40     100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
ひともとの花くぐりきて禅の門 豊田都峰 京鹿子 201207
ひともとの野道の先は花の家 松本周二 かさね 201207
ひらひらと風のスカーフ花堤 辻芳子 馬醉木 201207
まん中に大日居ます花の昼 栗栖恵通子 201207
わが庵は有馬の花を居ながらに 林美智 ぐろっけ 201207
わが影と雀の影と花の下 鈴木直充 春燈 201207
わたつみも花また花も眼下なり 加藤みき 201207
パック3迎撃の地の花万朶 上家弘子 ろんど 201207
ロボツトの泣いた気のする花の闇 高野春子 京鹿子 201207
遺品なる夫のハモニカ花の宴 松本恒子 ぐろっけ 201207
一昔過ぐごと花のつどい終ふ 田中貞雄 ろんど 201207
隠さるるものの数多や花満開 前川明子 201207
雨の空明るみ花の息吹かな 中島讃良 ろんど 201207
遠景も近景も花吉野山 古川千鶴 かさね 201207
家族のみ静かに酌める花の宴 安藤虎酔 かさね 201207
花いつゝ精一杯に若ざくら 古林田鶴子 ぐろっけ 201207
花に会ふ西行に遇ふ日和かな 中村洋子 風土 201207
花のもと迷彩服の列正し 川端俊雄 火星 201207
花の下餌付け雀の寄せ場なり 田中貞雄 ろんど 201207
花の下円坐をんなの囂し 山本孝夫 201207
花の下津軽じょんがら響きけり 田下宮子 201207
花の散る水面をゆるり亀の首 鈴木加代子 末黒野 201207
花の週日ひとりにさせてほしき刻 田中貞雄 ろんど 201207
花の昼どくろに酒を注ぐをとこ 熊川暁子 201207
花の瞳の千の輝き鶴ヶ城 安立公彦 春燈 201207
花の日の書棚に並ぶアトム本 藤本千鶴子 火星 201207
花の舞ふ乗り遅れたるバスが行く 竹久みなみ 風土 201207
花の夜や一門の霊島による 後藤マツェ 201207
花の磴下り来歌劇の主役めく 和田崎増美 雨月 201207
花びらに似たる羅漢の喉ふくれ 鴨下昭 201207
花びらの宙にある間を漣す 西田孝 ろんど 201207
花びらの舞ひ込み駅の昇降機 小川玉泉 末黒野 201207
花沿線を特急電車ひたすらに 古井公代 ぐろっけ 201207
花季の露天湯殊に賑はへり 伊庭玲子 201207
花散りて斑景色の御苑かな 川井素山 かさね 201207
花巡り墨田上野と繰り出しぬ 安藤虎酔 かさね 201207
花盛りスカイツリーへ飛行船 三輪慶子 ぐろっけ 201207
花堤上り下りの一万歩 鈴木加代子 末黒野 201207
花便り恙なしやと旧き友 古林田鶴子 ぐろっけ 201207
花万朶ひらく幽かを聴きもらす 樋口英子 201207
花満開真澄の空を鳩とべり 谷村幸子 201207
花埃落とすはたきを手渡され 三橋早苗 ぐろっけ 201207
花朧平和の鐘を撞いてみる 鶴巻誉白 ろんど 201207
我が影を散り敷く花の上に置く 金森教子 雨月 201207
快晴の陽気の中に花惜しむ 濱田ヒチヱ ぐろっけ 201207
看護師の動ききびきび花の夕 小川玉泉 末黒野 201207
願はくは花満開の旅立ちに 堀志皋 火星 201207
急ぐのは郵便夫のみ花の坂 村上すみ子 201207
近江路や雨の明るき花水路 中田みなみ 201207
靴跡に花びら積もる雨の後 濱田ヒチヱ ぐろっけ 201207
五歩あゆみては腰伸ばし花堤 小川玉泉 末黒野 201207
光陰や白寿のひとと花の下 石田きよし 201207
嵯峨野路の寺より届く花だより 豊田都峰 京鹿子 201207
咲き満ちて異界のごとき花の下 三輪慶子 ぐろっけ 201207
咲き満つる花の坩堝に観世音 田中佐知子 風土 201207
散る花に逢はんと雨の北鎌倉 川村文英 ろんど 201207
散る花に遅るる風のありにけり 池田光子 風土 201207
散る花を一指にとどめ思惟仏 天野みゆき 風土 201207
四神図の宮処の花は雲がかり 豊田都峰 京鹿子 201207
子規球場花の盛りの右中間 石田きよし 201207
時折に戯れの鐘花の寺 森田尚宏 201207
手を握りかへして花の中にをり 柴田佐知子 201207
酒蔵を抜け寺を抜け花巡る 金森教子 雨月 201207
首なでて花にねぎらふ調教馬 市川玲子 馬醉木 201207
終章となりて一気に花ふぶき 花田心作 201207
出航に花ひとしきり散りにけり 川端俊雄 火星 201207
初花に明日は出あへる並木かな 大橋伊佐子 末黒野 201207
初花のフライングならゆるさるる 坂場章子 201207
笑ひ声高きが主役花の酒 石田きよし 201207
食みこぼす嘴をしかりぬ花の昼 山本耀子 火星 201207
人に酔ひ人に疲るる花の城 田下宮子 201207
人よりも淋しき手もて花酒を酌む 松田都青 京鹿子 201207
水漬くまで枝垂るる花の重さかな 金森教子 雨月 201207
西行と旅を語らむ花の寺 安田一郎 京鹿子 201207
赤信号四たび数へて花を見に 岩見甲 万象 201207
前に花背に新緑の九体佛 川端俊雄 火星 201207
素振りの音校庭の花震はせる 水野範子 ぐろっけ 201207
早春へ開く少女の花瞼かな 山田佳乃 ホトトギス 201207
足早に寄り来る齢花満開 福田かよ子 ぐろっけ 201207
卒園のいさむこころに花万朶 池田光子 201207
存在の軽さといへど花三分 柴田朱美 京鹿子 201207
土不踏しめやかとなる花名残 酒本八重 201207
縄のなき縄飛び遊び花の下 石田きよし 201207
入院と決まりぬ花の吹き溜り 小川玉泉 末黒野 201207
廃校の動かぬ時計花の昼 廣瀬雅男 やぶれ傘 201207
飛行雲万朶の花の天よぎる 三浦澄江 ぐろっけ 201207
封筒はピンク母から花便り 伊吹之博 京鹿子 201207
補助輪をはづしたる孫花明り 阿部綾子 ろんど 201207
母措きて子がかけ上る花の磴 田村一翠 ぐろっけ 201207
満開の花へちかづくまはり道 松井倫子 火星 201207
夢に散りうつつに散りて花ゆふべ 花田心作 201207
憂き日にも祝福のごと花や散る 辻佳子 馬醉木 201207
夕暮れて木造駅舎花明り 桂敦子 201207
裸婦像やまとふは花の風ばかり 高橋照葉 ぐろっけ 201207
立砂に花の吹雪や上賀茂社 近藤紀子 201207
旅立ちのうま酒酌まん花の宵 山田春生 万象 201207
隣家に招ばるる庭の花盛り 北尾章郎 201207
老木の花の盛りに間のありぬ 松山直美 火星 201207
和顔施を解く和尚へと花の散る 宮崎きみ枝 201207
埒長し総身に受くや花の風 近藤紀子 201207
 
五歩あゆみては腰伸ばし花堤 小川玉泉 末黒野 201207
光陰や白寿のひとと花の下 石田きよし 201207
嵯峨野路の寺より届く花だより 豊田都峰 京鹿子 201207
咲き満ちて異界のごとき花の下 三輪慶子 ぐろっけ 201207
咲き満つる花の坩堝に観世音 田中佐知子 風土 201207
散る花に逢はんと雨の北鎌倉 川村文英 ろんど 201207
散る花に遅るる風のありにけり 池田光子 風土 201207
散る花を一指にとどめ思惟仏 天野みゆき 風土 201207
四神図の宮処の花は雲がかり 豊田都峰 京鹿子 201207
子規球場花の盛りの右中間 石田きよし 201207
時折に戯れの鐘花の寺 森田尚宏 201207
手を握りかへして花の中にをり 柴田佐知子 201207
酒蔵を抜け寺を抜け花巡る 金森教子 雨月 201207
首なでて花にねぎらふ調教馬 市川玲子 馬醉木 201207
終章となりて一気に花ふぶき 花田心作 201207
出航に花ひとしきり散りにけり 川端俊雄 火星 201207
初花に明日は出あへる並木かな 大橋伊佐子 末黒野 201207
初花のフライングならゆるさるる 坂場章子 201207
笑ひ声高きが主役花の酒 石田きよし 201207
食みこぼす嘴をしかりぬ花の昼 山本耀子 火星 201207
人に酔ひ人に疲るる花の城 田下宮子 201207
人よりも淋しき手もて花酒を酌む 松田都青 京鹿子 201207
水漬くまで枝垂るる花の重さかな 金森教子 雨月 201207
西行と旅を語らむ花の寺 安田一郎 京鹿子 201207
赤信号四たび数へて花を見に 岩見甲 万象 201207
前に花背に新緑の九体佛 川端俊雄 火星 201207
素振りの音校庭の花震はせる 水野範子 ぐろっけ 201207
早春へ開く少女の花瞼かな 山田佳乃 ホトトギス 201207
足早に寄り来る齢花満開 福田かよ子 ぐろっけ 201207
卒園のいさむこころに花万朶 池田光子 201207
存在の軽さといへど花三分 柴田朱美 京鹿子 201207
土不踏しめやかとなる花名残 酒本八重 201207
縄のなき縄飛び遊び花の下 石田きよし 201207
入院と決まりぬ花の吹き溜り 小川玉泉 末黒野 201207
廃校の動かぬ時計花の昼 廣瀬雅男 やぶれ傘 201207
飛行雲万朶の花の天よぎる 三浦澄江 ぐろっけ 201207
封筒はピンク母から花便り 伊吹之博 京鹿子 201207
補助輪をはづしたる孫花明り 阿部綾子 ろんど 201207
母措きて子がかけ上る花の磴 田村一翠 ぐろっけ 201207
満開の花へちかづくまはり道 松井倫子 火星 201207
夢に散りうつつに散りて花ゆふべ 花田心作 201207
憂き日にも祝福のごと花や散る 辻佳子 馬醉木 201207
夕暮れて木造駅舎花明り 桂敦子 201207
裸婦像やまとふは花の風ばかり 高橋照葉 ぐろっけ 201207
立砂に花の吹雪や上賀茂社 近藤紀子 201207
旅立ちのうま酒酌まん花の宵 山田春生 万象 201207
隣家に招ばるる庭の花盛り 北尾章郎 201207
老木の花の盛りに間のありぬ 松山直美 火星 201207
和顔施を解く和尚へと花の散る 宮崎きみ枝 201207
埒長し総身に受くや花の風 近藤紀子 201207
花 →41

 

2023年4月20日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

 
2023年4月20日