喜 雨 2     36句

久方の喜雨に喜ぶ患者達   伊万里梅城

お降り 春の雨  春雨 春霖 春時雨 夏の雨 五月雨 さみだれ 菜種梅雨 

半夏雨  夕立 喜雨 虎が雨 秋の雨 秋雨 秋時雨 冬の雨

 初時雨 時雨  青時雨 青葉時雨


作品
作者
掲載誌
掲載年月
放牛の坐すも立ちしも喜雨の中 半田陵 ろんど 201411
赤い屋根青い屋根にも喜雨到る 堀井英子 雨月 201411
輪中野の喜雨を待ちゐるものばかり 水谷文謝子 雨月 201501
地を穿つごと大粒に喜雨来る 布川直幸 201508
はづみ来る農婦の声や喜雨の中 粕谷澄 馬醉木 201511
水神の岩ひりひりと喜雨を待つ 深川淑枝 201601
大阿蘇は大きな器喜雨来たる 山本則男 201609
はらからやまことまことに喜雨到来 中島陽華 201610
喜雨の中未知との出合ひ待たれゐし 呉文宗 春燈 201610
喜雨去りてサラダのやうな東山 木戸渥子 京鹿子 201612
喜雨すぎし日差や刹那刹那生く 西川織子 馬醉木 201708
葉末より葉末へこぼれ喜雨となる 田丸千種 ホトトギス 201711
明日晴るる予報の喜雨の一日かな 安原葉 ホトトギス 201712
甦る万象の色喜雨の中 千原叡子 ホトトギス 201712
喜雨を待つなどとは言へぬ豪雨の地 稲畑汀子 ホトトギス 201807
喜雨の来て露地栽培の充たさるる 大石恵子 201809
若人を迎ふ空港喜雨の午後 伊吹之博 京鹿子 201812
待ち望む喜雨に精彩放つ庭 山本漾子 雨月 201909
千枚田下より喜雨ののぼりくる 夏生一暁 馬醉木 201910
喜雨しとど蚯蚓のをどる本能寺 津野洋子 京鹿子 201911
無観客快音響き喜雨となる 吉宇田麻衣 202009
雨男とて喜雨ならば許されよ 稲畑廣太郎 ホトトギス 202107
喜雨降つて色の生れし田畑かな 稲畑廣太郎 ホトトギス 202107
堰口に鷺の漁り喜雨の中 能村研三 202109
木も草も何か云ひたげ喜雨の中 森なほ子 あを 202110
底見ゆる満濃池や喜雨来たる 藤井啓子 ホトトギス 202111
喜雨来たるコンクリートの新宿に 藤井啓子 ホトトギス 202111
喜雨ありて風の残りし夕べかな 山崎貴子 ホトトギス 202111
この辺り喜雨の届かぬ地形かな 山崎貴子 ホトトギス 202111
気も草も何か云ひたげ喜雨の中 森なほ子 あを 202111
罅割れの八方の田や喜雨来る 大川暉美 末黒野 202112
喜雨の底修羅場となつてゆく仔細 稲畑廣太郎 ホトトギス 202207
喜雨の音閉ざされてゆく母の耳 稲畑廣太郎 ホトトギス 202207
喜雨来る花鳥風月蘇り 稲畑廣太郎 ホトトギス 202207
生駒山に雲の影あり喜雨来る 井上静子 202209
老農の眉を開きぬ喜雨激し 高木邦雄 末黒野 202210
喜雨 →1

 

2023年8月1日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

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ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。