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  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ  花守

花の雲  花影   花の影  余花  残花  花の塵  花過ぎ  花屑・花の屑  花篝

初桜  花筵  花衣

作品
作者
掲載誌
掲載年月
虚子近く近くし花の記念館 福井鳳水 円虹 200007
花の下会ひて別れし年重ぬ 松方光子 円虹 200007
今は無き辰巳通ひの花の猪牙 安陪青人 雨月 200007
散る花の風を誘ひて風に乗る 安陪青人 雨月 200007
花惜しむ命借しむに似たるかな 立石萌木 雨月 200007
花に句碑先師在さばいかばかり 山田夏子 雨月 200007
兄偲ばゆ花の盛りの赤門に 有山紫於 雨月 200007
花も終りぬ流速は元のまま 大畑善昭 200007
花の夜の精神安定剤一粒 鈴木節子 200007
舟人の飲食見えて花の昼 武井清子 200007
散る花を肩に流して墓参かな 笠原フミ 酸漿 200007
とりいだす軍刀の反り花の昼 柳沢杏 酸漿 200007
花明り光背として湖畔句碑 豊田都峰 京鹿子 200007
ごみとして捨つステレオに花散るよ 奥村鷹尾 京鹿子 200007
花にぶく映して亀の立ち泳ぎ 丸井巴水 京鹿子 200007
花を見て命を減らす裏話 丸井巴水 京鹿子 200007
両の手に宣伝テイシユ花と雨 丸井巴水 京鹿子 200007
花散りしあとの日月天邪鬼 坂田和嘉子 京鹿子 200007
花咲いて三日続きの戦友会 松崎鉄之介 200007
風小僧花の咲くのを待ち切れず 横林誠二 200007
崩るるは花にはあらず艇庫なり 石川さくら 銀化 200007
先もなき時を惜しめり花の下 久保田一豊 いろり 200007
風やさし溶けゆくような花の宵 久保田一豊 いろり 200007
花の頃君と会ふ日を約せしに 久保田一豊 いろり 200007
ままごとの皿にはり付く花の片 藤田元子 春耕 200007
かすみ目のひと日となりて花の山 笹村政子 六花 200007
潮の香や乗ればすぐ着く花の島 木内美保子 六花 200007
まりのごとき顔の近づく花明かり 鶴目鯛遊子 六花 200007
花盛遠き山にて大噴火 平松薫 六花 200007
堂塔を花引き立てて耕三寺 松田裕子 六花 200007
寺の僧来る人ごとに花談義 松田裕子 六花 200007
集まりし人みなやさし花の下 松田裕子 六花 200007
花かげに句友を偲び琴の会 河野友子 六花 200007
花開くやうな嬰児の欠伸かな 小島とよ子 新樹光 200007
花下に来て意味なく指を反らしけり 川上弥生 200007
花の中青年しかと母に添ひ 高木一 200007
抱擁に散るばかりなる花の幹 土肥屯蕪里 俳句通信 200007
人待ちて佇む一樹花陽炎 稲辺美津 夏椿 200007
花びらが仏足石に散りかかる 永野秀峰 ぐろっけ 200007
花仰ぐ樹の裏側へも廻り込み 三浦如水 ぐろっけ 200007
咲き切って息詰め立てる花大樹 三浦如水 ぐろっけ 200007
二の腕見せ女花枝を引き寄する 三浦如水 ぐろっけ 200007
夜桜の花の隙間に闇詰まる 三浦如水 ぐろっけ 200007
花懸かる奉仕作業の囚人へ 三橋早苗 ぐろっけ 200007
花あびて自ずと和む人と我 三輪慶子 ぐろっけ 200007
相共に一と夜吉野の花を見し 今井千鶴子 ホトトギス 200008
夜の呪縛解かれし花の軽さかな 稲岡長 ホトトギス 200008
み吉野の花咲きふゆる雨とこそ 安原葉 ホトトギス 200008
み吉野の花に埋りて眠る宿 安原葉 ホトトギス 200008
ディケアサービスカー来る花の昼 加美明美 200008
切花やすらりと蒼き朝がある 小澤克己 遠嶺 200008
花の世にうかれ出でたる弱法師 小澤克己 遠嶺 200008
一ひらの花に追ひつき車椅子 島崎晃 遠嶺 200008
花風にこころ残すや懐古園 鈴木とし子 遠嶺 200008
花の下熟睡の嬰の土踏まず 遠藤和彦 遠嶺 200008
咲き満ちて花は空気と同じ軽さ 安藤和子 海程 200008
花の名は普賢象なり騎馬巡査 延広禎一 200008
花の寺天餌に足りしはぐれ鳩 沢坂芳山 京鹿子 200008
散る花に夫婦雀もたはむれて 沢坂芳山 京鹿子 200008
紅ダスキ寮母きりりと花に舞ふ 沢坂芳山 京鹿子 200008
千の御手に花散りやまず震災碑 塩貝朱千 京鹿子 200008
花八分菩薩のもとにゐて善女 塩貝朱千 京鹿子 200008
やんぬるかな花に逢ひたし人怖はし 渡辺純 京鹿子 200008
般若湯売る店二軒花の寺 二村蘭秋 雨月 200008
イヤリング素直にゆれて花の中 吉野のぶ子 八重櫻 200008
花の基地爆音も又子守歌 水野範子 ぐろっけ 200008
花に逝きたるをせめてと出棺す 湯川雅 ホトトギス 200009
一年が一と日のやうに過ぎて花 岩岡中正 ホトトギス 200009
散つてなほ虚空に花のあるごとし 岩岡中正 ホトトギス 200009
全山の花の鼓動を秘む真闇 安原葉 ホトトギス 200009
み吉野の花の坩堝に目覚めけり 安原葉 ホトトギス 200009
花どきの一週間は一と昔 今井千鶴子 ホトトギス 200009
天守へと寄せゐる花の波なりし 塙告冬 ホトトギス 200009
火繩銃に寄りてさはりし花の客 伊藤多恵子 火星 200009
赤ん坊放てば翔ぶよ花の宙 林唯夫 海程 200009
両耳をなぶられておる花の昼 稲見光 船団 200009
花びらを溜めるほかなき小噴水 折原あきの 船団 200009
たこ焼きのひとつころがる花のござ 樫井賢一 船団 200009
ひとひらの花踏む犬の夕べかな 樫井賢一 船団 200009
枝先の萌葉や花の散りけじめ 二瓶洋子 六花 200009
名水の湧き出づ辺り花明り 辻享子 ヒッポ千番地 200009
花朧追想の吾娘身ほとりに 梅田実三郎 ホトトギス 200010
全山の花にもこもる吉野史話 安原葉 ホトトギス 200010
雨音を確かめて出る花の下駄 稲畑廣太郎 ホトトギス 200010
一つ年老いて来年花に又 稲畑廣太郎 ホトトギス 200010
皆寝しハンドル確と花の帰路 藤浦昭代 ホトトギス 200010
花消えて花の気息の残る闇 長山あや ホトトギス 200010
未来あり花にも人の縁にも 長山あや ホトトギス 200010
花月夜北北西に砂の船 原しょう子 二十五時 200010
花に風表札洗ふと木目出て 鳥居真里子 船団 200010
ぐわらりときて花を見る鯰かな 本村弘一 船団 200011
花の瀬の花の戦と思ひけり 橘場千舟 船団 200011
花片に触れる時知る風の裏 吉川真実 海程 200101
花 →6      

 

2021年3月29日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

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