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作品
作者
掲載誌
掲載年月
ふた駅は花の城址と花の城 落介絹代 風土 201407
ほろ酔や行こか戻ろか花の道 松本文一郎 六花 201407
コックスの響くこゑきく花の土手 有賀昌子 やぶれ傘 201407
サヨナラは言はぬ花散るうしろから 熊谷ふみを ろんど 201407
ハミングは花降る夜の指ぎつね 高野春子 京鹿子 201407
一樹一樹花はまだかと見上げたり 橘正義 春燈 201407
一族のくつろぎやはり花蓆 有本南陵 ろんど 201407
一片も零さぬ花下にある静寂 金森教子 雨月 201407
雨上り踏むには惜しき花じゆうたん 榎本ふじえ 風土 201407
駅一つ手前に降りぬ花の宵 中村洋子 風土 201407
越天楽奏づる宮居花万朶 谷村祐治 雨月 201407
苑庭に椅子並め花のコンサート 岡淑子 雨月 201407
穏やかに空晴れあがる花いかだ 松村光典 やぶれ傘 201407
家族みな同じ母校や花の昼 菅野蒔子 末黒野 201407
花々に蝶戯るる午後の刻 高屋喜美子 201407
花の下俳諧亡者うろうろと 相良牧人 201407
花の寺干しぜんまいを大笊に 内海良太 万象 201407
花の寺巡り納むる朱印帳 鶴岡紀代 春燈 201407
花の中流るる川のささ濁り 和泉道草 末黒野 201407
花の昼かくまで生きて何を得し 松田都青 京鹿子 201407
花の道土手が曲がれば曲がるなり 園部蕗郷 春燈 201407
花びらの流れ行きたりクシナガラ 近藤紀子 201407
花びらを飲み込む太き錦鯉 杉本薬王子 風土 201407
花びらを唇に受けチンパンジー 浜口高子 火星 201407
花びらを浮かべてゆるり目黒川 木下晃 末黒野 201407
花を待つ西行の墳こんもりと 北村淳子 ろんど 201407
花下をゆく対岸の花賞でながら 滝澤圭子 雨月 201407
花仰ぐ海より低き街に来て 小林愛子 万象 201407
花散って水辺淡あは淋しうす 樺山翠 雨月 201407
花散らす雨の瞳を打つことも 松本三千夫 末黒野 201407
花吹雫浴びつつとなふ法華経 山田春生 万象 201407
花万朶三年日記百日目 浜福恵 風土 201407
花万朶師の七七忌修せられ 大石喜美子 雨月 201407
花万朶詩人気取りに疲れけり 石田きよし 201407
花満つる下の彼岸にまぎれゐる 中野京子 201407
花浴びて走る少女の束ね髪 榎本ふじえ 風土 201407
顎ひいて写しますよと花の下 三上程子 春燈 201407
鎌倉の散る花を見る集ひかな 橘正義 春燈 201407
強風に耐へ咲き満ちし今朝の花 稲岡長 ホトトギス 201407
金屏の六曲六双花の宴 山田夏子 雨月 201407
君が旅路の鉦のひびきや花の里 浜福恵 風土 201407
刑務所の窓より花の見ゆるらむ 升田ヤス子 六花 201407
御詠歌に花の散り初め法然忌 波多野孝枝 末黒野 201407
今生くる寧けき一歩花の中 長沼冨久子 馬醉木 201407
妻亡くし心虚ろを花に酌む 久保東海司 201407
裁断の鋏を入るる花明り 柴田志津子 201407
咲き初めし花を促す雨となり 久保晴子 雨月 201407
山国の城下寂れし花の昼 藤生不二男 六花 201407
山裾の花に隠るる一両車 大石喜美子 雨月 201407
山門の寄進菩薩や花の散る 榎本ふじえ 風土 201407
散る花の真つ只中へ乳母車 苑実耶 201407
師の中有迎へしきりに花の散る 塩見英子 雨月 201407
紫に花染め移る雲の影 飛高隆夫 万象 201407
時ならぬ雪降る花の吉野山 石垣幸子 雨月 201407
時折は花びら届く昼の宴 荒井貞子 末黒野 201407
手品師の口の火を吹く花の昼 山本雅子 馬醉木 201407
重力の無きがごとくに花の中 今井春生 201407
出航の汽笛の三度花の昼 小川玉泉 末黒野 201407
初花と言ふも五輪や朝日影 木下晃 末黒野 201407
初花や湾一望のレストラン 辻井ミナミ 末黒野 201407
消防車救急車過ぐ花の昼 菅野蒔子 末黒野 201407
焼砂糖の煙のカクテル花の夜 中島陽華 201407
色白の刀自や湖国の花明り 池端英子 ろんど 201407
真白なる聖母子像や花の下 堀井英子 雨月 201407
人は花にさくらは人に疲れけり 松尾春香 ろんど 201407
瀬田青く花満開の昼下り 杉本綾 201407
盛塩のとけゆく夕べ花の風 齊藤眉山 末黒野 201407
赤ん坊を花に抱き上げ泣かしけり 荒木甫 201407
早も来し花の集ひの誘ひはも 今井千鶴子 ホトトギス 201407
大うねりして花の川より鯉の口 三木千代 201407
淡墨の花散るを浴び哀しかり 水野節子 雨月 201407
朝空の群青に花湧きたちて 溝内健乃 雨月 201407
町の其処此処やいつしか花盛り 行川秀雄 末黒野 201407
鳥居まで花のトンネルくぐりけり 小川玉泉 末黒野 201407
津軽三味線に余生のひとひ花の宵 諸戸せつ子 春燈 201407
天守より伊吹比良山花淡海 山口ひろよ 201407
島めぐり海面に映ゆる花万朶 岡本ヨシエ 末黒野 201407
逃げさうな夢なら花と散らすのみ 宮井知英 201407
瞳瞳をうしろみをがみ花の片 吉弘恭子 あを 201407
日と遊ぶ蝶々花びら数へつつ 梶浦玲良子 六花 201407
年寄りの元気花島花の宴 鶴巻誉白 ろんど 201407
飛び石を飛んで噪いで花の川 池端英子 ろんど 201407
父の愚痴花に酔ひしといふにあらず 後藤比奈夫 ホトトギス 201407
父恋ふ子子を恋ふ父や花に黙 後藤比奈夫 ホトトギス 201407
舞い落ちる花をキャッチのお父さん 岡田桃子 201407
法華経を花の井川の墓石に 大坪景章 万象 201407
蜂来るや狭庭そろそろ開花どき 粟倉昌子 201407
本門寺の塔も包みぬ花盛り 和泉道草 末黒野 201407
万朶の花仰ぐも心和まざる 久保晴子 雨月 201407
夜明けより紅を化粧へる花蕾 平井紀夫 201407
林泉の陶の河童や花明り 荒井貞子 末黒野 201407
列島にドミノのごとく花便り 石橋みどり 201407
連れ立ちて三渓園の花めぐり 吉田きみえ 末黒野 201407
翳りなばふと現れぬ花の精 松本文一郎 六花 201407
色褪する名残の花は葉の影に 山口キミコ 201407
新しき名札光りて花むしろ 荒木澤子 201407
花過ぎの青空力ぬきにけり 河村啓花 ろんど 201408
なにか佳きことのあるやも花爛漫 谷口俊郎 璦別冊 201408
アベックとカップルの行く花の道 山口登 末黒野 201408
花ふぶきベンチの上に慰霊碑に 森礼子 雨月 201408
花メール二分からはじめ散るまでも 布川孝子 京鹿子 201408
花惜め命惜めと杯高く 藤井啓子 ホトトギス 201408
花万朶無人駅とて人目魅く 布川孝子 京鹿子 201408
花名残生きてゐるよと便り来る 北川孝子 京鹿子 201408
花明かりふんはり軽き昼の月 池田光子 201408
花明りめざし登れば母の里 青木朋子 201408
穴掘つておそろしくなる花の下 直江裕子 京鹿子 201408
国会論争愚問愚答や花散り急ぐ 滝沢幸助 春燈 201408
花 →46

 

2023年5月27日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

 
2023年5月27日