31     100句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
聞こえくる花の消息逃さずに 稲畑汀子 ホトトギス 201003
旅疲れ快きとも花の昼 稲畑汀子 ホトトギス 201003
旅予定ありたる花の遅速かな 稲畑汀子 ホトトギス 201003
あるがまま行くが我が道花の旅 稲畑汀子 ホトトギス 201004
この花の宿に縁の句碑として 稲畑汀子 ホトトギス 201004
この風に耐へてこぼるる花はなし 稲畑廣太郎 ホトトギス 201004
こぼれたる花ひとひらの吐息かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 201004
はるかにも祈るほかなし花の旅 稲畑汀子 ホトトギス 201004
みそなはせ子規より虚子の花の道 稲畑汀子 ホトトギス 201004
み吉野の旅路へつなぐ花の道 稲畑汀子 ホトトギス 201004
永らへし花の命の尽きる雨 稲畑汀子 ホトトギス 201004
花の黙人が毀してゆきにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201004
花の旅終へしを待つてくれし雨 稲畑汀子 ホトトギス 201004
花の旅終へし安堵の雨の朝 稲畑汀子 ホトトギス 201004
花の旅終へて落着く雨一と日 稲畑汀子 ホトトギス 201004
花の旅出発点に立ちにけり 稲畑汀子 ホトトギス 201004
花一樹夕日を捉へはじめけり 稲畑汀子 ホトトギス 201004
花刻々夜明の色となりゆける 稲畑汀子 ホトトギス 201004
花三分後ろは四分前は五分 稲畑廣太郎 ホトトギス 201004
花万朶京都五山の文学も 林日圓 京鹿子 201004
外っ国の言葉飛び交ふ花堤 鈴木礼子 末黒野 201004
鎌倉に吉野に東京の花に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201004
五十年花の忌日を重ね来て 稲畑汀子 ホトトギス 201004
刻々の花の堤を来られしか 稲畑汀子 ホトトギス 201004
今どこも花ならざるはなき世界 稲畑汀子 ホトトギス 201004
咲き満つる花の心に踏み入りぬ 稲畑汀子 ホトトギス 201004
次々と過ぎゆく花の日々とこそ 稲畑汀子 ホトトギス 201004
旬日に花の記憶の遠ざかる 稲畑汀子 ホトトギス 201004
摺り足で引き返したる花の川 山田六甲 六花 201004
生涯の花の出逢ひを重ね来て 稲畑汀子 ホトトギス 201004
戦の世隠しおほせず花万朶 稲畑廣太郎 ホトトギス 201004
浅からぬ花の縁の旅路かな 稲畑汀子 ホトトギス 201004
鐸広き帽子より花仰ぎたる ことり 六花 201004
通ひ馴れ訪ひ馴れ花の記念館 稲畑汀子 ホトトギス 201004
舞ひたくて飛びたくて花満開に 稲畑廣太郎 ホトトギス 201004
名苑の花に忌心をさめけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 201004
和来よ建来よ花の句碑の許 稲畑廣太郎 ホトトギス 201004
出不精の花人となる日和かな 三橋玲子 末黒野 201004
杖先にまろび渦巻く花の風 鈴木多枝子 七座 201004
D51の黒く山ゆく花夢幻 伊藤希眸 京鹿子 201005
ありなしの未来さはあれ花詠まな 木村風師 馬醉木 201005
ほろ酔ひの父に逢ひたし花の下 長坂ヤス子 酸漿 201005
み吉野のひと花ごとに光あり 澤井玲子 201005
影像の胎児の笑ひ花の春 宇田喜美栄 201005
花の夜のどの樹もそよぎゐたりけり 井上信子 201005
花びらを飲んでしまへり鯉の口 加藤克 201005
花を見るために生まれてきたるなり 高橋将夫 201005
花三分なぜか華やぐ心地せる 森山のりこ あを 201005
花三分大樹の瘤の物語 東亜未 あをかき 201005
花待たず八丁堀の主水逝く 宮崎左智子 201005
花待ちの若木ほのかに紅をさし 鎌倉喜久恵 あを 201005
花万朶眩し眩しと仰ぎけり 大橋敦子 雨月 201005
花満ちて久方ぶりの帰還かな 小澤克己 遠嶺 201005
吉野山花にもこゑのあるらしき 澤井玲子 201005
犬が嗅ぐ鳥の落とせし花の房 山田六甲 六花 201005
戸締りを忘れて花の下にをり 山田六甲 六花 201005
吾もまた街道行かむ花の頃 塩路隆子 201005
公園の花どき避けて句碑開き 品川鈴子 ぐろっけ 201005
香席の雅びここちや花の昼 和田郁子 201005
山の風径下り来て花の散る 佐々木厚子 201005
蘇生して今生の花に逢ひ得たり 大橋敦子 雨月 201005
大挙して花の出雲へ帰省かな 椋本一子 雨月 201005
哲学の道初花の二三輪 森山のりこ あを 201005
ペリカンの羽撃ちに散りて花の塵 椋本一子 雨月 201005
満開の花の中なる昼餉かな 阿部文子 酸漿 201005
澤の字の二池ありて花の嵯峨 鈴鹿仁 京鹿子 201005
花の山大風呂敷を広げけり 石脇みはる 201005
「山家集」手許に置くも花のころ 片山博介 春燈 201006
こぞりゐて固き花の芽西行忌 大畑善昭 201006
しばらくは水音聞きつ花の磴 青木陽子 酸漿 201006
はろばろと歩いて花の道の駅 西山美枝子 酸漿 201006
ひそやかな雨に静もる花万朶 檀原さち子 酸漿 201006
びんづるを撫でて安らぐ花の寺 川崎利子 201006
まどろみゆ覚むれば花の吉野駅 博多永楽 雨月 201006
まなうらに花の吉野を描きをり 大松一枝 201006
わが欠伸妻がもらへり花の昼 松嶋一洋 201006
ミシガンの琵琶湖クルーズ花三分 松田和子 201006
ランドセル音にて抜けし花の門 笠井清佑 201006
遺されて婚の記念日花ふぶき 藤原照子 201006
医通ひの道選びゆく花の頃 吉田晴子 201006
一陣の花の嵐に身を屈む 森山のりこ あを 201006
一節の川どこ迄も続く花 高木智 京鹿子 201006
一輪車捨て置かれたり花の庭 笠井清佑 201006
延寿の鐘花待つ寺に響かせり 川村文英 ろんど 201006
奥千本古代遺産の花の妍 紀川和子 201006
仮の世に未練うするる花の翳 綱徳女 春燈 201006
家中を整へ浄め初花へ あかさか鷹乃 ろんど 201006
花いかだ流れる風のなき真昼 空音 六花 201006
花さそふ風とつれだち野道とる 豊田都峰 京鹿子 201006
花と言ふ名の犬も座す花の下 池部久子 酸漿 201006
花に花重ねて空を埋め侭す 塩路五郎 201006
花に酔ひ人に酔うての上野かな 西田史郎 201006
花のもと猫がわたしを避けてゆく 芝尚子 あを 201006
花の蔭片目で合図しあふ人 吉弘恭子 あを 201006
花の宴何故か淋しき軍歌かな 西田史郎 201006
花の宴図図しくも胡座かく 吉弘恭子 あを 201006
花の下何はともあれゆるゆると 森山のりこ あを 201006
花の散る加賀は友禅屋のあたり 豊田都峰 京鹿子 201006
花の精出さうな古木夕篝 田下宮子 201006
花の昼遺影の母とティータイム 竹内悦子 201006
花 →32

 

2022年4月23日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。

 
2022年4月23日