14      100句

  彼岸桜  糸桜   しだれ桜  枝垂桜  山桜  朝桜  花疲れ  花守

花の雲  花影   花の影  余花  残花  花の塵  花過

花屑・花の屑  花篝  初桜  花筵  花衣

作品
作者
掲載誌
掲載年月
囲屋のこの花絵島待ちにけむ 密門令子 雨月 200308
すぐそこの花に充ち足り夕仕度 十文字慶子 200308
しろじろと花に若木の力あり 稲岡長 ホトトギス 200309
やんはりと犬を叱りぬ花の主 松本きみ枝 遠嶺 200309
片減りの靴の恙や花じまひ 丸山分水 200309
花はいつ五百羅漢が耳談合 武井玲子 八千草 200309
散る花の最終便に母を置く 松田都青 京鹿子 200309
あたたかや花のかたちの掛時計 馬場公江 200310
西行の奥千本の花いまも 竹下陶子 ホトトギス 200310
打仰ぐ峰よりこぼれつづく花 安原葉 ホトトギス 200310
花すでに不順つづきの雨に散る 松尾緑富 ホトトギス 200310
花早し早しと聞きし間に散つて 松尾緑富 ホトトギス 200310
豆腐買う風のもてきし花のせて 平野きぬ子 八千草 200310
突風に吹き溜る花足で蹴る 中島英子 八千草 200310
花の風押さるるように東慶寺 中島英子 八千草 200310
湧き水に鳥の水浴び花の昼 山田貞代 200312
花蕊まで散らす祇園の宵櫻 山本晃一 200312
花の山髪照つて日をはこびゐる 岡井省二 省二全句集 200312
花に臥て天の汀に目のあそぶ 岡井省二 省二全句集 200312
校庭に先師の像や花の昼 遠藤和彦 遠汽笛 200312
こんな夜に花になりたき篝かな 松田都青 京鹿子 200401
花の夜や絹の糸欲し木綿針 松田都青 京鹿子 200401
花どきの冥利に尽くるわが住処 落合絹代 雨月 200401
現し身を千年の花の前にせる 味村志津子 雨月 200401
仕残せしこと存分に花の天 山元志津香 西の峰 200401
咲き満つる花を煽りぬ象の耳 山元志津香 西の峰 200401
遥曳の雲となりゆく花堤 小山徳夫 小春の山河 200401
剣豪のごと花を浴び花を踏み 小山徳夫 小春の山河 200401
黒衣へと豊かに花のしだれけり 小山徳夫 小春の山河 200401
まだ花の予測立たねど案内状 稲畑汀子 ホトトギス 200403
花便そろく聞こえ来しことも 稲畑汀子 ホトトギス 200403
西行の花の心を問ふ旅路 稲畑汀子 ホトトギス 200403
文豪の通ひしならん花の坂 稲畑汀子 ホトトギス 200403
快晴や花の遅速は問ふまじく 稲畑汀子 ホトトギス 200403
これよりは花に浮かるる日々ならむ 稲畑汀子 ホトトギス 200403
読初の秘すれば花といふことを 大橋敦子 雨月 200403
亡き夫の学舎訪ふも花の旅 望月晴美 要滝 200403
咲けば散る花の命を惜めとや 稲畑汀子 ホトトギス 200404
雨誘ふ風誘ふ空花心 稲畑汀子 ホトトギス 200404
まだ花に別れ惜しめる宵となる 稲畑汀子 ホトトギス 200404
案内状書くより花に置く心 稲畑汀子 ホトトギス 200404
ふり返るたび咲き進む花の景 稲畑汀子 ホトトギス 200404
咲き進む吐息も花の吉野山 稲畑汀子 ホトトギス 200404
稿債を花に忘れしには非ず 稲畑汀子 ホトトギス 200404
花朧人居る如くなき如く 稲畑汀子 ホトトギス 200404
全山の花の軽さを知りし風 稲畑汀子 ホトトギス 200404
花の旅齟齬の加はることも又 稲畑汀子 ホトトギス 200404
高橋を曲り会場までの花下 稲畑廣太郎 ホトトギス 200404
少年の目で高橋の花を見る 稲畑廣太郎 ホトトギス 200404
出発の遅れし事も花の縁 稲畑廣太郎 ホトトギス 200404
この花に去年の借りは返せしと 稲畑廣太郎 ホトトギス 200404
花より団子組がいつもの場所にかな 稲畑廣太郎 ホトトギス 200404
善哉の餅の良く焦げ花の昼 東亜未 あを 200404
花もなき病室なれど人優し 長谷川登美 ぐろっけ 200404
追憶のシャルウイダンス花明り 橘沙希 月の雫 200404
手相見の淡き灯花の路地 橘沙希 月の雫 200404
手をつなぐ園児にゆずる花の径 橘沙希 月の雫 200404
花待ちの赫い鳥居の仁王立ち 鈴鹿仁 京鹿子 200405
世渡りの酒落を信じて花の人 鈴鹿仁 京鹿子 200405
花のダム一碧として名を成せり 鈴鹿仁 京鹿子 200405
産土の花惜まむとふと立てり 阿部ひろし 酸漿 200405
路地の花路地は狭しと天を指す 喜多初枝 雨月 200405
咲き満ちてなほつぼみ持つ花の紅 尾崎恭子 雨月 200405
僧二人花の下なる泡般若 鎌倉喜久恵 あを 200405
水替えし蹲踞に花二三片 東亜未 あを 200405
花の下県人会の国訛り 森山のりこ あを 200405
手を叩き小鳥逃がせり花満ちて 山荘慶子 あを 200405
ぶかぶかの帽子と靴で花堤 赤座典子 あを 200405
見る者へ溢るるごとく花枝垂る 宮津昭彦 200405
花散るや知らず過せしこと多き 宮津昭彦 200405
散る花の生活の道を綴りけり 宮津昭彦 200405
投函に花の下道急ぎけり 木下節子 雲の峰 200405
願はくは花の梢もて言祝がむ 小澤克己 遠嶺 200405
花時雨がらんどうなる楽器屋に 子安教子 200405
土の宮風の宮見て花七分 福井隆子 つぎつぎと 200405
花咲くと大江戸線に揺られゆく 大串章 百鳥 200405
花の夜のうたげ先師の一語あり 大串章 百鳥 200405
花を観に女房質に入れてでも 山田六甲 六花 200405
人寄れば嬉しと退きて花の句碑 岡本眸 200405
花どきの障子明りに目覚めけり 岡本眸 200405
花も過ぎ食後の卓に何か書き 岡本眸 200405
旧姓を花のたもとで呼ばれけり あさなが捷 200405
目を開けぬ病者に花の香を嗅がす 奥村光子 築港 200405
花どきの忙中閑といふ奢り 西川五郎 馬醉木 200405
花の城殿は俳諧師に転じ 品川鈴子 ぐろっけ 200405
花の路地句の先達が住みゐたる 品川鈴子 ぐろっけ 200405
手弁当に文学館の花が散る 品川鈴子 ぐろっけ 200405
花あればをんな屯す回遊路 品川鈴子 ぐろっけ 200405
もの想へと木椅子のありぬ花の下 田所節子 200406
花散れり児等の砂場の高嶺にも 長谷川鉄夫 200406
名水を仰ぎ飲みして花惜しむ 中島あきら 200406
九段坂花の下なる一人かな 泉京子 帆船 200406
九段坂銅像の背に花の散る 松本硯友 帆船 200406
正夢の花いちもんめ桜散る 鏡山千恵子 帆船 200406
花どきの湾処の泡動きたり 浜口高子 火星 200406
花の夜の橋渡るとき生ぐさし 米澤光子 火星 200406
四阿の膨らみゐたる花の昼 西畑敦子 火星 200406
納骨の穴の明るき花の昼 助口弘子 火星 200406
花を見にゆふべの光あるうちに 大橋敦子 雨月 200406
雨に散る花陽光に散りたけれ 大橋敦子 雨月 200406
花→15      

 

2021年4月24日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

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