秋の雨     211句

コーヒー店永遠に在り秋の雨    永田耕衣   殺佛

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書その他
千曲川のここが源流秋の雨 須山つとむ 船団 199903  
羅漢泣く口あけて泣く秋の雨 土橋柚花 船団 199903  
スーパーでこんにゃく安い秋の雨 中原忽湖 船団 199903  
餃子の具ぱんぱんに詰め秋の雨 松永典子 船団 199903  
図書館に無数の活字秋の雨 小枝恵美子 船団 199903  
葬送の楽海渡る秋の雨 稲畑汀子 ホトトギス 199909  
気にかゝる稿債一つ秋の雨 稲畑汀子 ホトトギス 199909  
秋の雨ほととぎす咲く谷暗し 三村禮子 酸漿 199911  
閉めぎはの店に花買ふ秋の雨 岡本眸 199911  
秋の雨迷路のような木の根かな 小枝恵美子 ポケット 199911  
秋の雨猫は夫婦を往還し 白岩三郎 馬醉木 199912  
秋の雨尾崎翠は泣かざりき 川島ひとみ 船団 199912  
始まりは一粒秋の雨光る 甲田夏湖 船団 199912  
木曽谷や二百地蔵に秋の雨 田中藤穂 水瓶座 200002  
秋の雨三日続けば腰痛む 秋山義彦 酸漿 200012  
震度五に容赦なく降る秋の雨 柴田美佐子 いろり 200012  
桂林の凸凹道や秋の雨 中里カヨ 酸漿 200101  
悔い残る一言なりし秋の雨 両角平 200101  
ブロンズの男の尻に秋の雨 笠学 船団 200102  
荒磯辺や秋の雨ふる室戸岬 中杉隆世 ホトトギス 200103  
秋の雨大工の菓子を猫ねらふ 三井孝子 六花 200104  
沈黙の電話の先は秋の雨 森景ともね 船団 200109  
広告を丹念に見る秋の雨 早崎泰江 あを 200111  
はんざきの孤独いよいよ秋の雨 高垣和恵 雨月 200112  
霧積のここより秋の雨といふ 横尾桂子 銀化 200112  
花の名を聞いて忘れて秋の雨 柳生千枝子 火星 200112  
秋の雨溜めし日記を書き終る 永田あき 酸漿 200112  
秋の雨濡れる二人の欅みち 田渕昌子 京鹿子 200201  
甕といふ静かなものよ秋の雨 関洋子 200201  
石塔の梵字にたまる秋の雨 柳堀喜久江 春耕 200201  
秋の雨夢から覚めぬ海豚かな 市川伊團次 六花 200201  
行く秋の雨を怺へて牧の牛 阿部子峡 200201  
町寺に雀集まる秋の雨 大竹節二 春耕 200202  
秋の雨三千院の苔に染む 齋藤幸子 酸漿 200204  
秋の雨古地図にありし川のなり 関洋子 200211  
曲水の庭に細やか秋の雨 野田光江 雨月 200211  
秋の雨出そびれてゐる御輿かな 外川玲子 風土 200212  
秋の雨道灌囃子続きをり 三澤福泉 雲の峰 200212  
秋の雨山車曳きし跡消しにけり 三代川次郎 雲の峰 200212  
潜る鵜も佇む鷺も秋の雨 田中幹也 万象 200212  
仲秋の雨降りそゝぐ異人墓地 藤木和子 ホトトギス 200301  
荷をおろす信濃なまりや秋の雨 今里満子 火星 200302  
ホロビッツ弾くスカルラッティ秋の雨 長山あや ホトトギス 200302  
こつこつと時計ほろほろ秋の雨 長山あや ホトトギス 200302  
窓四角なれば四角に秋の雨 中谷楓子 ホトトギス 200302  
籠り居の身に傘要らず秋の雨 中谷楓子 ホトトギス 200302  
傘に音草にも音の秋の雨 中谷楓子 ホトトギス 200302  
秋の雨牧歌の村に人を見ず 川口利夫 ホトトギス 200302  
わが家より見ゆる丸ビル秋の雨 吉田小幸 ホトトギス 200302  
降り出して楽し淋しと秋の雨 吉田小幸 ホトトギス 200302  
耳遠くあめつち狭し秋の雨 神前あや子 ホトトギス 200302  
目立ちたるものより濡るる秋の雨 岩垣子鹿 ホトトギス 200302  
音を吸ふ水の面の秋の雨 岩垣子鹿 ホトトギス 200302  
青赤と飛び出すネオン秋の雨 岩垣子鹿 ホトトギス 200302  
野生馬の嘶き遠し秋の雨 原三猿子 ホトトギス 200302  
秋の雨文机の灯は外に洩れず 高瀬寛二 ホトトギス 200302  
秋の雨夜半の軒打つとき荒し 高瀬寛二 ホトトギス 200302  
秋の雨音テント芝居の佳境なり 高田令子 200302  
秋の雨上がれば暮れてをりにけり 塙告冬 ホトトギス 200303  
人恋うて寄りくる馬や秋の雨 長尾岬月 円虹 200303  
秋の雨祭壇の灯の消えかゝる 宮森毅 六花 200304  
樫の木の乾いてゐたる秋の雨 佐藤喜孝 青寫眞 200304  
細紐のいきいきとなる秋の雨 佐藤喜孝 青寫眞 200304  
秋の雨真綿に力そへてゐる 佐藤喜孝 青寫眞 200304  
待たれゐしもの秋の雨なりしかな 稲畑汀子 ホトトギス 200309  
諏訪町を人の下りくる秋の雨 朝妻力 雲の峰 200310 八尾町
秋の雨探し当てたる古書抱いて 徳丸峻二 風土 200311  
玩具屋の無くなつてゐし秋の雨 田中藤穂 あを 200311  
低くとぶ黒揚羽の影秋の雨 福盛悦子 雨月 200312  
密やかに降りはじめたり秋の雨 廣島啓子 雲の峰 200312  
黒鳥の翼をすべり秋の雨 岡崎袿子 対岸 200312  
アドバルーンふらふらとあり秋の雨 斉藤利枝子 対岸 200312  
秋の雨握る手握り返されし 伊藤早苗 200401  
塚に供へし香煙も消ゆ秋の雨 山田耕子 京鹿子 200401  
秋の雨ぬれし喪章をはづしをり 相川幸代 百鳥 200401  
検診の胃の腑重たき秋の雨 田所洋子 雨月 200401  
薔薇は棘研いてゐたり秋の雨 今瀬剛一 対岸 200401  
窓すこし開けて聴くべし秋の雨 高橋武彦 草の花 200401  
パレードのすみしむなしさ秋の雨 田中敏文 ぐろっけ 200401  
欧州の旅果ての夜の秋の雨 久保晴子 雨月 200402  
白壁ののこるくらさに秋の雨 佐藤喜孝 あを 200407  
墨筆の表札濡らす秋の雨 稲畑汀子 ホトトギス 200408  
良く眠り時を豊かに秋の雨 寺門丈明 あを 200410  
秋の雨五百羅漢はただしづか 阿部ひろし 酸漿 200411  
たましひのぽとりと桐の秋の雨 藤田輝枝 対岸 200411  
石階に溜まりてこぼる秋の雨 佐藤喜孝 あを 200411  
秋の雨休日のビル街喪のごとし 岡本眸 200411  
秋の雨自転車の子の空仰ぐ 瀬下るか 200412  
たそがれて秋の雨音父のこと 森佳子 遠嶺 200412  
秋の雨富士の幻影胸に過ぐ 大橋敦子 雨月 200412  
駄菓子屋の連なる町や秋の雨 橋本光子 酸漿 200412  
傘さすと音ありにけり秋の雨 宮崎すみ 対岸 200412  
秋の雨上がり園児の青帽子 岡本利恵子 春耕 200412  
自轉車の芯まで濡るる秋の雨 佐藤喜孝 あを 200412  
ハミングの響く講堂秋の雨 瀬下るか 200501  
秋の雨書類最もかばひけり 加藤峰子 200501  
隠れキリシタンの十字の墓や秋の雨 向井芳子 春燈 200501  
秋の雨志摩の漁師の早寝なる 大山文子 火星 200501  
秋の雨船引き上げて草に置く 広瀬公子 百鳥 200501  
秋の雨地面に跳る音符かな 植木やす子 200503  
偲ぶ人偲べば秋の雨上る 稲畑汀子 ホトトギス 200509  
見舞ひしも退院せしと秋の雨 松崎鉄之介 200511  
時過ぐる淋しさのあり秋の雨 南原正子 酸漿 200511  
安政の礎石に溜まる秋の雨 田中敬子 百鳥 200511  
秋の雨半熟玉子つくりすぎ 安部里子 あを 200511  
ついていない日の追ひうちに秋の雨 倉持梨恵 200512  
投票へ秋の雨まだ降りやまず 倉持梨恵 200512  
犬小屋に犬こもり居る秋の雨 上原一郎 築港 200512  
ブロンズのイヴの背中に秋の雨 斉藤裕子 あを 200512  
秋の雨和上波羅蜜多修め逝く 細川コマヱ 雨月 200601  
菜畑の鮮やかにあり秋の雨 野口年江 酸漿 200601  
秋の雨何もせずとも一と日過ぐ あさなが捷 200601  
饂飩屋で橋を見てゐる秋の雨 冨円正吉 200601  
秋の雨自動ピアノの沈黙す 中村昭義 百鳥 200602  
地震の崖崩れしままや秋の雨 安原葉 ホトトギス 200603  
降り出してつのることなく秋の雨 稲畑汀子 ホトトギス 200609  
禅林のいよよ静かに秋の雨 阿部ひろし 酸漿 200611  
座禅石なかば濡せり秋の雨 阿部ひろし 酸漿 200611  
秋の雨「思ひ出横丁入口」です 田中藤穂 あを 200611  
茣蓙を負ふ若き節や秋の雨 大坪景章 万象 200612 長塚節生家
しあはせの裏側にある秋の雨 倉持梨恵 200612  
建前の幣ぬれてをり秋の雨 遠藤とも子 ぐろっけ 200612  
パン焦げる匂ひ流るる秋の雨 岡和絵 火星 200612  
秋の雨振子時計のふいに鳴り 岡和絵 火星 200612  
秋の雨枯山水の茶庭にも 東亜未 あを 200612  
秋の雨ふたたび音を高くせり 東亜未 あを 200612  
秋の雨捨てず使はぬものの数 舩越美喜 京鹿子 200701  
秋の雨路肩注意の七曲り 荒木治代 ぐろっけ 200701  
遣り水を凹ませ秋の雨音す 須藤美智子 風土 200701  
選択は磴又は坂秋の雨 湯川雅 ホトトギス 200702  
いらへなきくすしが門や秋の雨 瀧春一 200706  
秋の雨光を添へて鎖樋 遠藤実 あを 200709  
黄昏のビギン銀座の秋の雨 小澤克己 遠嶺 200711  
子と待ちし月蝕流す秋の雨 舛田初惠 酸漿 200711  
秋の雨敦句集をポケットに 君塚敦二 春燈 200712  
秋の雨遠退く鴉の羽音かな 吉弘恭子 あを 200712  
感覚のさえたる一日秋の雨 加藤京子 遠嶺 200801  
秋の雨歓喜の声に光りをり いしだゆか 遠嶺 200801  
旅ひと夜音ともなはぬ秋の雨 岡野ひろ子 200801  
灯を消してよりの親しき秋の雨 奥田順子 火星 200801  
盃中は無音に等し秋の雨 網野月を 200801  
磨崖仏裳裾ぬらせり秋の雨 岡田房子 酸漿 200802  
バイク屋の灯の前通り秋の雨 山田美恵子 火星 200803  
秋の雨秋篠寺を出る二人 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
はきはきとした人といる秋の雨 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
城跡に石のみ秋の雨ばかり 坪内稔典 坪内稔典句集U 200804  
秋の雨昇降機リフトの床に地階の灯 岡本眸 200810  
秋の雨葉書の文字の滲みをり 川島澄子 酸漿 200811  
黒猫が斜にかまへて秋の雨 芝宮須磨子 あを 200811  
秋の雨俄に冷ゆる城下町 山田天 雨月 200812  
みちのくの星見たかりし秋の雨 安原葉 ホトトギス 200901  
捨てられぬ貝殻瓶に秋の雨 長谷川智弥子 炎環 200901  
引き際のぐづつくことも秋の雨 竹内すま子 200903  
動く砂とどめる石に秋の雨 明石文子 ぐろっけ 200903  
旅がちの今日は家居や秋の雨 稲畑汀子 ホトトギス 200910  
忌心に添ふ峰寺の秋の雨 稲畑汀子 ホトトギス 200910  
金色堂くるみし山や秋の雨 西谷良樹 春燈 200911  
重きもの思ひ出柩秋の雨 佐藤喜孝 あを 200911  
鬱の日の睡魔を誘ふ秋の雨 坂上香菜 200912  
鬱の日の睡りを誘ふ秋の雨 坂上香菜 200912  
秋の雨丶丶丶の鍵ひとつ 関根誠子 炎環 200912  
秋の雨身の温度計狂い出す 鎌田悟朗 ろんど 200912  
家族ゐて秋の雨降る寡黙かな 井関祥子 酸漿 200912  
小説を読みたくなりし秋の雨 早崎泰江 あを 200912  
蓴菜の根のからまりを秋の雨 坂口夫佐子 火星 201001  
大切なこと伝へたし秋の雨 稲畑汀子 ホトトギス 201008  
皆戻りゆく地の秋の雨如何に 稲畑汀子 ホトトギス 201008  
酒酌むに程よき降りや秋の雨 松岡和子 201011  
正翠師逝きて一年秋の雨 山田本女 末黒野 201012  
いでかけて一枚羽織る秋の雨 芝宮須磨子 あを 201011  
秋の雨通過列車を見送りぬ 早崎泰江 あを 201012  
笑はない動物園に秋の雨 佐藤喜孝 あを 201012  
秋の雨けむりの中を素通りす 佐藤喜孝 あを 201012  
故郷の歌に師を恋ふ秋の雨 吉原田鶴子 万象 201101  
神将の衣紋寂びゆく秋の雨 乗光雅子 雨月 201101  
ふもと湯の夕づく早さ秋の雨 乗光雅子 雨月 201101  
秋の雨正式俳諧おごそかに 武田ともこ ぐろっけ 201101  
だんじりの轍木屑に秋の雨 永塚尚代 ぐろっけ 201101  
捨猫と子の肩濡らす秋の雨 和賀俊子 ぐろっけ 201101  
入院の妻に着替へを秋の雨 廣瀬雅男 やぶれ傘 201101  
まゝならぬ農地転用秋の雨 年森恭子 ぐろっけ 201102  
新しき我が家にひとり秋の雨 今井千鶴子 ホトトギス 201103  
木を出でてまた木の下に秋の雨 佐藤喜孝 あを 201109  
駅前と聞きて迷ひて秋の雨 稲畑汀子 ホトトギス 201110  
秋の雨降りつのり来し夕べかな 稲畑汀子 ホトトギス 201110  
しろしかねと挨拶さるる秋の雨 大地真理 201112  
ひちりきに心やすらぐ秋の雨 鷲見たえ子 201201  
縫針を持ちて一日や秋の雨 木戸宏子 201201  
暦師の大きな硯秋の雨 亀澤淑子 万象 201201  
解体の家の瓦礫に秋の雨 松木清川 ぐろっけ 201202  
音それと気づきし家居秋の雨 稲畑汀子 ホトトギス 201210  
秋の雨遺骨ほっこり膝の上 篠田純子 あを 201211  
秋の雨ジオラマに空なかりけり 長久保郁子 かさね 201212  
温かき茶をふくみつつ秋の雨 山口天木 雨月 201212  
竹藪の深深と垂る秋の雨 森理和 あを 201212  
ファド流し留守居の自由秋の雨 山本丈夫 201301  
女名の船の軋みや秋の雨 葉山彰 ろんど 201301  
五千年の石に染み入る秋の雨 平子甲奈 万象 201302  
湧き出づる湯にをり秋の雨の中 ことり 六花 201311  
はばたいてゆくには強し秋の雨 ことり 六花 201311  
のどごしを楽しむ酒や秋の雨 ことり 六花 201311  
山の湯にふくまれてゆく秋の雨 ことり 六花 201311  
金山の遊女の愁ひ秋の雨 川崎利子 201311  
秋の雨遠くで人のうごきゐる 佐藤喜孝 あを 201312  
庭手入れすみたり木々に秋の雨 田村加代 末黒野 201312  
寂しさが音となりけり秋の雨 藤岡紫水 京鹿子 201312  
秋の雨たうもろこしがお買得 吉成美代子 あを 201312  
降り癖のつきたる今日の秋の雨 大橋晄 雨月 201312  
秋の雨ボレロ半音づつ上がり 荒井千佐代 201401  
秋の雨ボレロ半音づつ上がり 荒井千佐代 201401  
鉢物に多過ぎる水秋の雨 西和子 ぐろっけ 201402 秋の雨→ 2

 

2015年10月13日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。