8      99句

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ  花守

花の雲  花影   花の影  余花  残花  花の塵  花過ぎ

花屑・花の屑  花篝  初桜  花筵  花衣

作品
作者
掲載誌
掲載年月
日曜の度に落合ひ花行脚 大久保白村 ホトトギス 200110
継橋に老の十歩や花の果 村上光子 馬醉木 200110
満開の花が衝立死者の村 五十嵐研三 海程 200110
花溶かす雨やひねもす玻璃越しに 能村登四郎 羽化 200110
ちる花の夜干のものに付くあはれ 能村登四郎 羽化 200110
花いつも時誤たず厳として 能村登四郎 羽化 200110
花だけは見せ参道の昼の闇 五十嵐研三 海程 200111
その花に囲まれ老いている父等 五十嵐研三 海程 200111
花しづめ圓座の上に坐りけり 岡井省二 200111
千の花に万の雫を仮の世に 塩貝朱千 京鹿子 200201
石山の石のまだ干ぬ花行脚 塩貝朱千 京鹿子 200201
花果ての覚めて裏木戸全開す 荒川美邦 京鹿子 200201
絨緞のこの世にあらぬ花に座す 千田百里 200201
鏡面に花鏡中に花の山 岡井省二 200201
遅刻する花のおぼろを通り来て 宇都宮滴水 京鹿子 200202
ミール落つ花の日本を横切りて 稲畑廣太郎 ホトトギス 200203
明かしゆく日も近からん花ふふむ 稲畑汀子 ホトトギス 200203
花の日も近し万蕾動きけり 稲畑汀子 ホトトギス 200203
み吉野の花の消息はじまりし 稲畑汀子 ホトトギス 200203
咲き初めし花の消息持ち寄りぬ 稲畑汀子 ホトトギス 200203

 悼宇佐美公子様

散る花を悲しみとせず受けとめん

稲畑汀子 ホトトギス 200203
弔句書き今日のはじまる花心 稲畑汀子 ホトトギス 200203
今日ここに迎ふ誰彼花心 稲畑汀子 ホトトギス 200203
み吉野の花の案内出し終へし 稲畑汀子 ホトトギス 200203
計画は早目早目に花の日々 稲畑汀子 ホトトギス 200203
計画の二転三転花日和 稲畑汀子 ホトトギス 200203
花の枝を支ふる棒に棒足して 城孝子 火星 200203
お揃ひの靴が並びていざ花へ 稲畑廣太郎 ホトトギス 200204
花の句座隣の席を引くも興 稲畑廣太郎 ホトトギス 200204
花を詠み継がれ吉野も新世紀 稲畑廣太郎 ホトトギス 200204
六甲の風に咲き継ぐ花として 稲畑汀子 ホトトギス 200204
道中の花の遅速を問ふ忌日 稲畑汀子 ホトトギス 200204
咲き進む花の心の散り初めし 稲畑汀子 ホトトギス 200204
花つづる旅路の果の吉野かな 稲畑汀子 ホトトギス 200204
満開の花の吉野と決めてをり 稲畑汀子 ホトトギス 200204
これよりは花の出逢ひを待つばかり 稲畑汀子 ホトトギス 200204
み吉野の旅の花へと心急く 稲畑汀子 ホトトギス 200204
くつろぎの旅散る花よ散る花よ 稲畑汀子 ホトトギス 200204
昼食を食べそびれしと花の旅 稲畑汀子 ホトトギス 200204
夜雨ありしことも気づかず花に酌む 稲畑汀子 ホトトギス 200204
み吉野の旅果つ花の別れかな 稲畑汀子 ホトトギス 200204
テレビ見ぬ二日の花の旅終る 稲畑汀子 ホトトギス 200204
帰路は花散るなべ抜けて旅惜む 稲畑汀子 ホトトギス 200204
旅ごころ花の絵巻に紛れけり 稲畑汀子 ホトトギス 200204
花の旅帰路にも名残ありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200204
遠ざかる旅路を花につづりけり 稲畑汀子 ホトトギス 200204
日常の暮らしの中へ戻る花 稲畑汀子 ホトトギス 200204
花の旅せし旬日の遠ざかる 稲畑汀子 ホトトギス 200204
上流は花の浄土か瀬に乗りて 稲畑汀子 ホトトギス 200204
かなしばり解け花盛り花盛り 唯野まり 200204
天蓋の花に入らばやほろと雨 河野美奇 円虹 200204
うすうす日あはあは花の言葉かな 河野美奇 円虹 200204
花の日々葉となる光少しづつ 河野美奇 円虹 200204
藩主の意今にとどめて花の名に 山田をがたま 京鹿子 200204
登城坂いま花の道庶民混む 山田をがたま 京鹿子 200204
花三分阿蘇の噴煙豊かなり 山田をがたま 京鹿子 200204
鳥座へと降り積む花の五六片 朱間繭生 銀化 200204
死水にも空映りけり花盛り 朱間繭生 銀化 200204
花みつる明日香の里や日麗ら 齋藤幸子 酸漿 200204
花の芽の色づき一日乗車券 後藤志づ あを 200204
千里から印南へ抜けて花時雨 山田六甲 六花 200204
同胞の木々咲くまでは花散らず 品川鈴子 ぐろっけ 200204
花蔭の取材関西訛もて 品川鈴子 ぐろっけ 200204
花明り睫毛反らすに余念なし 品川鈴子 ぐろっけ 200204
黒真珠くれなゐ帯びる花の蔭 品川鈴子 ぐろっけ 200204
昼月に花せり上る釣瓶井戸 神蔵器 風土 200205
海に沿ふ花のトンネル七尾線 村元子潮 ホトトギス 200205
また花にしぐるゝ能登の旅となる 村元子潮 ホトトギス 200205
峰寺の雨後の花ふむ情あり 村元子潮 ホトトギス 200205
花狩の黄泉よりきたる女かな 小澤克己 遠嶺 200205
厠まで花のトンネルくぐりゆく 山田六甲 六花 200205
一癖の道化ごころや花の人 鈴鹿仁 京鹿子 200205
花あらし鯛あら未練の身をほぐす 鈴鹿仁 京鹿子 200205
花満ちて人のおもはく惚と恍 鈴鹿仁 京鹿子 200205
くにざかひ四捨に未練の花となり 宇都宮滴水 京鹿子 200205
舌切らる花の雀の冤罪に 宇都宮滴水 京鹿子 200205
戦友会花と散らざる者ばかり 松崎鉄之介 200205
石工来て石積んでをる花の山 石脇みはる 200205
金剛杵落ちたる花のまつ盛り 栗栖恵通子 200205
一雨を合図に花の咲き競ふ 小黒加支 酸漿 200205
パソコンにてこずつてゐる花の夜 朝妻力 雲の峰 200205
花の風円位遠忌の板塔婆 中川晴美 雲の峰 200205
花時の声ひそめゐる閻魔堂 小田悦子 雲の峰 200205
爪切りにドツクサロンへ花の昼 鶴田武子 雲の峰 200205
花時の農小屋に聞く日照雨かな 竪ヤエ子 雲の峰 200205
ふるさとがふつと恋しき花便り 池尻足穗 雲の峰 200205
雨音のけし花のいのち 中原道夫 銀化 200205
咲ききりし花たたみゆく水の上 中原道夫 銀化 200205
長居せしこの世も丁度花散るころ 中原道夫 銀化 200205
今となれば許せて花の吹雪きけり 島貫アキ子 銀化 200205
ゴルフ球銜へ鴉が花へ翔つ 品川鈴子 ぐろっけ 200205
長き枝の一花を暁の星かとも 高沢昌江 ぐろっけ 200205
咲き急ぐ花や仔猫の震へ癖 東條未英 200205
歩もうよこの世素敵に花の径 山口清子 200206
花散ると重湯のごとき母の言 橋本榮治 馬醉木 200206
西行もかくやと座せり花の下 西川五郎 馬醉木 200206
多感なる少年花にまみれける 西川五郎 馬醉木 200206
いち枚の花びら蝶の舞となる 小田司 馬醉木 200206
磴高き聖天はまた花に乗り 豊田都峰 京鹿子 200206
花 9→      

 

2021年4月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。