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作品
作者
掲載誌
掲載年月
一斉に咲くと予言の当る花 稻畑汀子 ホトトギス 201204
雨靄を空に返して花の旅 稻畑汀子 ホトトギス 201204
花の城明日決戰の篝焚く 竹貰示虹 京鹿子 201204
花絵巻つづりたまへと災害地 稻畑汀子 ホトトギス 201204
花句会帰路は四分咲ほどならん 品川鈴子 ぐろっけ 201204
花心うばはれし地に祈りあり 稻畑汀子 ホトトギス 201204
花未だし樹下に昼餉の一家族 岡井マスミ 末黒野 201204
花朧み吉野の旅終りたる 稻畑汀子 ホトトギス 201204
祈りとは心のことば花の下 稻畑汀子 ホトトギス 201204
休憩の野球少年花の下 長谷川鮎 ぐろっけ 201204
泣き寝入り頬に花びら貼りつきて 品川鈴子 ぐろっけ 201204
咲きすすむ花とは紛れなかりけり 稻畑汀子 ホトトギス 201204
咲き進むこれより花の吉野山 稻畑汀子 ホトトギス 201204
咲く花の心に添うてゆく吉野 稻畑汀子 ホトトギス 201204
旬日の花の盛りを待てぬ旅 稻畑汀子 ホトトギス 201204
地震の地の友を案じて花の句座 稲畑廣太郎 ホトトギス 201204
通ひ馴れたるみよしのの花の宿 稻畑汀子 ホトトギス 201204
庭に声二階に俯瞰花の客 稻畑汀子 ホトトギス 201204
点呼して一人を探す花の宿 稻畑汀子 ホトトギス 201204
土のもの食べに下りたる花の鳥 佐藤喜孝 あを 201204
老いてなほストレイシープか花の下 長島清山 かさね 201204
このさくら花弁大きく勿体なく 大橋敦子 雨月 201205
花過ぎのそれも夜雨の二、三日 井上信子 201205
ひとり言花には水をふたり言 小堀寛 京鹿子 201205
やうやうに馴染むコインや花の空 江澤弘子 201205
花かげに父の仕舞の彷彿と 石山風童 万象選集 201205
花がすみといふべききいろにスカイツリー 佐藤喜孝 あを 201205
花ざかり海のかもめが川に来し 中田みなみ 201205
花の宴銘酒を提げて友来る 後藤克彦 かさね 201205
花の下杉箸割るもありがたく 中田みなみ 201205
花の坂大鍋下げて僧の来し 南雲秀子 万象選集 201205
花の散る山墓に立つワンカッフ 山尾玉藻 火星 201205
花の誕日感謝感謝の正信偈 大橋敦子 雨月 201205
花びらの散りこむ朝の鯉田かな 山尾玉藻 火星 201205
花迎へ兼ねて西下の仲間入り 久染康子 201205
花仕度遅々とすすまぬ宇陀郡 能村研三 201205
花白し鎮守の闇に取り巻かれ 宮井知英 201205
花万朶とふ花仰ぎ涙せり 大橋敦子 雨月 201205
鎧戸を閉めて減らせり花の日々 品川鈴子 ぐろっけ 201205
子規庵の電話鳴りゐる花の昼 山尾玉藻 火星 201205
思ひなし花の蕾の膨らめる 安田とし子 ぐろっけ 201205
春の気を木々へ花へと今日の雨 川上久美 ろんど 201205
深吉野に花客もてなす蝮酒 能村研三 201205
待ちきれず三分の花もよしとする 須賀敏子 あを 201205
地獄いや天國も嫌花いかだ 佐藤喜孝 あを 201205
電卓の音の小暗し花の昼 海老根武夫 201205
同じ刻初花捜すニット帽 長崎桂子 あを 201205
内輪より崩壊兆す花塘 品川鈴子 ぐろっけ 201205
入口も出口も混みて花の山 あさなが捷 201205
飛鳥野に催花の雷の渡りをり 能村研三 201205
風呂敷に花の日本を包みけり 佐藤喜孝 あを 201205
淋しくて触るる鍵盤花の昼 荒井千佐代 201205
靴下に血のにじみけり花の山 山田六甲 六花 201205
ふるさとや花の上野の土黒き 柳生千枝子 火星 201206
コンビニの弁当開く花の下 田下宮子 201206
一山をささへ醍醐の花がすみ 益本三知子 馬醉木 201206
一本で寺守る花の淡き色 向江醇子 ぐろっけ 201206
雨しとど花を踏みしむ地蔵坂 吉弘恭子 あを 201206
花いだきオフェーリアのごと流れたし 大草由美子 春燈 201206
花いまだ一喜一優検査値に 古林田鶴子 ぐろっけ 201206
花だよりちらほら祇園もそのあたり 豊田都峰 京鹿子 201206
花にまだ少し間のあるふたり旅 川端俊雄 火星 201206
花に酔ひ美談ぱかりや四月馬鹿 長島清山 かさね 201206
花の闇閻魔出さうな地蔵堂 竹内悦子 201206
花の宴銘酒掲げて友来る 後藤克彦 かさね 201206
花の昼辞書を片手にラブレター 吉野夢宙 201206
花の報散るぞ散るぞと脅かす 竹内悦子 201206
花の黙妻とも母ともならず佇つ 大草由美子 春燈 201206
花びらが亀の甲羅で運ばるる 高橋将夫 201206
花ふぶく句碑歌碑いくつ佐保堤 小林成子 201206
花めぐり古稀迎ふるも学成らず 長島清山 かさね 201206
花供へ偲ぶ絵島の文机 菅原孟 かさね 201206
花散らしの雨がもたらす訃報かな 山本達人 かさね 201206
花散るをはやめて過ぎる夜半の雨 池内とほる かさね 201206
花盛りはや散り初むる一樹かな 柳田皓一 かさね 201206
花遅し彼の日はたちの兵たりし 滝沢幸助 春燈 201206
花万朶邪宗の邑を逍遥す 田下宮子 201206
臥す妻に花を見せんと車椅子 安藤虎酔 かさね 201206
割烹着のかつぽれも出て花の膳 鶴原妙 ろんど 201206
忌を修す梵字に絡む花の風 青野安佐子 201206
教へ子も八十路に入ると花便り 平賀扶人 馬醉木 201206
古稀迎えお礼参りに花遍路 次郎 万華鏡 201206
虎の餌の骨片白し花の昼 石川笙児 馬込百坂 201206
今といふ刻深く吸ひ花万朶 千田敬 201206
散りに散り散りて狭庭は花の海 安藤虎酔 かさね 201206
初花をうながす雨となりにけり 市川玲子 春燈 201206
新人の集合写真花の昼 米田文彦 かさね 201206
人に酔ひ花に酔ひけり原谷苑 紀川和子 201206
浅酌に頬ほんのりと花の宴 小池清司 かさね 201206
葬の日の花の蕾の固かりし 向江醇子 ぐろっけ 201206
足音に寄りくる真鯉花夕べ 波田美智子 火星 201206
大枝に添へ木もされて花溢る 柳田皓一 かさね 201206
鎮魂の白さよ花のこゑかとも 近藤喜子 201206
吊鐘にゆれたきこころ花ふゞき 定梶じょう あを 201206
天空の夢の通ひ路花と雷 塩貝朱千 京鹿子 201206
土手つづくつづくはてまで花ざかり 吉田啓悟 かさね 201206
入口も出口も混みて花の山 あさなが捷 201206
夫の忌や二人で花を潜る夢 古俣万里 万華鏡 201206
満開の花の下ゆく車椅子 大西八洲雄 万象 201206
満開の花を目に止め参籠す 木村茂登子 あを 201206
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2023年4月16日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

 
2023年4月16日