散る桜 八木葉子 酸漿 200206  
ほんのりと村に色あり桜時 金山千鳥 酸漿 200206  
里山の桜吹雪や雉の声 小島三恵 酸漿 200206  
華やげる伸見世通り桜咲き 綿谷美那 雨月 200206  
しんしんと吹雪きて谿の夕桜 熊岡俊子 雨月 200206  
大琵琶を囲む桜の散る夜かな 池田草曷 雨月 200206  
釣人に河口の桜ふくらめり 小林螢二 春耕 200206  
西行の歌碑旧る関の夕桜 鎌田茂 春耕 200206  
噴きあげし根の國の闇瀧櫻 中原道夫 銀化 200206  
拝復とかしこの間桜散る 朱間繭生 銀化 200206  
そのことに触れず桜の散りにけり 亀田憲壱 銀化 200206  
あやかしの膕伸びる桜季 武井清子 銀化 200206  
人臭きはうへと開く桜かな 山崎未可 銀化 200206  
青毛にはゆふぐれの寄る桜かな 山崎未可 銀化 200206  
食べて気を紛らす桜咲きにけり 野路斉子 200206  
町内に歩きともだち桜咲く 戸田喜久子 200206  
天窓を棒で押し上ぐ桜咲く 野路斉子 200206  
篝火の壺中の天に桜かな 鷹羽狩行 200207  
浴びるとは桜三里の花行脚 永井雪狼 200207  
夜桜の道後に宿のとれしこと 永井雪狼 200207  
祖谷渓を二つに分けて散る桜 永井雪狼 200207  
昃れば色の生まるる遠桜 山下青披 200207  
葛販ぐ馬の背道や夕桜 川津小枝子 200207  
散り終へし闇へ桜に吐息のみ 西岡残照 京鹿子 200207  
わだつみの風孕みたり大桜 手島靖一 馬醉木 200207  
月いまだ和紙の淡さや夕桜 手島靖一 馬醉木 200207  
夜桜の中ゆく禊受くるごと 手島靖一 馬醉木 200207  
この桜亡き人の為夜も灯し 閑田梅月 馬醉木 200207  
この坂に爆死の兄や夕桜 辻本みえ子 馬醉木 200207  
山神に虎魚この世に八重桜 神蔵器 風土 200207  
一山や上溝桜空に沸く 神蔵器 風土 200207  
中空を滝ほとばしる滝桜 平田紀美子 風土 200207  
さゆらぎのおくの暗さや滝桜 平田紀美子 風土 200207  
咲きみちて十指つめたき滝桜 平田紀美子 風土 200207  
誕生日贈るものなく八重櫻 島崎晃 遠嶺 200207  
雨の搏つ櫻と季を惜しみけり 野口光江 遠嶺 200207  
大いなる歳月うつす八重櫻 高村洋子 遠嶺 200207  
大いなる樹幹の捩れ夕櫻 水野あき子 遠嶺 200207  
生きてゐる事をよろこび櫻時 袴田信子 遠嶺 200207  
櫻散る大きな鯉の動かざる 袴田信子 遠嶺 200207  
八重櫻余韻のぬくき時の鐘 いしだゆか 遠嶺 200207  
茅堂を覆ふ大樹の櫻かな 田島勝彦 遠嶺 200207  
この星の息吹のやうに櫻散る 土岐明子 遠嶺 200207  
奉仕日の眼を和ませる八重櫻 松井治美 遠嶺 200207  
神の火を入れて夜桜能となる 村上喜代子 百鳥 200207  
南高西高桜競ひけり 青池亘 百鳥 200207  
燈の入りし高灯籠や夕桜 岩瀬操舟 円虹 200207  
余生など考へまいぞ桜咲く 露口美穂子 円虹 200207  
この町の桜堤と思ひをり 深澤鱶 火星 200207  
夜桜やかたまりならでかたまれる 深澤鱶 火星 200207  
洛中の桜見て来し深眠り 大山文子 火星 200207  
桜てふ不治の病を見舞ひけり 田村はじめ 銀化 200207  
一ツ身を桜吹雪に研がれをり 暮岸江 銀化 200207  
夜桜やペアーウオッチのずれし刻 角田信子 六花 200207  
宇野千代の名を世に遺す桜かな 二村蘭秋 雨月 200207  
島山のふくれてみゆる桜どき 中島知恵子 雨月 200207  
夕桜落人の名も墓標もなく 中島知恵子 雨月 200207  
遅れてはならじと咲くか家桜 中島知恵子 雨月 200207  
瑠璃光寺の池に映りて夕桜 岡本直子 雨月 200207  
夜桜に昂り月の細くとも 吉田眞弓 雨月 200207  
咲き満つる桜の風にある湿り 江木紀子 雨月 200207  
夭折の忌を修したる夕桜 阪上多恵子 雨月 200207  
中天の日輪白し遅桜 大石喜美子 雨月 200207  
五體なく面影そこに櫻かな 加藤みき 200207  
空青し冷えも桜のときらしく 市場基巳 200207  
たなごころ濡れ夜櫻の前にゐる 雨村敏子 200207  
腹八分桜八分のかげん良し 植松美根子 200207  
夕桜いきなり駈くる手足かな 松本桂子 200207  
耳飾り箱に並べて桜の夜 雨村敏子 200207  
銅鏡百枚卑弥呼の櫻かな 雨村敏子 200207  
桜咲く家居ゆたかな刻流れ 木内憲子 200207  
潮の香に雨意ありありと夕桜 青砥真貴子 200207  
夕桜港に黒きロシア船 青砥真貴子 200207  
老桜のふところに入り幹を撫づ 小西瑞穂 ぐろっけ 200207  
飛鳥山の桜見下ろす句座にゐて 岡田章子 ぐろっけ 200207  
白川に片足浸けて櫻撮る 石橋萬里 ぐろっけ 200207  
発表会助け舟あり八重桜 長谷川としゑ ぐろっけ 200207  
俄なる桜にそぞそぞろかな 山田弘子 ホトトギス 200208  
村を沈めしダム湖へ傾ぎ遅桜 阪上多恵子 雨月 200208  
八重桜御室は塔より暮れそめし 小川文子 京鹿子 200208  
琴は十音色は一つ観桜会 大井貞一 京鹿子 200208  
桜濃し市発祥の地の雨に 小林輝子 風土 200209  
夕映ゆる名残りの櫻に椅子一つ 邑橋淑子 遠嶺 200209  
夜櫻へまぐはひ火照りさましゆく 小澤克己 遠嶺 200210  
ふつくらと膨らむ地表櫻時 土岐明子 遠嶺 200210  
咲き満ちて桜あかりに太子道 門伝史会 風土 200211  
飛鳥川水より暮れて夕桜 門伝史会 風土 200211  
一本の桜の下に幼稚園 柴田久子 風土 200211  
夜桜の妖しき翳り湖の風 刈米育子 200302  
累代の墓にもみづる櫻かな 小宮山勇 遠嶺 200302  
足元に猫うづくまる八重桜 森田蝌蚪 200302  
夜桜や月出て人の立姿 森田蝌蚪 200302  
佇めば川の冷えくる夕桜 加藤暢一 200302  
祝ぎ色に桜彩る雨として 稲畑廣太郎 ホトトギス 200303  
咲き満ちて鉱山の哀史を知る桜 稲畑廣太郎 ホトトギス 200303  
こころ無にながむる桜日和かな 岡久枝 酸漿 200303  
どこからも富士見ゆる村桜咲く 岡久枝 酸漿 200303  
幹は竜花妖艶の寺桜 岡久枝 酸漿 200303  
富士川の川波白し散る桜 岡久枝 酸漿 200303  
勝負師のポーカーフェース桜咲く 泉田秋硯 鳥への進化 200303  
人埋むる穴のかぐろき桜かな 橋本榮治 馬醉木 200304  
咲く遅速問はぬも桜祭かな 稲畑汀子 ホトトギス 200304  
みよし野の桜の遅速いふ勿れ 稲畑汀子 ホトトギス 200304  
話題にも散り尽したる桜かな 稲畑汀子 ホトトギス 200304  
子の姿消えし砂場の夕桜 佐藤瑛 帆船 200304  
石橋をたたいて桜満開に 山田六甲 六花 200304 橋本裕志君に
鶏追ふにいまも手を打つ遅桜 岡本眸 200304  
川沿ひの桜ぱらつと新開地 岡本眸 200304  
忘れものとりにもどれぬ櫻花 佐藤喜孝 青寫眞 200304  
総桜鵤の声の近くあり 川原典子 酸漿 200305  
河津桜咲きたる裾に花菜の黄 佐久間俊子 200305  
枝ごとに夕風違ふ八重桜 朝妻力 雲の峰 200305  
紙一枚ばかりのいのち散る桜 三澤福泉 雲の峰 200305  
夜桜や声を嗅らして母帰る 森本さやか 雲の峰 200305  
桜散る歓喜の声を上げて散る 大橋敦子 雨月 200305  
桜と菜の花東中野に二度三度 芝宮須磨子 あを 200305  
窯出しの器のいろの桜かな 早崎泰江 あを 200305  
桜咲く夢の中までさくらさく 早崎泰江 あを 200305  
桜散る心ゆくまで歩をとどむ 早崎泰江 あを 200305  
大空の鼓動伝はる桜かな 斉藤静枝 あを 200305  
中庭の万朶の桜子の生るる 斉藤静枝 あを 200305  
傘立に桜の雫切つて入れ 斉藤静枝 あを 200305  
矛蔵や櫻の闇にこゑのあり 中田禎子 200305  
夜櫻のてつぺんにあり五芒星 中田禎子 200305  
櫻雨馬刺身あかあか點るなり 中原道夫 銀化 200305  
桜活けて目より小さき眼鏡かな 山田六甲 六花 200305  
一さしの舞こそ佳けれ夕櫻 小澤克己 春の庵 200305  
磨かれし一樹となれり八重櫻 小澤克己 春の庵 200305

祝・吉野のぶ子

句集『八重櫻』

就中欝金桜の雨の鬱 山田弘子 草の蝉 200305  
相逢ふや時間の奥にちる桜 ほんだゆき 馬醉木 200306  
気象庁予報むにゃむにゃ桜咲く 泉田秋硯 200306  
木の瘤の穴となりたる櫻かな 竹内悦子 200306  
思ひのこすことなし西行桜浴ぶ 神蔵器 風土 200306  
盃に一ひら浮かす普賢象桜ふげんぞう 神蔵器 風土 200306  
夜桜へ走らせボンネット熱し 吉田政江 200306  
遅桜色よき返事待ちにけり 吉田政江 200306  
どの枝となく乗り出して八重桜 斎藤棹歌 200306  
上溝桜一樹が姿見せて咲く 阿部ひろし 酸漿 200306  
桜散る観音堂はその中に 城戸愛子 酸漿 200306  
裏路地も桜明りの風生まれ 竹内美智代 酸漿 200306  
その辺に父がゐさうな夕桜 長坂ヤス子 酸漿 200306  
夜桜や平和な日本感じをり 山下悦子 酸漿 200306  
様々な花木根締めに桜かな 篠崎荘市 酸漿 200306  
桜咲く吾が歩に合す鶫ゐて 籾山和子 酸漿 200306  
よき雨をきのふにけふの桜かな 鈴木幾子 酸漿 200306  
桜咲き犬も子供も野に出づる 林敬子 酸漿 200306  
磐座に蕾整ふ桜かな 山田弘子 円虹 200306  
何はとも今日の桜を逃すまじ 山田弘子 円虹 200306  
瀬田川を前にして泊つ夕桜 松崎鉄之介 200306  
桃山の入母屋造り桜満つ 松崎鉄之介 200306  
三井寺の桜の下に大津絵買ふ 松崎鉄之介 200306  
北晴れて遅き櫻に逢ひに発つ 宮津昭彦 200306  
静けさを誘ふ水音豆桜 金子篤子 200306  
百年の桜のもとに世をうれふ 佐野美智 200306  
剪りくれし三分咲きなる桜かな 萬条ハマヨ 帆船 200306  
アイロンに余熱桜の満開に 山尾玉藻 火星 200306  
靴底に土噛んでゐる桜かな 大東由美子 火星 200306  
手のひらに受くる桜の雨雫 立脇操 雲の峯 200306  
母の忌の桜吹雪となりにけり 腰塚弘子 雲の峯 200306  
夕桜雲ゆつくりと流れゆく 久保田喜代 雲の峯 200306  
明けそめていよよ色濃き桜かな 於久昭臣 雲の峯 200306  
夜桜に来し船の音波の音 塩川雄三 築港 200306 天保山
休憩所桜見る人守る人 印牧緑 築港 200306  
桜見る何の苦もなき顔をして 鎌田つた枝 築港 200306  
病む人に桜の一枝手に持たす 松本和代 築港 200306  
郵便夫桜吹雪を巻き上げて 岸直人 築港 200306  
快速は桜の駅に止まらざる 岸直人 築港 200306  
散り急ぐ桜戦争想ひ出す 安藤誠子 築港 200306  
夜桜の一歩の先は宿世かも 豊田都峰 京鹿子 200306  
海見ゆる大学桜咲きはじむ 萩谷幸子 雨月 200306  
桜咲き誓子蔵書の頁繰る 萩谷幸子 雨月 200306  
夕日照る大川端の桜かな 宮本俊子 雨月 200306  
祖の墓の桜咲く日を知つてをり 大串章 百鳥 200306  
山寺の桜勝手に咲いて散る 大串章 百鳥 200306  
道化師の歯をみがきゐる桜かな 大串章 百鳥 200306  
松ありてこそ櫻花いまさかり 長崎桂子 あを 200306  
櫻花幹の黒ずみ瘤多し 長崎桂子 あを 200306  
舌頭にのせるいくたび桜散る 早崎泰江 あを 200306  
月を得て桜並木が蒼く浮く 鎌倉喜久恵 あを 200306  
客寄せの桜満開百貨店 岩崎可代子 ぐろっけ 200306  
夕桜見に行く化粧待たさるる 西川五郎 馬醉木 200307  
散骨は富士山へときめし桜季 金山藤之助 200307  
嫉妬など遠きことなり桜散る 森下康子 200307  
いま誰も住まぬ本籍犬桜 坂井法 200307  
日々碗を洗いて虚し桜季 坂井法 200307  
蘇生いくたび日本武尊の桜咲く 大沢美智子 200307  
猫の眼の野生にもどる桜の夜 田渕葉陽 200307  
まだ咲かぬ桜探して句曼陀羅 吉田多美 京鹿子 200307  
白を濃く紅を濃くして夕桜 山田弘子 円虹 200307  
象山の空より白し夕桜 山田弘子 円虹 200307  
黄桜の全うしたき黄のこころ 山田弘子 円虹 200307  
出来事の夢まぼろしか夕桜 黒川悦子 円虹 200307
再会を約す別れや宿桜 黒川悦子 円虹 200307
夕風に明日なき如く散る桜 岩瀬操舟 円虹 200307
良寛さん日が暮れますよ夕桜 岩瀬操舟 円虹 200307
キャンパスの何処に佇つも桜満つ 金丸鐵蕉 200307  
古き湯の八十八夜櫻満つ 中澤文次郎 200307  
母の忌の上溝桜墓守りめく 詫摩まつ子 200307  
満持して桜の蕾しんとせる 浅井青二 雨月 200307  
幹ほどの一朶底ひへ濠桜 浅井青二 雨月 200307 桜→9

 

2020年4月5日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。