42     100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
似合ふとも花の御手の念珠かな 神蔵器 風土 201304
偲ばるる誰彼花の幾仏 稲畑汀子 ホトトギス 201304
寿福寺へ花の旅路を結びけり 稲畑汀子 ホトトギス 201304
青空に入れ替る空花誘ふ 稲畑汀子 ホトトギス 201304
石庭や無心になれぬ花の昼 石黒興平 末黒野 201304
蒼天を引つ張つてゐる花万朶 稲畑廣太郎 ホトトギス 201304
待たれたる花の忌日と申すべし 稲畑汀子 ホトトギス 201304
短冊の色に名残の花の句座 稲畑汀子 ホトトギス 201304
朝の雨忘れて花下に佇める 稲畑汀子 ホトトギス 201304
満天の星に貰ひし花明り 稲畑廣太郎 ホトトギス 201304
旅程組む花の遅速を問ひながら 稲畑汀子 ホトトギス 201304
篳篥の音色聴きをり花の道 小山ほ子 末黒野 201304
来年の花へ明日より心馳せ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201304
お遅咲きの花の周りを人踏みぬ 山田六甲 六花 201305
こめかみに怒りの力花仰げ 山田六甲 六花 201305
つのりゐる喉の渇きや花三分 山田六甲 六花 201305
ままるまると豚太りけり花も喰ひ 山田六甲 六花 201305
悪党へ善人へ花満ちにけり 山田六甲 六花 201305
迂回して花参道へたどり着く 山田六甲 六花 201305
何年ぞ花を咲かせる樹となつて 山田六甲 六花 201305
花かげの犀の甲冑軋みけり 山尾玉藻 火星 201305
花だよりちらほらほらの風堤 豊田都峰 京鹿子 201305
花どきの我に無頼のこころあり 山尾玉藻 火星 201305
花に手が届くリハビリ怠けずに 品川鈴子 ぐろっけ 201305
花の下ブルーシートの一夜城 木村茂登子 あを 201305
花は五分ほど門前の手打ちそば 廣瀬雅男 やぶれ傘 201305
花を待ち潮時を待ち迎へ待つ 高橋将夫 201305
花散るやわが伝来の井戸蓋に 井上信子 201305
花前線迎へに瀬戸内航路かな 北川英子 201305
花待つや古木ひと日の照りかげり 小島禾汀 春燈 201305
花便り聞く弟の一周忌 渡辺安酔 201305
花万朶命の限り目に留めむ 大橋敦子 雨月 201305
学校の跡地に特養花満朶 山田六甲 六花 201305
峡を出て花咲ける野の川となる 豊田都峰 京鹿子 201305
九十九折九十九に花の散りにけり 山田六甲 六花 201305
後ろから前から花の吹雪かな 山田六甲 六花 201305
校門は閉ざされしまま花盛り 木村茂登子 あを 201305
今日はしも万朶の花を園に見て 大橋敦子 雨月 201305
枝減りて紅濃くなりぬ花傘寿 品川鈴子 ぐろっけ 201305
掌の風にこぼれて散りし花 山田六甲 六花 201305
人波の声なき声や花の道 木村茂登子 あを 201305
図工室片付けられて花明かり 山田六甲 六花 201305
酔どれの筵に花の吹雪かな 山田六甲 六花 201305
静かなる刻はもの書く花の昼 山田六甲 六花 201305
川づつみ初花啄む小鳥かな 田中清秀 かさね 201305
大山寺裏の急流花万朶 山田六甲 六花 201305
地にふるるまで枝垂れたる花の息 上山永晃 鶴翼 201305
遅咲きの花追うて来し湖北かな 山田六甲 六花 201305
天上の花の茶会に召されしか 神蔵器 風土 201305
天土は花の吹雪の中にあり 山田六甲 六花 201305
峠よりジオラマ山河花仕舞 能村研三 201305
日本一地味なる花の降る句碑よ 山田六甲 六花 201305
夜の精来て花の芽を揺らしをり 犬塚李里子 201305
友だちの友だちメール花便り 山田六甲 六花 201305
竜宮へ曳かるる思ひ花くぐり 山田六甲 六花 201305
鰐口にほこり積りし花の寺 廣瀬雅男 やぶれ傘 201305
轆轤場の土に花びらへばりつく 山田六甲 六花 201305
耳遠くなりし幸せ花むしろ 熊丸淑子 馬醉木 201305
道狭くなりくる月の花の山 山田六甲 六花 201305
つくばひを覆ひ尽すや花の屑 池内とほる かさね 201306
一族の重石となりて花むしろ 中山皓雪 201306
雨に散り幹に貼り付く花の塵 小川玉泉 末黒野 201306
花過ぎて訪はねばならぬ人の居り 久染康子 201306
花過ぎの雨打つ紙の博物館 甲州千草 201306
ふるさとは花散る頃や母の忌来 大嶋洋子 春燈 201306
もうひとつ石を添へたる花の午後 太田具隆 春燈 201306
アンコールに征爾お出まし花三分 鷲見たえ子 201306
オットセイの水しぶきたる花あかり 浜口高子 火星 201306
ステッキのすれちがひたり花の下 田中藤穂 あを 201306
ラツピングして卒業の花になる 安居正浩 201306
闇みづみづし満開の花の中 大川ゆかり 201306
右肩に触るる花房土産にせむ 佐藤凉宇子 ろんど 201306
奥千本西行庵の花盛り 笠井清佑 201306
下町の塔を見上げて花や散る 鈴木としお 春燈 201306
花いけて花のいのちをもらひけり 槇野あさ子 風土 201306
花どきのひと日香煙浅草寺 伊東和子 201306
花どきの地球青きと思はれず 塩路隆子 201306
花なくも一目千本吉野山 鈴木阿久 201306
花に酔ひ駅へと潜る二の鳥居 小川玉泉 末黒野 201306
花の径僧にゆづりて合掌す 綱徳女 春燈 201306
花の頃西行と行く吉野山 笠井清佑 201306
花の中黒一点の小鳥かな 菊地崇之 かさね 201306
花の庭譲り受けたる父の鍵 市川伊團次 六花 201306
花びらを追つてまぶしき宙見上ぐ 吉弘恭子 あを 201306
花びらを踏みて銀座へ有楽町 吉弘恭子 あを 201306
花もとめ吉野も奥の水分社 笠井清佑 201306
花季の日暮のいつもなつかしき 辻美奈子 201306
花仰ぐ背筋に老のきざし見ゆ 高橋好温 馬醉木 201306
花散りて猫居眠れる昼下り 山本達人 かさね 201306
花散るや港の見える丘の歌碑 犬嶋テル子 春燈 201306
花十日卒寿の齢重ねけり 齋藤晴夫 春燈 201306
花盛りベビーカーもまた車座に 田中清秀 かさね 201306
花万朶宇宙に隠れなき地球 高橋将夫 201306
花万朶思ひ出す人みな鬼籍 関根瑶華 201306
花万朶水面に映し水走る 長崎桂子 あを 201306
花満ちぬ足萎えの身のいつまでぞ 小川玉泉 末黒野 201306
花満開風出て空の動き出す 石田朝子 末黒野 201306
花浴びつ賜ふさくら湯緋毛氈 和田郁子 201306
会議終へ一人ドライブ花の道 仁平則子 201306
緩慢と砂利舟往き来花の昼 伊藤純子 201306
花 →43      

 

2023年5月9日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

 
2023年5月9日