18      108句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
みよし野の花曙の静心 安原葉 ホトトギス 200409
白鳥の歌に吉野の花詠まむ 安原葉 ホトトギス 200409
満開の花下の冥さといふものを 山田弘子 ホトトギス 200409
奈良坂の花に流しの人力車 更谷芳川 ホトトギス 200409
み吉野の花の浄土に目覚めけり 更谷芳川 ホトトギス 200409
花の露こぼれ別れの朝がくる 大久保白村 ホトトギス 200409
来年の天気も予約花の宿 大久保白村 ホトトギス 200409
花今宵過去みなまあるく浮きあがる 山元志津香 八千草 200409
花を追ひ見返り桜にあやかりぬ 小野寺節子 風土 200409
花ぐもり小またと言ふはどこならむ 八田木枯 夜さり 200409
昼月の淡くかかれる花万朶 浅井青陽子 ホトトギス 200410
花といふ一惑星の物語 稲畑廣太郎 ホトトギス 200410
花を去る句帳切符に持ち替へて 稲畑廣太郎 ホトトギス 200410
疑へばだんだん赤く彼岸花 山田六甲 六花 200410
花散りて普段の生活戻りけり 田中時子 八千草 200410
太き幹はじけて二つ三つの花 浅田光 八千草 200410
花の下見返る顔ののつぺらぼう 内藤ゑつ ゑつ 200411
太き注射打たれてゐたり花曇 内藤ゑつ ゑつ 200411
身体中の骨抜けてゆき花の春 内藤ゑつ ゑつ 200411
花明し夜もすがらなる水造り 岡本眸 200412
泣きながらケーキを食べる花の夜 瀬下るか 200501
ゆつくりと縄締まりゆく花の雨 辻美奈子 200501
花の風寝釈迦をすぎてわれを過ぐ 望月晴美 200501
花の昼潮に押さるる定置網 安嶋都峯 対岸 200502
金平糖に翳りありけり花の昼 渡辺美代 対岸 200502
空澄みて「花」の一字の匂ひたつ 山田をがたま 京鹿子 200502
旅人として花人の群にあり 松内佳子 百鳥 200502
みよし野の花の仔細はまだ問はず 稲畑汀子 ホトトギス 200503
旬日に托す吉野の花の旅 稲畑汀子 ホトトギス 200503
今日晴れて刻々花の東京に 稲畑汀子 ホトトギス 200503
花揺れて水ゆれて母とまどひしや 八田木枯 晩紅 200503
お花見のさきがけ河津桜かな 松崎鉄之介 200504
避難場所避難経路も花の中 田中忠子 帆船 200504
花時の四百四病に効く薬 宮地れい子 春燈 200504
釜揚げに猫舌なだめ花曇り 品川鈴子 ぐろっけ 200504
花はまだ今日は矢印失礼する 丸山佳子 京鹿子 200504
私にはひと枝の花だけでいい 松山律子 六花 200504
昼つ程川面湯気立つ花堤 柴田由乃 風土 200504
寺繋ぐ花の遅速でありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200504
源氏山花の稜線ありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200504
花見茶屋関所となりて越えられず 稲畑廣太郎 ホトトギス 200504
癒えし人寿ぐ花でありにけり 稲畑廣太郎 ホトトギス 200504
幽霊も出るに出られぬ花明り 稲畑廣太郎 ホトトギス 200504
花見茶屋関所となりて越えられず 稲畑廣太郎 ホトトギス 200504
花といふ一惑星の物語 稲畑廣太郎 ホトトギス 200504
花を去る句帳切符に持ち替へて 稲畑廣太郎 ホトトギス 200504
皆花の心に触れて集ひけり 稲畑汀子 ホトトギス 200504
旅衣迷ふも花に浮かれつつ 稲畑汀子 ホトトギス 200504
花人の溢るる街へ家居解く 稲畑汀子 ホトトギス 200504
花人をどつと吐き出す駅に待つ 稲畑汀子 ホトトギス 200504
峡深し夕日は花にだけ届く 稲畑汀子 ホトトギス 200504
花人となりゆく過程ありにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200504
花の闇見し目を上げて星も見る 稲畑汀子 ホトトギス 200504
花明り夜空へ伸びてゆきにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200504
宿の灯を包み込みたる花朧 稲畑汀子 ホトトギス 200504
散る花の名残に旅の別れかな 稲畑汀子 ホトトギス 200504
山路より覗いてゆきぬ花の宿 稲畑汀子 ホトトギス 200504
間に合はぬ花の弔句となりにけり 稲畑汀子 ホトトギス 200504
そののちも会へば語りて花の旅 稲畑汀子 ホトトギス 200504
いそぎゆく猫を見やりぬ花の夜 佐藤喜孝 あを 200504
君が代は呟きてこそ花ひらく 堀内一郎 あを 200504
花万朶年は消すもの取らぬもの 堀内一郎 あを 200504
花ちるや成るやうになる一段落 堀内一郎 あを 200504
さんざめくとは花と花人と花 稲岡長 ホトトギス 200505
咲満ちて花の威圧と云へるもの 藤浦昭代 ホトトギス 200505
本復の人に五月の花溢れ 稲畑汀子 ホトトギス 200505
咲き満つる奥千本の花の色 柴田由乃 風土 200505
弁天へざわついてゐる花の芽々 豊田都峰 京鹿子 200505
花明り雪洞一つ二つ足し 鈴木實 百鳥 200505
指先で円卓廻す花の昼 山尾玉藻 火星 200505
花びらの散りこむ夜の山女槽 山尾玉藻 火星 200505
きさらぎの音なき花の雫かな 山田美恵子 火星 200505
雨風の花片ちりばめ書斎窓 品川鈴子 ぐろっけ 200505
父逝きてより花に酔ふ母の居り 小林朱夏 200505
厨房を出るや眩む花の寺 竹内弘子 あを 200505
花咲くや散るやまさかの時来る 堀内一郎 あを 200505
花だより日文矢文で北上す 木村茂登子 あを 200505
携帯の使ひ始めは花だより 森山のりこ あを 200505
電話待ち眠れぬ日々や花の頃 平山勝子 河鹿 200506
連弾のピアノソナタや花しぐれ 浜田はるみ 遠嶺 200506
大日や白砂の上の花の渦 高橋将夫 200506
木の音の地にもどりけり花の山 石脇みはる 200506
猩々や花の星座と星の渦 延広禎一 200506
花待ちのくもり鏡の中にゐる 栗栖恵通子 200506
花巡るちよつとそこまでゆくやうに 黒田咲子 200506
漆彩の花のトンネル阿修羅仏 中田禎子 200506
覗きぐせつく花過ぎの死亡欄 伊藤白潮 200506
花前線自分育てと子育てと 瀬下るか 200506
花咲くや裏山いつも曇りぐせ 古屋喜水 春燈 200506
花咲いて息吹き返す過疎の里 古屋喜水 春燈 200506
夜べの雨花のほぐるる音らしき 佐藤玲子 春燈 200506
花一分人出十二分花の山 佐藤玲子 春燈 200506
花の宿城の高さに目覚めけり 牧長幸子 対岸 200506
田へ水の淀まず走り花の昼 江田英作 対岸 200506
少年に大きグローブ花の昼 古宇田敬子 対岸 200506
花人として大手門くぐりけり 釜井瞳子 対岸 200506
花の昼鬼の雪隠日かげりぬ 杉浦典子 火星 200506
花の下杖を忘れて来たりけり 大塚のぼる 火星 200506
君在らばけふ金婚の花月夜 藤原照子 200506
散る花を追ひゆく花の早さかな 松本圭司 200506
散る花を風嫋々と惜しみをり 松本圭司 200506
花ふぶき真青な空の贈物 望月晴美 200506
全貌をみたくて登る花の山 望月晴美 200506
漆黒の枝の曲線花を噴く 内山照久 200506
句碑開眼花のつぼみの沸点に 林玲子 200506
手櫛もて花にまみゆる身繕ひ 林玲子 200506
絶筆のかすれ文字読む花ぐもり 横山淑子 200506
花の波一気に超えてモノレール 小松誠一 200506
花酔の荷風往き来の小橋かな 岡本崇 200506
花→19      

 

2021年4月8日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。