17      102句

作品
作者
掲載誌
掲載年月
支考句碑花の天蓋ふりかむり 梅村五月 栴檀 200407
神籬の雨にくぐもる花鎮め 河合佳代子 栴檀 200407
挺子衆の草鞋に浸みる花の雨 角南英二 栴檀 200407
花下を来てつくづく固き寺畳 坪井洋子 200407
満開をひしと怺へて花立てり 中島たまな 200407
散る花に追討ちかけて雨滂沱 友田直文 200407
一樹より始まる嶺の花銀河 小澤克己 遠嶺 200407
花を狩る身は漂泊の果ならむ 小澤克己 遠嶺 200407
世捨舟すなはち花見舟なりし 小澤克己 遠嶺 200407
朝寂を来て花照りの寺に入る 小澤克己 遠嶺 200407
花万朶行きも帰りも鐘の中 水野あき子 遠嶺 200407
花の昼うつろに並ぶ白狐面 水野あき子 遠嶺 200407
切株に坐し堂跡の花惜しむ 水野あき子 遠嶺 200407
百間の築地を辿り花の句座 水野あき子 遠嶺 200407
師の講話と花三昧のひとひかな 水野あき子 遠嶺 200407
花の間に冥界見ゆる夕べかな 清水晃子 遠嶺 200407
花談議やがていのちに及びけり 田中矢水 遠嶺 200407
連弾のピアノソナタや花しぐれ 浜田はるみ 遠嶺 200407
鐘暮るる格子窓より花の雨 浜田はるみ 遠嶺 200407
山裾に汽車分け入れば花の波 浜田はるみ 遠嶺 200407
はるかなる夢の誘ひ花万朶 亀ヶ谷照子 遠嶺 200407
駅で待つ我にやさしき花の雨 永田歌子 遠嶺 200407
夫乗せて初運転や花堤 飛山ますみ 遠嶺 200407
花万朶心にしみる師の講話 大久保恵美子 遠嶺 200407
和服着し裾の乱れも花の雨 加賀富美江 遠嶺 200407
切々と名句語るや花の昼 加藤京子 遠嶺 200407
埃着てやや受け口の胡麻の花 高崎武義 200407
石像のきき耳立てて花のこゑ 淵脇護 河鹿 200407
咲き誇る花の散り際いさぎよし 沼田蓬風 河鹿 200407
杖をひき車椅子押し花見かな 沼田蓬風 河鹿 200407
咲き満ちて花一枝だに風容れず 大磯幸子 河鹿 200407
老屈み犬撫でて居り花の下 大磯幸子 河鹿 200407
天守閣より一望の花ぐもり 西屋敷峰水 河鹿 200407
襲の国の熊襲踊りや花ぐもり 西屋敷峰水 河鹿 200407
子離れのいつか身につく残り花 前園美智子 河鹿 200407
登山靴軒端に乾く花づかれ 有島夛美 河鹿 200407
教習の車も登る花の山 迫田克子 河鹿 200407
花の中体内時計に狂ひかな 迫口君代 河鹿 200407
花の息ふとひそめたる夜とおもふ 外川玲子 風土 200407
柏手のまばらに聞こゆ花の昼 山田暢子 風土 200407
紅さして流れのしぶく花の滝 門伝史会 風土 200407
清水の舞台に花の客となり 布施まさ子 風土 200407
まなざしは遠くに花の中千本 布施まさ子 風土 200407
朱印帖の丸印角印花の寺 中村洋子 風土 200407
散り残る花に吹きつぐ谿の風 高野清風 雲の峰 200407
香具山の虚空の花とあそびたる 北村和子 草の花 200407
巡礼は子とゆく花をたづねては 北村和子 草の花 200407
ゆく水の花湧き花の神田川 武田芳絵 草の花 200407
一片の花びら噛むやほろ苦き 田原陽子 200407
スロープの工事花見に間に合はず 加藤峰子 200407
花のまへ試されてゐる一個人 伊藤早苗 200407
ひとひらの花胸元へ無礼講 風間史子 200407
きのふ雪けふ花舞へり角館 杉本光祥 200407
爛漫の花の奥社の透かし彫 矢崎すみ子 200407
花満ちて高き門扉の大使館 佐々木よし子 200407
今日南都明日北嶺と花めぐり 藤田かもめ ぐろっけ 200407
しばらくは槌音伏せよ花の家 星加克己 ぐろっけ 200407
男らも紅き唇花おぼろ 星加克己 ぐろっけ 200407
花畳芥となりぬ昨夜の雨 木野裕美 ぐろっけ 200407
小歩危過ぎ大歩危に来て花しぐれ 林美智 ぐろっけ 200407
野良猫のおねだり受けし花見客 島内美佳 ぐろっけ 200407
老祖父もハンバーガー食ぶ花の下 島内美佳 ぐろっけ 200407
花散つて塊りのまゝ無頭海老 栢森定男 風よ 200407
山頂へ一本の道花霞 栢森定男 風よ 200407
花びらがかかりて馬の目は優し 栢森定男 風よ 200407
かつて馬繋ぎし桜花盛り 石川敬子 対岸 200407
バス降りてひとかたまりに花遍路 あさなが捷 200408
母の好きな賛美歌花の日曜日 高澤康子 帆船 200408
花万朶あしたの見えぬ眼鏡拭く 大村美知子 京鹿子 200408
一と日花に遊び呆けてひと日老ゆ 佐藤淑子 雨月 200408
思案の刻こでまりの花揺れどほし 鎌田篤 雨月 200408
花に泣き花に笑ひし一ト世かな 大西正栄 雨月 200408
刻一刻花開かむとささめくか 岸本久栄 雨月 200408
道曲りそこねて花の峠越え 中島知恵子 雨月 200408
破船焼くけふ葬りの花散れり 新田巣鳩 馬醉木 200408
秘かにも息をしてゐる花の闇 稲岡長 ホトトギス 200408
朝が来て花一斉に軽くなる 稲岡長 ホトトギス 200408
花翳の揺れて満ちゆくものばかり 坊城俊樹 ホトトギス 200408
視線措くところ花ならざるはなし 桑田青虎 ホトトギス 200408
花万朶子は十八才のままなりし 野澤あき 火星 200408
花どきの墓石に夫の名の入りぬ 浜口高子 火星 200408
起ち転ぶ子に花つむじ花つむじ 丸山照子 火星 200408
滴せるレガッタ担ぎ花の下 西畑敦子 火星 200408
花の昼夫のケトルの鳴りはじむ 高橋芳子 火星 200408
花過ぎの能勢に吹く風突きにけり 高橋芳子 火星 200408
花人となりて一茶の里桜 平田紀美子 風土 200408
植木屋の雲より外す花一枝 間島あきら 風土 200408
とめどなく花散る昼の警報器 真保喜代子 200408
一陣の風一幅の花ふぶき 前田永子 200408
抱きし子が背伸し花に触れ散らす 上岡末喜 築港 200408
少年の脛の長さよ花の道 川上美穂子 酸漿 200408
本山を花見の客として訪へり 橘澄男 「山景」 200408
駘蕩の歩幅もつるる花の杜 橘澄男 「山景」 200408
大柄の妓に追ひ抜かれ花の路地 橘澄男 「山景」 200408
花浴びてまばたきひとつペルシャ猫 正木泰子 ぐろっけ 200408
みよし野の花曙の静心 安原葉 ホトトギス 200409
白鳥の歌に吉野の花詠まむ 安原葉 ホトトギス 200409
満開の花下の冥さといふものを 山田弘子 ホトトギス 200409
奈良坂の花に流しの人力車 更谷芳川 ホトトギス 200409
み吉野の花の浄土に目覚めけり 更谷芳川 ホトトギス 200409
花の露こぼれ別れの朝がくる 大久保白村 ホトトギス 200409
来年の天気も予約花の宿 大久保白村 ホトトギス 200409
花→ 18      

 

2021年4月3日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。