44     100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
漆黒の闇に浮かびて花明り 稲畑汀子 ホトトギス 201404
杖の歩の足もとへ来る花旋風 竹貫示虹 京鹿子 201404
塵となり掃く花びらの逃げやすし 山本耀子 絵襖 201404
生きて来しいくたび花の遅速問ひ 稲畑汀子 ホトトギス 201404
東京の花に遅れて散り初むる 稲畑汀子 ホトトギス 201404
道づれのひとりづつ欠け花に雨 竹貫示虹 京鹿子 201404
板さんのこだはり料理花の宿 稲畑汀子 ホトトギス 201404
予報とは花に残酷物語 稲畑汀子 ホトトギス 201404
落伍する山路を花が又誘ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201404
恋人を追ふやうに花綴る旅 稲畑廣太郎 ホトトギス 201404
生きてゐるふりして坐る花の下 佐藤喜孝 201404
そぞろ行く春先の花みな黄色 塩田博久 風土 201405
花の昼不動明王のみ怒る 栗原京子 201405
花の夜耳のみ覚めてけものらは 辻美奈子 201405
花散り来ひだる地蔵の昼の闇 山尾玉藻 火星 201405
花終へてもう万緑の一部分 稲畑汀子 ホトトギス 201405
花終へて若葉の庭となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201405
古幹に生ふる小枝の花ゆたか 井上石動 あを 201405
妻の好きな品を供へる花日和 中江月鈴子 201405
首すわる嬰へ万朶の花よ咲け 植村一雄 201405
西行に誘ひ込まれし花の闇 前田美恵子 201405
打ち囃しやすらゐと花しづめ舞ふ 豊田都峰 京鹿子 201405
電線に風鳴る花の盛りかな 藤井美晴 やぶれ傘 201405
花過ぎのけやかに飯の白さかな 辻美奈子 201406
花過ぎの結婚記念日の決心 はしもと風里 201406
幾度も振り返り見る花の山 石川かおり 201406
畦みちをすべり落ちたる花の塵 石橋邦子 春燈 201406
うたた寝は猫より上手花の昼 中井いろは 201406
ほら貝の響きや吉野花千本 山崎里美 201406
ぽつぽつと平家落人花に住む 神山節子 201406
もつたいないなこの風は花散らし 望月晴美 201406
ゆるぎなき太極拳や花の中 塩路五郎 201406
一陣の風来て一気花の乱 中本吉信 201406
引立てるライトアップや花三分 長崎桂子 あを 201406
屋形船流し墨堤花盛り 川崎雅子 春燈 201406
温泉の効能寂し花浮かべ 森嘉夫 春燈 201406
花の宴裏技のある握り飯 中山静枝 201406
花の散るちんちん電車停車中 和田郁子 201406
花の精宿す吉野の水分社 塩路隆子 201406
花の昼もてなし小まめ酔まはる 長崎桂子 あを 201406
花びらの吹かれてをどる石舞台 長谷川閑乙 馬醉木 201406
花びらや薬師三尊ひかり合ふ 雨宮桂子 風土 201406
花愛でず逝かれし君や涅槃西風 黒滝志麻子 末黒野 201406
花下に佇つ靖国神社大鳥居 森嘉夫 春燈 201406
花開きサンキュー・ダンケ・ありがたう 森下康子 201406
花満てり菩薩の微笑とこしなへ 松本幹雄 馬醉木 201406
楽の音と人声とだえ花の闇 長崎桂子 あを 201406
鴨川の堤はんなり花盛り 飯田美千子 201406
癌を得てほてほて歩む花の下 荒井和昭 201406
急くことのもう無き齢花行脚 深澤厚子 馬醉木 201406
駒寄せの茶屋の家並や花明り 辻知代子 201406
見ごろとて停車九分花の駅 西郷慶子 201406
見し花に囚はれしまま眠るかな 有松洋子 201406
高知より開花宣言平和な世 三川美代子 201406
暫くは独りの世界花の下 岡淑子 雨月 201406
師と共に母校の花を愛でし日も 片岡良子 雨月 201406
手がのびる花の宴の塩むすび はしもと風里 201406
手の内も思ひも読めず花の酒 片桐てい女 春燈 201406
手をひくもありて老どち花の下 小野喬樹 馬醉木 201406
酒ならぬ茶を酌む老や花の下 小野喬樹 馬醉木 201406
初花に逢ひしその日の訣れかな 岡淑子 雨月 201406
初花や急げば踊る足二本 吉村摂護 201406
初花や散切り髪の前頭 中川久仁子 201406
初花をきのふに今日の風雨かな 大坪景章 万象 201406
鐘の音に花びらこぼれ飛鳥寺 長谷川閑乙 馬醉木 201406
城崎に木屋町通り花の昼 田中佐知子 風土 201406
神鏡にくつきり映り花の枝 小川玉泉 末黒野 201406
神鹿の擦り寄って来る花の昼 大石よし子 雨月 201406
清新の風や池辺の花七分 和田郁子 201406
声もなく月下の花に溺れをり 松本幹雄 馬醉木 201406
青銅の大鳥居撫で花仰ぐ 森嘉夫 春燈 201406
川沿ひの花の声きく勇の碑 辻知代子 201406
待ちて咲き散りて七日や花二十日 槇野あさ子 風土 201406
泰階や何時ものやうに花が咲き 吉弘恭子 あを 201406
大方は亡きアルバムや花おぼろ 渕上千津 201406
暖かや花咲爺の景色なる 横田矩子 201406
跳び廻る両手を挙げる子にや花 市川伊團次 六花 201406
東京の開花宣言花五つ 佐藤玲子 春燈 201406
湯飲場の柄杓に受けて花ひとひら 田中佐知子 風土 201406
灘よりのほどよき風や花万朶 小野喬樹 馬醉木 201406
猫の手の戯れて掬うて花一片 後藤眞由美 春燈 201406
満開の花に溶けだすからだかな 有松洋子 201406
眠る子の無心の笑みや花の昼 松本幹雄 馬醉木 201406
夜の雷満開の花揺すぶれり 田中藤穂 あを 201406
自らの走り根に溜め花の塵 小川玉泉 末黒野 201406
つかへては時に流るる花の塵 林範昭 火星 201407
花の屑風の流れをそのままに 松村光典 やぶれ傘 201407
花過ぎの畳に伸ばす手足かな 上林富子 やぶれ傘 201407
花過ぎの心安らぐ日なりけり 三木千代 201407
嬉しさをしきりに零し花の山 箕輪カオル 201407
狂ほしきまで咲き満ちし花の山 中島知恵子 雨月 201407
公園をぐるぐる廻る花の塵 岩下芳子 201407
うらうらと心とけだす花明り 中野京子 201407
かつて予科練習生と花の宴 鈴木石花 風土 201407
きのふ九分けふひとひらの花の舞ふ 安井和恵 201407
この風に今宵限りの花惜しむ 榎本ふじえ 風土 201407
それぞれの窓際の椅子花の旅 だいじみどり 201407
つくばひの花一片を惜しむかな 中里よし子 春燈 201407
とにかくに花に人寄す花の国 佐藤弘香 ろんど 201407
ひとひらの花に目つむる孕鹿 城孝子 火星 201407
花 →45

 

2023年5月21日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

 
2023年5月21日