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作品
作者
掲載誌
掲載年月
席取りの早退ありし桜かな 出牛進 202006
乗つてすぐ鉄橋となり山桜 松本胡桃 風土 202007
山腹の大島桜海を割る 高橋まき子 風土 202007
日の昏るる前の明るさ桜散る 上辻蒼人 風土 202007
山桜夜は山神の一人占め 上辻蒼人 風土 202007
杳として磐の齢や山ざくら 内藤静 風土 202007
ぶらんこのひと日空かずに夕桜 柿沼盟子 風土 202007
桜散る静かに動くパトカーに 丑久保勲 やぶれ傘 202007
夜桜に極楽をみる東寺かな 増田裕司 やぶれ傘 202007
住みし地はどこも古里夕桜 和田啓 末黒野 202007
老桜雨に煙れる大手門 大内由紀 末黒野 202007
不整脈とくんと彼岸桜かな はしもと風裡 202007
醍醐寺の桜吹雪や令和の世 長尾良子 末黒野 202007
休校の庭に満開夕桜 長尾良子 末黒野 202007
雨にけぶる桜棚引く雲のごと 横路尚子 末黒野 202007
さくらさくら双子でやっと女の子 つじあきこ 202007
樹を抱けば桜の語るものがたり 太田良一 末黒野 202007
二千年私を待っていた桜 火箱ひろ 202007
百年の母校の桜老いにけり 及川照子 末黒野 202007
さくら散る君のかんばせさくら色 今村千年 末黒野 202007
山桜荒鋤きの田の黒黒と 長尾タイ 末黒野 202007
糸桜風しなやかに受け流す 高木邦雄 末黒野 202007
思ひ出す人次つぎや夕桜 森清信子 末黒野 202007
壱岐島の桜海苔とや届きけ 田中臥石 末黒野 202007
万象の力均衡朝桜 牛島晃江 202007
水音や散るを怺ふる山桜 小倉征子 202007
しばらくは頬杖雨のさくらかな 小倉征子 202007
まるまると桜の国に生まれけり 村上葉子 202007
親亀子亀うつらうつらと桜どき 遠藤泉 202007
音絶えて枝垂桜の圏に入る 齋藤晴夫 春燈 202007
城跡へ喘ぐ坂道山桜 佐俣まさを 春燈 202007
桜咲くも近しをちこち枝垂れゐて 片井久子 春燈 202007
まがごとに青ざめ白む桜かな 藤田美耶子 202007
ワンちやんの桜の下のハイポーズ 荻布貢 202007
満開の右脳に残る櫻かな 井上静子 202007
咲誇る無人の中の八重桜 永田万年青 六花 202007
桜咲く在宅勤務始めけり 田中信行 202007
すずなりのピンクのボール八重桜 出口誠 六花 202007
ひつそりと見頃を迎へたる桜 近藤喜子 202007
その雲がゆけばわたしと櫻かな 竹内悦子 202007
議事堂の櫻満開予算成る 岩下芳子 202007
緩る緩ると遅き櫻になつてゐし 加藤みき 202007
糸桜婆の出てくる曲がり角 江見巌 六花 202007
傘立の信楽焼に初桜 今井充子 202007
五分咲の今こそよかり八重桜 延川笙子 六花 202007
ひとひらもこぽさぬ風の朝桜 岡田桃子 202007
花びらを雨に落として八重桜 出口誠 六花 202007
夢の世から此の世へ枝垂桜かな 岩月優美子 202007
だれも居ぬ校庭に咲く桜かな 出口誠 六花 202007
休みたる学園に咲く桜かな 出口誠 六花 202007
校門や未来寿ぐ八重櫻 中貞子 202007
一枝のまづ揺れそめし桜かな 藤生不二男 六花 202007
去りたるも逝きたるもみな山桜 藤生不二男 六花 202007
華やかに咲き華かに散る桜 河添久子 202007
こころ今遠出してをり山桜 阪倉孝子 202007
枝垂ざくら水面の陰に見ほれをり 柴田靖子 202007
ウイルスに負けじと誇るさくらかな 高井修一 春燈 202007
定位置の母笑む写真さくらの夜 半谷洋子 202007
ジャグリングの剣空を飛び初桜 佐俣まさを 春燈 202007
来年は伐らるる定めの桜かな 佐藤玲子 春燈 202007
懇ろに桜供へむウイルス禍 齋藤晴夫 春燈 202007
胴吹きの桜一輪光りけり 後藤眞由美 春燈 202007
運転免許の返納決むる夕ざくら 豊谷ゆき江 春燈 202007
初桜笑顔残して逝きし人 渡辺若菜 春燈 202007
夕映の色を重ねて散る桜 牛島晃江 202007
久々の園や思はぬ初桜 森清堯 末黒野 202007
道を問ふさくら大樹の辺と答ふ 吉田葎 202007
孫よりの桜のメール句作にと 菅野日出子 末黒野 202007
葺替への終へし古民家桜散る 菅野日出子 末黒野 202007
桜咲く道雪降つて来たりけり 田中臥石 末黒野 202007
早朝のみなとみらいや桜咲く 堺昌子 末黒野 202007
何時の間に花ほつこりと山桜 堺昌子 末黒野 202007
桜咲くひゆうと風吹く公園に 堺昌子 末黒野 202007
スーパームーン桜咲く星照らしあう 火箱ひろ 202007
遠い日が桜の雨に濡れている 火箱ひろ 202007
顔洗ふ脳裏に桜吹雪かな はしもと風裡 202007
少年に桜と対話する時間 はしもと風裡 202007
今年また桜の下に立つ快楽 はしもと風裡 202007
暮れ泥む遠山淡し夕桜 鈴木友子 末黒野 202007
スーパームーン桜妖しく浮きあがる 有賀昌子 やぶれ傘 202007
運動場ぽつねんと立つ八重桜 大坂正 末黒野 202007
屋形船で寮歌をうたふ夜の桜 広瀬済 やぶれ傘 202007
門閉ざす御苑の桜横に見て 森美佐子 やぶれ傘 202007
つと揺れて雨粒払ふ八重桜 廣瀬雅男 やぶれ傘 202007
病室の窓の桜を見て帰る 青谷小枝 やぶれ傘 202007
里ざくら火の見櫓が見えはじめ 大島英昭 やぶれ傘 202007
裏山の桜俄に散る日かな 石塚清文 やぶれ傘 202007
畑中の桜の古木ふぶきをり 岩藤礼子 やぶれ傘 202007
雪よりも白の澄みたる山桜 柿沼盟子 風土 202007
もんどりを打つ児へ桜吹雪きけり 高村令子 風土 202007
湖へ散る彼岸桜の湖へ垂れ 湯川雅 ホトトギス 202007
山桜淡き心のままに逢ふ 上辻蒼人 風土 202007
八重桜ポンポンポンと音せぬか 高橋まき子 風土 202007
三百歳枝垂桜の名ぞ「伏姫」 上村葉子 風土 202007
鎮守社へ賽銭少し遅桜 上月智子 末黒野 202008
時の疫や桜の下で棒立ちす 安田優歌 京鹿子 202008
もののけの隠れをるかに夜の桜 森清信子 露の堂 202008
愛でし人偲ぶ今宵の桜かな 河野昭彦 ホトトギス 202008
平野愛子の歌碑ある公園桜散る 犬嶋テル子 京鹿子 202008
校庭はも抜けのからや桜咲く 西谷恵美子 京鹿子 202008
桜 →52

 

2023年4月2日 作成

「俳誌のsalon」でご紹介した俳句を季語別にまとめました。

「年月」の最初の4桁が西暦あとの2桁が月を表しています。

注意して作成しておりますが文字化け脱字などありましたらお知らせ下さい。

ご希望の季語がございましたら haisi@haisi.com 迄メール下さい。