34     100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
死すれば蝶秘すれば花と存へて 宮井知英 201008
祝詞あげ祓ひ給ひし花の霊 長山あや ホトトギス 201008
鐘楼の花の下行く人の波 田宮勝代 酸漿 201008
身じろぎもせず柔らかに花の息 稲岡長 ホトトギス 201008
人の持つ重みと軽さ花が散る 松田都青 京鹿子 201008
人死んで人死んで花散り止まず 蔦三郎 ホトトギス 201008
世に問ひし新説一書花満てり 小澤徳江 遠嶺 201008
政局も気象も異常花に雪 辰巳比呂史 201008
対岸の花を見てゐる花の下 加藤克 201008
風なきにほろほろこぼれ花菩提 内山芳子 雨月 201008
風に散り雪に散りして花逝けり 松村光典 やぶれ傘 201008
爛漫の花の夕空流るゝ身 滝青佳 ホトトギス 201008
花の山眼下に見える瀬戸の島 島内美佳 ぐろっけ 201008
花の山黙って妻と下りて来し 和田あきを 風土 201008
花影をはんなり流す高瀬川 雨宮しをん 201008
花人の老いも若きも足湯かな 橋本美代 やぶれ傘 201008
花人を迎へる道や新しく 田宮勝代 酸漿 201008
空飛んで眺めてみたし花の山 鍋島武彦 末黒野 201008
耕運機漉き込んでゆく花の塵 久世孝雄 やぶれ傘 201008
道端に激しく積もる花の塵 永田勇 六花 201008
母の日に花選ぶ医師余念なし 伊吹之博 京鹿子 201008
母の日の花思ひきの二人より 稲次登美子 雨月 201008
ことだまは戯れやすきもの花は盈ち 八田木枯 鏡騒 201009
たはむれに死んだふりする花の下 鈴木智 201009
これよりの炎暑百日蒜の花 紀川和子 201009
まだ不安新車運転花並木 嶋田摩耶子 ホトトギス 201009
雨よけて樗の花の真下かな 竹内悦子 201009
何ンとなく攝津幸彦花に雲 八田木枯 鏡騒 201009
花の満ち来り山門沈みゆく 井上浩一郎 ホトトギス 201009
学帽を目深に被り花の下 坂本哲弘 山ざくら 201009
弘子恋ひ子鹿を偲び花吉野 大久保白村 ホトトギス 201009
子を詠めば花もさびしや鳥もさびしや 安住敦 春燈 201009
城跡の風の起せし花の乱 吉永すみれ 風土 201009
真昼時中千本の花の黙 稲岡長 ホトトギス 201009
貰はるる犬に眉毛や花の昼 苑実耶 201009
花ゆふべゆくへくらましたくなりぬ 八田木枯 鏡騒 201009
花散るやよるべなき身にそいて散る 古賀トシ江 201009
綿菓子の顔のかくれる花の下 小田川智子 201009
君偲びつつ訪ふ花の吉野山 安原葉 ホトトギス 201010
師の句碑も我等を迎ふ花の宿 安原葉 ホトトギス 201010
花に雲近所付合深からず 八田木枯 201011
花も散り大いなる師も逝きにけり 岡安仁義 ホトトギス 201011
西行の花を慕うて逝きたるや 岡安仁義 ホトトギス 201011
満開の花蒼天の弛みなし 間島あきら 風土 201011
人は人よりかかり生き花は八重 八田木枯 201011
ご赦免の遠流に咲きし花門に 木曽鈴子 ぐろっけ 201012
花に花重ねて花の吉野山 小原登志春 雨月 201101
花旋風どこかで宇宙の音がする 東亜未 あを 201102
絵を添へて今年も終はる花日誌 田下宮子 201102
神の田のいま花影の徒鴉 丸山照子 火星 201102
ふり返るとき遠ざかる花吉野 稲畑汀子 ホトトギス 201104
一ト年の句碑の歳月花万朶 稲畑廣太郎 ホトトギス 201104
花のほかには松の松風鐘供養 成瀬櫻桃子 春燈 201104
花の闇よりすぐ宿の灯に返す 稲畑汀子 ホトトギス 201104
花の闇深し宿の灯届かねば 稲畑汀子 ホトトギス 201104
花の宴聖土曜日の落着きに 稲畑廣太郎 ホトトギス 201104
花の芽の一夜に色や西行忌 大橋伊佐子 末黒野 201104
花の句座八人の美女侍らせて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201104
花の宿噂をすれば現れし 稲畑汀子 ホトトギス 201104
花の旅終りしよりの花暦 稲畑汀子 ホトトギス 201104
花の旅栞れば別れ西東 稲畑汀子 ホトトギス 201104
花を見て仕事忘れてをりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201104
花散るやかつて遊びし花月園 谷貝美世 末黒野 201104
花重く重く人吸ひ込んでをり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201104
花心ならざるはなき吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 201104
海道師遷化ののちの残り花 竹貫示虹 京鹿子 201104
間取り図や花置くならば右の角 吉田希望 201104
吉も凶も結びて花と初みくじ 中島讃良 ろんど 201104
吸取紙花の便りをうつし取る 岡佳代子 201104
故郷の花に帰心を失へり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201104
散る花を惜みをしみて余りある 稲畑汀子 ホトトギス 201104
四五片を散らして花の風止みぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201104
終の花さへも散らしてしまふ雨 稲畑汀子 ホトトギス 201104
春立つや花のあふるる師の墓前 浅木ノヱ 春燈 201104
図書館にしづかな花の刻流れ 外川玲子 風土 201104
杉林花の明るさ見つつ抜け 稲畑汀子 ホトトギス 201104
早発ちの人に届きし花の訃も 稲畑汀子 ホトトギス 201104
這ふものに翔ぶものに花ほほゑめり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201104
悲しみは花のはかなさにも及ぶ 稲畑汀子 ホトトギス 201104
夫の忌を修する読経や花の昼 有賀鈴乃 末黒野 201104
網つくろふ足だけみえて花の内 浜福惠 風土 201104
勿体なし命も花の一片も 稲畑汀子 ホトトギス 201104
浪の花能登島山の朝日影 近藤紀子 201104
藁屋根に枝垂るる花やとの曇り 有賀鈴乃 末黒野 201104
花にまだ間のある雨に濡れにけり 久保田万太郎 春燈 201105
花の春誕日迎へ米寿なり 大橋敦子 雨月 201105
花の世の母に早き湯たてにけり 柴田佐知子 201105
花ひらくやうに言葉をふやすやや 佐藤喜孝 あを 201105
花を待つ城下の午鐘殷々と 小澤菜美 201105
花咲き満ち花下に刻得しありがたき 大橋敦子 雨月 201105
花咲き満ち父似といふはありがたき 大橋敦子 雨月 201105
花咲き満ち父母の恩愛ひた感謝 大橋敦子 雨月 201105
花明りして鶏の眼の老いにけり 蘭定かず子 火星 201105
散る花や水面はなほも盛りにて 加納淳子 六花 201105
次々の訃報身近に残り花 竹貫示虹 京鹿子 201105
燭台の長き影曳く花の夜 荒井千佐代 201105
心満つ万朶の花を仰ぎ見て 大橋敦子 雨月 201105
人人の花を謳歌の吉野山 藤見佳楠子 201105
壬生寺の武士の碑に花こぼる 加納淳子 六花 201105
待たすより待つ間樂しや花の下 藤見佳楠子 201105
花 →35

 

2023年3月25日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

 
2023年3月25日