26      141句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
書き出しは予後の報告花だより 飛鳥由紀 200807
靉靆や花綿々と畳々と 大畑善昭 200807
鎌を手に長靴の来る花の川 渡邉美保 火星 200807
角鹿つぬがみことにはあまたの命花の風 雨村敏子 200807
鈴振れば花の応ふる札所かな 鈴木撫足 春燈 200807
老いという向い風なり二分の花 奥田妙子 ぐろっけ 200807
十石舟花の疏水を行き交ひて 和田一 雨月 200807
楊貴妃の名をほしいまま花の昼 竹内悦子 200807
友も又独りとなりぬ花の宵 八張さち ぐろっけ 200807
過ぎさりし事は云はずに花は二分 奥田妙子 ぐろっけ 200807
靖國の花ながさきに魁て 苑田ひろまさ 200807
花落し尽し老桜安らけし 木野裕美 ぐろっけ 200807
花明り役行者の像癒やす 高谷栄一 200807
花明り華甲の人の祝帯 田下宮子 200807
花明りふれあい喫茶談はずむ 中井光子 ぐろっけ 200807
花明りして街道に人を見ず 中原敏雄 雨月 200807
花満つる日を棟上げの酒提げて 足立典子 雨月 200807
花万朶明日は散らねばならぬなり 山田天 雨月 200807
花万朶元気な婆でゐるつもり 木田千女 200807
花房の空也の息に冷えゐたり 前田忍 火星 200807
花盛り神を崇めて五十鈴川 竹内悦子 200807
手を取れば初花の下去り難く 小國佐世子 遠嶺 200807
花充ちて句碑公園と名付けたし 刈米育子 200807
花散るや風の集まる峡の口 生田作 風土 200807
花散るや過去それぞれのクラス会 花岡豊香 酸漿 200807
花散らしの朝となるや退職日 濱上こういち 200807
花三分首に巻きたるタイシルク 渡邉美保 火星 200807
花狂ひめく佐保を馳せ佐紀を馳せ 山田夏子 雨月 200807
花越しに見る養生のブリキ缶 田村園子 200807
花陰に十三詣の父子在り 金澤明子 火星 200807
花愛でる喜び気づく異邦人 伊吹之博 京鹿子 200807
花を撮るずずっと人を押し分けて 岡谷栄子 200807
花を見つ内緒の話ひらひらす 小林正史 200807
花びらを留めぴかぴかランドセル 木野裕美 ぐろっけ 200807
花びらは難無く風に乗りにけり 瀬島洒望 やぶれ傘 200807
花びらは仰ぐうなゐをすべり落つ 井上加世子 ぐろっけ 200807
花びらのはりついてゐる父の墓 竹内水穂 火星 200807
花の里維新の志士の潜居跡 大西和子 ぐろっけ 200807
花の夜をまはりすぎたりオルゴール 奥田順子 火星 200807
花の昼黒衣に影のありにけり 杉浦典子 火星 200807
花の宵オーボエソロの孫娘 八張さち ぐろっけ 200807
花の寺ハーレーバイク結集す 猪鼻純枝 万象 200807
じやんけんの鬼が決まれり花の下 北島上巳 酸漿 200807
花の香のくまなく馬頭観世音 小形さとる 200807
片々と花こぼれゐて静かな 稲岡長 ホトトギス 200807
歯を見せて笑ふ阿羅漢花明り 岡田章子 ぐろっけ 200807
塀越しに花散り来たる迷ひ道 唐鎌光太郎 ぐろっけ 200807
仏頭は花のおぼろの芯めきて 豊田都峰 京鹿子 200807
風無きに花散りくると漢言ふ 堀井英子 雨月 200807
師碑へ鍵あけて信濃は花のとき 千田百里 200807
子らの声シートにころげ花の下 長田曄子 火星 200807
百歳の母訪ふ花の盛りかな 深澤鱶 火星 200807
讃美歌のトラピスチヌや花明り 田下宮子 200807
散る花の池のむかうに阿弥陀仏 田中佐知子 風土 200807
函館のハイカラ号や花の旅 田下宮子 200807
花びらの降り積みてこそ桜色 浜田南風 200807
山かけて庭とし花の一古刹 柴田良二 雨月 200807
雑踏を逃れて坂の花明り 田麦かつ江 200807
黄檗なる美濃和紙箋の花便り 勝野薫 ぐろっけ 200807
背景に花ある記念写真かな 服部早苗 200807
咲くための光あつめて花三分 寺坂八重子 京鹿子 200807
咲き満ちて花の谺を浴びにけり 小林和子 風土 200807
咲かんとす花の気息に包まれて 安原葉 ホトトギス 200807
熱鬧の上野の山や花惜しむ 高橋宏行 遠嶺 200807
熱戦のつめたき碁石花の下 中島陽華 200807
入学式花びら一枚散り込めり 江見悦子 万象 200807
左右からティッシュ受け取り花の駅 飛鳥由紀 200807
遠くより来し先輩と花に酌む 内藤玲二 200807
今ごろは爛漫絵巻花の寺 曽我美代子 200807
灯されて迷宮現るる花の奥 浜田はるみ 遠嶺 200807
天蓋を抜くるに惜しき花の道 溝内健乃 雨月 200807
ニューヨークヘ赴任の友と花巡り 廣見知子 200807
阿修羅には秘めたる花でありにけり 豊田都峰 京鹿子 200807
遺影持つ伏目も見やる花堤 井上加世子 ぐろっけ 200807
移動カフェ今日マロニエの花の下 五十嵐章子 200807
ひらひらと電車近づく花の昼 北畠明子 ぐろっけ 200808
御衣黄の若木に花の色のあり 浅野恵美子 酸漿 200808
貸切の貼紙のあり花の宿 千原叡子 ホトトギス 200808
九センチの胎内仏に花明り 河村泰子 ぐろっけ 200808
西行の鏡石あり花映ゆる 河村泰子 ぐろっけ 200808
声高に華語過ぐ花の「通り抜け」 山下青坡 200808
どこからか発声練習花の風 北畠明子 ぐろっけ 200808
神鹿の像は小さめ花の杜 奥田妙子 ぐろっけ 200808
寄道をするブティックも花の下 飯田角子 酸漿 200808
観音の持物に花よ安居寺 大竹淑子 風土 200808
鶯は花より先に目覚めゐし 千原叡子 ホトトギス 200808
初桜一花の繋ぐ旅路はも 山田弘子 ホトトギス 200808
海近きまま散り残る花三分 本橋仁 夏爐 200808
花誘ひけりな遡上の魚もあらん 本橋仁 夏爐 200808
花明りタカラジェンヌの耀ふ目 奥田妙子 ぐろっけ 200808
花万朶米屋で歴史学びをり 府川房江 母の空 200808
花万朶吉野の旅も近づきし 安原葉 ホトトギス 200808
花枝垂れ風を酔はせる色尽くし 松本鷹根 京鹿子 200808
花の夜や竹灯籠を包む闇 飯田角子 酸漿 200808
花の門小野道風書きし額 河村泰子 ぐろっけ 200808
裏木戸に閂のなし花の宿 山田閏子 ホトトギス 200808
残る花師弟の絆深まれり 横松しげる 遠嶺 200808
散る花に遅れ咲く花急ぐまじ 有吉桜雲 200808
花に酔ひ桜に遊ぶていたらく 木村真魚奈 京鹿子 200808
山雨快晴杣路の溜り花鏡 丸山冬鳳 京鹿子 200808
風一陣渓より空へ花の散る 彦坂ハツ子 200907
風に揺る枝垂桜の花重し 橋本ふさ子 200907
残花散る巡礼古道の潦 岩木茂 風土 200907
残されし者に歳月花吹雪く 黒部祐子 200907
燦々と洛中洛外花に満つ 舩越美喜 京鹿子 200907
人間の衣脱ぎ捨て花の中 中田禎子 200907
散る花を受くる下草やはらかき 大坪景章 万象 200907
散る花に六腎の舞や阿修羅像 中島節子 春燈 200907
人波に押されて花の通り抜け 木野本加寿江 火星 200907
牛馬もほとけとなりて花の下 大山里 200907
山宿の玻璃戸をたたく花吹雪 小澤昭之 200907
白髪をこぼれてよりの花びらぞ 守屋井蛙 酸漿 200907
来し方もこれより先も花おぼろ 吉田もと子 200907
おもかげや葉かげに青む夜の残花 渡邉友七 あを 200907
馬小屋の馬もまどろむ花の頃 田中喜久子 酸漿 200907
濃姫の眼差しに降る花の雨 恒川とも子 200907
咲き満つる花喰ふ鳥を疎みけり 三輪温子 雨月 200907
咲き満ちて公園墓地ぞ花浄土 土藤紅泉 ろんど 200907
咲き初むを散りゆく花を賞づるかな 長井君春 雨月 200907
入学児迎へる八分咲きの花 筒井八重子 六花 200907
乳母車花天井に置きざりす 川嶋ひとみ ろんど 200907
うたかたの恋よ長堤花万朶 折橋綾子 200907
座敷より眺めてをりぬ花の山 小澤昭之 200907
左内忌の市民の吟詠花吹雪 西出俊子 酸漿 200907
道場に吠えてゐるなり花の頃 松村光典 やぶれ傘 200907
道一本空へじやがいも花盛り 柴崎英子 200907
あたたかや金の成る木に花満ちて KOKIA 六花 200907
さきがけて幹に一花開きけり 小林優子 酸漿 200907
永久に欲し花の天蓋おさむ句碑 田中貞雄 ろんど 200907
対岸を点す灯のいろ花の色 環順子 遠嶺 200907
稿つつむ絹の風呂敷花の雨 藤原はる美 200907
一樹より闇に湧きつぐ花吹雪 柴田佐知子 200907
一山の花の曼陀羅吉野山 谷口芳江 200907
闇に活ぶ花の妖艶池めぐり 新実貞子 200907
み吉野の花の曼陀羅心素に 三浦百合子 200907
阿修羅像外に出て受けよ花吹雪 岩木眞澄 ぐろっけ 200907
エナメルの靴に貼り付く花の屑 近藤倫子 ぐろっけ 200908
みよし野の花へ一駅づつ停車 今井千鶴子 ホトトギス 200908
語らへば墓前へとまた花吹雪 今橋眞理子 ホトトギス 200909
この飛花に撰はれ天に昇らむと 後藤比奈夫 ホトトギス 200909
谷渡りとは鶯も花びらも 河野美奇 ホトトギス 200909
花 →27      

 

2021年4月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。