37     100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
もう米寿いやまだ鳩寿花万朶 井田実代子 雨月 201108
一城のこれより花の天下なる 古賀しぐれ ホトトギス 201108
花ちらし一揆太鼓の八鬼面 栗栖恵通子 201108
花に酌む男がひとり点る時 服部郁史 京鹿子 201108
花に酔ひ人に酔ひたる御開帳 吉村摂護 201108
花はじめソワレに残す戀ひとつ 丸井巴水 京鹿子 201108
花下でまた泣く人の来て津波跡 嶋田一歩 ホトトギス 201108
花三分靴音のみの恵比須橋 丸井巴水 京鹿子 201108
花神楽ひと夜古代に戻りけり 竹内悦子 ちちろ虫 201108
花片の意志ある如く流れ寄る 松本文一郎 六花 201108
花満開遺書を書く気の疾うに失せ 宮井知英 201108
虚子浮かび仏の浮かび花の下 浅井青@陽子 ホトトギス 201108
君ありて傘寿の宴花今宵 金山藤之助 201108
行き摺りに交す会釈や花の燈 高地勝峰 馬醉木 201108
紺碧の空より流れ来るも花 蔦三郎 ホトトギス 201108
散つて来る花とは次が次がある 蔦三郎 ホトトギス 201108
散る花を肩に卒寿となりにけり 大橋伊佐子 末黒野 201108
手の甲に買物リスト花の昼 三崎千恵子 ろんど 201108
重たげにランドセルの子花は八重 上月智子 末黒野 201108
神将へ射す瑠璃光や花の昼 竹内悦子 ちちろ虫 201108
人も花もこの世に得たる命かな 竹内悦子 201108
水音のあはひにひそむ花の黙 長山あや ホトトギス 201108
待ち合はす場所を違へし花の昼 久世孝雄 やぶれ傘 201108
地の果の弘前へ花追ひて着く 泉田秋硯 201108
津波禍をのがれし花の咲きはじむ 嶋田一歩 ホトトギス 201108
天災を怖るるも花心もて 今井千鶴子 ホトトギス 201108
二分咲きの花と見上げし佳き集ひ 浅井青陽子 ホトトギス 201108
年ごとの花に老いゆくことも良し 今井千鶴子 ホトトギス 201108
風なきに花散り止まぬ城址かな 中野久雄 末黒野 201108
仏頭や八重花びらの嵩たかし 中田禎子 201108
米寿の師かがやき在す花の宴 和田崎増美 雨月 201108
母命日さくら花びら散るさくら 吉弘恭子 あを 201108
帽子より花びら零す日暮バス 河崎尚子 火星 201108
名園の花と別れてまた花へ 橋本くに彦 ホトトギス 201108
目つむれば花刻々と咲く気息 安原葉 ホトトギス 201108
慟哭の海を見にゆく花のあと 松田都青 京鹿子 201108
齣撮のごとくに鷺や花の池 松本文一郎 六花 201108
つつましく咲きつゝありぬ花の山 黒川悦子 ホトトギス 201109
雨止めばそのまま眠る花の山 黒川悦子 ホトトギス 201109
花の旅つつしむ気持ありながら 今井千鶴子 ホトトギス 201109
花影や人を待たせてあるごとし 佐藤喜孝 あを 201109
遠出して花のこみちに入りこむ 吉弘恭子 あを柳 201109
花に酔ふ心の仄と戻り来し 辻口八重子 ホトトギス 201109
花惜み言葉惜まず吉野山 佐土井智津子 ホトトギス 201109
青空に葉をそへ凜と浮かぶ花 筒井八重子 六花 201109
存分の花に酔ひたり余生なほ 佐藤淑子 雨月 201109
納骨は花の散る日ときめてより 辻口八重子 ホトトギス 201109
峰に落つ月ひときはの花明り 河野美奇 ホトトギス 201109
淋しさは句帖に落つる花の屑 岩岡中正 ホトトギス 201109
をんな川花の渦のせ流れけり 小林千草 馬醉木 201110
花一枝杣の家なる廂指す 武井美代子 万象 201110
花散るや花の中なる如意輪寺 武井美代子 万象 201110
空の色花のいろとも暮れにけり 武井美代子 万象 201110
御当主は坊ちゃん顔で花咲いて 火箱ひろ 船団 201110
初花の一つの何と誇らしく 木村享史 ホトトギス 201110
学僧のあとさきとなる花の山 武井美代子 万象 201110
花少しくすみたれども気品増え 稲岡長 ホトトギス 201111
夫在さぬ歳月を花舞ひやまず コ田千鶴子 花の翼 201111
奥千本世界遺産の花の妍 紀川和子 うらら 201202
花の山山岳救助犬ゐたり 松下八重美 夢見の鐘 201203
なにごとぞ羽毛飛び来る花の昼 芹沢かおる 末黒野句集 201203
酔へば出るいくさの歌や花万朶 高橋定峰 末黒野句集 201203
法螺貝の響きぬ花の吉野山 小倉純 末黒野句集 201203
あの人の許へこの花届けたく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201204
み吉野の今年の花の別れかな 稻畑汀子 ホトトギス 201204
これ以上もう食べられぬ花の宴 稻畑汀子 ホトトギス 201204
どことなく花の色置く吉野山 稻畑汀子 ホトトギス 201204
みちのくに花の便りの届かざる 稻畑汀子 ホトトギス 201204
みよし野に花の咲く明日があるさ 稲畑廣太郎 ホトトギス 201204
みよし野の一劃占めて花の宿 稻畑汀子 ホトトギス 201204
もう花を零す狼籍者の風 稲畑廣太郎 ホトトギス 201204
オペ生還しかと抱きしか花の幹 鳥居おさむ ろんど 201204
一斉に咲くと予言の当る花 稻畑汀子 ホトトギス 201204
雨靄を空に返して花の旅 稻畑汀子 ホトトギス 201204
花の城明日決戰の篝焚く 竹貰示虹 京鹿子 201204
花絵巻つづりたまへと災害地 稻畑汀子 ホトトギス 201204
花句会帰路は四分咲ほどならん 品川鈴子 ぐろっけ 201204
花心うばはれし地に祈りあり 稻畑汀子 ホトトギス 201204
花未だし樹下に昼餉の一家族 岡井マスミ 末黒野 201204
花朧み吉野の旅終りたる 稻畑汀子 ホトトギス 201204
祈りとは心のことば花の下 稻畑汀子 ホトトギス 201204
休憩の野球少年花の下 長谷川鮎 ぐろっけ 201204
泣き寝入り頬に花びら貼りつきて 品川鈴子 ぐろっけ 201204
咲きすすむ花とは紛れなかりけり 稻畑汀子 ホトトギス 201204
咲き進むこれより花の吉野山 稻畑汀子 ホトトギス 201204
咲く花の心に添うてゆく吉野 稻畑汀子 ホトトギス 201204
旬日の花の盛りを待てぬ旅 稻畑汀子 ホトトギス 201204
地震の地の友を案じて花の句座 稲畑廣太郎 ホトトギス 201204
通ひ馴れたるみよしのの花の宿 稻畑汀子 ホトトギス 201204
庭に声二階に俯瞰花の客 稻畑汀子 ホトトギス 201204
点呼して一人を探す花の宿 稻畑汀子 ホトトギス 201204
土のもの食べに下りたる花の鳥 佐藤喜孝 あを 201204
老いてなほストレイシープか花の下 長島清山 かさね 201204
このさくら花弁大きく勿体なく 大橋敦子 雨月 201205
花過ぎのそれも夜雨の二、三日 井上信子 201205
ひとり言花には水をふたり言 小堀寛 京鹿子 201205
やうやうに馴染むコインや花の空 江澤弘子 201205
花かげに父の仕舞の彷彿と 石山風童 万象選集 201205
花がすみといふべききいろにスカイツリー 佐藤喜孝 あを 201205
花ざかり海のかもめが川に来し 中田みなみ 201205
花 →38

 

2023年4月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

 
2023年4月12日