菜種梅雨     119句

唄はねば夜なべさびしや菜種梅雨   森川暁水   黴

雨の季語  お降り 春の雨  春雨 春霖 春時雨 夏の雨 五月雨 さみだれ 菜種梅雨 

半夏雨  夕立 喜雨 虎が雨 秋の雨 秋雨 秋時雨 冬の雨 初時雨 時雨  青時雨  青葉時雨

作品
作者
掲載誌
掲載年月
前書他
菜種梅雨鬼の俎ひた洗ふ 野原春醪 馬醉木 199902  
出漁へ合羽積み込む菜種梅雨 皆川盤水 春耕 199905  
犬掘りし穴がそのまま菜種梅雨 皆川盤水 春耕 199905  
菜種梅雨窯をのぞきし煤け頻 皆川盤水 春耕 199906  
菜種梅雨鍾乳洞へ水溢る 野田晶子 春耕 199906  
菜種梅雨頭巾をぬらし辻地蔵 小川花久 いろり 199910  
菜種梅雨去年をくりし農日誌 小川花久 いろり 199910  
菜園となせるベランダ菜種梅雨 内藤八重 俳句通信 200006  
来し風は誤算だらけや菜種梅雨 保坂さよ いろり 200006  
菜種梅雨ピアニッシモな男たち 中原幸子 遠くの山 200010  
菜種梅雨年輪の幅決まる時 能勢京子 船団 200011  
房総の海が煙りて菜種梅雨 栢森定男 あを 200104  
菜種梅雨かくれごころの塚一つ 田中干鶴子 200107  
海の色分かちて濁る菜種梅雨 閑田梅月 馬酔木 200108  
菜種梅雨てのひらに音たててをり 田村はじめ 銀化 200205  
飛石の一日黒し菜種梅雨 後藤志づ あを 200205  
菜種梅雨鷭の声する山上湖 皆川盤水 春耕 200206  
このたびは帰らぬ家出菜種梅雨 利根川博 銀化 200206

三月一日父長逝

家出せしことあり

新しき卓布の眩し菜種梅雨 清水晃子 遠嶺 200207  
菜種梅雨ホテルの廊に意見箱 岡和絵 火星 200207  
ぽろとこぼるるメロンパン菜種梅雨 中島陽華 200207  
牛飼の輪中一村菜種梅雨 下平しづ子 雨月 200208  
占ひのあたる一日や菜種梅雨 片野光子 ぐろっけ 200208  
孟宗竹の凭れ合ひたる菜種梅雨 戸栗末廣 火星 200209  
菜種梅雨夫の残せしカルテ燃す 恒成久美子 ぐろっけ 200209  
菜種梅雨子が窓に描くアンパンマン 朝妻力 雲の峰 200305  
ひとすじの葉巻の煙菜種梅雨 中島陽華 200306  
人待つて動く階段菜種梅雨 斎藤棹歌 200306  
看経の声のうるめる菜種梅雨 内藤順子 酸漿 200306  
目を伏せる挿絵の女菜種梅雨 徳永真弓 百鳥 200306  
菜種梅雨糶の済みたる魚市場 塩川雄三 築港 200307  
菜種梅雨鎌百挺を研ぎにけり 沖増修治 百鳥 200307  
菜種梅雨中途半端に終りし日 長屋璃子 火星 200307  
橋下いま電車併走菜種梅雨 岡本眸 200405  
築山の芝生の色や菜種梅雨 岩下芳子 200406  
石敷の安寿の塚や菜種梅雨 久保一岩 雲の峰 200406  
月遅れ本持ち歩く菜種梅雨 井上信子 200507  
鳥海山姿隠せり菜種梅雨 鈴木栄子 酸漿 200510  
納屋の戸は蹴らねば開かず菜種梅雨 吉田かずや 春燈 200512  
筋力で脊椎支へ菜種梅雨 渕上千津 200605  
菜種梅雨大和に友を見失なふ 斉藤小夜 風土 200606  
菜種梅雨題のみ書いて立ち上る 徳丸峻二 風土 200606  
辞書繰りて言葉さがせり菜種梅雨 後條さと子 200607  
破れ樋の日がな繰りごと菜種梅雨 金子輝 春燈 200607  
菜種梅雨くちずさみゐる歌の数 舩越美喜 京鹿子 200607  
三日とは続かぬ日和菜種梅雨 綿谷美那 雨月 200607  
打傷の染み消え難き菜種梅雨 梁瀬照恵 ぐろっけ 200607  
菜種梅雨真珠の海へ漕ぎだしぬ 蘭定かず子 火星 200705  
菜種梅雨百万遍の数珠手繰る 三代川玲子 春燈 200706  
菜種梅雨藍瓶の藍守り継ぐ 岩下芳子 200706  
信じられぬ君の訃報や菜種梅雨 若江千萱 雨月 200706  
お隣も一人住まゐや菜種梅雨 鎌倉喜久恵 あを 200706  
菜種梅雨独り合点の長ばなし 金子輝 春燈 200707  
来し方の悔恨さそふ菜種梅雨 上藤八重子 酸漿 200707  
引く椅子の音にきしみや菜種梅雨 桑原レイ 200708  
時かけて削る鉛筆菜種梅雨 川崎俊子 馬醉木 200806  
良き事も些か残し菜種梅雨 森山のりこ あを 200806  
火の山を濡らしてをりぬ菜種梅雨 本多俊子 200807  
デパ地下に殿方ふらり菜種梅雨 鷲見多依子 200905  
防波堤の犬の出迎へ菜種梅雨 楢崎京 炎環 200905  
菜種梅雨納豆ぐるぐる三十回 長崎桂子 あを 200905  
菜種梅雨二時間置きのバス路線 長崎桂子 あを 200905  
赤べこを突いてをりぬ菜種梅雨 三羽永治 遠嶺 200906  
菜種梅雨膝に来し猫動かざる 和田幸江 春燈 200906  
渋滞の車の列や菜種梅雨 横山さくら 春燈 200906  
きびきびと部屋片の付け菜種梅雨 中山静枝 200906  
菜種梅雨腰の痛みのつづきける 山口まつを 雨月 200906  
切り抜きしレシピの整理菜種梅雨 金井香ル 200907  
緩る緩るとひしほの匂ふ菜種梅雨 土居通子 ろんど 200907  
幼等の声押入に菜種梅雨 清水伊代乃 酸漿 200908  
菜種梅雨家居の時間過ぎ易く 稲畑汀子 ホトトギス 201004  
眼前に淡き高千穂峰たかちほ菜種梅雨 坂上香菜 201005  
爪皮の朱色そろそろ菜種梅雨 長崎桂子 あを 201005  
菜種梅雨湖鈍色の日々続く 三川美代子 201006  
一粒の音より菜種梅雨となり 竹下昌子 201006  
終の地の川面明りや菜種梅雨 峰幸子 201006  
菜種梅雨鬱々として口数減り 山田をがたま 京鹿子 201006  
荷造りの少しあいまい菜種梅雨 辻直美 201007  
菜種梅雨夕べを告ぐる鐘遠し 水田壽子 雨月 201007  
後家の身となりにし折も菜種梅雨 品川鈴子 ぐろっけ 201106  
月余経て今なほ余震菜種梅雨 落合晃 201107  
何もせぬひと日の疲れ菜種梅雨 西村博子 馬醉木 201107  
菜種梅雨ゆすつて納む兄の骨 戸栗末廣 火星 201107  
地の機嫌空の機嫌に菜種梅雨 稲畑廣太郎 ホトトギス 201204  
菜種梅雨晴れてふうはり昼の月 松本周二 かさね 201205  
ハンガーを銜へて鴉菜種梅雨 野口喜久子 ぐろっけ 201207  
頁繰る毎に睡魔や菜種梅雨 安斎久英 末黒野 201208  
菜種梅雨買つてしまへりおしやれ靴 藤井久仁子 ぐろっけ 201208  
集落に産小屋のあり菜種梅雨 北崎展江 くりから 201209  
菜種梅雨トーストをやや厚切りに コ田千鶴子 馬醉木 201305  
生きものを飼はぬやすけさ菜種梅雨 瀧春一 花石榴 201312  
菜種梅雨一妻多夫の説を聞く 平井奇散人 船団 201403  
絎糸のもつれをほぐす菜種梅雨 コ田千鶴子 馬醉木 201406  
菜種梅雨たたくガラスの送迎車 吉村摂護 201407  
乳鉢を擦る音ぬくし菜種梅雨 吉武千束 太古のこゑ 201411  
突き出してぐんぐんぐんと菜種梅雨 森理和 あを 201506  
忘却てふ術を知りたり菜種梅雨 小林和世 末黒野 201507  
百済仏見ませ大和は菜種梅雨 鎌田篤 雨月 201507  
気晴らしに香薫きもして菜種梅雨 武生喜玖乃 雨月 201507  
選挙済み祈るは平和菜種梅雨 神田惣介 京鹿子 201508  
長堤に汽笛が声が菜種梅雨 長沼佐智 船団 201512  
縄綯ふに足も働く菜種梅雨 宮内とし子 201605  
裏おもて使ふ俎板菜種梅雨 林昭太郎 201605  
日本を出でざる思考菜種梅雨 森岡正作 201605  
菜種梅雨鉢の記念樹地に移す 久染康子 201605  
根絡げの荒縄なじむ菜種梅雨 安藤しおん 201605  
長き長き貨物列車や菜種梅雨 七田文子 201605  
部屋ひとつ余すくらしや菜種梅雨 大沢美智子 201605  
復興の土盛り上げて菜種梅雨 内山花葉 201606  
泊船に早や灯のともり菜種梅雨 佐々木よし子 201606  
菜種梅雨ネオン明りの関帝廟 卯月十六 末黒野 201607  
菜種梅雨恩賜公園染め上げて 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704  
菜種梅雨ビル街の色奪ひゆく 稲畑廣太郎 ホトトギス 201704  
菜種梅雨黒光りして能登瓦 豊谷青峰 春燈 201705  
仮縫いの様なお二人菜種梅雨 平井奇散人 船団 201707  
旋盤の油の匂ふ菜種梅雨 林徹也 201707  
まなかひの島のけぶれる菜種梅雨 佐津のぼる 六花 201807  
鈍らな生身の重み菜種梅雨 鈴鹿呂仁 京鹿子 201905  
菜種梅雨波郷渡りし南白亀ナバキ 田中臥石 末黒野 201907  

 

2020年3月12日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。