夏の雨     107句  参照 夏雨

廊下とぶおはぐろとんぼ夏の雨    富安風生

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作品
作者
掲載誌
掲載年月
夏の雨降らせし雲の切れはじむ 稲畑汀子 ホトトギス 199805
病む人のことづてを聞く夏の雨 稲畑汀子 ホトトギス 199805
無秩序のリズムにおどる夏の雨 松山律史 船団 199811
いさぎよく降りて上りて初夏の雨 稲畑汀子 ホトトギス 199905
二人して立夏の雨に飛び出すよ 朝倉晴美 船団 199909
オムレツの形ぎくしゃく夏の雨 小枝恵美子 ポケット 199911
朱雀路の傘はパレット夏の雨 塩見恵介 虹の種 200005
帯塚へ再会果し夏の雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 200007
夏の雨木賊あたりにあがりけり 石脇みはる 200009
札幌の宵を閉ざして夏の雨 稲畑汀子 ホトトギス 200107
降り立てば北空港に夏の雨 遠藤和彦 遠嶺 200107
夏の雨御坊の雨となりにけり 岡井省二 200108
夏の雨けぶる明るさ尽くしけり 岡本眸 200109
ゆく夏の雨脚の土匂ひけり 吉田島江 火星 200112
首塚の魂しづめほど夏の雨 柴崎英子 200112
だんごやの瓜実顔や夏の雨 山越勝美 遠嶺 200208
悲恋ともならで別れし夏の雨 藤井基史 帆船 200208
扇子屋に立夏の雨は静かなり 柴原保佳 ホトトギス 200209
大使館のステンドグラス夏の雨 佐藤佐代子 200210
国境を越えれば初夏の雨模様 川島澄子 酸漿 200212
七匹の仔豚ももいろ夏の雨 大貫鬼灯 帆船 200309
まつすぐに夏の雨降る高野山 池田光子 風土 200311
夏の雨アロエは蛸のごとく伸び 赤星惠子 あを 200311
駅前の発掘調査夏の雨 須佐薫子 帆船 200404
自動ドア開けば夏の雨の街 玉川梨恵 200408
夏の雨急降下するすずめどち 日比野和子 栴檀 200408
一時間に一本のバス夏の雨 恒川絢子 対岸 200409
藤棚の密を通して夏の雨 恒川絢子 対岸 200409
聞き役は交互に夏の雨の音 玉川梨恵 200409
家うちの階段ぬれず夏の雨 八田木枯 夜さり 200409
夏の雨ルネ・マグリットの森の中 木村みかん 200410
上海や黒一色に夏の雨 小林登喜枝 万象 200410
梛の木の肌をつたひし夏の雨 石脇みはる 200508
運び込む大き塑像や夏の雨 徳丸峻二 風土 200508
夏の雨止みて朝の光かな 森野俊子 遠嶺 200509
節節に余す滴や夏の雨 吉弘恭子 あを 200509
夏の雨止み佃煮の貝のひも 杉浦典子 火星 200510
青竹の青の濃淡夏の雨 太田佳代子 春燈 200510
ざざと降りぴたと上りて夏の雨 斉藤陽子 雨月 200510
思ひ出を匂ひに変へる夏の雨 安居正浩 200510
育つもの立夏の雨の上りけり 稲畑汀子 ホトトギス 200605
迷路めく奈良の古町夏の雨 稲畑汀子 ホトトギス 200607
鍵善に父と来てゐる夏の雨 山尾玉藻 火星 200608
夏の雨がじゆまる気根よりあふれ 山内なつみ 万象 200609
声紋の師に似たるひと夏の雨 木下もと子 200609
阿弥陀橋半夏の雨に石しぶく 中尾杏子 200609
日暮より浮巣を叩く夏の雨 藤井昌治 200609
青銅の日時計古りし夏の雨 亀卦川茂男 200609
旅疲れ立夏の雨にくつろげる 稲畑汀子 ホトトギス 200705
夏の雨まな蓋閉ぢてゐたりけり 小菅礼子 春燈 200708
御柱見上げ立夏の雨社 小澤克己 遠嶺 200708
残すこと忘れたきこと夏の雨 安居正浩 200709
帰路の道追ひついて来る夏の雨 瀬下るか 200710
葉雫の隣る青葉へ夏の雨 吉弘恭子 あを 200712
降りつのる寸夏の雨のいさぎよし 稲畑汀子 ホトトギス 200805
陶蛙立夏の雨に天仰ぐ 川島澄子 酸漿 200807
托鉢の衣濡せり夏の雨 小峯雅子 酸漿 200810
水玉のスカート夏の雨あがる 倉持梨恵 200810
痩身の台湾雀夏の雨 塩路隆子 200907
回送のスクールバスや夏の雨 篠原まどか 炎環 200907
児に手品せがまれてをり夏の雨 小澤菜美 200909
深川の大戸過ぎつつ夏の雨 井上信子 200909
広重のはすかひに切る夏の雨 清水美子 春燈 200910
救はれぬ刹那の石に夏の雨 石黒一憲 200910
天橋立横一文字に夏の雨 水原春郎 馬醉木 201007
白光の仏炎苞に夏の雨 高橋将夫 201010
夏の雨酒場の隅の荻須の絵 生方義紹 春燈 201011
戦跡に晩夏の雨が狂ひけり 柴田朱美 京鹿子 201011
土の中命はぐくむ夏の雨 山崎真義 201107
居眠りを叩く真昼の夏の雨 中島玉五郎 201107
梅干を茶漬にのせて夏の雨 中田みなみ 201109
夏の雨上がりて土の深呼吸 大木清美子 201110
花札のみな裏側に夏の雨 佐藤喜孝 あを 201110
金柑の花をこぼして夏の雨 椋本一子 雨月 201110
まだ消さぬあなたの住所夏の雨 井上信子 201208
塩釜の社灯され夏の雨 北崎展江 くりから 201209
夏の雨尚仁沢の湧水に 須賀敏子 あを 201210
飛び石の間流れる初夏の雨 筒井八重子 六花 201212
きっかけの青いカクテル夏の雨 篠田純子 あを 201308
日暈してまたまた暴れ夏の雨 長崎桂子 あを 201308
修業僧の褪せし衣に夏の雨 福本すみ子 201310
経本の手擦れのしるし夏の雨 井上淳子 火星 201310
夏の雨ラジオ体操休息日 市橋香 ぐろっけ 201310
古民家のにぶき光や夏の雨 遠山のり子 201310
樟脳の香と乗り合はす夏の雨 藤本千鶴子 火星 201311
柱より梁黒し夏の雨 戸栗末廣 201410
夏の雨どしや降りと聞く電話口 稲畑汀子 ホトトギス 201505
まつすぐに降つてゐるなり夏の雨 中杉隆世 ホトトギス 201507
竹林の揺れに安らぐ夏の雨 高橋泰子 201509
夏の雨小さき実宿すものの上に 三屋英俊 万象 201510
予報よりいごつそうなる夏の雨 大久保白村 ホトトギス 201512
写真の父いつも野良着や夏の雨 戸栗末廣 201604
旅といふ開放感の夏の雨 稲畑汀子 ホトトギス 201605
離陸して雲抜け出せぬ夏の雨 稲畑汀子 ホトトギス 201605
鯉はねてまた鯉はねて初夏の雨 森高さよこ 風土 201608
スイーツと一族句会夏の雨 長沼佐智 船団 201806
ボクシングジムは盛況夏の雨 小山唄枝 やぶれ傘 201807
夏の雨傘をさす子とささぬ子と 高橋まき子 風土 201808
盲導犬の淡々とゆく夏の雨 本池美佐子 201809
呉服屋の狭き間口や夏の雨 あさなが捷 201809
ほおづえの島耕作よ初夏の雨 鈴木みのり 201809
燐寸消え甘き香のこる夏の雨 深川淑枝 201811
地下鉄にマハラジャの娘夏の雨 わたなべじゅんこ 船団 201812
しつかりと牛を濡らしぬ夏の雨 戸栗末廣 202002
傷めたる右手の重さ夏の雨 加藤静江 末黒野 202011
ビル改修のシートをつたふ夏の雨 稲田延子 やぶれ傘 202108
露座仏に雨篁に夏の雨 守屋久江 202108
しどけなく終るネモヒラ夏の雨 菅野日出子 末黒野 202109
夏の雨岩を草木を洗ひけり 鈴木英雄 末黒野 202109

 

2022年5月26日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。