花 曇 2       140句

研ぎ上げし剃刀にほふ花ぐもり    日野草城

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ  花守

花の雲  花影   花の影  余花  残花  花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑  花篝

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
花曇父の叱責届きけり 根岸善行 風土 200306  
献立を白板に書き花曇 城戸愛子 酸漿 200306  
花曇総門に阿の左大臣 於久昭臣 雲の峯 200306  
珈琲にかりそめの泡花曇 岸しのぶ 築港 200306  
日の本に麒麟いく頭花曇 佐藤喜孝 あを 200306  
鎌倉や人呑み込むで花曇 鎌倉喜久恵 あを 200306  
花曇川に死人と告示貼る 篠田純子 あを 200306  
花曇はすかひに押す認め印 左官治郎 200307  
花曇吉祥天の眉根かな 雨村敏子 200307  
花曇り蔵街奥の軒庇 岡山満沙子 遠嶺 200308  
世離れに似ていく日か花曇 青山丈 200308  
み吉野の旅のはじまる花曇 稲畑汀子 ホトトギス 200404  
探しもの又してをりぬ花曇 稲畑汀子 ホトトギス 200404  
計画に加へてをりぬ花曇 稲畑汀子 ホトトギス 200404  
花ぐもり水中歩行してをりぬ 工藤進 200406  
花曇角の優しき金平糖 林昭太郎 200406  
目瞑りて水飲みし猫花曇 山田美恵子 火星 200406  
酒蔵の高き煙突花曇 塩川雄三 築港 200406 伏見
花曇抱きし赤児の夢笑ひ 笠間圭子 京鹿子 200406  
串団子ひとり一本花曇り 中谷喜美子 六花 200407  
肩の貼薬の覗く花ぐもり 水谷芳子 雨月 200407  
日本語の奥床しさや花ぐもり 泉田秋硯 200407  
天守閣より一望の花ぐもり 西屋敷峰水 河鹿 200407  
襲の国の熊襲踊りや花ぐもり 西屋敷峰水 河鹿 200407  
花ぐもり小またと言ふはどこならむ 八田木枯 夜さり 200409  
太き注射打たれてゐたり花曇 内藤ゑつ ゑつ 200411  
釜揚げに猫舌なだめ花曇り 品川鈴子 ぐろっけ 200504  
絶筆のかすれ文字読む花ぐもり 横山淑子 200506  
ドライバーで締むる握り柄花曇 岩田都女 風土 200506  
花ぐもりかげもつこともなきひと日 豊田都峰 京鹿子 200506  
大風車羽根休めたる花曇 二階堂妙子 河鹿 200507  
都へと出てゆく河や花ぐもり 太田寛郎 200507  
ゆで玉子むけばかがやく花曇 中村汀女 200507  
花曇り亀の首より波生まれ 鈴木勉 対岸 200507  
花曇作業小屋より笑ひ声 佐々木咲子 百鳥 200507  
花ぐもり疲れが残るふくらはぎ 森山のりこ あを 200507  
辰雄忌の近むアカシア花ぐもり 佐藤いね子 馬醉木 200508  
白湯のんでまた墨を磨る花曇 里中章子 200508  
東京に父母の墓あり花曇 嶋田一歩 ホトトギス 200509  
糸寒天ふやけきつたる花曇り 高橋あゆみ 200510  
花ぐもり嵩なき髪のはねやすき 楠原幹子 白卓布 200602  
仏彫る檜のにほひ花曇 飯高あい 対岸 200602  
花曇かるく一ぜん食べにけり 久保田万太郎 春燈 200603

三月十日の空襲の夜、

この世を去りたるおあいさんのありし日のおもかげをしのぶ

のび、空巣、すり、掻ッぱらひ、花曇 久保田万太郎 春燈 200603 銀座の昼を行く。
カステラの老舗の甍花ぐもり 高畠陽子 河鹿 200605  
千体仏の一尊をろがむ花曇 荒井書子 馬醉木 200605  
滝音の中に水音花曇 山田六甲 六花 200605  
ラグラン袖好きで似合はず花曇 高橋道子 200606  
日をひとつほりあげてゐる花曇 豊田都峰 京鹿子 200606  
花曇海へ突き出る城の跡 田辺みのる 万象 200606  
一切の影の消えたる花曇 高橋将夫 200606  
ようじ屋の脂とり紙花曇 田中藤穂 あを 200606  
花曇り地に一兵の骨残る 淵脇護 河鹿 200607  
ほこほこと土こぼれけり花曇 舩越美喜 京鹿子 200607  
流鏑馬の一矢をはずす花曇 中村碧泉 ぐろっけ 200607  
手をとれば手のあたたかき花曇 禅京子 風土 200607  
引き出しに失せ物の出で花ぐもり 赤木真理 ぐろっけ 200608  
抱き寄する犬の体温花ぐもり 服部早苗 200610  
向ひの子けふもの言はず花曇 丁野弘 200704  
み吉野の旅はや遠し花曇 稲畑汀子 ホトトギス 200704  
土蔵より薬臭漏れし花曇 能村研三 200705  
「能登半島地震」と名づく花曇 定梶じょう あを 200705  
釣人の魚籠のうごくよ花ぐもり 茅貴美子 春燈 200706  
花曇りがよし酔生夢死がよし 小形さとる 200706  
紅き桶運ぶ自転車花ぐもり 山田美恵子 火星 200706  
のどぐろの喉に包丁花ぐもり 渡邊美保 火星 200706  
片時も放せぬ薬花ぐもり 足立典子 雨月 200706  
牛という眠りの塊花曇 貝森光洋 六花 200706  
高槻の芽ぐむけしきに花曇 瀧春一 200706  
遺句集に偲ぶやさしさ余花曇り 向井芳子 春燈 200707  
やんはりとしつぺ返しの花曇 松田都青 京鹿子 200707  
マジシャンの明日も鳩だす花曇 米山喜久子 200707  
僧坊に泣き虫地蔵花曇 黒須洋子 遠嶺 200707  
花ぐもり離島じめりの靴を脱ぐ 中山皓雪 200707  
仏具屋がぶつちやう面で花曇 定梶じょう あを 200707  
花ぐもり綿菓子を食ぶおさげ髪 恒成久美子 ぐろっけ 200708  
花曇り老犬止まり大欠伸 大滝香釈 八千草 200710  
花ぐもり花びら色の餅を買ふ 島谷征良 風土 200803  
み吉野の旅近づけて花曇 稲畑汀子 ホトトギス 200804  
タコ焼きの蛸の弾力花曇り 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
ふしだらに真昼の電車花曇り 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
花曇ティッシュペーパー層なして 林昭太郎 200805  
ややに重き塩大福や花曇り 鈴木榮子 春燈 200805  
日をひとつほりあげてゐる花曇 豊田都峰 草の唄 200805  
モーニングサービスの温泉玉子花ぐもり 木村茂登子 あを 200805  
花ぐもり焦げめつけたるにぎりめし 貴志尚子 200806  
花曇顔すつぽりと蒸しタオル 鈴木撫足 春燈 200806  
越しかたや梅にもありぬ花ぐもり 小堀寛 京鹿子 200806  
吉野葛きしきしと花ぐもりかな 根橋宏次 やぶれ傘 200806  
畦土の足裏にやさし花ぐもり 緑川啓子 馬醉木 200807  
花ぐもり眉山を峯の白眉とす 石田野武男 万象 200807  
花曇りひと時西行の仮名に会ふ 岡田真澄 風土 200807  
廃船の月日かたむく花ぐもり 遠藤真砂明 200807  
神鹿にけものの匂ひ花曇 足立典子 雨月 200807  
遠き日の目黒の杜や花曇 川島澄子 酸漿 200807  
花曇吉祥天のふくよかに 花岡豊香 酸漿 200807  
看経の僧みじろがず花曇 富崎季実子 200808  
巴里の街を聖火迷走花曇 廣見知子 200808  
花曇育児手帳は奥ふかく 三谷道子 万象 200808  
歪んだ屋根ぎつしり詰まる花曇 瀧春一 深林 200901  
爪弾きし琴の音高く花曇 ことり 六花 200904  
窓開く高尾毘比羅花曇 戸谷たみ子 酸漿 200905  
目薬の頬伝ひをり花ぐもり 伊東和子 200906  
ボス猿の岩を動かぬ花曇 那須淳男 馬醉木 200906  
迷ひ犬の塀の貼り紙花曇 本田修子 炎環 200906  
花曇八雲の椅子の長き足 杉本薬王子 風土 200906  
拝仏の径や辛夷の花ぐもり 豊田都峰 京鹿子 200906  
槌音の律義に響く花曇 中村喜美子 春燈 200906  
わけ有りの特売品や花曇 矢口笑子 春燈 200906  
花曇り煤煙の空はるかなり 和田政子 200906  
雨乞ひに始まる霊地花曇り 高倉和子 200906 篠栗
にはとりの声の尾を曳き花曇 徳井節子 馬醉木 200907  
花曇りコピー百枚まだ温く 林昭太郎 200907  
骨壺を焼く登り窯花ぐもり 臼杵游児 春燈 200907  
対岸を婦警の歩く花ぐもり 戸田春月 火星 200907  
鏡台に母の眼鏡や花曇 樋口みのぶ 200907  
花曇なぜか小声で話しけり 久保田かなめ ろんど 200907  
おごそかに厨子開かるる花曇 上田恵美子 馬醉木 200908  
追悼弥撒に告ぐる子の名よ花曇 白水良子 200908  
花ぐもり鸚鵡がしゃべるタガログ語 火箱游歩 船団 200909  
木の橋で後続を待つ花曇 能村研三 201004  
整体師のなすがままなり花曇 小林朱夏 201006  
花曇人は会ふこと繰り返し 安居正浩 201006  
白粥に母の香のする花ぐもり 松本圭司 201006  
倒木の樹齢うかがふ花曇 頓所友枝 201006  
花曇どこにも合はぬ鍵ひとつ 杉浦典子 火星 201006  
老懶を手なづけてゐる花曇 田中藤穂 あを 201006  
透きとほる猫の鳴く声花ぐもり 木村茂登子 あを 201006  
余生とは押しても引いても花曇 松川都青 京鹿子 201007  
土に挿す幣のだらりや花曇り きくちきみえ やぶれ傘 201007  
阿呍とはいかぬ一事や花ぐもり 高橋和女 春燈 201007  
大和川の底掻かれゐる花曇 井上淳子 火星 201007  
花曇りうづ潮自し息詰めて 島純子 ぐろっけ 201007  
有耶無耶にせしこと幾つ花ぐもり 瀬口ゆみ子 ぐろっけ 201007  
花曇り寄せて祀れる五穀神 長憲一 201008  
あをによし奈良の都の花ぐもり 織田高暢 201008  
淋巴節も切除されたる花曇 渡邉紅華 酸奬 201008  
歩くにはほど良き日和花ぐもり 今村征一 ホトトギス 201009  
猿ぼぼを吊るす朝市花曇 有賀昌子 やぶれ傘 201009  
花曇上げ潮ぐもりかもめ舞ふ 佐藤いね子 馬醉木 201012 花曇→ 3

 

 

2017年4月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。