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作品
作者
掲載誌
掲載年月
今日介護解き放たれて花の下 布川孝子 京鹿子 201408
最高の花に宿にも別れ惜 安原葉 ホトトギス 201408
咲き満ちし花に漲る力かな 稲岡長 ホトトギス 201408
支へ木に魂をあづけて花万朶 永井博光 201408
釈迦弟子となりたる母や花の中 竹田ひろ子 ろんど 201408
初花に迎へられたるけふの客 安原葉 ホトトギス 201408
上善如水風なく花の散りゆくも 齋藤晴夫 春燈 201408
人声や花の浮橋ゆれ通し 伊藤希眸 京鹿子 201408
清水寺へつづく灯路や花の宵 高谷栄一 璦別冊 201408
百態の羅漢の黙や花の昼 鍋島武彦 末黒野 201408
病む人をしばし忘れて花の中 田代貞枝 201408
賓客を迎ふ拍手も花の宿 安原葉 ホトトギス 201408
満願の目黒不動や花の風 小沼ゑみ子 末黒野 201408
夕暮れて木造駅舎花明り 桂敦子 璦別冊 201408
赤ん坊の拳の中も花の屑 松田泰子 末黒野 201408
吊橋の真ん中にまで花の塵 森清信子 末黒野 201408
鳶の羽ぎざぎざかざし花の天 伊藤希眸 京鹿子 201409
うたかたのもののけ談義花の山 大久保白村 ホトトギス 201410
ひとひらを零して花の目覚めしか 木村享史 ホトトギス 201410
屋根の音ましらか花のもののけか 大久保白村 ホトトギス 201410
願はくは花散る下に別れたし 今橋眞理子 ホトトギス 201410
既にして万朶の花の日本に 竹下陶子 ホトトギス 201410
山の端を離れて花の月となる 今橋眞理子 ホトトギス 201410
散ることを忘れ眠りに入る花 木村享史 ホトトギス 201410
もたれゐる柱のぬくみ花づかれ 吉武千束 太古のこゑ 201411
校内探検一年生の花日和 上村葉子 風土 201411
恋ひとつ捨てられてゐし花の蔭 有松洋子 緑光 201411
花片となる日を待てる地のしづけさ 堀内一郎 堀内一郎集 201412
男老ゆ花びら翔たし貨車翔たし 堀内一郎 堀内一郎集 201412
一歩づつ花の階杖ついて 槇野あさ子 風土 201501
京の花の殿つとむ御室かな 槇野あさ子 風土 201501
神鹿に水を汲み置く花の茶屋 稲岡みち子 雨月 201501
亡夫つまあらば年ごと花の弘川寺 槇野あさ子 風土 201501
洛中は散り洛外の花万朶 秋葉雅治 201501
大うねりして花の川より鯉の口 三木千代 201502
花と牛と仏と笑ふ翁かな 柳川晋 201503
はじまりぬ花の吉野の案内状 稲畑汀子 ホトトギス 201503
旧暦に花の遅速を聞きもして 稲畑廣太郎 ホトトギス 201503
近づきし花の吉野の旅程組む 稲畑汀子 ホトトギス 201503
計画は花の遅速にかかはらず 稲畑汀子 ホトトギス 201503
主とて気づかぬ花のほころびて 稲畑汀子 ホトトギス 201503
初花に気づかぬ人のなかりけり 稲畑汀子 ホトトギス 201503
初花の咲きゆく早さとどめたく 稲畑汀子 ホトトギス 201503
ここまでは花の賑はひ届かざる 稲畑汀子 ホトトギス 201504
この花の明日は如何にと佇みぬ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201504
ふり返り惜しむ帰路あり花朧 稲畑汀子 ホトトギス 201504
みな庭に降りて紛るる花の闇 稲畑汀子 ホトトギス 201504
みよしのの山湧き上がる花の色 今井肖子 ホトトギス 201504
一斉に咲きたる花の吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 201504
王国に花の心を残さるる 稲畑汀子 ホトトギス 201504
何事も花の遅速に合はせたる 稲畑汀子 ホトトギス 201504
花の景つなぎつなぎていざ吉野 稲畑汀子 ホトトギス 201504
花の坂道の下から水の声 山田六甲 六花 201504
花の精時を止めたる吉野山 稲畑廣太郎 ホトトギス 201504
花の旅家路につなぎをりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201504
花の旅終りし心地よき疲れ 稲畑汀子 ホトトギス 201504
花も又枝の主日の昂りに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201504
花花花花花花で今月暮れる 貝森光洋 六花 201504
花散つて王国の名を残されし 稲畑汀子 ホトトギス 201504
花散らす風なき忌日なりしこと 稲畑汀子 ホトトギス 201504
花終へし吉野の宿に名残あり 稲畑汀子 ホトトギス 201504
鎌倉へ花の見頃を繋ぐ雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 201504
行つてみるまでは語らず花の旅 稲畑汀子 ホトトギス 201504
咲けばすぐ花に浮かるる心あり 稲畑汀子 ホトトギス 201504
祝ぎ心よりはじま力ぬ花の旅 稲畑汀子 ホトトギス 201504
正行の歌詠みすつる花吉野 神蔵器 風土 201504
絶景の花に溺れてゆく視界 稲畑廣太郎 ホトトギス 201504
展示せる句仏の書簡花の館 稲畑汀子 ホトトギス 201504
明日には花散り渡る谷ならむ 今井肖子 ホトトギス 201504
いくたびも影を踏まれて花の客 加茂達彌 201505
ぼんぼりを包みてゐたる花の闇 山田六甲 六花 201505
鉛筆に花のしづくを伝ひとる 山田六甲 六花 201505
家人とは別の酒酌む花の夜 能村研三 201505
科学とは地の塩なれど芽は花に 千田敬 201505
河津てふ川の名前の花堤 生田恵美子 風土 201505
花の下恋をしてゐる鳩の居て 廣瀬推男 やぶれ傘 201505
花の山仰ぐ川原の鳥の群 中島玉五郎 201505
花の嵐予感となりて乱兆す 福永尚子 ろんど 201505
花ふぶく田安門より人の波 秋川泉 あを 201505
花散るや愛を囁く朱唇いずこ 王岩 あを 201505
花散るや死んでも逢へる保障なく 山田六甲 六花 201505
花並木ゆるり行く人走る人 長崎桂子 あを 201505
花万朶誰しも小さき科をもち コ田千鶴子 馬醉木 201505
花明りつぎつぎ星の生まれけり 寺田すず江 明日葉 201505
咲きしぶる花もあるかや夜の雨 小野喬樹 馬醉木 201505
静かさの老樹ほつほつ花三分 佐渡谷秀一 対座 201505
早咲きの花蠢かす鳥の数 森理和 あを 201505
直感はいつも間違ひ花逢瀬 山田六甲 六花 201505
晩年の花に青空ごころかな 遠藤真砂明 201505
Hiroさんの旋毛にのった花二片 のざきまみこ 201506
いつせいに見詰められたる花の道 溝渕弘志 六花 201506
ほんたうは雨を好むや花の精 甲州千草 201506
ぼんぼりの続く墨堤花の宴 須藤美智子 風土 201506
みづうみに突き出で花の膳所城址 長谷川閑乙 馬醉木 201506
バッカスも猩々もゐる花の下 岩月優美子 グピドの瞳 201506
花ちらちら三分おきに電車発つ 上谷昌憲 201506
花に撮る百七歳を偲びつつ 松本鷹根 京鹿子 201506
花の山現在位置がわからない 福島照子 京鹿子 201506
花の昼飲物談議おもしろげ 長崎桂子 あを 201506
花の土手等間隔の茣蓙の数 豊田信子 201506
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2023年6月7日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

 
2023年6月7日